【完結】俺の身体の半分は糖分で出来ている!? スイーツ男子の異世界紀行

うずみどり

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⑰堕神の道連れ−2(R−18)

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「お前は猩々たちを元いた場所へ帰してこい。此処では寒過ぎるだろう」
「いや、しかし眷属になりたがっているのは奴等の方で――」
「眷属にはしないのだろう?」
「……まあ、天界に帰る時には連れて行けないからな」
「ならば帰してやれ」
 あれだけ酷いことをしたのにそんな事を言うロクがよくわからない。
 猩々に同情しているのか、それとも邪魔だと思っているだけなのか。

「猩々を帰したら、明日の朝一番に合流して領地を目指す。街道は外れて行くが、念の為に身を隠すマントを羽織って来い」
「お前たちは――」
「支度がある」
 支度? と首を捻ってから気付いた。
 ロクが平然としているから忘れていたけど、ハヌマーンとの戦いは相当に激しく怪我を負った筈だ。
 このくらいなら問題ないとは言っていたけど、ロクの強がりかもしれない。

「ロク、直ぐに治して――」
「シッ。ハヌマーンに気付かれるとまずい」
「え? なんで?」
「あれは色欲の堕神だぞ。その気になられては困るだろう?」
 ロクの言葉にサーッと顔から血の気が引く。
 治療法方を知られて、あんなのに目を付けられては堪ったものじゃない。

「猩々を元の場所に戻し、不死薬を持って滝壺へ来い」
「不死薬? 盗られてもう無いって――」
 俺の言葉にロクはゆるゆると首を振った。

「少しも残していない訳がない。そうだろう?」
「……まあな」
 ハヌマーンは否定しても無駄だと思ったのか、素直に頷いてサッと姿を消した。
 余り突っ込まれたくないらしい。

(なんだ、意外と狡猾なんだな)
 俺は間抜けな言動に騙されないようにしようと気を引き締めた。
 そして滝壺まで戻ってきたらロクがその場に膝を付いたので思い切り慌てた。

「ロクッ!」
「大丈夫。少し気が抜けただけだ」

(嘘だ。余程の事がない限り、ロクがそんな姿を見せる筈がない)
 俺はロクが無理をしている事を見抜けなかったのを情けなく思った。

「そんな顔をするな。私の為に甘くなってくれるのだろう?」
 こんな時まで笑って男伊達を気取るロクを恨めしく思い、けれどそれがこいつなんだよなぁと思ったら溜め息を吐くしかなくて、俺は意趣返しに精々甘くなってやろうと心に決めた。

「ロク。今日は俺が動くから、じっとしていてね」
 俺はロクをその場に押し倒し、慌てて抵抗してくる手をやんわりと掴んだ。
 その手を口元に持っていき、指を一本ずつ窄めた口に挿れる。
 俺は口の中も感じるので、ロクの太い指を口に含むだけで気持ちいい。
 目を細めてちゅぽちゅぽとしゃぶっていたら、悪戯な指が勝手に動き出して俺の上顎を擦った。

「ンンッ、今日は俺がするって……」
「俺にもさせろ。一人で気持ちよくなるなんて狡いぞ」
「あんたはどうせ脱がない癖に……」
「脱がないが少しだけ……少しだけ、出すのを許して欲しい」
 そう言うとロクは俺を自分の腹に載せ、俺の腰の後ろから手を入れてするんと下着ごと引き摺り下ろした。

「ふおっ!?」
 お尻とか、谷間とか。散々触られてるけど、この格好は恥ずかしい……。

「一哉、舌を出せ」
「あっ、うん!」
 俺はそう言えば治療だったのだと思い出し、せっせと甘い物を想像してロクに舌を差し出す。
 エッチな時の甘い物って、バナナとかキャラメルプディングとか? それとも生クリームたっぷりのシュークリーム、蕩けるキャラメルに温かいフォンダンショコラ……。

「ンッ……」
 とろりとしたスイーツを思い出したからか、口の中からとろりとした蜜が溢れ出した。
 同時に指で開かれた俺の尻からも甘い物が溢れ、それを再び擦り付けるようにロクの硬いのが……。

「えっ?」
 俺は吃驚して思わずロクの顔を見つめた。
 少し息が荒いのは怪我が苦しいのか、それともロクも興奮しているのか……。
 俺は堪らない気持ちになって、ロクの首に両腕を回して口に齧り付いた。

「ンッ、は、ぁ……あっ……」
 ハァハァと喘ぎながらロクと舌を絡める。
 尻の間をヌルヌルと擦るロクのイチモツが温かくて気持ちよくて、もっと奥に来て欲しいけど決してナカに入ってこようとはしない。
 ただ表面だけをヌルヌルと擦っている。

(も、生殺しだよ……)
 俺は自分から飲み込もうと手を後ろに回してロクの分身を掴もうとするんだけど、その手をロクに捕まえられて腰の上で固定される。

「ロクッ!」
「駄目だ。これだけでイけ」
 そりゃあ表面を擦られるだけでも気持ちがいいけれど、外から押されるだけでも気持ちがいいけどっ!

「ロク、ナカぁ……」
「後で啜ってやる」
「やだっ!」
「聞き分けろ」
 いい子だからと宥められ、尻の間をズリュッズリュッと擦られて勝手に身体がどんどん熱くなる。
 ロクの生々しい分身で擦られていると物凄く興奮する。
 尻の肉がムニュムニュと擦れて、これだけで本当にイッてしまいそうになる。

「やだ、こんなのやだぁ!」
 嫌なのにジワッと窄まりが熱くなって、そこが溶けるようにキュンとして軽くイッてしまった。
 同時にロクの棒も震え、なんか俺の後ろが濡らされたような気がするんだけどそれが無性に恥ずかしい。

「ロク、いま……」
「さて、折れた骨は繋がったから、本格的に啜らせて貰おうか」
 いつの間にかいつものふてぶてしさを取り戻したロクに身体を引っ繰り返され、俺はいつものごとく一方的に啜られて奥まで舌で舐られて何もわからなくなってしまった。
 アンアンと鳴かされて感じまくって、それでもナカにロクのを貰えなかった事に一抹の寂しさを感じる。

(きっと、ロクだって本当は……)
 俺はまだ夜はある、と思いながらロクの上で目を閉じた。
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