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㊹お館様の帰還−2
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「お館様っ!」
お館様、お館様と口々に叫びながら人が集まってきて、次々と膝をつき頭を垂れる様子は圧巻だった。
(ここの人たち、ロクのことを好き過ぎでしょ)
まるでアイドルが目の前を歩いているかの様にポーッと逆上せあがって、地に足が付いていない。
そりゃあ、平伏したくなる気持ちはわかるけどさ。
「お館様、おかえりなさいませ」
「神霊のごときご立派な姿、誠に感服致しました」
ジェスとウィリアムに出迎えられて、ロクは短く頷いた。
「そのことで話しがある。チヤのことも含め、今後のことを説明したい。執務室へ行こう」
「「畏まりました」」
黒い犬型獣人と栗毛の馬型獣人は揃って流れるようなお辞儀をしてから執務室へと付き従った。
二人のキビキビとした立ち居振る舞いとスタイリッシュな姿を見ていると、忘れていた劣等感が蘇ってくる。
(やっぱり俺ってロクと釣り合いが取れてないよな……)
獣人に対する外見のコンプレックスは結構根深い。
(もう理屈じゃないんだよね)
ロクの姿に憧れる。自分もロクのようであれば良いのにと思う。
あんな風な、しなやかで強靭な肉体が欲しい。
天鵞絨のような流れる毛並みが美しくて羨ましい。
でもああなりたいとどれだけ願ったところでなれる訳がないし、おまけにロクは俺の容姿を気に入ってくれている。
だから気にせずロクに可愛がられていればいい。
でも俺もああだったら……と思わずにいられない。
くそぅ、堂々巡りだ。
「チヤ? どうした?」
ロクに心配そうに訊かれて躊躇う。
『俺なんかで本当にいいの? 同じ獣人の方がいいんじゃない? ねぇ、不安だから俺でもロクを満足させられるって証明して見せてよ』
そう言えばきっとロクは俺を可愛がってくれる。
不安なんて吹き飛ぶくらい甘ったるく抱いてくれる。
でもいつまでもそれじゃ駄目なんだ。
俺はこの世界で生きていくって決めたんだから、何かあったら直ぐにロクを頼っているようじゃ駄目だ。
「なんでもないよ。ちょっと緊張してるだけ」
俺はそう言ってへへへと笑って誤魔化した。
ロクは不可解そうな顔をしていたけれど、俺が早く二人に話をしろと急かしたら頭を切り替えた。
「ウィリアム、ジェス。イチヤが異世界人だと言うことは話しただろう。イチヤは異世界の神の加護を受けていて、特定の人の身体能力を向上させたり怪我を治す事が出来る。更にはハヌマーンの伝手で天界に行き、神の元で修行を積んで神格を得た」
「それは……神になったということでしょうか?」
目を瞠るジェスにロクがゆるゆると首を横に振る。
「神に仕える資格を得たに過ぎない。それでも死ににくく頑丈な身体になった。もう跡取りのことも余り考えなくても良い」
「はっ、それは……」
口を濁しながら何故かウィリアムが俺を見た。
なんだよ、俺の所為かよぅ。
「チヤは既に異世界の神の加護を受けているから神格を得るのは問題があってな、代わりに万能薬と再生薬という神薬を作れるようになった。天界のお供も出来た」
「万能薬とは、まさか――」
「伝説のエリクサーに近いな。病を治す薬と、傷や火傷などを治す外傷薬だ。但し死んだものは生き返らないし、不死薬も出来ない」
「それが出来たら呪いですっ!」
何故かそう怒りつつウィリアムが荒い鼻息を吐いた。
「イチヤ様、その神薬はどのくらい手に入れられるのでしょう?」
「え?」
「ですから、一年に一本とか、二年に一本とか――」
「三日に五、六本ですかね。連チャンで作るとしんどいので」
「はっ!? エリクサーを三日に五、六本!?」
優しげな馬の目がひっくり返るのを見てびびった。
だ、大丈夫なのか?
