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㉕賭けの代償−2
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「とんだ醜態を曝してくれたな!」
苦々しげな国王の言葉にマキシム卿が言い訳をする。
「しかしこうして無事に帰れたのだから良いではありませんか。しかも秘薬についても深くは突っ込まれなかった――」
「黙れ! 元はと言えば、お前が軽々しく王家の秘伝を口にしたから――」
「お陰で盗人の正体が知れたわ!」
ボンッと音を立ててハヌマーン(の分身)が王の間に現れた。
「貴様はっ!」
マキシム卿が形相を変え、警備兵も色めき立ったが国王がサッと手を上げて動きを止めた。
「その方が堕ちた神・ハヌマーンか」
「そうだ。貴様の祖先に不死薬を騙し取られた」
「恨み言か?」
「いいや、代償を貰いにきた」
「代償?」
国王は不快げに眉を寄せながらも、もしかしたら金さえ出せば秘薬――不死薬が手に入るのだろうかと期待した。
しかしその期待もあっという間に打ち砕かれる事になる。
ハヌマーンは目にも留まらぬ速さで爪を振るい、マキシム卿の羽根を散らした。
「何をっ!?」
「これが卑怯者に相応しい代償よ」
ハヌマーンは自分を騙した獣人とマキシム卿が同一ではないと説明されてわかってはいるのだが、同じ鷲型の獣人を見るとどうにも憎くて混同してしまう。
それでも国王に手を出さないだけまだ理性があったと言える。
「それからこれもやろう!」
そう言うとハヌマーンはマキシム卿の無惨な羽根にビシャリと水っぽいものを掛けた。
「これはなんだ!? 甘い匂いがするっ!」
「お前らがありがたがる不死薬だ。しかし不完全なものだからな、効果がいつまで持つかはわからん」
「なっ、私ではなくマキシム卿に掛けるとは!」
憤慨する国王に向かってハヌマーンがニタリと笑う。
「不完全だと言っただろう? 自分じゃない事に感謝しろよ」
そう言うとハヌマーン(の分身)はサッサと姿を消した。
何処へ行ったのだとざわつく警備兵を他所に、国王がわざわざ玉座を降りてマキシム卿に近付く。
「どうだ、力が湧いてくるとか何か違いは無いか?」
「いや、何も――」
「ん? 切られた羽根が治らんな?」
ハヌマーンによって切られた羽根には風切り羽も含まれていて、実はこれが無いと鳥型の獣人は飛ぶことが出来ない。
鳥型の獣人にとって風切り羽を切られるのは大変な屈辱なのだが、それが不死薬を掛けられても治らない事に不安を覚える。
「不完全だから、何の効果もないのか?」
それなら拍子抜けだがそうではなかった。
謹慎処分を言い渡されたマキシム卿の羽根は何日経っても治らなかった。
「何故だ!」
普通なら二、三週間で抜けた羽根は生えてくる。
ところがマキシム卿の羽根はいつまで経っても生え揃わなかった。
風切り羽も生えてこないので、マキシム卿は依然として飛ぶことが出来ないままだ。
「恐れながら……」
「なんだっ!」
調べさせていた学者が恐る恐る声を掛けるが、マキシム卿が物凄い剣幕なので自分の推測を話すことも出来ない。
だから代わりに胸の中で呟く。
(恐らく不死薬には寿命を伸ばす効果しかないのでしょう。飲み続けたら不死になれると、そういう薬なのだと思います。そして不死とは、逆に言えば生きていないという事ではないでしょうか? 生きていないから、死ぬほどの傷を負っても死なない。治らなくても生きていられる。つまりは――)
「あなたは死体なのです」
ボソリ、と口の中だけで学者は答えた。
自分が出した恐ろしい推測が当たっていなければいい。
だが正解がどうあれマキシム卿の羽根はいつまで経っても治らなかった。
そんな惨めな姿を人目に曝す事を嫌い、マキシム卿は謹慎が解けた後も屋敷から出る事はなかった。
***
「ちょっと可哀想な気もするけど……あれって結局、なんだったの?」
ハヌマーンの口から復讐劇を聞かされた俺はロクに薬の正体を訊ねた。
「ハヌマーンが言った通りの物だ。不完全な不死薬」
「だからそれってどういう物なんだよぅ」
不完全だって不死になるんじゃないのかと訊いたら、苦々しげにハヌマーンが答えてくれた。
「不死薬だが効き目が薄いし、成長を止める効果しかない。しかも飲まずに掛けただけだから、薬が掛かった部分にしか効かない」
「成長を止める?」
「不死薬は生き物の成長を止め、成長する為のエネルギーを他に振り分けるんだがあれはエネルギーが零れ落ちてしまう。垂れ流しだ」
垂れ流しって、ちょっと言い方!
