87 / 194
㊸神様の代理人−2
しおりを挟む
「そんなにつまるつまらないは大事な事ですか? ハヌマーンも天界がつまらないと言ってましたね」
全くぴんときていない口振りでお師匠様がそう言った。
それを聞いたハヌマーンが勢い込んで吼える。
「ただ寝そべっているだけならば草木と変わらん! 俺は走りたいし思い切りジャンプしたい! そして俺様が目の前に落ちてきた時の人間の顔は面白いし、嫌がる女を押し倒すのも楽しい。喰って寝て女を抱いて、酒池肉林の後で騙されるのもまた楽しい」
ゲハゲハと笑うハヌマーンを見て最低だなと思う。
まるきり山賊か悪党のセリフだよ。
でもきっとそれが奴の一番生きているって実感できる暮らしで、楽しい生き方なんだろう。迷惑だけれど。
「お師匠様、俺の世界には衣食住足りて礼節を知るって言葉があります。人間は人間らしい暮らしをしてやっと礼節を守れる。それまではハヌマーンが言ったように生きることだけで精一杯で、それじゃ人には不足なんです」
「衣食住……それは天界なら全て賄えるのではありませんか?」
あ~あ、やっぱりちっともわかってない。
「『足りて』って言ったでしょう? 天界の衣食住は全然足りてないんですよ。俺は霞じゃなくてもっと歯応えのある物が食べたいし、暑さ寒さを感じなくて外敵がいなくても柔らかい布団とか居心地の好い部屋は必要だし、衣服は――裸族になっちゃったから俺はそんなに要らないけど、ロクに脇から手を突っ込まれる服とかパンツとかは萌えるしあとカッコイイシャツとか着てるとちょっと気分が上がるし。それでもってそういうのって、人によって求めるものが違うからどこを見ても一緒の天界はつまらないです。つまらないと人間は腐っていきます」
「腐る……」
俺の長口舌にやや気圧されていたお師匠様が呆然と呟く。
それを見て俺はフフフと笑う。
「血が淀んじゃうんです。だから天界にはいられない」
俺はロクたちの祖先が獣神を選んだ理由はそれじゃないかと思う。
獣神の方が面白そうだから、刺激的だからそっちについた。
人間は快楽を求める生き物なんだ。
「では人を楽しませる為に神に媚びよ、と?」
「まさか。そうではなく、代理人を立てれば――代理人?」
俺は自分の言葉に天啓を得たようにハッとする。
そうだよ、神様に人間の求めるものなんてわかりっこないんだから、少し力を貸して貰って代わりに布教する人がいればいいんじゃん!
「お師匠様っ! 交渉材料が見つかったかもしれません!」
「そなたの言う代理人ですか?」
「うん。俺の世界では自分の信じる神の信徒たちが宗教を広めるんだけど、それだと政治に結び付いて良くないから、ちゃんと契約条件を定めてビジネスにしたら良いと思うんです」
「ビジネス……」
「給料の代わりに神の力の一部、或いは天界になっている物を下賜して貰って代わりに神を信仰するように勧めるんです。信仰心って神の力になりませんか?」
「どう……でしょう? 受けたことがないのでわかりません」
「じゃあ先ずはお試しでどうですかって勧めます。下界に神話が少な過ぎるので、正しい話を広めたいけど、いきなり真実を暴いたって反感を買うだけですからね。段階を踏んで本訳聖書、新訳聖書、特訳聖書……みたいにステップアップしましょう。先ずは飛び付きそうな貧困弱者、虐げられた反乱組織なんかから引き込んでいきましょう。本訳聖書には下界と人を創ったのは神だってちゃんと明記して、獣神は他所からやってきた侵略者――でも余り悪者にしちゃうと受け入れられないから、最初は新しいカッコイイ神……くらいの書き方がいいかな? 新しいカッコイイ神を受け入れたけど、彼らは旧い神を恐れてこの地を去った……」
俺は自分が思い付いた新興宗教プロジェクトにすっかり夢中で、ブツブツと独り言ちていた。
「イチヤ、少し落ち着きなさい」
ロクに引き続きお師匠様にまで落ち着けと言われてしまった。
「その代理人をそなたが務めるのですか? しかし一人で全てを行うのは――」
「俺が手伝ってやろう!」
