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第二部
⑦電話の向こう側
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『……ケンヂは?』
葵の訝しげな声に三崎が苦笑しながら答える。
「ちょっと今、電話に出られる状態じゃないんです」
『ふぅん? 訊きたい事があったんだけどな』
「俺で良ければ代わりに伺いましょうか?」
『君が?』
「そう。本当に聞くだけかもしれませんけど、それでも良ければ守秘義務のあるバーテンダーに呟くつもりでどうぞ」
『バーテンダーにも守秘義務があるとは知らなかった』
「あるんですよ」
さらりと嘘を吐いた三崎に葵は騙され、アッサリと心情を吐露する。
『あのな、友達が何か申し開きを言おうとしたのに腹を立てて聞かなかったとしたら、その後でどうやってもう一度聞き出せばいい?』
葵の質問に三崎は暫し口を閉ざした。そして葵にしては珍しく回答が返ってくるのを辛抱強く待った。
「そうですね、改めて言い分を聞かせて欲しいとなると、掛ける言葉に困りますよね」
『ボクは多分、人から何かを聞き出すのも下手だ』
「そうなんですか?」
『やった事がないから分からないけど』
「それじゃあ練習が必要ですね」
『練習?』
「例えばケンヂから、彼が今どんな状態なのか聞き出してみますか?」
『電話に出られるのか?』
「さぁ、どうでしょう」
三崎は自分に串刺しにされて両手で必死に口を押さえているケンヂにiPhoneを差し出した。
『ケンヂ? そこにいるのか?』
葵の言葉にケンヂは無言のまま必死で首を横に降る。
『ケンヂ?』
「っ!」
葵の声に合わせて三崎が腰を突き上げてきたので、ケンヂは悲鳴を飲み込んだ。
『ケンヂ? ケンヂ?』
何度もしつこく訊ねる葵の声を聞きながら、ケンヂはリズミカルに突き上げられて意識が飛びそうになる。
トントンと奥を小刻みに叩かれるのが堪らない。狭く塞がった奥を抉じ開けられるのが堪らない。ズポズポと硬い肉棒が出入りするのが悦くて悦くて堪らない。
「ケンちゃん、ほら、大好きな葵先輩に答えてあげなよ。君が今どんな状態なのか、説明してあげなよっ!」
「……ふっ、ううぅ…………」
三崎の分身は緊張したケンヂに引き千切られそうに締め付けられている。それでも余裕を見せるのは三崎の精一杯の意地だった。
「ほら……ケンヂ」
甘ったるい声と無理に動かれ擦れる肉壁の快楽にケンヂの瞳が欲に滲んで融けた。
「気持ち、ぃ……」
『ケンヂ? 聴こえねーよ。もっと大きな声で言ってくれ』
「お尻、気持ちいいよぅっ! 乳首ももっとギュウギュウ捻ってえ!」
『……うわ、急に大きな声を出すなよ。電話を取り落としただろ!』
向こう側で葵が何かを喚いているがそれどころではない。三崎の大きな手で胸筋を揉まれ、尖った乳首をキュウキュウと絞られて後ろがきつく締まった。締まったそこを硬いイチモツでゴチュゴチュと擦られて堪らない。
「イ、くぅ……」
ケンヂの性器がぷるんと弾けた。それは触れられもせずに先端から蜜を溢し、とろとろと白濁が起立を伝わって落ちていく。
それを見て三崎がくくくと笑う。
「出したのに萎えないね」
「ふあっ!? 止まら、ないっ!」
「何が?」
「出ちゃうの、止まらないっ!」
「お尻のナカを掻き回されて? 射精が止まらないの?」
「うんっ、うんっ!」
「あーあ、イってるのに、咥え込んだモノを離さないよ。エッチな身体だ」
