19 / 20
第十九話
しおりを挟む
魔王城からようやく出してもらい、すっかり暗くなってから宿に帰れば、レギイはシーツに包まってベッドに白い山を作っていた。ベッドのふもとにはすっかりヘタレ顔のレドがいる。いったいいつからこの状態なのだろう。気の遠くなる思いがした。
とりあえずレドに賭けでトータル儲かった金の半分を握らせて夕飯の調達に向かわせ、白い大山の前で嘆息した。
ヴァンピール・ロードは食欲と性欲が結びついているという話をしたが、逆に言えば、食欲が満たされていれば、性欲を解消する行為をあまり必要としない。
何せ死ににくい生き物であるからして、長く生きれば生きるほど、余計に繁殖の本能が薄れてしまう側面もある。
つまり種族特性上、性的なものにあまり免疫が無い事は、想像に難くない。
「思い出しました……貴方はそういう方だった……翼の生えた鬼畜外道……」
「許せ、レギイ。君の近頃の行いは些か目に余った。アレではレドが可哀想だ」
レギイは「貴方にも人間を可哀想と思う心があるんですね」などと失礼な言葉を吐き捨ててもぞもぞとシーツから顔を出した。情けない顔で随分な言い草である。師匠に向かって何だその膨れっ面は。
「人間の精力イカレてます……死ぬかと思いました……この私が……」
「人間は我々より死にやすいからな。その分、精力も性欲も強い。特にレドの年頃の男子は」
「普通の吸血で満足出来なくなってたらどうしてくれるんです」
レギイは頬を赤くして目を泳がせながら、詰まり詰まりそんなことを言い放った。どうやら病みつきになりそうな自覚はあるらしい。健気なことである。魔族は本能に正直でなくては、全く話にならない。
「責任を取ってもらえばいい。レドからしても願ったり叶ったりだろう」
「そんな簡単にぃ……っ!! 貴方は彼の旺盛さを知らないから……!」
「どうして私が人間の旺盛さについて一家言あるか分かるか。ヴィドの母親の出自を思い出せ」
ヴィドは人間の旺盛さと魔族の頑強さ、どちらも兼ね備えたハイブリッドだ。人間の倒錯趣味と魔族の本能に対する忠実さについても折り紙付きで、その上他の魔族には追随を許さない、独自の魔法体系を余すところなく駆使して、こちらを翻弄してくる。彼にかかれば私など俎板の鯉に他ならない。
レギイはみるみる顔を青くして呻いた。心なしかカタカタ震えている。
「常々、よくぞ、ご無事で……」
「腰の骨が疲労骨折しても治癒しながら続行だ。毎度、終盤は下半身の感覚が無だぞ。今もどうやってここまで帰ってきたのか分からない。恐らく若干浮いてた。翼無いのに」
「どこに行っていたかと思えば……もう別れた方がいいですそれは」
「これがなかなか悪くなくてな」
レギイはふたたび顔をシーツで隠してガクガク震えながら悶絶した。どうやらこれ以上ないほど引かれてしまったらしい。初心な坊やにはまだ早い内容だったようだ。
「最悪な趣味だ……っ! もう勝手にやっててください!! 付き合いきれません!!」
「壊れるくらい求められるというのはこれ以上ないほどに満たされるんだ。じきに分かるさ」
「分かるものですか……! やりすぎなくらい気遣いながらも徐々に理性が剥がれていって最後には全く余裕を無くして一心不乱に求めてくるのがイイんじゃないですか!!」
「そうか、君は彼のそういうところにグッと来たんだな」
「何の話ですか?」
「私の弟子とは思えないほど誤魔化し方が下手」
とまあ、このような調子で、レギイはこの後もさらにレドと絆を深めていったようだった。ヴィドにもピロートークでそのことを話せば、「なんだその勇者は、趣味が悪すぎるだろう」などと言いながら腹の底から大爆笑していた。そして以後、彼の責めの苛烈さはなりを潜めていった。
さて、そんなわけで、およそ3カ月、魔王城への旅を続けた末、私たちはようやく、レドと共に魔王の玉座にまでたどり着いた。これまでに遭遇した7名の魔王軍各師団長は、我々が助力するまでもなくレドだけで倒しきってしまい、我々はとんでもないバケモノを生み出してしまったのかもしれないと戦慄した。
