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㊺二人の側近−1
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だいぶ経ってから、意外と平静な口調でジェスが訊ねてきた。
「獣神が戻ってきた場合、人間の扱いはどうなるのでしょうか?」
「恐らく放置するのではないか? 人間からも獣人は産まれるし、人を滅ぼす気はないだろう」
「であれば、これまでの立場が逆転するということですね」
ジェスの指摘にウィリアムがハッとした顔を上げる。
「まさか……」
「だってそうでしょう。獣人が生まれたら、いずれ神霊を刈られるモノとして最低限生かしておけばいい。大事に育てるのは人間だけで――」
「私たちは家畜ではない!」
ジェスの言葉にウィリアムが激昂して叫んだ。
それを聞いて俺はちょっとだけ、本当にちょっとだけだけれどざまぁみろなんて思ってしまった。
「人間も、同じ事を思っているかもしれない」
「ジェス?」
ウィリアムが不可解そうな目でジェスを見た。
まるでよく知っている筈の人が、急に知らない生き物に化けたように戸惑っている。
「人間も獣人より身体能力が劣るからといって、人間に生まれついたからといって二級品のように扱われるのは理不尽だと思ったでしょう。今度は獣人が、獣人に生まれた事を嘆く番です」
「まだ決まってない!」
睨み合うジェスとウィリアムを見て、俺は戸惑った。
どうしてこの二人が対立してんの?
「ジェスは反乱組織の一員なのか?」
ロクの言葉に、ジェスが目を伏せてかぶりを振る。
「いえ、組織には入っていませんが、どうしても地元の組織とは顔を合わせる事になりますので……」
「感化されたか。何故、組織のことを私に報告しなかった?」
「知らなければ、何かあった時に私で食い止められますから」
それを聞いて、ロクはフッと笑った。
「貴族はそんなに甘くない。これからは隠さず報告してくれ」
「はっ! 申し訳ありませんでした!」
ジェスはロクの言葉を聞いて、自分の間違いに気付いたようだ。
例えロクが本当に知らなかったとしても、それが通る訳がない。
それならば知った上で隠すか対策を取るか、判断を下すのはロクの役目だ。
自分の勝手な思い込みで主人から選択肢を奪い、危険に晒していたと知ってジェスは身の縮む思いだろう。
「結局、お前だって薄っぺらい正義感しか持ち合わせてないってことではないか!」
ウィリアムが嵩に懸かったようにジェスを責めたけれど、俺はそれは違うと思った。
「正義なんて言わないでよ。正義を行ってやる、なんて思われたらきっと鼻についてしようがないよ。それより悔しい気持ちとかわかってくれた方がきっと嬉しい。生まれとか、自分のどうにもならないことで差別をされるのは理不尽だって、わかってくれてる方が良いに決まってるじゃん!」
「ッ!」
俺の言葉にウィリアムがグッと口を噤んだ。
彼は良くも悪くも正しく育てられたんだろう。
貴族として誇り正しくあるように。
「人の気持ちがわからなきゃ、正義なんて持ち主のない剣みたいなものじゃないか。そんなの振り回されたら、危なくって仕方がない」
正義ってのは融通がきかない、ただ断ち切るだけの剣みたいなものだ。
だから少し怖い。
「イチヤ様は、私には人の心がないとおっしゃいますか?」
「違う! ただ……あなたの思う “人” に、人間は入っていないでしょう?」
「……」
ウィリアムは『そんなことはありません』とは言わなかった。
本当に人を軽視しているのか、それともそうじゃないと言い切れる自信がないだけなのか。
わからないけど、ウィリアムは誠実なんだろう。