ツツツ…と繋がった部分を指で撫でられてケンヂの背中に鳥肌が立つ。
締め付けるとナカにいる三崎のカタチがよく分かる。膨らんだカリも、血管の浮いた竿も、自分の入り口を押し拡げっぱなしの太い根元も。
「み……さき。みさき……」
ケンヂは目に涙を浮かべ、硬い身体を懸命に開いてもっと奥に引き込もうとした。
三崎はケンヂが苦しんでいると知りながら、掴んだ膝を無理に押し開いた。
そうして浮いた尻を自らの怒張で激しく突き上げた。
「ンァアアアッ!」
無理に開かれた後孔を擦られてケンヂが叫んだ。無茶をされた身体はキツいのに、もっとされたくて暴走を始める。
「あンッ、あン、あンンッ! やっ、もっと! 苦し……お尻、おちんちんでくるし……」
「ケンヂ、ケンヂッ!」
グチャグチャと擦れる結合部分を眼下に見下ろしながら、三崎がケンヂの名前を呼ぶ。既にiPhoneは何処かに跳んでいってしまっている。
「ケンヂ……いくよ」
ケンヂは枕を逆手に掴みながら、激しくナカに熱い迸りを注がれるのに耐えた。
後始末が大変だし本当は余りよくないのだろうが、ケンヂはこうしてナカに出されるのが好きだった。お尻のナカに精液を吐き出され、自分が許すまで漏らしちゃ駄目だよって言われると言う通りにしたくなる。
そして後から溢れてくるものに下着を汚して、濡れたパンツの感触と共にケンヂの悪い虫が騒ぎ出す。
恋人の精液で泥濘んだココを、別の男の肉棒で上書きされたい。
中出しされて前のと混ざっちゃえばいい。
誰のモノか分からない種を植え付けられたい。
ドロドロでいやらしいと詰られたい。
沢山の男に代る代る犯されて気持ち良くなりたい。
そしてひり出すところを三崎に見て欲しい……。
(だってせっかくお尻で気持ち良くなれるんだし?)
「ケンちゃん? 何を考えてるの?」
「何も」
ケンヂはにっこりと笑って女物の下着を身に付けた。
葵の訝しげな声に三崎が苦笑しながら答える。
「ちょっと今、電話に出られる状態じゃないんです」
『ふぅん? 訊きたい事があったんだけどな』
「俺で良ければ代わりに伺いましょうか?」
『君が?』
「そう。本当に聞くだけかもしれませんけど、それでも良ければ守秘義務のあるバーテンダーに呟くつもりでどうぞ」
『バーテンダーにも守秘義務があるとは知らなかった』
「あるんですよ」
さらりと嘘を吐いた三崎に葵は騙され、アッサリと心情を吐露する。
『あのな、友達が何か申し開きを言おうとしたのに腹を立てて聞かなかったとしたら、その後でどうやってもう一度聞き出せばいい?』
葵の質問に三崎は暫し口を閉ざした。そして葵にしては珍しく回答が返ってくるのを辛抱強く待った。
「そうですね、改めて言い分を聞かせて欲しいとなると、掛ける言葉に困りますよね」
『ボクは多分、人から何かを聞き出すのも下手だ』
「そうなんですか?」
『やった事がないから分からないけど』
「それじゃあ練習が必要ですね」
『練習?』
「例えばケンヂから、彼が今どんな状態なのか聞き出してみますか?」
『電話に出られるのか?』
「さぁ、どうでしょう」
三崎は自分に串刺しにされて両手で必死に口を押さえているケンヂにiPhoneを差し出した。
『ケンヂ? そこにいるのか?』
葵の言葉にケンヂは無言のまま必死で首を横に降る。
『ケンヂ?』
「っ!」
葵の声に合わせて三崎が腰を突き上げてきたので、ケンヂは悲鳴を飲み込んだ。
『ケンヂ? ケンヂ?』
何度もしつこく訊ねる葵の声を聞きながら、ケンヂはリズミカルに突き上げられて意識が飛びそうになる。