「よくぞここまで来たな、我が最愛、そして勇者、ついでにクソッタレコウモリ」
「魔王、貴様ァ……!! 俺のお師匠様を侮辱したな!! 容赦しないぞ!!」
「……そこは故郷の村が焼かれたとか、親兄弟の仇とかではないのか」
「生憎俺は孤児だ!! 元居た村ではリンチ三昧だったのでそこまで未練はない!!」
「そうだったのか!?」
「そうだよリコ!! お前俺に興味なさすぎるだろ!!」
レギイを横目に見れば、気まずそうに目を逸らして咳払いした。なるほど、ここまでレドに入れ込んだのはシンパシーを感じたからでもあったのか。
「まあ、そんなことはどうでもいい。やるならさっさとやるぞ。かかってこい勇者」
いつになく上機嫌な様子で、玉座から鷹揚に立ち上がるヴィド。レドも自慢の聖剣を片手に、天界の加護を纏って勇壮に構える。
ヴィドが凄まじい衝撃波を放ったのと、レドが地面を蹴ったのは、ほぼ同時。熾烈な戦闘はアッサリと始まった。勇者として得られる限りの力を得たレドと、神に至ろうとしている魔王の戦いは、まさに頂上決戦。木っ端の堕天使モドキ(翼をまだ取り込んでいないため)はもとより、大魔族であるレギイですらも介入できないほどには別次元の一騎打ちであった。
戦況は拮抗するも、勇者とは言え生命力は人間の体の域を出ないレドが徐々に消耗していく。対するヴィドだが、流石は魔王というべきか、終始涼しげな顔をして佇んでいた。
固唾を飲んで見守る。横のレギイは、ずっと何かを逡巡しているような面持ちで、レドが深手を負って倒れるたびに、自らの痛みのように息を飲んでいた。
レドが聖剣を杖にようやく立ち上がろうという時、ヴィドはニヤリと笑って、カッと目を見開いた。ガキン、と、耳を劈くような破砕音が木霊する。
レドはそれ以上体を動かすことができなくなった。自らの影が、ヴィドの奥義によってその場に凍り付き、びっしりと亀裂が入れられたのである。影とは、その世界に存在している証明に他ならない。さらには、その者の魔力や、それまで辿ってきた生涯の記憶も、影に保存されている。影を砕かれれば、生命としての全てを壊され、骨の一片も残らず、この世界から消え去る羽目になるのだ。
「今、そのコウモリを連れて立ち去り、金輪際俺とクロウに関わらないなら、命だけは勘弁してやる。これまでの戦いぶり、大義であった。褒美として、好きなだけ迷う時間をやろう」
ヴィドはふたたび崩壊しかけの玉座に座り直し、ほんの微かにレギイへ目配せしてから、ゆっくりと目を閉じた。
レギイはゆっくりと息を吸った。その息遣いにつられ、傍らの彼を見上げる。
レギイは俯き、きつく眉間にしわを寄せては、ああ、と低い声で呻いた。
「……レギイ、これまで、巻き込んですまなかった。レドとよく話し合って、どうするか決めてくれ。君たちが決めたことなら、私もヴィドも、来る末路を受け入れよう」
「……っ、ですが、それでは」
「私の行く末を、君たちに託すということだ。どうか、これを、君への報いとさせてくれ」
「クロウ師……」
レギイは今にも泣きそうに顔を顰め、しかし踵を返してレドのもとへ駆け寄った。ふいに、首筋がピリリと痺れたような、そんな気がした。
「レド、君が気付いていたことは重々承知の上で、打ち明けます。私の名はレギイ。かつて、魔王ヴィドに忠誠を誓っていたヴァンピール・ロードです。これまで、夥しい数の人間を殺し、食いつくしてきました。貴方を拾って育てたのも、全ては、ある目的のため。はじめは、君のことなど、ただの道具としか思っていなかった」
「いいよ、何でも。お師匠様がどんな事情を抱えていても、全部ひっくるめて、お師匠様のことが好きだから」