「あのさ、意外な話を聞かされて、今は気が動転してると思うんだよ。だからさ、続きは明日にしよう。それかこの話は一旦忘れて、やるべきことに集中しよう」
「やるべきこと、ですか?」
スッと顔が引き締まったのを見て流石だなと思う。
ウィリアムも側近としては優秀なんだよね。
「うん。さっきも言ったけど、これから俺たちはこの地でビジネスと宗教を始める。どっちも信用できるスタッフが必要だから、二人に手伝って欲しいんだよ」
「それは――断れない、のですよね?」
「うん、ごめん。二人を逃がすって選択肢はない」
他所に持ち込まれたら困る話だし、取り敢えず彼ら以上の人材はいないし、獣人の未来の為にはどうあってもやらなければいけないことだから彼らの意思は無視させて貰う。
「イチヤ様、それは少々強引ではありませんか?」
穏やかな口調ながらも、不快感が隠せていないウィリアムにロクがぴしりと言った。
「この状況で断るというのなら、それはお前の我が侭だ」
「お館様!」
「ロクサーン侯爵家に仕えたのが運の尽きだと思って諦めろ」
そう言われてガクリと首を折ったウィリアムとは対照的に、ジェスは楽しそうに顔を上げた。
「私は寧ろ幸運に思います。神薬を扱う機会を頂き、己の力を試せるのですから」
「領地経営の役にも立つか?」
「勿論ですが、ここまで話が大きくなると、領地経営という考え方がいずれガラリと変わってしまうかもしれません。まあ、当面は利用させて頂きますが」
「任せる。きっと手が足りないだろうから、必要な人材はお前の方で集めてくれ」
「反乱組織を抱き込んでいって良いのですね?」
「任せると言っただろう」
ニヤリ、とロクが笑ったのを見てジェスも微かに口元を緩めた。
俺と違って二人のやり取りが格好良すぎてトキメキが止まらない。
(どうしよう、悪いロクに悪いコトをして欲しい)
俺はロクに抱かれて呆けては駄目だと思ったことも忘れて、シて欲しくて堪らなくなる。
「ロク……もうお仕事の話は終わった? 俺のものになる時間?」
「ん? どうした、急に」
そういうロクの声だってもう完璧に恋人モードに入ってる。
俺のことを甘やかそうと色付いて艶めいてる。
「悪巧みをするロクはとんでもなく魅力的ってことだよ」
「悪巧みなんかしたつもりはないが……チヤにそう言われたら悪い気はしないな。少し待っていろ」
ロクは俺の髪をくしゃりと撫でてからジェスとウィリアムに短く指示を出した。
「獣神が戻ってきた場合、人間の扱いはどうなるのでしょうか?」
「恐らく放置するのではないか? 人間からも獣人は産まれるし、人を滅ぼす気はないだろう」
「であれば、これまでの立場が逆転するということですね」
ジェスの指摘にウィリアムがハッとした顔を上げる。
「まさか……」
「だってそうでしょう。獣人が生まれたら、いずれ神霊を刈られるモノとして最低限生かしておけばいい。大事に育てるのは人間だけで――」
「私たちは家畜ではない!」
ジェスの言葉にウィリアムが激昂して叫んだ。
それを聞いて俺はちょっとだけ、本当にちょっとだけだけれどざまぁみろなんて思ってしまった。
「人間も、同じ事を思っているかもしれない」
「ジェス?」
ウィリアムが不可解そうな目でジェスを見た。
まるでよく知っている筈の人が、急に知らない生き物に化けたように戸惑っている。
「人間も獣人より身体能力が劣るからといって、人間に生まれついたからといって二級品のように扱われるのは理不尽だと思ったでしょう。今度は獣人が、獣人に生まれた事を嘆く番です」
「まだ決まってない!」
睨み合うジェスとウィリアムを見て、俺は戸惑った。
どうしてこの二人が対立してんの?
