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【4】少しずつ慣らされるー1(R−18)

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 折原からなるべく身を離して湯船に浸かる日影を見て、折原は自分のマンションの風呂の広さをちょっとだけ恨んだ。

「ねぇ、そんなに離れるならこっちを向いてよ」
「……なんで?」
「さっきは近過ぎて見えなかったし、もっとよくあなたの身体を見たい」
「っ!」
 堂々と言い放たれて日影の肌が桜色に染まった。

(見たいって、こんな貧相な身体を?)
 日影は動揺して益々身体を小さく丸めた。

「ねえ、隠そうとするのって逆効果だよ? 開きたくて堪らなくなる」
 そう言うと折原が近付いてきて、耳元でとんでもないことを囁いた。

「どうしても見られたくなければ、膝に乗ってよ」
「!?」
「近過ぎると見えないって言っただろ? 俺に抱っこされてたら、日影さんは安心だよ?」
「……」
 日影は迷った末におずおずと折原の膝に跨がり、そっと肩に顎を乗せた。
 恥ずかしいけれど見られるよりは良いと思ったのだ。

「イイコだけど、ちょっと腕が邪魔だな」
 そう言うと折原と日影の間にあった両手首を掴まれ、上に持ち上げられてしまった。

「ちょ、見ないって言った!」
 上から胸を覗き込まれ、赤く色付いたぽっちをまじまじと見られて日影が赤面しながら文句を言う。

「見えないとは言ったけど、見ないとは言ってないよ? 見られたくなかったら、もっとくっつかないと」
 そう言って腰を引き寄せられ、湯の中でゆらゆらと揺れる互いの分身がぶつかって日影は酷く慌てた。

「折原っ!」
「ほら、触られるのが嫌なら俺の首に両腕を回してもっとくっついて。でないと――」
「ヒッ!」
 股間に手を回され、イチモツを掴まれて日影の喉から悲鳴が漏れた。

「ここも洗ってあげるって言ったのに、させてくれないから……苦しいでしょ?」
「へ、き……」
「本当に? ずっと抜いてないんじゃない?」
 囁きながらやんわりと手を動かされ、握られた性器がぴくりと頭を擡げた。

(どうして!?)
 日影は自慰なんて滅多にしないし、余り必要でもなかった。それでてっきり自分は淡白な性質だと思っていたのに、なのに男の手にやんわりと包まれただけで反応している。
 信じられない。でも彼の手なら、あの晩優しく自分を慰めてくれた彼の手ならば気持ちが良いかもしれない。

「日影さん?」
 急に大人しくなった日影を見て折原が訝しげな声をあげた。
 日影は赤い顔で、恥ずかしそうにしながらもチラチラと折原の様子を窺ってくる。

「ん、っと……撫でる、だけ?」
「そうだよ、撫でるだけ」
 折原は日影を安心させるようになるべく優しい声を出した。
 何も知らない少女を騙す悪い男にでもなった気分だと思いながら、それでも向こうから近付いてきたこの機会を逃したくない。
 折原はお湯の中ではやり難いからと日影を白い石の縁に座らせ、ゆるゆると起立したものを擦り上げた。


「お湯の中でこんなにぬるぬるにしてたんだ?」
 先端から溢れるものをクチュクチュと音を立てて掻き混ぜながら折原が言った。
 日影はこんな風になるのは初めてで訳がわからないし恥ずかしい。

「俺っ、出す前にこんなに濡れるの、初めて――」
「初めて? 今まで濡れたりしなかったの?」
 折原の言葉に日影が必死にコクコクと頷く。

「じゃあもっと出して気持ちよくしてあげなくちゃね」
 そう言うと折原はイチモツを掴んだまま親指の腹でグリグリと先端を抉った。
 日影の小さな穴がグリグリと拡げられ、音を立てて捏ね回されて指を離すと透明の糸を引いた。

「いっぱい出るじゃない。日影さんは先端が好きなの?」
「んっ、わからな……」
「わからない? でもイヤじゃないよね?」
 日影はコクリと頷いた。
 そんな風に触られるのは初めてだったけど、少し痛い気もするけどそれよりもずっと気持ちがいい方が大きい。

「こんなにぐしょぐしょにして、気持ちがいいのになかなかイケないね。俺が下手だから? それとももっと強くしないとダメなのかな?」
 日影は折原の言葉に必死に首を横に振った。
 折原の手は気持ちがいい。早くイキたい。でも経験の少ない日影は竿を強く擦ってイクことしか出来なかった。

「これじゃあ女性のナカでイケないでしょう。少し練習をしようね」
 そう言って折原は腹に付くほど反り返った日影のイチモツをやんわりと撫で、羽根が触れるようなもどかしい愛撫を繰り返した。

「ヤダ、ヤダ、イキたい! 折原! イキたいぃぃ!」
 泣きながら必死にお願いしてくる日影は可愛かった。
 本当に我慢が利かないんだな、と思ったら愛しくなって、折原はまだ早いと思いつつ折れてやった。

「じゃあイカせてあげる。でも今度からは、じれったくなってもちゃんと我慢するんだよ?」
 折原の物言いに日影はうんうんと頷いてペニスを強く扱いて貰った。
 自分とは違うゴツゴツとした指が気持ち良くて、日影は余す事無く感じ取ろうとその感覚に集中した。
 射精は激しく、頭の中が真っ白になるくらい気持ちよかった。

「ハァ、ハァ、ハァ、折原……」
「翔太って呼んで。折原じゃ会社の名前と一緒でしょ?」
「うん……」
 日影は自分を気持ちよくイカせてくれた男をぼんやりと見つめ、事後の感情で抱き着いたままふんふんと鼻先や唇を頻りに擦り付けた。
 その動物のような仕草に折原がふっと息を吐くように微笑を洩らし、小さく出ていた日影の舌をちゅうっと吸った。

「んっ……んんっ……」
 最初は舌先を吸っていただけなのに、気が付くと口付けは舌を絡め合う激しいものになっていた。
 互いに腕を回して抱き合い、情熱的なキスに夢中になっていたが、先に音を上げたのはやはり日影だった。

「翔太、少し休ませて……も、くらくらする……」
 体力がないから少し酸欠になっただけでも眩暈がするのだろう。折原は日影をタオルで包み込んで抱き上げ、浴室を出た。
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