「……ある目的のため、どうしても、魔王ヴィドを倒さなければならない。すべては、君がリコと呼び、先程魔王ヴィドがクロウと呼んだ、私の師匠のために。しかし、私はもう、そのために君を骨の髄まで利用しようという情熱を失っているのです。もう、これ以上、君を振り回したくない。君の人生を利用したくないと、そう思ってしまった」
レギイはそう言って、レドをきつく抱きしめた。レドはただ、慈愛をたたえて微笑み、目を閉じて受け入れた。
「奇遇だね、お師匠様。俺もさ、どうしても、魔王を倒したいんだ。だって、約束したでしょ。覚えてない? 魔王を倒したら、それからもずっと、パートナーとして一緒に生きたいって」
「……っ、ひとつだけ、方法がある。しかし、いつか、君は後悔するかもしれない。もう二度と、君は、人間に戻れないんだ。私が死ぬまで君は死ねないし、ヴァンピール・ロードが死ぬまでに、どれほどの年月がかかるか、全知を手に入れた魔王すら知り得ないと言われている」
「気が遠くなるくらい長い時間を、お師匠様とずっと生きていけるってことでしょ。いいよ、お願い。どうなってもいい、お師匠様が、俺と生きてくれるなら……ねえ、愛してるよ、レギイ」
レギイはなおも沈痛な面持ちで、しかし愛おしげに、ゆったりとレドの頭を撫でた。
レギイがレドの首元を噛む寸前、微かに、その唇が動くのがわかった。私はそれを見届けてすぐに、目を閉じて肩の力を抜いたのだった。
とりあえずレドに賭けでトータル儲かった金の半分を握らせて夕飯の調達に向かわせ、白い大山の前で嘆息した。
ヴァンピール・ロードは食欲と性欲が結びついているという話をしたが、逆に言えば、食欲が満たされていれば、性欲を解消する行為をあまり必要としない。
何せ死ににくい生き物であるからして、長く生きれば生きるほど、余計に繁殖の本能が薄れてしまう側面もある。
つまり種族特性上、性的なものにあまり免疫が無い事は、想像に難くない。
「思い出しました……貴方はそういう方だった……翼の生えた鬼畜外道……」
「許せ、レギイ。君の近頃の行いは些か目に余った。アレではレドが可哀想だ」
レギイは「貴方にも人間を可哀想と思う心があるんですね」などと失礼な言葉を吐き捨ててもぞもぞとシーツから顔を出した。情けない顔で随分な言い草である。師匠に向かって何だその膨れっ面は。
「人間の精力イカレてます……死ぬかと思いました……この私が……」
「人間は我々より死にやすいからな。その分、精力も性欲も強い。特にレドの年頃の男子は」
「普通の吸血で満足出来なくなってたらどうしてくれるんです」
レギイは頬を赤くして目を泳がせながら、詰まり詰まりそんなことを言い放った。どうやら病みつきになりそうな自覚はあるらしい。健気なことである。魔族は本能に正直でなくては、全く話にならない。
「責任を取ってもらえばいい。レドからしても願ったり叶ったりだろう」
「そんな簡単にぃ……っ!! 貴方は彼の旺盛さを知らないから……!」
「どうして私が人間の旺盛さについて一家言あるか分かるか。ヴィドの母親の出自を思い出せ」
ヴィドは人間の旺盛さと魔族の頑強さ、どちらも兼ね備えたハイブリッドだ。人間の倒錯趣味と魔族の本能に対する忠実さについても折り紙付きで、その上他の魔族には追随を許さない、独自の魔法体系を余すところなく駆使して、こちらを翻弄してくる。彼にかかれば私など俎板の鯉に他ならない。
レギイはみるみる顔を青くして呻いた。心なしかカタカタ震えている。
「常々、よくぞ、ご無事で……」
「腰の骨が疲労骨折しても治癒しながら続行だ。毎度、終盤は下半身の感覚が無だぞ。今もどうやってここまで帰ってきたのか分からない。恐らく若干浮いてた。翼無いのに」
「どこに行っていたかと思えば……もう別れた方がいいですそれは」
「これがなかなか悪くなくてな」
レギイはふたたび顔をシーツで隠してガクガク震えながら悶絶した。どうやらこれ以上ないほど引かれてしまったらしい。初心な坊やにはまだ早い内容だったようだ。
