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㉙勇者の使命と俺に出来ること−1
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俺と違って勇者として召喚されたカイト先輩には、魔法と剣術の指南役が付けられた。
剣術の方はリッドが担当し、魔法はA級魔導師のミレイユさんという女性が担当する事になった。
「剣なんて、高校の授業で竹刀を振った事がある程度の俺に扱えるものか?」
「構えはそれなりに様になっている。それに勇者補正も付く」
「勇者補正……」
カイト先輩がリッドの言葉を繰り返した。
こうしてギルドの修練場で向かい合っているのを傍から見ると、まるで大人と子供にしか見えない。
先輩も俺と同じくらいの身長だから、リッドとは三十センチ以上の差がある。
そしてそれ以上に骨格と身に纏った筋肉量の違いが半端ない。
鬼ヶ島で鬼を退治する桃太郎ってこんな感じだったのかも、と思ってしまう。
「先ずは筋が見たい。正面から打ち込んでみろ」
リッドがそう無茶を言い、先輩の性格なら無駄だとかリーチ差があり過ぎるとか文句を付けてやらなそうなのに、先輩は聖剣をギュッと握り直して上段からリッドに斬り込んでいった。
目に怒りと憎しみがあるのは、先日の俺とリッドの濡れ場を見てしまったからだろうか。
リッドもそれを計算に入れて――た訳はないな。あいつはただ単に子供みたいな独占欲を爆発させただけだろう。うん。
兎も角、カイト先輩は気迫十分にリッドに掛かっていき、軽くあしらわれてはいるもののちゃんと打ち合いになっている。
勇者補正がいい仕事をしているようだ。
重たい剣を何度か振り回しただけでフラフラになった先輩を見て、リッドが手を止めた。
「わかった。先ずは体力作りと筋力アップ。それから打ち込みを毎日二百。それを暫く続けてから次へ進む。訓練用のメニューはギルドの職員にでも相談してくれ。修練場を使うなら俺も様子を見に来る」
淡々と告げられた内容はリッドにしてはヌルい。
だって俺は奴がどんな訓練を行っているのかちょっとだけ知ってる。俺も奴の訓練について行ってみようかな~なんて軽い気持ちで行き先を聞いて、山を一晩で踏破するのだと聞いた時には首を傾げた。
『山? だって暗くて動けないだろ?』
『夜目は利く方だから問題ない』
『でも、魔物もいるんだろ?』
『俺の進路を妨害するほどの魔物はそうそういない』
『ん? えっ? おかしいだろ。魔物に襲われない人間て』
『おかしくはない。余程切羽詰まっていなければ、魔物も自分より強いものを襲おうとは思わない』
へぇ。大抵の魔物がリッドを見るだけで尻尾を巻いて逃げちゃうんだぁ。そりゃあA級にはランクの低い仕事は受けられない訳だよ。向こうが逃げていくんだもん。
そんな会話があってから、俺はリッドのトレーニングについて行こうなんて思うのを止めた。
人間には鬼の生態なんてわからないって。
だからリッドが先輩に言い付けた訓練は人間用のそれだって知ってる。でも先輩は、なんで俺がってうんざりとした顔をした。
まあそれはそうだよな。幾ら魔力と聖剣と勇者補正があったって、三十代のサラリーマンが喜んでしたい事じゃない。
しかもそれとは別に魔法の訓練もある。
「魔法に特化するって選択はナシなの?」
口を挟んだ俺を見て、リッドの口元が僅かに弛む。
そんなちょっとした変化もくすぐったくて嬉しい。
「魔法よりは剣に重きを置いた方がいい。攻撃魔法は物理に敵わない」
それはそれでスゲー意見だ。魔法よりも力技のほうが強いなんてさ。
「魔法は集中が必要だし詠唱のタイムラグもある。戦闘中に使うなら補助程度に止め、魔力量が多いならお前の御守りを身に付けて防御力を上げる方が手っ取り早い」
「確かに……」
リッドに持たせている御守りは俺の私情も入っている所為か、ほぼ核シェルターと化している。
普通は掠っただけでも即死間違いなしのドラゴンブレスの炎も、アイスドラゴンの氷槍も、バジリスクの石化もこれ一つで防いでしまう。
リッドの魔力量があっての事だけど、反則技だと言われても反論できない。
「防御をどれだけ固めても安全な仕事だなんて言えないけど、せめて生存率は上げたい。でないと戦ってくれなんて言えないじゃん」
魔物に襲われる世界で俺は戦えない。だったら他の事で貢献するしかないだろ? でないとここで生きる資格がない。
「ユートがそう言ってくれるなら……俺も頑張ってみるよ」
カイト先輩は仕方がないとでも言いたげな笑みを浮かべてそう言った。
真面目な人だから、頼まれたら投げ出せないし気乗りしなくたって文句を言いながらやるだろう。
でも勇者の使命以外にもやりたい事や、やり甲斐を見つけられたらいいのにと思う。
だって使命を果たしたって人生はそこで終わりじゃない。きっとそれからの人生の方がずっと長い。
「あ、ところで勇者の使命ってなんだろう? 結局、聞きそびれてるんだよな」
「それは俺も気になる」
当の本人もまだ聞かせて貰ってないらしい。