「寿命が延びるということは、恐らく時を止めるとかそういう事じゃないかと思ったんだ」
「つまりロクは不死薬を使ったら羽根が生え変わらないんじゃないかって思ってたの?」
「ハヌマーンに確認したら、目的通りの不完全な物があると言うので丁度良かった」
「確信犯かよ……」
流石にマキシム卿が憐れだ。
「それでどのくらい効果が続くの?」
「わからん。数年、或いは十数年か――」
それならそう酷い罰じゃないのかな?
飛べなくなっただけだし、いつかは戻るならまあいっかと俺は割り切る事にした。
「そう言えば、ヨカナーンってどうなったの?」
マキシム卿を置いて帰ってしまった兵達に咎がなかったのだから、ヨカナーンも処罰とかは無かったんだろうと軽い気持ちで訊いたらロクが溜め息を吐いた。
「ヨカナーンは軍を辞めた」
「えっ!」
それはどうして?
「それこそ言い掛かりなんだが、最後まで側にいたのが人間だったから悪い、あんなものを副官にしたからだと非難が集中している。あれでは軍にはいられまい」
「ヨカナーンはよくやってたじゃん!」
「それでもだ」
付いたボスが悪かったってそういう事? 良いことは評価されなくて、悪いことが起きたら人間の所為?
そんなの、そんなのヨカナーンが可哀想過ぎるじゃん!
「ヨカナーンは全て覚悟していた」
獣人と働く難しさも、割を食う理不尽も、マキシム卿に付く危険も全部わかっていて己を賭けて――負けた。
だから黙って去ると言うのか。
「そういうの――嫌いだってば」
俺はギュッとロクにしがみついた。
そんなの可哀想だ、理不尽だって思う。
でも俺にはどうにも出来ない。
「そうだな。お前だけはそういう目には遭わせない」
抱き締め返されて、そういう事ではないのだと思う。
俺だけ守られていればいいとかそういう事じゃない。
でも俺は狡いから、ロクの気持ちは嬉しいんだ。
「お前だけは、きっと私が守る」
ロクに重ねて誓われて、俺は甘い気持ちになってしまう自分を疚しく思った。
でもその手を振り払うことは出来なかった。
苦々しげな国王の言葉にマキシム卿が言い訳をする。
「しかしこうして無事に帰れたのだから良いではありませんか。しかも秘薬についても深くは突っ込まれなかった――」
「黙れ! 元はと言えば、お前が軽々しく王家の秘伝を口にしたから――」
「お陰で盗人の正体が知れたわ!」
ボンッと音を立ててハヌマーン(の分身)が王の間に現れた。
「貴様はっ!」
マキシム卿が形相を変え、警備兵も色めき立ったが国王がサッと手を上げて動きを止めた。
「その方が堕ちた神・ハヌマーンか」
「そうだ。貴様の祖先に不死薬を騙し取られた」
「恨み言か?」
「いいや、代償を貰いにきた」
「代償?」
国王は不快げに眉を寄せながらも、もしかしたら金さえ出せば秘薬――不死薬が手に入るのだろうかと期待した。
しかしその期待もあっという間に打ち砕かれる事になる。
ハヌマーンは目にも留まらぬ速さで爪を振るい、マキシム卿の羽根を散らした。
「何をっ!?」
「これが卑怯者に相応しい代償よ」
ハヌマーンは自分を騙した獣人とマキシム卿が同一ではないと説明されてわかってはいるのだが、同じ鷲型の獣人を見るとどうにも憎くて混同してしまう。
それでも国王に手を出さないだけまだ理性があったと言える。
「それからこれもやろう!」
そう言うとハヌマーンはマキシム卿の無惨な羽根にビシャリと水っぽいものを掛けた。
「これはなんだ!? 甘い匂いがするっ!」
「お前らがありがたがる不死薬だ。しかし不完全なものだからな、効果がいつまで持つかはわからん」
「なっ、私ではなくマキシム卿に掛けるとは!」
憤慨する国王に向かってハヌマーンがニタリと笑う。
「不完全だと言っただろう? 自分じゃない事に感謝しろよ」
そう言うとハヌマーン(の分身)はサッサと姿を消した。
何処へ行ったのだとざわつく警備兵を他所に、国王がわざわざ玉座を降りてマキシム卿に近付く。
「どうだ、力が湧いてくるとか何か違いは無いか?」
「いや、何も――」
「ん? 切られた羽根が治らんな?」
ハヌマーンによって切られた羽根には風切り羽も含まれていて、実はこれが無いと鳥型の獣人は飛ぶことが出来ない。
鳥型の獣人にとって風切り羽を切られるのは大変な屈辱なのだが、それが不死薬を掛けられても治らない事に不安を覚える。