ハヌマーンが偉そうに胸を張りながらそう言った。
俺は反射的に断りかけ、でも意外と悪くないかもしれないと思い直す。
「ハーレムと酒池肉林は困るけど、薬を作って貰って給料を出して、その金で遊ぶ分には――悪くないかも」
ロクの領地に会社を作って信用できる人を紹介して貰い、反乱組織なんかを取り込みつつ会社を大きくする。
きっと獣神を拒む上で一番のネックになるのは王家だから、対抗できるようにこっちの信徒を出来るだけ増やしておいた方がいい。
まるで神々の代理戦争だけれど、このままじゃ大神の不戦敗で下界が獣神たちの猟場にされるからしようがない。
「それにしても、獣人の支配体制に対抗することが最終的には獣人を守ることになるんだから皮肉だよな」
思わずそうボヤいた俺を、ロクが軽い口付けで労ってくれる。
「いずれ獣人にも理解者が現れるだろう。必ず本当のことが知られる日が来る」
「ん……それまではロクが俺を守ってね」
「任せろ。私はいつでもお前の側にいる」
腰を抱かれて真上からプルシアンブルーの瞳で見つめられ、俺はボーッと見惚れた。
こんなに綺麗な宝石みたいな瞳は他にない。
「ロク、ロクの瞳の色は俺の故郷の星に似ている。だからこの目を見ていると、凄く気持ちが落ち着くんだ」
何処で暮らしていたって、あの星があると思うと心が安らぐ。
絆を感じると言ったらおかしいだろうか。
「チヤ、私の目の色が青くて良かった……」
夜の帳が降りるように黒い顔が近付いて来て、俺はうっとりとしながら目を閉じたが触れる前に不粋な声が響いた。
「イチヤ、男同士で乳繰り合うのは後にしろ!」
「乳繰り合うって……」
凄いセリフだなぁと思ったけど、確かに今はイチャついてる場合じゃない。
俺は素直に大神と取り引きする為の案をまとめ始めた。
全くぴんときていない口振りでお師匠様がそう言った。
それを聞いたハヌマーンが勢い込んで吼える。
「ただ寝そべっているだけならば草木と変わらん! 俺は走りたいし思い切りジャンプしたい! そして俺様が目の前に落ちてきた時の人間の顔は面白いし、嫌がる女を押し倒すのも楽しい。喰って寝て女を抱いて、酒池肉林の後で騙されるのもまた楽しい」
ゲハゲハと笑うハヌマーンを見て最低だなと思う。
まるきり山賊か悪党のセリフだよ。
でもきっとそれが奴の一番生きているって実感できる暮らしで、楽しい生き方なんだろう。迷惑だけれど。
「お師匠様、俺の世界には衣食住足りて礼節を知るって言葉があります。人間は人間らしい暮らしをしてやっと礼節を守れる。それまではハヌマーンが言ったように生きることだけで精一杯で、それじゃ人には不足なんです」
「衣食住……それは天界なら全て賄えるのではありませんか?」
あ~あ、やっぱりちっともわかってない。
「『足りて』って言ったでしょう? 天界の衣食住は全然足りてないんですよ。俺は霞じゃなくてもっと歯応えのある物が食べたいし、暑さ寒さを感じなくて外敵がいなくても柔らかい布団とか居心地の好い部屋は必要だし、衣服は――裸族になっちゃったから俺はそんなに要らないけど、ロクに脇から手を突っ込まれる服とかパンツとかは萌えるしあとカッコイイシャツとか着てるとちょっと気分が上がるし。それでもってそういうのって、人によって求めるものが違うからどこを見ても一緒の天界はつまらないです。つまらないと人間は腐っていきます」
「腐る……」
俺の長口舌にやや気圧されていたお師匠様が呆然と呟く。
それを見て俺はフフフと笑う。
「血が淀んじゃうんです。だから天界にはいられない」
俺はロクたちの祖先が獣神を選んだ理由はそれじゃないかと思う。
獣神の方が面白そうだから、刺激的だからそっちについた。
人間は快楽を求める生き物なんだ。
「では人を楽しませる為に神に媚びよ、と?」
「まさか。そうではなく、代理人を立てれば――代理人?」
俺は自分の言葉に天啓を得たようにハッとする。
そうだよ、神様に人間の求めるものなんてわかりっこないんだから、少し力を貸して貰って代わりに布教する人がいればいいんじゃん!