リッドに知っているかと訊ねたら、多分北の国境付近で新たに生まれたダンジョンの制圧だろうと言われた。
剣術の方はリッドが担当し、魔法はA級魔導師のミレイユさんという女性が担当する事になった。
「剣なんて、高校の授業で竹刀を振った事がある程度の俺に扱えるものか?」
「構えはそれなりに様になっている。それに勇者補正も付く」
「勇者補正……」
カイト先輩がリッドの言葉を繰り返した。
こうしてギルドの修練場で向かい合っているのを傍から見ると、まるで大人と子供にしか見えない。
先輩も俺と同じくらいの身長だから、リッドとは三十センチ以上の差がある。
そしてそれ以上に骨格と身に纏った筋肉量の違いが半端ない。
鬼ヶ島で鬼を退治する桃太郎ってこんな感じだったのかも、と思ってしまう。
「先ずは筋が見たい。正面から打ち込んでみろ」
リッドがそう無茶を言い、先輩の性格なら無駄だとかリーチ差があり過ぎるとか文句を付けてやらなそうなのに、先輩は聖剣をギュッと握り直して上段からリッドに斬り込んでいった。
目に怒りと憎しみがあるのは、先日の俺とリッドの濡れ場を見てしまったからだろうか。
リッドもそれを計算に入れて――た訳はないな。あいつはただ単に子供みたいな独占欲を爆発させただけだろう。うん。
兎も角、カイト先輩は気迫十分にリッドに掛かっていき、軽くあしらわれてはいるもののちゃんと打ち合いになっている。
勇者補正がいい仕事をしているようだ。
重たい剣を何度か振り回しただけでフラフラになった先輩を見て、リッドが手を止めた。
「わかった。先ずは体力作りと筋力アップ。それから打ち込みを毎日二百。それを暫く続けてから次へ進む。訓練用のメニューはギルドの職員にでも相談してくれ。修練場を使うなら俺も様子を見に来る」
淡々と告げられた内容はリッドにしてはヌルい。
だって俺は奴がどんな訓練を行っているのかちょっとだけ知ってる。俺も奴の訓練について行ってみようかな~なんて軽い気持ちで行き先を聞いて、山を一晩で踏破するのだと聞いた時には首を傾げた。
『山? だって暗くて動けないだろ?』
『夜目は利く方だから問題ない』
『でも、魔物もいるんだろ?』
『俺の進路を妨害するほどの魔物はそうそういない』
『ん? えっ? おかしいだろ。魔物に襲われない人間て』
『おかしくはない。余程切羽詰まっていなければ、魔物も自分より強いものを襲おうとは思わない』
へぇ。大抵の魔物がリッドを見るだけで尻尾を巻いて逃げちゃうんだぁ。そりゃあA級にはランクの低い仕事は受けられない訳だよ。向こうが逃げていくんだもん。
そんな会話があってから、俺はリッドのトレーニングについて行こうなんて思うのを止めた。
人間には鬼の生態なんてわからないって。
だからリッドが先輩に言い付けた訓練は人間用のそれだって知ってる。でも先輩は、なんで俺がってうんざりとした顔をした。
まあそれはそうだよな。幾ら魔力と聖剣と勇者補正があったって、三十代のサラリーマンが喜んでしたい事じゃない。
しかもそれとは別に魔法の訓練もある。
「魔法に特化するって選択はナシなの?」
口を挟んだ俺を見て、リッドの口元が僅かに弛む。
そんなちょっとした変化もくすぐったくて嬉しい。
「魔法よりは剣に重きを置いた方がいい。攻撃魔法は物理に敵わない」
それはそれでスゲー意見だ。魔法よりも力技のほうが強いなんてさ。
「魔法は集中が必要だし詠唱のタイムラグもある。戦闘中に使うなら補助程度に止め、魔力量が多いならお前の御守りを身に付けて防御力を上げる方が手っ取り早い」
「確かに……」
リッドに持たせている御守りは俺の私情も入っている所為か、ほぼ核シェルターと化している。
普通は掠っただけでも即死間違いなしのドラゴンブレスの炎も、アイスドラゴンの氷槍も、バジリスクの石化もこれ一つで防いでしまう。
リッドの魔力量があっての事だけど、反則技だと言われても反論できない。
「防御をどれだけ固めても安全な仕事だなんて言えないけど、せめて生存率は上げたい。でないと戦ってくれなんて言えないじゃん」
魔物に襲われる世界で俺は戦えない。だったら他の事で貢献するしかないだろ? でないとここで生きる資格がない。
「ユートがそう言ってくれるなら……俺も頑張ってみるよ」
カイト先輩は仕方がないとでも言いたげな笑みを浮かべてそう言った。
真面目な人だから、頼まれたら投げ出せないし気乗りしなくたって文句を言いながらやるだろう。
でも勇者の使命以外にもやりたい事や、やり甲斐を見つけられたらいいのにと思う。
だって使命を果たしたって人生はそこで終わりじゃない。きっとそれからの人生の方がずっと長い。
「あ、ところで勇者の使命ってなんだろう? 結局、聞きそびれてるんだよな」
「それは俺も気になる」
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リッドに知っているかと訊ねたら、多分北の国境付近で新たに生まれたダンジョンの制圧だろうと言われた。
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