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67.ハイブリッドは車だけじゃない−1
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リッドは国王と裏取り引きをして、呪いに関する言い伝えを聞き出してきた。
因みに取り引き材料は人をダメにするスライムクッションと、俺のとっておきの新開発品である足湯袋だ。
この足湯袋というのが凄くて、核を抜いたスライムを魔法陣を編み込んだ袋に入れたものなんだけど……人肌よりも温かいスライムに裸足を突っ込んだところを想像してみてくれる?
爪先からぬるぅ……って肌に吸い付くように粘度の高い液体に包み込まれ、殺菌効果を付与した所為かシュワシュワと微炭酸みたいに弾ける感触が肌をやんわりと刺激して心地好い。
ぬるぬる、シュワシュワ、おまけにじんわりと温もって、身体からすっかり力が抜けてぐったりとしている……ところにリッドに襲われるとすんごい。
いつの間にか後ろまでトロトロに解れていて、いきなり指二本を奥までずるりと呑み込んでたっぷりと前戯をされた後みたいに待ったなしで性感の高みを味わえる。
これって単なるマッサージ器具としても、水虫の治療にも、冷え性改善にもラブグッズにも使えるじゃん! と俺は大興奮をしていたんだけどリッドには不評だった。
何故ならリッドはカチッと閉まった俺を、殻を剥がすように少しずつ溶かして崩していくのが好きなんだって。
エロオヤジみたいで全く呆れるぜ。
「お前に言われたように、両方とも試させたら核を抜かれたスライムみたいな酷い顔をしていたぞ。本当に常習性は無いのか?」
リッドが真顔でそう念を押してきたが、勿論常習性などはない。
ただ快楽の虜にはなっちまうかもな。
「自浄作用があるから、魔法陣が擦り切れたり劣化しなければ半永久的に使えるけど――」
「一つずつでは全く足りないそうだ。国王とエーリリテ姫がそれぞれ自分用に、あと妃達や腹心へのプレゼント用に納品して欲しいと言ってきた」
「だよね。まぁ、材料自体は直ぐに揃うから、後は俺が魔法陣を編むだけだし、王都のギルド経由で少しずつ納品するよ」
「追加納品分の代金は言い値でいいそうだ」
「うわぁお」
制作費用は銅貨数枚なんだけど。
お貴族様用に高価な布を使った所で銀貨二枚もいかないのに、金貨百枚くらいは取らないと他との釣り合いが取れないんだよなぁ。
量産も出来ないし技術料と割り切れれば良いんだろうけど、根が小市民なもんでね。
「気が向かなければ無視しておけ。それよりも、機嫌の良い国王は言い伝えについてペラペラと話してくれたぞ。中でも有力そうなのは二つ。呪いに掛かった人間と忘れられた人間の指を竜の髭で縫い合わせて結ぶというもの。それから大悪魔の真実の名を見破り、効果を無効にする方法だ。竜の髭は古竜である必要はないが、大悪魔を倒した時に手に入ったからどうせならそれで――」
「アホかっ! あんなぶっといのを指に通せるかよっ! 痛ぇよっ!」
俺はリッドの言葉にめっちゃびびってそう噛み付いたが、指を縫うくらいは応急処置と変わらないと思っている男は平然と大した事は無いだろうと言った。
ちょっと我慢すれば、後でポーションで治せるし問題は無いだろうと。
「あのなぁ、指には神経が集まっているんだぞ? 物凄~く痛いんだからなっ!」
エックハルト王子のマントに刺繍をする時に、散々指を刺したから痛いのは身に沁みている。
しかも今度は縫い合わせるんだろ? 針先どころか肉に太い糸を通すんだろ? 本当にあり得ないから!
「それじゃあ俺の指を縫った後に、糸の端をくっ付けてみるか? それか爪先か皮一枚を薄く通してみるか」
「……痺れ薬を塗って、重ねた指を一気にやるぞ」
「良いのか?」
「男に二言はねえ!」
痛いのもスプラッターも苦手だけどさ、お前一人に押し付ける訳にはいかないじゃん。
俺たちは対等なんだから、苦痛だって対等に分かち合うべきだ。
ここで甘えたら俺がかっこ悪ぃじゃねえかよ。
俺は嫌なことはさっさと済ませるべく、住んでいる街にほど近い距離にある野営地に転移した。
ここなら開けているし、街からは距離があるので丁度良い。
俺は針と龍の髭を準備して、痺れ薬と消毒液も用意した。
そして重ねた指の薄い部分に、一思いに針を突き刺した。
「いってぇ!」
痺れ薬を塗ってたって、龍の髭を細く細く扱いたって、そりゃあ指をぶっ刺して縫ったら痛い。
しかも縫い合わせなくちゃいけないからって返し縫いまでしちゃったぜ。でもってここまでしたのに呪いは解けなかったぜ、チクショウ。
「解けなかったか……。あっ、でもなんか、魔法が発動してるっぽい!」
「なんの魔法だ?」
「俺とリッドの血が混じって、より頑強になった? ほら、品種改良するのに異種交配させて新しい品種が出来るみたいな感じ。ロバとウマからラバが出来るんだっけ?」
「だから何を言ってる?」
リッドが訳がわからないといった顔をしているが、俺も混乱してんだよ!
