ノンケだけどオカマバーで働いてビッチになりましたが彼氏が出来て幸せです

うずみどり

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閑話

閑話その②ショーのお時間です

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(え? え? アンコ姐さんと人前でっ!?)

 ケンヂはテンパって目が回りそうだった。

「アンコはネコやんの上手過ぎるからな、今日はタチをやれよ」

 客にそう言われてアンコがタチをする事になったのだが、相手が彼では生意気なノリでも平然と演技が出来ない。

「ぼ、くは……」
「『ぼくぅ』?」

 言葉遣いすら繕う余裕の無くなったノリの前にケンヂが進み出た。

「あっ、あたしがやります! 初めての生板ショー、見て下さい!」
「ケンちゃん……君には、無理だよ」
「無理じゃないもんっ! 姐さん、本当に挿れちゃっていいからね!」

 そう言うとケンヂはテーブルにバシンと両手を付いて尻を後ろに突き出した。

 この店の生板ショー(本番ショー)はネコ役のスカートを孔雀の羽根のように広げ、その陰で本当にやっているようにタチ役のオカマが腰を振る。ネコの喘ぎ声が真に迫っている程、表情が迫真している程に客は喜ぶし盛り上がる。
 勿論ショーなので本当にやっている訳では無いが、アンコがネコになるとまるで本当にやっている様だと誰もが気を呑まれた。

「ケンちゃん、いいのね?あたしは掘る方も得意なのよ?」
「奥までお願いしますっ!」

 ふるふると震えたケンヂの腰にアンコが華やかな布を巻いた。

「そのスカートだと、姐さんの姐さんまで見えちゃいそうだからね」

 そう言ってアンコは布の端を掴んで大きく拡げた。

 ケンヂは物凄くドキドキしながら上手に喘がなくちゃ、声を出さなくちゃとそればかり考えていた。だから女物の小さなパンツをずらされて、尻にとろりとしたものを垂らされても演技の事しか頭に無かった。
 グッと熱い塊を窄まりに押し付けられて、初めてびくりと震えた。

「えっ……? ぁ、ああああああああっ!」

 ヌルリと押し付けられた亀頭がお尻をメリメリと開いた。
 駄目なのにぐちゅんと奥まで勃起したものが入って来て、生々しい肉の感触にケンヂが目を零れ落ちそうに見開いた。

(お尻におちんちんが入ってきてる……。三崎さん以外の、男の、ちんこが……)

 ケンヂのアナルは食い千切りそうに屹立を締め付けている。
 本当にキツそうに、入り口は限界まで拡げられて赤く充血していた。

「おっ、本当に挿れたのか……」

 誰かの小さな呟きがケンヂの頭に響いた。

「ケンちゃんのナカって、みっちりしてるのね!」

 そんな事を言いながらアンコがガツンガツンと腰を打ち付ける。その度にケンヂの眼裏にチカチカと火花が散るようだった。

「アッ!ぃあっ!あっ、クるっ!」

 容赦なく人前で犯されてテーブルに付いたケンヂの手が滑る。目からは生理的な涙が溢れて止まらない。

「ほーら、ここは好きかしらぁ?」

 アンコが笑いながら亀頭で前立腺をグイグイと擦る。

「いやっ、イヤっ……イッちゃう、イッちゃうぅぅぅ!」
「まだダ~メ。あたしの精液を浴びるまでは頑張りなさいよぉ」
「そんなのヤダッ、赤ちゃん出来ちゃうぅ……」

 その言葉にアンコがきょとんとした顔を曝す。

「あんた、妊娠出来たの?」
「ちがっ、そう言えって……」
「あら、彼氏とのプレイ? どうもご馳走様。じゃあ今度はあたしの子を孕ませてあげるわっ!」
「きゃう!」

 奥を突かれてケンヂがテーブルに爪を立てた。
 “初めて受け入れた三崎以外の性器” は大きくて少し曲がっていた。
 ネコだとばかり思っていたアンコは攻めるのも上手くて、前立腺だけでなく神経叢や尿道の裏も刺激してケンヂを狂ったように啼かせた。

「あ゛あ゛っ、あ゛っ、死んじゃぅ……イイッ! お尻イイッ! イッちゃう、お尻でイッちゃぅッ! あんっ、あンッ!」

 涎を垂らして本気で悦がり狂うケンヂにその場の人々の視線が釘付けになった。
 アンコなら兎も角、生板ショーが初めてのケンヂがあれだけ悦がり狂うという事はあれは……。

「本物の生板ショーかよ……」

 ごくりと唾を飲み込んだ客の台詞が、他の人の頭にもじんわりと染み込んで行った。

 お尻のナカに熱いものを浴びせられて、ケンヂはその灼熱感に酔った。
 出さないままにイッて、まだ物欲しげに後孔がキュウキュウと陰茎を締め上げた。
 人前で犯されて快楽に負けたケンヂには理性など既になく、このまま男のブツで後ろを擦られる事しか頭に無かった。
 けれどこの場で唯一人冷静だったアンコはケンヂの蕾からちゅぽんっと自身を抜き取り、素早く身支度をして黒服を呼んだ。

「三崎クン、この子の介抱をお願いね」
「……はい」

 介抱とは治まらないケンヂの熱を治めてやれという事だろうが、みすみす目の前で恋人の穴を埋められた事が三崎は腹立たしくて堪らない。

「何も本当に挿れなくても良かったのに」

 こそっと呟いたらアンコがふてぶてしく囁き返した。

「あたしだってたまには突っ込む方をやりたくなるのよ。男を捨てた訳じゃ無いしね」
「チッ!」

 三崎は忌々しそうに舌打ちしてその場を立ち去った。腕に抱いたケンヂの熱を一旦治めたら、今夜はお仕置きをしようと決めた。

「こういう人だと分かっていて惚れたんだけどね」

 やれやれ、と溜め息を吐いてアンコの白濁でドロドロになった後孔をそのまま屹立で犯した。

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