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㉛リッドは意外と饒舌だった−1
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カゲボウシを連れた俺を見て、薬屋のオヤジは目をまん丸くしてから爆笑した。
「いやはや、まさか本当に生みやがるとは。兄ちゃん、愛されてんな」
「オヤジさんの口から愛とか聞きたくねぇよ!」
俺は苦々しい思いでそう言い、あんたは何が生まれるのか知っていたのかと訊ねた。
「いいや、知らなかった。しがない薬屋のオヤジが知る訳は無いだろう? しかも滅多に起こる事じゃねぇんだ」
「たまたま当たったって事?」
「まあそういうこった」
たまたま魔物を生む確率ってどんなんだよ、と思ったけど滅多に起きないならいい。
流石にヒトガタの魔物なんて量産したら怪しまれるだろうからな。それだけは確認しておきたかった。
「それで? そいつを見せる為だけに来たわけじゃ無いだろう?」
「ああ。実はオヤジさんに相談があってきた」
「相談? 異世界人が街の薬屋のあたしに?」
「……知ってたのか」
「そりゃあな。あんたの見た目はあたしらとは違い過ぎる」
外国人だから、で済ませてくれる人も多いのに細かいオヤジだ。
「だけど勇者も出たと聞いたよ。あんたは勇者じゃないんだろう?」
「違う。勇者は別の男だ。それにしても――そんな噂がもう出回っているのか?」
随分と早耳だと思ってそう訊ねたら、勇者と聖女は特別なんだと言った。
「勇者と聖女はこの世界にない力であたし達を救ってくれる。しかもこっちにはない発想でこの世界を豊かにしてくれる。勇者と聖女の物語は沢山残されているし、どれも愛されてるよ」
「あ~、それなら噂が出回んのも仕方がない……のか?」
俺は物語の主人公に選ばれた先輩を凄いと思う。でも、そんなの荷が重くないだろうかとも思う。
だってこれまで平凡に暮らしてきたんだぜ? いきなり主役だヒーローだって言われても、気構えなんて出来ちゃいないだろう。
「浮かない顔だな。勇者は兄ちゃんの知り合いか?」
「うん、まぁ……世話になった人」
「そんで今度はあんたが力になってやろうと?」
「そんな大したことは出来ねぇよ」
俺は加護も魔力も無くて体力だって一般人にも劣る。
魔法陣を付与する事と、魔石を使って発動する事は出来るようになったけど戦えないし目立ちたくもない。
つまり俺は相変わらずのヘタレだ。
「いいんじゃねーか?」
オヤジさんの言葉に俺は弾かれたように顔を上げた。
「大したことをしてやろうなんて力むより、ちょっと手を貸してやる、ついでに何かしてやるくらいで人助けってのは丁度良いんだ」
「でもっ!」
「そんな大したもんになって、あんた勇者様と寄り添って生きるのかい? そうじゃねぇなら、他人のままなら他人の距離ってものがあるわなぁ」
「……」
他人の距離、か。
遠く見えてもそれは必要なのかもな。
「それで相談ってのは? 言っておくが、相談料は貰うよ」
「しっかりしてんな。まあいいけど」
相変わらず何処かドライなオヤジは俺にとっては話しやすい。
「注がれた魔力を長く留める薬なんてある?」
「それは余りお勧め出来ないね」
危険な薬だろうに、オヤジは無いとは言わなかった。
やっぱりオヤジに訊いて正解だった。ギルマスやリッドなら俺には教えてくれなかっただろう。
「勧められないって、使ったら必ず死ぬとかじゃないんだろう?」
「死ぬよ。あれは人間を魔物化する薬だから、魔力を溜め込んで石が出来たら人間としてはもう死んだも同然だ」
うへぇ、流石に魔物になるのはごめんだ。
「他には?」
「ない。どうしてもって言うなら、毎晩抱いて貰えばいいんじゃねーか?」
「尻が死ぬよ」
うんざりしながらそう言ったらオヤジが爆笑した。
或いは抜かずの三連発を週に一度とかでも良いのかもしれないけど、ポーションがなきゃ起き上がれないんじゃ困る。
それにあんな事を何回もやったら頭がイカれちまいそう。
「迷い人ってのは魔力が全く無いらしいが、魔石で代用出来るだろ? 大概のことは金でどうにかなるんだ。無茶をするこたぁねぇよ」
オヤジの言う事は尤もだ。俺だってそう思うよ。
「わかった。話を聞かせて貰えて助かったよ。相談料て幾らくらい?」
「軟膏をまとめて引き取ってくれりゃあいいよ。そろそろ新しいのを仕入れようと思ってたんだ」
「なんだよ、売れてねぇの?」
「そういうのを専門で扱ってる店が増えたからな。なんなら娼館でだって買えるし、あんたもそっちに行ってみたらどうだ?」
「バカ野郎! 俺を殺す気かよ!?」
娼館に出かけたなんて知られたら、リッドにどんな目に遭わされるかわからない。
貞操帯の魔法が掛かっているから男も女も俺に手を出せない事はわかっているだろうに、あいつは本当に心が狭いからな。
「ハハッ、愛されてるね」