「不完全だから、何の効果もないのか?」
それなら拍子抜けだがそうではなかった。
謹慎処分を言い渡されたマキシム卿の羽根は何日経っても治らなかった。
「何故だ!」
普通なら二、三週間で抜けた羽根は生えてくる。
ところがマキシム卿の羽根はいつまで経っても生え揃わなかった。
風切り羽も生えてこないので、マキシム卿は依然として飛ぶことが出来ないままだ。
「恐れながら……」
「なんだっ!」
調べさせていた学者が恐る恐る声を掛けるが、マキシム卿が物凄い剣幕なので自分の推測を話すことも出来ない。
だから代わりに胸の中で呟く。
(恐らく不死薬には寿命を伸ばす効果しかないのでしょう。飲み続けたら不死になれると、そういう薬なのだと思います。そして不死とは、逆に言えば生きていないという事ではないでしょうか? 生きていないから、死ぬほどの傷を負っても死なない。治らなくても生きていられる。つまりは――)
「あなたは死体なのです」
ボソリ、と口の中だけで学者は答えた。
自分が出した恐ろしい推測が当たっていなければいい。
だが正解がどうあれマキシム卿の羽根はいつまで経っても治らなかった。
そんな惨めな姿を人目に曝す事を嫌い、マキシム卿は謹慎が解けた後も屋敷から出る事はなかった。
***
「ちょっと可哀想な気もするけど……あれって結局、なんだったの?」
ハヌマーンの口から復讐劇を聞かされた俺はロクに薬の正体を訊ねた。
「ハヌマーンが言った通りの物だ。不完全な不死薬」
「だからそれってどういう物なんだよぅ」
不完全だって不死になるんじゃないのかと訊いたら、苦々しげにハヌマーンが答えてくれた。
「不死薬だが効き目が薄いし、成長を止める効果しかない。しかも飲まずに掛けただけだから、薬が掛かった部分にしか効かない」
「成長を止める?」
「不死薬は生き物の成長を止め、成長する為のエネルギーを他に振り分けるんだがあれはエネルギーが零れ落ちてしまう。垂れ流しだ」
垂れ流しって、ちょっと言い方!
「寿命が延びるということは、恐らく時を止めるとかそういう事じゃないかと思ったんだ」
「つまりロクは不死薬を使ったら羽根が生え変わらないんじゃないかって思ってたの?」
「ハヌマーンに確認したら、目的通りの不完全な物があると言うので丁度良かった」
「確信犯かよ……」
流石にマキシム卿が憐れだ。
「それでどのくらい効果が続くの?」
「わからん。数年、或いは十数年か――」
それならそう酷い罰じゃないのかな?
飛べなくなっただけだし、いつかは戻るならまあいっかと俺は割り切る事にした。
「そう言えば、ヨカナーンってどうなったの?」
マキシム卿を置いて帰ってしまった兵達に咎がなかったのだから、ヨカナーンも処罰とかは無かったんだろうと軽い気持ちで訊いたらロクが溜め息を吐いた。
「ヨカナーンは軍を辞めた」
「えっ!」
それはどうして?
「それこそ言い掛かりなんだが、最後まで側にいたのが人間だったから悪い、あんなものを副官にしたからだと非難が集中している。あれでは軍にはいられまい」
「ヨカナーンはよくやってたじゃん!」
「それでもだ」
付いたボスが悪かったってそういう事? 良いことは評価されなくて、悪いことが起きたら人間の所為?
そんなの、そんなのヨカナーンが可哀想過ぎるじゃん!
「ヨカナーンは全て覚悟していた」
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だから黙って去ると言うのか。
「そういうの――嫌いだってば」
俺はギュッとロクにしがみついた。
そんなの可哀想だ、理不尽だって思う。
でも俺にはどうにも出来ない。
「そうだな。お前だけはそういう目には遭わせない」
抱き締め返されて、そういう事ではないのだと思う。
俺だけ守られていればいいとかそういう事じゃない。
でも俺は狡いから、ロクの気持ちは嬉しいんだ。
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ロクに重ねて誓われて、俺は甘い気持ちになってしまう自分を疚しく思った。
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