九尾化の次は種の進化だもん。俺って何処に向かってる訳?
「うわっ、身体ん中が組み変わる……」
「クッ……」
同じ魔法に掛かっているのに、リッドには俺ほどの変化が無いみたいだった。
多分、種として俺よりもリッドの方が優れているからだろう。
それか俺が九尾化している事の影響もあるのかもしれない。
***
「……終わったのか?」
自分の縫われていない方の手を表裏と引っ繰り返して見ているリッドを横目に、俺は竜の髭を手から抜き取った。
「ユウ、何処か痛いところは無いか?」
「平気だけど、魔力が勇者よりも多い」
「ん? ああ、俺も増えているな。この状態だと、素手で魔物を倒せそうだ」
「それは今までだってしてたじゃん」
「A級の魔物もだ」
「ハハッ、悪い冗談だぜ」
俺は力なく笑ってへたり込んだ。
(自分達だけ明らかに違うクラスにいる)
そう思うと喜びよりも困惑の方が勝った。
人間を辞めてしまったような焦りというか、種から弾き出された感覚はヤバイとしか思えない。
俺は所詮はたった一人の孤独に耐えられる器じゃないんだ。
それでも唯一の救いは、リッドが一緒に変わってくれたことだ。
本当には一人じゃない。
「リッド、こんなところまで付き合わせてゴメンな」
「お前となら何処でも構わない」
「あんたは本当にブレないなぁ」
俺はリッドのこの盲目的な愛情に救われている。
奴の事を忘れたって、男に襲われて死ぬほど怖い目に遭ったって、身体の中から書き換えられて自分が何者かわからなくなったってそれでもリッドが俺で良いと言ってくれるんだったら何も問題はない。怖がる必要は無いんだって思える。
「なぁ、久し振りに奥までしよっか」
「……病み上がりで無茶だろう」
「じっくり解せば大丈夫だよ」
「本当に、大丈夫か?」
「心配性。そっちこそ、奥まで届く自信がないんじゃないの?」
「後悔するなよ」
完勃ちを疑うような事を言ったら簡単に煽られやがった。
バカ、そういうとこが可愛いんだよ。
因みに取り引き材料は人をダメにするスライムクッションと、俺のとっておきの新開発品である足湯袋だ。
この足湯袋というのが凄くて、核を抜いたスライムを魔法陣を編み込んだ袋に入れたものなんだけど……人肌よりも温かいスライムに裸足を突っ込んだところを想像してみてくれる?
爪先からぬるぅ……って肌に吸い付くように粘度の高い液体に包み込まれ、殺菌効果を付与した所為かシュワシュワと微炭酸みたいに弾ける感触が肌をやんわりと刺激して心地好い。
ぬるぬる、シュワシュワ、おまけにじんわりと温もって、身体からすっかり力が抜けてぐったりとしている……ところにリッドに襲われるとすんごい。
いつの間にか後ろまでトロトロに解れていて、いきなり指二本を奥までずるりと呑み込んでたっぷりと前戯をされた後みたいに待ったなしで性感の高みを味わえる。
これって単なるマッサージ器具としても、水虫の治療にも、冷え性改善にもラブグッズにも使えるじゃん! と俺は大興奮をしていたんだけどリッドには不評だった。
何故ならリッドはカチッと閉まった俺を、殻を剥がすように少しずつ溶かして崩していくのが好きなんだって。
エロオヤジみたいで全く呆れるぜ。
「お前に言われたように、両方とも試させたら核を抜かれたスライムみたいな酷い顔をしていたぞ。本当に常習性は無いのか?」
リッドが真顔でそう念を押してきたが、勿論常習性などはない。
ただ快楽の虜にはなっちまうかもな。
「自浄作用があるから、魔法陣が擦り切れたり劣化しなければ半永久的に使えるけど――」
「一つずつでは全く足りないそうだ。国王とエーリリテ姫がそれぞれ自分用に、あと妃達や腹心へのプレゼント用に納品して欲しいと言ってきた」
「だよね。まぁ、材料自体は直ぐに揃うから、後は俺が魔法陣を編むだけだし、王都のギルド経由で少しずつ納品するよ」
「追加納品分の代金は言い値でいいそうだ」
「うわぁお」
制作費用は銅貨数枚なんだけど。
お貴族様用に高価な布を使った所で銀貨二枚もいかないのに、金貨百枚くらいは取らないと他との釣り合いが取れないんだよなぁ。
量産も出来ないし技術料と割り切れれば良いんだろうけど、根が小市民なもんでね。
「気が向かなければ無視しておけ。それよりも、機嫌の良い国王は言い伝えについてペラペラと話してくれたぞ。中でも有力そうなのは二つ。呪いに掛かった人間と忘れられた人間の指を竜の髭で縫い合わせて結ぶというもの。それから大悪魔の真実の名を見破り、効果を無効にする方法だ。竜の髭は古竜である必要はないが、大悪魔を倒した時に手に入ったからどうせならそれで――」
「アホかっ! あんなぶっといのを指に通せるかよっ! 痛ぇよっ!」
俺はリッドの言葉にめっちゃびびってそう噛み付いたが、指を縫うくらいは応急処置と変わらないと思っている男は平然と大した事は無いだろうと言った。
ちょっと我慢すれば、後でポーションで治せるし問題は無いだろうと。
「あのなぁ、指には神経が集まっているんだぞ? 物凄~く痛いんだからなっ!」
エックハルト王子のマントに刺繍をする時に、散々指を刺したから痛いのは身に沁みている。
しかも今度は縫い合わせるんだろ? 針先どころか肉に太い糸を通すんだろ? 本当にあり得ないから!