トントンと奥を小刻みに叩かれるのが堪らない。狭く塞がった奥を抉じ開けられるのが堪らない。ズポズポと硬い肉棒が出入りするのが悦くて悦くて堪らない。
「ケンちゃん、ほら、大好きな葵先輩に答えてあげなよ。君が今どんな状態なのか、説明してあげなよっ!」
「……ふっ、ううぅ…………」
三崎の分身は緊張したケンヂに引き千切られそうに締め付けられている。それでも余裕を見せるのは三崎の精一杯の意地だった。
「ほら……ケンヂ」
甘ったるい声と無理に動かれ擦れる肉壁の快楽にケンヂの瞳が欲に滲んで融けた。
「気持ち、ぃ……」
『ケンヂ? 聴こえねーよ。もっと大きな声で言ってくれ』
「お尻、気持ちいいよぅっ! 乳首ももっとギュウギュウ捻ってえ!」
『……うわ、急に大きな声を出すなよ。電話を取り落としただろ!』
向こう側で葵が何かを喚いているがそれどころではない。三崎の大きな手で胸筋を揉まれ、尖った乳首をキュウキュウと絞られて後ろがきつく締まった。締まったそこを硬いイチモツでゴチュゴチュと擦られて堪らない。
「イ、くぅ……」
ケンヂの性器がぷるんと弾けた。それは触れられもせずに先端から蜜を溢し、とろとろと白濁が起立を伝わって落ちていく。
それを見て三崎がくくくと笑う。
「出したのに萎えないね」
「ふあっ!? 止まら、ないっ!」
「何が?」
「出ちゃうの、止まらないっ!」
「お尻のナカを掻き回されて? 射精が止まらないの?」
「うんっ、うんっ!」
「あーあ、イってるのに、咥え込んだモノを離さないよ。エッチな身体だ」
ツツツ…と繋がった部分を指で撫でられてケンヂの背中に鳥肌が立つ。
締め付けるとナカにいる三崎のカタチがよく分かる。膨らんだカリも、血管の浮いた竿も、自分の入り口を押し拡げっぱなしの太い根元も。
「み……さき。みさき……」
ケンヂは目に涙を浮かべ、硬い身体を懸命に開いてもっと奥に引き込もうとした。
三崎はケンヂが苦しんでいると知りながら、掴んだ膝を無理に押し開いた。
そうして浮いた尻を自らの怒張で激しく突き上げた。
「ンァアアアッ!」
無理に開かれた後孔を擦られてケンヂが叫んだ。無茶をされた身体はキツいのに、もっとされたくて暴走を始める。
「あンッ、あン、あンンッ! やっ、もっと! 苦し……お尻、おちんちんでくるし……」
「ケンヂ、ケンヂッ!」
グチャグチャと擦れる結合部分を眼下に見下ろしながら、三崎がケンヂの名前を呼ぶ。既にiPhoneは何処かに跳んでいってしまっている。
「ケンヂ……いくよ」
ケンヂは枕を逆手に掴みながら、激しくナカに熱い迸りを注がれるのに耐えた。
後始末が大変だし本当は余りよくないのだろうが、ケンヂはこうしてナカに出されるのが好きだった。お尻のナカに精液を吐き出され、自分が許すまで漏らしちゃ駄目だよって言われると言う通りにしたくなる。
そして後から溢れてくるものに下着を汚して、濡れたパンツの感触と共にケンヂの悪い虫が騒ぎ出す。
恋人の精液で泥濘んだココを、別の男の肉棒で上書きされたい。
中出しされて前のと混ざっちゃえばいい。
誰のモノか分からない種を植え付けられたい。
ドロドロでいやらしいと詰られたい。
沢山の男に代る代る犯されて気持ち良くなりたい。
そしてひり出すところを三崎に見て欲しい……。
(だってせっかくお尻で気持ち良くなれるんだし?)
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