「だからオヤジが愛とか言うなっ!」
俺は売れ残りの軟膏をたっぷりと持たされて店を出た。
「いやはや、まさか本当に生みやがるとは。兄ちゃん、愛されてんな」
「オヤジさんの口から愛とか聞きたくねぇよ!」
俺は苦々しい思いでそう言い、あんたは何が生まれるのか知っていたのかと訊ねた。
「いいや、知らなかった。しがない薬屋のオヤジが知る訳は無いだろう? しかも滅多に起こる事じゃねぇんだ」
「たまたま当たったって事?」
「まあそういうこった」
たまたま魔物を生む確率ってどんなんだよ、と思ったけど滅多に起きないならいい。
流石にヒトガタの魔物なんて量産したら怪しまれるだろうからな。それだけは確認しておきたかった。
「それで? そいつを見せる為だけに来たわけじゃ無いだろう?」
「ああ。実はオヤジさんに相談があってきた」
「相談? 異世界人が街の薬屋のあたしに?」
「……知ってたのか」
「そりゃあな。あんたの見た目はあたしらとは違い過ぎる」
外国人だから、で済ませてくれる人も多いのに細かいオヤジだ。
「だけど勇者も出たと聞いたよ。あんたは勇者じゃないんだろう?」
「違う。勇者は別の男だ。それにしても――そんな噂がもう出回っているのか?」
随分と早耳だと思ってそう訊ねたら、勇者と聖女は特別なんだと言った。
「勇者と聖女はこの世界にない力であたし達を救ってくれる。しかもこっちにはない発想でこの世界を豊かにしてくれる。勇者と聖女の物語は沢山残されているし、どれも愛されてるよ」
「あ~、それなら噂が出回んのも仕方がない……のか?」
俺は物語の主人公に選ばれた先輩を凄いと思う。でも、そんなの荷が重くないだろうかとも思う。
だってこれまで平凡に暮らしてきたんだぜ? いきなり主役だヒーローだって言われても、気構えなんて出来ちゃいないだろう。
「浮かない顔だな。勇者は兄ちゃんの知り合いか?」
「うん、まぁ……世話になった人」
「そんで今度はあんたが力になってやろうと?」
「そんな大したことは出来ねぇよ」
俺は加護も魔力も無くて体力だって一般人にも劣る。
魔法陣を付与する事と、魔石を使って発動する事は出来るようになったけど戦えないし目立ちたくもない。
つまり俺は相変わらずのヘタレだ。
「いいんじゃねーか?」
オヤジさんの言葉に俺は弾かれたように顔を上げた。
「大したことをしてやろうなんて力むより、ちょっと手を貸してやる、ついでに何かしてやるくらいで人助けってのは丁度良いんだ」
「でもっ!」
「そんな大したもんになって、あんた勇者様と寄り添って生きるのかい? そうじゃねぇなら、他人のままなら他人の距離ってものがあるわなぁ」
「……」
他人の距離、か。
遠く見えてもそれは必要なのかもな。
「それで相談ってのは? 言っておくが、相談料は貰うよ」
「しっかりしてんな。まあいいけど」
相変わらず何処かドライなオヤジは俺にとっては話しやすい。
「注がれた魔力を長く留める薬なんてある?」
「それは余りお勧め出来ないね」
危険な薬だろうに、オヤジは無いとは言わなかった。
やっぱりオヤジに訊いて正解だった。ギルマスやリッドなら俺には教えてくれなかっただろう。
「勧められないって、使ったら必ず死ぬとかじゃないんだろう?」
「死ぬよ。あれは人間を魔物化する薬だから、魔力を溜め込んで石が出来たら人間としてはもう死んだも同然だ」
うへぇ、流石に魔物になるのはごめんだ。
「他には?」
「ない。どうしてもって言うなら、毎晩抱いて貰えばいいんじゃねーか?」
「尻が死ぬよ」
うんざりしながらそう言ったらオヤジが爆笑した。
或いは抜かずの三連発を週に一度とかでも良いのかもしれないけど、ポーションがなきゃ起き上がれないんじゃ困る。
それにあんな事を何回もやったら頭がイカれちまいそう。
「迷い人ってのは魔力が全く無いらしいが、魔石で代用出来るだろ? 大概のことは金でどうにかなるんだ。無茶をするこたぁねぇよ」
オヤジの言う事は尤もだ。俺だってそう思うよ。
「わかった。話を聞かせて貰えて助かったよ。相談料て幾らくらい?」
「軟膏をまとめて引き取ってくれりゃあいいよ。そろそろ新しいのを仕入れようと思ってたんだ」
「なんだよ、売れてねぇの?」
「そういうのを専門で扱ってる店が増えたからな。なんなら娼館でだって買えるし、あんたもそっちに行ってみたらどうだ?」
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娼館に出かけたなんて知られたら、リッドにどんな目に遭わされるかわからない。
貞操帯の魔法が掛かっているから男も女も俺に手を出せない事はわかっているだろうに、あいつは本当に心が狭いからな。
「ハハッ、愛されてるね」
「だからオヤジが愛とか言うなっ!」
俺は売れ残りの軟膏をたっぷりと持たされて店を出た。
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