「それじゃあ俺の指を縫った後に、糸の端をくっ付けてみるか? それか爪先か皮一枚を薄く通してみるか」
「……痺れ薬を塗って、重ねた指を一気にやるぞ」
「良いのか?」
「男に二言はねえ!」
痛いのもスプラッターも苦手だけどさ、お前一人に押し付ける訳にはいかないじゃん。
俺たちは対等なんだから、苦痛だって対等に分かち合うべきだ。
ここで甘えたら俺がかっこ悪ぃじゃねえかよ。
俺は嫌なことはさっさと済ませるべく、住んでいる街にほど近い距離にある野営地に転移した。
ここなら開けているし、街からは距離があるので丁度良い。
俺は針と龍の髭を準備して、痺れ薬と消毒液も用意した。
そして重ねた指の薄い部分に、一思いに針を突き刺した。
「いってぇ!」
痺れ薬を塗ってたって、龍の髭を細く細く扱いたって、そりゃあ指をぶっ刺して縫ったら痛い。
しかも縫い合わせなくちゃいけないからって返し縫いまでしちゃったぜ。でもってここまでしたのに呪いは解けなかったぜ、チクショウ。
「解けなかったか……。あっ、でもなんか、魔法が発動してるっぽい!」
「なんの魔法だ?」
「俺とリッドの血が混じって、より頑強になった? ほら、品種改良するのに異種交配させて新しい品種が出来るみたいな感じ。ロバとウマからラバが出来るんだっけ?」
「だから何を言ってる?」
リッドが訳がわからないといった顔をしているが、俺も混乱してんだよ!
九尾化の次は種の進化だもん。俺って何処に向かってる訳?
「うわっ、身体ん中が組み変わる……」
「クッ……」
同じ魔法に掛かっているのに、リッドには俺ほどの変化が無いみたいだった。
多分、種として俺よりもリッドの方が優れているからだろう。
それか俺が九尾化している事の影響もあるのかもしれない。
***
「……終わったのか?」
自分の縫われていない方の手を表裏と引っ繰り返して見ているリッドを横目に、俺は竜の髭を手から抜き取った。
「ユウ、何処か痛いところは無いか?」
「平気だけど、魔力が勇者よりも多い」
「ん? ああ、俺も増えているな。この状態だと、素手で魔物を倒せそうだ」
「それは今までだってしてたじゃん」
「A級の魔物もだ」
「ハハッ、悪い冗談だぜ」
俺は力なく笑ってへたり込んだ。
(自分達だけ明らかに違うクラスにいる)
そう思うと喜びよりも困惑の方が勝った。
人間を辞めてしまったような焦りというか、種から弾き出された感覚はヤバイとしか思えない。
俺は所詮はたった一人の孤独に耐えられる器じゃないんだ。
それでも唯一の救いは、リッドが一緒に変わってくれたことだ。
本当には一人じゃない。
「リッド、こんなところまで付き合わせてゴメンな」
「お前となら何処でも構わない」
「あんたは本当にブレないなぁ」
俺はリッドのこの盲目的な愛情に救われている。
奴の事を忘れたって、男に襲われて死ぬほど怖い目に遭ったって、身体の中から書き換えられて自分が何者かわからなくなったってそれでもリッドが俺で良いと言ってくれるんだったら何も問題はない。怖がる必要は無いんだって思える。
「なぁ、久し振りに奥までしよっか」
「……病み上がりで無茶だろう」
「じっくり解せば大丈夫だよ」
「本当に、大丈夫か?」
「心配性。そっちこそ、奥まで届く自信がないんじゃないの?」
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完勃ちを疑うような事を言ったら簡単に煽られやがった。
バカ、そういうとこが可愛いんだよ。
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