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66.嫌な予感は大抵当たる−1
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「ユート、身体はもういいのか? こんなに無理をしていたなんて……知らなかった」
「そりゃあ、サラサラッと紙に描いて魔道具が作れる訳じゃないよ」
「でもバカな俺はそう思っていたんだ」
カイト先輩は随分と後悔している口振りだけど、俺は余り深刻になられてもなぁと思う。
「俺達は文房具を売る仕事をしていたけど、作る方の苦労なんて知らなかっただろ。この世界の魔法も魔道具もファンタジーだからで済ませてたけど、作るとなったら実は結構大変だったって事だよ」
まぁ、その大変さを見せないのが職人芸ってやつだと思ってたから、別に知らせる気はなかったんだけどね。
生産職なんて所詮は裏方だし、自分が作るものを芸術作品だとも思っていないから署名する必要もない。優れた道具を作って使う人に喜ばれたならそれでいいと思っていた。
でも簡単に作れるんだろうから何を頼んでも大丈夫、安く買い叩いても良いんだ、なんて思われるのは困るし話が違う。
他の職人にも迷惑だし。
「えーと、苦労して作ったものだから、ちゃんと評価はして欲しい。でも楽しんでやってる事だから、可哀想とか馬鹿みたいとは思われたくないな。今回はちょっと無理をし過ぎたけど、リッドのお陰でもう元気になったよ」
「あいつは……止めなかったのか?」
「リッドは俺がしたい事を止めたりしない」
「でも、こんなにボロボロになってるのに!?」
「限界まで頑張るのは俺の自由だよ」
俺に苦労をしちゃ駄目だなんて言う権利は誰にもない。
「だとしてももう少し!」
「先輩、それ以上は言わないで」
他人に口を挟まれたくない、と冷たく突っ撥ねたらどっか痛いのを堪らえているような顔をした。
(そんな傷付いたって顔をするなよ。俺が傷付けたんだなって思い知らされる)
カイト先輩にはわざと冷たくしているけど、傷付けて嬉しい訳じゃない。
その度に罪悪感を感じるし、こんなやり方しか無いのかなって悔しく思う。
今だって、空気が重いし居た堪れなくてしようがない……とシクシクと痛む胃を押さえていたら、バタバタと騒々しい見舞い客が押し入って来た。
「ユート、起き上がれるようになったそうだな! チョコレートケーキでも食って元気を出してくれ」
そう言いながら銀のリボンが掛かった高級そうな箱を俺に差し出したのはバーナビー卿だった。
「あ~、協力すると言っておきながら、寝込んだりして済みませんでした」
「構わないさ。こちらはゆっくりでいい」
バーナビー卿が腕を広げてそう言う様子は大らかで、好ましい人物に見える。
なのに先輩ときたら、バーナビー卿から思い切り顔を逸して酷い渋面を作っている。
先輩がここまで誰かをはっきりと嫌うのはとても珍しい。
本当にバーナビー卿は先輩に何をしたんだろうな?
「ユートが部屋から出て来ない間、こちらは随分と騒がしかったぞ」
「へっ? どういう事?」
「バーナビー卿! こいつの耳にはまだ――」
「後から聞かされても同じだ。ユート、お前の作ったマントが王位継承を認めるものだと大騒ぎになっている」
「え……もしかして俺、やっちゃった?」
恐る恐る側に控えていたリッドの顔を見上げたら、厳かに頷かれてしまった。
「今は十全の効果を発揮していなくても、あれが神話級である事は明らかだからな。余程に見る目がない者以外は、あのマントは特別に見えるだろう」
「え~、そんなぁ。俺はただ、エックハルト王子の気持ちに応えただけなのに……」
神話級と言ったって、誰でも使える訳じゃないから当分はバレないと思っていたのに。
「エックハルト王子は面倒な立場になってない?」
「まだ九歳だし、第一王子だからな。権勢がより盤石になって、おもねるものが増えたがお前との約束を守るんだと言って、勉強を頑張っているようだ」
「良かった……」
「ただ大臣共がな、国宝級のマントならば真っ先に国王陛下に献上すべきだと煩い。或いは王子が身に着けているものよりも、更に上の物を捧げろとも言ってる」
「そこまで露骨には言ってないだろう」
「言ったも同然だ」
バーナビー卿が呆れて口を挟んだが、リッドはにべもなくそう答えた。
俺もリッドの言葉が正しいんだろうと思う。
「幸い、神話級のアイテムは命を削らなくては作れないと言ったら一旦は収まったが、ユウが元気になったらなんだ平気じゃないかと言ってくる馬鹿は出るだろう」
「だろうなぁ……」
俺は思わず深い溜め息を吐いた。
「これは早いとこズラかった方が良いな。俺が目の前にいたら、ジイさんたちも諦めきれないだろう?」
「ああ。国王と裏取り引きをして残りの言い伝えを聞いたら、直ぐにでも王城を出よう」
「裏取り引きぃ?」
俺が眉を顰めてそう聞いたら、リッドはサラリとあの国王は凡人だからと言った。
「おいっ、バーナビー卿がいるのに――」
「大丈夫。わたしは寧ろこっち側だから」
そう言ってニヤリと笑った男は確かに貴族の権威になんか興味は無さそうだったけれど、余り信用出来るとも俺は思ってないからな。
カイト先輩の事もあるし、とチラリとそちらを見たが先輩は相変わらず苦々しい顔をしているだけだった。
「そりゃあ、サラサラッと紙に描いて魔道具が作れる訳じゃないよ」
「でもバカな俺はそう思っていたんだ」
カイト先輩は随分と後悔している口振りだけど、俺は余り深刻になられてもなぁと思う。
「俺達は文房具を売る仕事をしていたけど、作る方の苦労なんて知らなかっただろ。この世界の魔法も魔道具もファンタジーだからで済ませてたけど、作るとなったら実は結構大変だったって事だよ」
まぁ、その大変さを見せないのが職人芸ってやつだと思ってたから、別に知らせる気はなかったんだけどね。
生産職なんて所詮は裏方だし、自分が作るものを芸術作品だとも思っていないから署名する必要もない。優れた道具を作って使う人に喜ばれたならそれでいいと思っていた。
でも簡単に作れるんだろうから何を頼んでも大丈夫、安く買い叩いても良いんだ、なんて思われるのは困るし話が違う。
他の職人にも迷惑だし。
「えーと、苦労して作ったものだから、ちゃんと評価はして欲しい。でも楽しんでやってる事だから、可哀想とか馬鹿みたいとは思われたくないな。今回はちょっと無理をし過ぎたけど、リッドのお陰でもう元気になったよ」
「あいつは……止めなかったのか?」
「リッドは俺がしたい事を止めたりしない」
「でも、こんなにボロボロになってるのに!?」
「限界まで頑張るのは俺の自由だよ」
俺に苦労をしちゃ駄目だなんて言う権利は誰にもない。
「だとしてももう少し!」
「先輩、それ以上は言わないで」
他人に口を挟まれたくない、と冷たく突っ撥ねたらどっか痛いのを堪らえているような顔をした。
(そんな傷付いたって顔をするなよ。俺が傷付けたんだなって思い知らされる)
カイト先輩にはわざと冷たくしているけど、傷付けて嬉しい訳じゃない。
その度に罪悪感を感じるし、こんなやり方しか無いのかなって悔しく思う。
今だって、空気が重いし居た堪れなくてしようがない……とシクシクと痛む胃を押さえていたら、バタバタと騒々しい見舞い客が押し入って来た。
「ユート、起き上がれるようになったそうだな! チョコレートケーキでも食って元気を出してくれ」
そう言いながら銀のリボンが掛かった高級そうな箱を俺に差し出したのはバーナビー卿だった。
「あ~、協力すると言っておきながら、寝込んだりして済みませんでした」
「構わないさ。こちらはゆっくりでいい」
バーナビー卿が腕を広げてそう言う様子は大らかで、好ましい人物に見える。
なのに先輩ときたら、バーナビー卿から思い切り顔を逸して酷い渋面を作っている。
先輩がここまで誰かをはっきりと嫌うのはとても珍しい。
本当にバーナビー卿は先輩に何をしたんだろうな?
「ユートが部屋から出て来ない間、こちらは随分と騒がしかったぞ」
「へっ? どういう事?」
「バーナビー卿! こいつの耳にはまだ――」
「後から聞かされても同じだ。ユート、お前の作ったマントが王位継承を認めるものだと大騒ぎになっている」
「え……もしかして俺、やっちゃった?」
恐る恐る側に控えていたリッドの顔を見上げたら、厳かに頷かれてしまった。
「今は十全の効果を発揮していなくても、あれが神話級である事は明らかだからな。余程に見る目がない者以外は、あのマントは特別に見えるだろう」
「え~、そんなぁ。俺はただ、エックハルト王子の気持ちに応えただけなのに……」
神話級と言ったって、誰でも使える訳じゃないから当分はバレないと思っていたのに。
「エックハルト王子は面倒な立場になってない?」
「まだ九歳だし、第一王子だからな。権勢がより盤石になって、おもねるものが増えたがお前との約束を守るんだと言って、勉強を頑張っているようだ」
「良かった……」
「ただ大臣共がな、国宝級のマントならば真っ先に国王陛下に献上すべきだと煩い。或いは王子が身に着けているものよりも、更に上の物を捧げろとも言ってる」
「そこまで露骨には言ってないだろう」
「言ったも同然だ」
バーナビー卿が呆れて口を挟んだが、リッドはにべもなくそう答えた。
俺もリッドの言葉が正しいんだろうと思う。
「幸い、神話級のアイテムは命を削らなくては作れないと言ったら一旦は収まったが、ユウが元気になったらなんだ平気じゃないかと言ってくる馬鹿は出るだろう」
「だろうなぁ……」
俺は思わず深い溜め息を吐いた。
「これは早いとこズラかった方が良いな。俺が目の前にいたら、ジイさんたちも諦めきれないだろう?」
「ああ。国王と裏取り引きをして残りの言い伝えを聞いたら、直ぐにでも王城を出よう」
「裏取り引きぃ?」
俺が眉を顰めてそう聞いたら、リッドはサラリとあの国王は凡人だからと言った。
「おいっ、バーナビー卿がいるのに――」
「大丈夫。わたしは寧ろこっち側だから」
そう言ってニヤリと笑った男は確かに貴族の権威になんか興味は無さそうだったけれど、余り信用出来るとも俺は思ってないからな。
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