「ジェスは反乱組織の一員なのか?」
ロクの言葉に、ジェスが目を伏せてかぶりを振る。
「いえ、組織には入っていませんが、どうしても地元の組織とは顔を合わせる事になりますので……」
「感化されたか。何故、組織のことを私に報告しなかった?」
「知らなければ、何かあった時に私で食い止められますから」
それを聞いて、ロクはフッと笑った。
「貴族はそんなに甘くない。これからは隠さず報告してくれ」
「はっ! 申し訳ありませんでした!」
ジェスはロクの言葉を聞いて、自分の間違いに気付いたようだ。
例えロクが本当に知らなかったとしても、それが通る訳がない。
それならば知った上で隠すか対策を取るか、判断を下すのはロクの役目だ。
自分の勝手な思い込みで主人から選択肢を奪い、危険に晒していたと知ってジェスは身の縮む思いだろう。
「結局、お前だって薄っぺらい正義感しか持ち合わせてないってことではないか!」
ウィリアムが嵩に懸かったようにジェスを責めたけれど、俺はそれは違うと思った。
「正義なんて言わないでよ。正義を行ってやる、なんて思われたらきっと鼻についてしようがないよ。それより悔しい気持ちとかわかってくれた方がきっと嬉しい。生まれとか、自分のどうにもならないことで差別をされるのは理不尽だって、わかってくれてる方が良いに決まってるじゃん!」
「ッ!」
俺の言葉にウィリアムがグッと口を噤んだ。
彼は良くも悪くも正しく育てられたんだろう。
貴族として誇り正しくあるように。
「人の気持ちがわからなきゃ、正義なんて持ち主のない剣みたいなものじゃないか。そんなの振り回されたら、危なくって仕方がない」
正義ってのは融通がきかない、ただ断ち切るだけの剣みたいなものだ。
だから少し怖い。
「イチヤ様は、私には人の心がないとおっしゃいますか?」
「違う! ただ……あなたの思う “人” に、人間は入っていないでしょう?」
「……」
ウィリアムは『そんなことはありません』とは言わなかった。
本当に人を軽視しているのか、それともそうじゃないと言い切れる自信がないだけなのか。
わからないけど、ウィリアムは誠実なんだろう。
「あのさ、意外な話を聞かされて、今は気が動転してると思うんだよ。だからさ、続きは明日にしよう。それかこの話は一旦忘れて、やるべきことに集中しよう」
「やるべきこと、ですか?」
スッと顔が引き締まったのを見て流石だなと思う。
ウィリアムも側近としては優秀なんだよね。
「うん。さっきも言ったけど、これから俺たちはこの地でビジネスと宗教を始める。どっちも信用できるスタッフが必要だから、二人に手伝って欲しいんだよ」
「それは――断れない、のですよね?」
「うん、ごめん。二人を逃がすって選択肢はない」
他所に持ち込まれたら困る話だし、取り敢えず彼ら以上の人材はいないし、獣人の未来の為にはどうあってもやらなければいけないことだから彼らの意思は無視させて貰う。
「イチヤ様、それは少々強引ではありませんか?」
穏やかな口調ながらも、不快感が隠せていないウィリアムにロクがぴしりと言った。
「この状況で断るというのなら、それはお前の我が侭だ」
「お館様!」
「ロクサーン侯爵家に仕えたのが運の尽きだと思って諦めろ」
そう言われてガクリと首を折ったウィリアムとは対照的に、ジェスは楽しそうに顔を上げた。
「私は寧ろ幸運に思います。神薬を扱う機会を頂き、己の力を試せるのですから」
「領地経営の役にも立つか?」
「勿論ですが、ここまで話が大きくなると、領地経営という考え方がいずれガラリと変わってしまうかもしれません。まあ、当面は利用させて頂きますが」
「任せる。きっと手が足りないだろうから、必要な人材はお前の方で集めてくれ」
「反乱組織を抱き込んでいって良いのですね?」
「任せると言っただろう」
ニヤリ、とロクが笑ったのを見てジェスも微かに口元を緩めた。
俺と違って二人のやり取りが格好良すぎてトキメキが止まらない。
(どうしよう、悪いロクに悪いコトをして欲しい)
俺はロクに抱かれて呆けては駄目だと思ったことも忘れて、シて欲しくて堪らなくなる。
「ロク……もうお仕事の話は終わった? 俺のものになる時間?」
「ん? どうした、急に」
そういうロクの声だってもう完璧に恋人モードに入ってる。
俺のことを甘やかそうと色付いて艶めいてる。
「悪巧みをするロクはとんでもなく魅力的ってことだよ」
「悪巧みなんかしたつもりはないが……チヤにそう言われたら悪い気はしないな。少し待っていろ」
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