「イチヤ様、万能薬とはどのような病にも効くのですか? また、病が進行していても効くのですか? 傷はどの程度の深さで、火傷はどのくらいの範囲を治せますか? また、古傷にも効くのでしょうか?」
今度は地獄のケルベロスみたいに黒い目を爛々と光らせたジェスに詰め寄られ、俺は腰が引けながら万能薬と再生薬を取り出して渡した。
「多分、大概の病には効く筈です。死んでなければ治せると思います。外傷も火傷も即死する怪我でなければ治ります。古傷はわかりません。失くなった腕が生えてくるような事があるのかは――試してみて下さい」
「良いのですか?」
「効能がわかってないと売り出せませんよね? 俺たちはそれを使って金儲けと、あと大神への信仰心を集めたいんです」
「金儲けは兎も角として、信仰心、ですか……」
考え込んでしまったジェスを見て、難しいだろうかと心配になる。
病気や怪我をした人は神にも縋りたい心境だろうと思ったんだけど、違った?
「私たちは目に見えないものを信じるのは難しいので、お姿の写しかお言葉が必要になります」
そっか。降臨とか神託って奴だね。
「絵姿とか彫像ってのは難しいかな。お会いしたけれど、顔はよく見えなかったんだ。人間の若い男に近い姿をしていて、髪が白くて長くて、手足も白くて細くて長くて――“らしい” なって思っただけで余り印象が残らないんだ。お言葉は、えっと、獣神の真実って奴をロクに聞いてみて。その上で、経典のような物を一緒に作って欲しい」
「獣神? 何故獣神が出てくるのですか? 獣神ともお会いされたのですか?」
不審気に眉を顰めるジェスと、獣神の話題に喰い付いてきて目を輝かせるウィリアムに、ロクが淡々と真実を語った。
その話を聞いて、ウィリアムがわなわなと震えた。
「つまり大神がこの世界から去ったら、獣神が戻ってきて神霊を神に召し上げ、その結果神霊を抜かれた獣人は抜け殻のようになると……そういうことですか?」
「そうだ」
「そんなこと、信じられません。神霊が神に召し上げられたら、獣人も神になるのではありませんか?」
そうだよね。俄に信じられないって気持ちはわかる。でも。
「師――ミロクという、神から人を救う為に生まれた神がはっきりとそう言った。獣人から神霊を取り上げ、切り離し、己の眷属とするのだと」
「そんな、それでは卵を産む鳥と同じではありませんか!」
「それよりももっと酷い。私たちは魂を刈られるのだから」
「……そんな」
ウィリアムもジェスも黙り込んでしまい、暫く口を利かなかった。
お館様、お館様と口々に叫びながら人が集まってきて、次々と膝をつき頭を垂れる様子は圧巻だった。
(ここの人たち、ロクのことを好き過ぎでしょ)
まるでアイドルが目の前を歩いているかの様にポーッと逆上せあがって、地に足が付いていない。
そりゃあ、平伏したくなる気持ちはわかるけどさ。
「お館様、おかえりなさいませ」
「神霊のごときご立派な姿、誠に感服致しました」
ジェスとウィリアムに出迎えられて、ロクは短く頷いた。
「そのことで話しがある。チヤのことも含め、今後のことを説明したい。執務室へ行こう」
「「畏まりました」」
黒い犬型獣人と栗毛の馬型獣人は揃って流れるようなお辞儀をしてから執務室へと付き従った。
二人のキビキビとした立ち居振る舞いとスタイリッシュな姿を見ていると、忘れていた劣等感が蘇ってくる。
(やっぱり俺ってロクと釣り合いが取れてないよな……)
獣人に対する外見のコンプレックスは結構根深い。
(もう理屈じゃないんだよね)
ロクの姿に憧れる。自分もロクのようであれば良いのにと思う。
あんな風な、しなやかで強靭な肉体が欲しい。
天鵞絨のような流れる毛並みが美しくて羨ましい。
でもああなりたいとどれだけ願ったところでなれる訳がないし、おまけにロクは俺の容姿を気に入ってくれている。
だから気にせずロクに可愛がられていればいい。
でも俺もああだったら……と思わずにいられない。
くそぅ、堂々巡りだ。
「チヤ? どうした?」
ロクに心配そうに訊かれて躊躇う。
『俺なんかで本当にいいの? 同じ獣人の方がいいんじゃない? ねぇ、不安だから俺でもロクを満足させられるって証明して見せてよ』
そう言えばきっとロクは俺を可愛がってくれる。
不安なんて吹き飛ぶくらい甘ったるく抱いてくれる。
でもいつまでもそれじゃ駄目なんだ。