「お師匠様っ! 交渉材料が見つかったかもしれません!」
「そなたの言う代理人ですか?」
「うん。俺の世界では自分の信じる神の信徒たちが宗教を広めるんだけど、それだと政治に結び付いて良くないから、ちゃんと契約条件を定めてビジネスにしたら良いと思うんです」
「ビジネス……」
「給料の代わりに神の力の一部、或いは天界になっている物を下賜して貰って代わりに神を信仰するように勧めるんです。信仰心って神の力になりませんか?」
「どう……でしょう? 受けたことがないのでわかりません」
「じゃあ先ずはお試しでどうですかって勧めます。下界に神話が少な過ぎるので、正しい話を広めたいけど、いきなり真実を暴いたって反感を買うだけですからね。段階を踏んで本訳聖書、新訳聖書、特訳聖書……みたいにステップアップしましょう。先ずは飛び付きそうな貧困弱者、虐げられた反乱組織なんかから引き込んでいきましょう。本訳聖書には下界と人を創ったのは神だってちゃんと明記して、獣神は他所からやってきた侵略者――でも余り悪者にしちゃうと受け入れられないから、最初は新しいカッコイイ神……くらいの書き方がいいかな? 新しいカッコイイ神を受け入れたけど、彼らは旧い神を恐れてこの地を去った……」
俺は自分が思い付いた新興宗教プロジェクトにすっかり夢中で、ブツブツと独り言ちていた。
「イチヤ、少し落ち着きなさい」
ロクに引き続きお師匠様にまで落ち着けと言われてしまった。
「その代理人をそなたが務めるのですか? しかし一人で全てを行うのは――」
「俺が手伝ってやろう!」
ハヌマーンが偉そうに胸を張りながらそう言った。
俺は反射的に断りかけ、でも意外と悪くないかもしれないと思い直す。
「ハーレムと酒池肉林は困るけど、薬を作って貰って給料を出して、その金で遊ぶ分には――悪くないかも」
ロクの領地に会社を作って信用できる人を紹介して貰い、反乱組織なんかを取り込みつつ会社を大きくする。
きっと獣神を拒む上で一番のネックになるのは王家だから、対抗できるようにこっちの信徒を出来るだけ増やしておいた方がいい。
まるで神々の代理戦争だけれど、このままじゃ大神の不戦敗で下界が獣神たちの猟場にされるからしようがない。
「それにしても、獣人の支配体制に対抗することが最終的には獣人を守ることになるんだから皮肉だよな」
思わずそうボヤいた俺を、ロクが軽い口付けで労ってくれる。
「いずれ獣人にも理解者が現れるだろう。必ず本当のことが知られる日が来る」
「ん……それまではロクが俺を守ってね」
「任せろ。私はいつでもお前の側にいる」
腰を抱かれて真上からプルシアンブルーの瞳で見つめられ、俺はボーッと見惚れた。
こんなに綺麗な宝石みたいな瞳は他にない。
「ロク、ロクの瞳の色は俺の故郷の星に似ている。だからこの目を見ていると、凄く気持ちが落ち着くんだ」
何処で暮らしていたって、あの星があると思うと心が安らぐ。
絆を感じると言ったらおかしいだろうか。
「チヤ、私の目の色が青くて良かった……」
夜の帳が降りるように黒い顔が近付いて来て、俺はうっとりとしながら目を閉じたが触れる前に不粋な声が響いた。
「イチヤ、男同士で乳繰り合うのは後にしろ!」
「乳繰り合うって……」
凄いセリフだなぁと思ったけど、確かに今はイチャついてる場合じゃない。
俺は素直に大神と取り引きする為の案をまとめ始めた。
0
お気に入りに追加
381
あなたにおすすめの小説
ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい
空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。
孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。
竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。
火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜?
いやいや、ないでしょ……。
【お知らせ】2018/2/27 完結しました。
◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~
兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。
そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。
そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。
あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。
自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。
エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。
お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!?
無自覚両片思いのほっこりBL。
前半~当て馬女の出現
後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話
予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。
サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。
アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。
完結保証!
このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。
※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる