【完結】俺の身体の半分は糖分で出来ている!? スイーツ男子の異世界紀行

うずみどり

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㉖ウルトラC−2(R-18)

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「ふぁあああっ! あっ、あんんっ!」
 覚悟していたのとは違う快楽によがり狂ってしまう。
 声が止まらない。

「チヤ……ここでイキたいか?」
 ゴリゴリと擦られているのが前立腺だなんて俺は知らない。知らないけどヒクヒクと身悶える身体は勝手にいきたがってうんうんと頷く。

「チヤ?」
 甘ったるく囁かれて俺は泣きながら懇願する。

「いぎ、たいっ! お尻の、きもちいいとこ……変になるとこで、いぎたいっ゛!」
「いい子だ」
「んぁああああッ!」
 ロクが小刻みに身体を揺らしてピンポイントで俺のイイトコロを刺激する。
 俺は覚えてしまった前立腺の快楽にキュウキュウとナカを締め上げ、何度も後ろでイッてからぐったりと木に凭れた。

(なんか……前でイッてない所為か、スッキリしない……)
 もぞもぞと身体を動かしていたら、挿れられたままのロクの感触が気になり始めた。

(やっぱり、吸い付いてくる……)
 ロクの分身はじっとしていても俺の粘膜と吸い合って擦れて、我慢の出来ない俺はそれを奥まで挿れて欲しい。

「ロク、ゆっくりなら……平気かも」
「駄目だ。瘤が入ったら、中で出すまで抜けない」
「じゃあ瘤の直前まで」
「……平気か?」
「だからゆっくり」
「イヤになったら止めろよ」
 そう言うとロクがじりじり、じりじりと焦れったい程にゆっくりと入り込んでくる。
 俺は入り口を拡げるように擦れていく尻穴が気持ちよくて、入ってくる硬いものが気持ちよくて、ハァハァと火のように熱い息を吐きながらソレを味わう。

「ンッ、おい、し……」
「クッ……」
「ロク、おちんちん……おいし」

(ああ、どうしよう。俺はホモじゃなかったのに、後ろで感じるのだって食事の一環みたいなものだったのに。なのにこんなのもう絶対に忘れられっこないじゃん。こんな、身体のナカに入ってくんの……麻薬みたいなの、ダメだよやめられない。俺はロクがいないと生きていけない。こいつなしじゃムリ。寂しい。どうしていいかわからない。ロクしか……ロクじゃないと)

「ロク……なぁ、ロクのお嫁さんになりたい」
「っ!」
 俺はロクの身内に認められないだろうけど、子供も産めないだろうけど、ロクの事を不幸にしちゃうのかもしれないけど……でもロクのものになりたいんだ。

「ここで生きていくのは辛いぞ」
「でもロクと離れらんない」
 ロクと離れるくらいなら、どんな危険だって苦労だって乗り越えてみせる。
 死ぬほど辛い目に遭っても決して後悔はしない。
 だから俺をロクのものにして欲しい。

「だが、最後までしたらお前は……」
 存分に甘いと感じたら帰ってしまうのではないか、というロクの懸念を感じ取って俺は必死に考える。

(甘くない、おちんちん入っても甘くない……)

「そうだ! 出す前に引っこ抜いて?」
「それはっ、無理だ。孕ませる為、出さないと抜けない仕組みに――」
「でも伴侶以外ともするでしょう? その時はどうしてるの?」
 幾らそういう身体の仕組みだって、動物じゃないのだから楽しむ為の方法があるだろうと言ったらロクはとてもイヤそうな顔をした。

「お前に負担が掛かるし、嵌めたのにナカで出さないなんて……」
「ロク?」
「不誠実だが、確かにそういう方法はある」
「じゃあそうして? ね? もっと良い方法を思い付くまで、今はロクので俺をいっぱいにして、でもナカでは出さないで」
 よく考えたら結構なクズの台詞だけど、俺は兎に角ロクと最後まで繋がりたい。
 不完全でも、正しくなくてもいいからロクを根元まで挿れて欲しい。

「お願い……」
 クイッと腰を持ち上げたらロクがずぶずぶと入ってきた。

「アッ、アッ、アッ、アぁあああああっ!」
 ずぶずぶ、ずぶずぶとナカに入ってくる陰茎が張り付いて吸い付いてヤバイ。
 気持ちよくてきゅうううううっと後ろが締まって、身体がガクガクと震えた。
 勝手に何度も達して、それでもロクのは止まらなくて、根元の瘤まで全部入ったところでロクが満足げな息を吐いた。

「熱いな」
 腹に回ったロクの手が俺をギュッと抱き締めて、低い声が耳を焼いて、俺はもう止まらなくなった。
 ここが何処だかも忘れて突いて掻き回してくれと叫んだ。

「ひっ!」
 ロクの分身がずるりと腹のナカで動いて、俺はハメられているのだと実感する。
 尻のナカいっぱいまでロクに埋められている。

「チヤッ、イチヤ!」
「あっ、あぁん!」
(もっ、ロクの腰の使い方やらしい!)
 長くて硬い棒で捏ね繰り回すように腰を動かされ、初めてなのに俺は淫乱に喘いでしまう。

「イチヤ、感じるのか? 後ろで、尻で――私のイチモツで感じるのか?」
「感じる……だってあんたの、気持ちいい……好き、掻き回されんの、すきっ」
「ふっ、可愛いな」
 腰を動かされながら背中に口付けを落とされ、俺はパチッパチッと火花が散るような感覚に頭の中のヒューズが飛びそうになる。
 こんなのきっと、ロクとしか出来ない。

「ロクぅ、すきぃ……」
「私もだ」
 小さく聞こえた声に感極まってギュッとロクの腕に爪を立てた。
 初めて気持ちを言ってくれた! 嬉しい! 大好き!

「ロクッ、ロクッ!」
 もう腰から下の感覚がない。
 溶けちゃったみたいに気持ちよくて、擦れるのが兎に角気持ちよくて、このままロクと一つになりたい。

「ロクッ、ナカでっ、いっしょに……」
 馬鹿なことを言ってるなぁと思った。
 でも一緒にイキたかった。
 ロクと一緒にイキたかった。

「ロクッ!」
 俺の声にロクが応えた。
 けれどそれは望む形ではなかった。
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