俺はこの世界で生きていくって決めたんだから、何かあったら直ぐにロクを頼っているようじゃ駄目だ。
「なんでもないよ。ちょっと緊張してるだけ」
俺はそう言ってへへへと笑って誤魔化した。
ロクは不可解そうな顔をしていたけれど、俺が早く二人に話をしろと急かしたら頭を切り替えた。
「ウィリアム、ジェス。イチヤが異世界人だと言うことは話しただろう。イチヤは異世界の神の加護を受けていて、特定の人の身体能力を向上させたり怪我を治す事が出来る。更にはハヌマーンの伝手で天界に行き、神の元で修行を積んで神格を得た」
「それは……神になったということでしょうか?」
目を瞠るジェスにロクがゆるゆると首を横に振る。
「神に仕える資格を得たに過ぎない。それでも死ににくく頑丈な身体になった。もう跡取りのことも余り考えなくても良い」
「はっ、それは……」
口を濁しながら何故かウィリアムが俺を見た。
なんだよ、俺の所為かよぅ。
「チヤは既に異世界の神の加護を受けているから神格を得るのは問題があってな、代わりに万能薬と再生薬という神薬を作れるようになった。天界のお供も出来た」
「万能薬とは、まさか――」
「伝説のエリクサーに近いな。病を治す薬と、傷や火傷などを治す外傷薬だ。但し死んだものは生き返らないし、不死薬も出来ない」
「それが出来たら呪いですっ!」
何故かそう怒りつつウィリアムが荒い鼻息を吐いた。
「イチヤ様、その神薬はどのくらい手に入れられるのでしょう?」
「え?」
「ですから、一年に一本とか、二年に一本とか――」
「三日に五、六本ですかね。連チャンで作るとしんどいので」
「はっ!? エリクサーを三日に五、六本!?」
優しげな馬の目がひっくり返るのを見てびびった。
だ、大丈夫なのか?
「イチヤ様、万能薬とはどのような病にも効くのですか? また、病が進行していても効くのですか? 傷はどの程度の深さで、火傷はどのくらいの範囲を治せますか? また、古傷にも効くのでしょうか?」
今度は地獄のケルベロスみたいに黒い目を爛々と光らせたジェスに詰め寄られ、俺は腰が引けながら万能薬と再生薬を取り出して渡した。
「多分、大概の病には効く筈です。死んでなければ治せると思います。外傷も火傷も即死する怪我でなければ治ります。古傷はわかりません。失くなった腕が生えてくるような事があるのかは――試してみて下さい」
「良いのですか?」
「効能がわかってないと売り出せませんよね? 俺たちはそれを使って金儲けと、あと大神への信仰心を集めたいんです」
「金儲けは兎も角として、信仰心、ですか……」
考え込んでしまったジェスを見て、難しいだろうかと心配になる。
病気や怪我をした人は神にも縋りたい心境だろうと思ったんだけど、違った?
「私たちは目に見えないものを信じるのは難しいので、お姿の写しかお言葉が必要になります」
そっか。降臨とか神託って奴だね。
「絵姿とか彫像ってのは難しいかな。お会いしたけれど、顔はよく見えなかったんだ。人間の若い男に近い姿をしていて、髪が白くて長くて、手足も白くて細くて長くて――“らしい” なって思っただけで余り印象が残らないんだ。お言葉は、えっと、獣神の真実って奴をロクに聞いてみて。その上で、経典のような物を一緒に作って欲しい」
「獣神? 何故獣神が出てくるのですか? 獣神ともお会いされたのですか?」
不審気に眉を顰めるジェスと、獣神の話題に喰い付いてきて目を輝かせるウィリアムに、ロクが淡々と真実を語った。
その話を聞いて、ウィリアムがわなわなと震えた。
「つまり大神がこの世界から去ったら、獣神が戻ってきて神霊を神に召し上げ、その結果神霊を抜かれた獣人は抜け殻のようになると……そういうことですか?」
「そうだ」
「そんなこと、信じられません。神霊が神に召し上げられたら、獣人も神になるのではありませんか?」
そうだよね。俄に信じられないって気持ちはわかる。でも。
「師――ミロクという、神から人を救う為に生まれた神がはっきりとそう言った。獣人から神霊を取り上げ、切り離し、己の眷属とするのだと」
「そんな、それでは卵を産む鳥と同じではありませんか!」
「それよりももっと酷い。私たちは魂を刈られるのだから」
「……そんな」
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