「最悪な趣味だ……っ! もう勝手にやっててください!! 付き合いきれません!!」
「壊れるくらい求められるというのはこれ以上ないほどに満たされるんだ。じきに分かるさ」
「分かるものですか……! やりすぎなくらい気遣いながらも徐々に理性が剥がれていって最後には全く余裕を無くして一心不乱に求めてくるのがイイんじゃないですか!!」
「そうか、君は彼のそういうところにグッと来たんだな」
「何の話ですか?」
「私の弟子とは思えないほど誤魔化し方が下手」
とまあ、このような調子で、レギイはこの後もさらにレドと絆を深めていったようだった。ヴィドにもピロートークでそのことを話せば、「なんだその勇者は、趣味が悪すぎるだろう」などと言いながら腹の底から大爆笑していた。そして以後、彼の責めの苛烈さはなりを潜めていった。
さて、そんなわけで、およそ3カ月、魔王城への旅を続けた末、私たちはようやく、レドと共に魔王の玉座にまでたどり着いた。これまでに遭遇した7名の魔王軍各師団長は、我々が助力するまでもなくレドだけで倒しきってしまい、我々はとんでもないバケモノを生み出してしまったのかもしれないと戦慄した。
「よくぞここまで来たな、我が最愛、そして勇者、ついでにクソッタレコウモリ」
「魔王、貴様ァ……!! 俺のお師匠様を侮辱したな!! 容赦しないぞ!!」
「……そこは故郷の村が焼かれたとか、親兄弟の仇とかではないのか」
「生憎俺は孤児だ!! 元居た村ではリンチ三昧だったのでそこまで未練はない!!」
「そうだったのか!?」
「そうだよリコ!! お前俺に興味なさすぎるだろ!!」
レギイを横目に見れば、気まずそうに目を逸らして咳払いした。なるほど、ここまでレドに入れ込んだのはシンパシーを感じたからでもあったのか。
「まあ、そんなことはどうでもいい。やるならさっさとやるぞ。かかってこい勇者」
いつになく上機嫌な様子で、玉座から鷹揚に立ち上がるヴィド。レドも自慢の聖剣を片手に、天界の加護を纏って勇壮に構える。
ヴィドが凄まじい衝撃波を放ったのと、レドが地面を蹴ったのは、ほぼ同時。熾烈な戦闘はアッサリと始まった。勇者として得られる限りの力を得たレドと、神に至ろうとしている魔王の戦いは、まさに頂上決戦。木っ端の堕天使モドキ(翼をまだ取り込んでいないため)はもとより、大魔族であるレギイですらも介入できないほどには別次元の一騎打ちであった。
戦況は拮抗するも、勇者とは言え生命力は人間の体の域を出ないレドが徐々に消耗していく。対するヴィドだが、流石は魔王というべきか、終始涼しげな顔をして佇んでいた。
固唾を飲んで見守る。横のレギイは、ずっと何かを逡巡しているような面持ちで、レドが深手を負って倒れるたびに、自らの痛みのように息を飲んでいた。
レドが聖剣を杖にようやく立ち上がろうという時、ヴィドはニヤリと笑って、カッと目を見開いた。ガキン、と、耳を劈くような破砕音が木霊する。
レドはそれ以上体を動かすことができなくなった。自らの影が、ヴィドの奥義によってその場に凍り付き、びっしりと亀裂が入れられたのである。影とは、その世界に存在している証明に他ならない。さらには、その者の魔力や、それまで辿ってきた生涯の記憶も、影に保存されている。影を砕かれれば、生命としての全てを壊され、骨の一片も残らず、この世界から消え去る羽目になるのだ。
「今、そのコウモリを連れて立ち去り、金輪際俺とクロウに関わらないなら、命だけは勘弁してやる。これまでの戦いぶり、大義であった。褒美として、好きなだけ迷う時間をやろう」
ヴィドはふたたび崩壊しかけの玉座に座り直し、ほんの微かにレギイへ目配せしてから、ゆっくりと目を閉じた。
レギイはゆっくりと息を吸った。その息遣いにつられ、傍らの彼を見上げる。
レギイは俯き、きつく眉間にしわを寄せては、ああ、と低い声で呻いた。
「……レギイ、これまで、巻き込んですまなかった。レドとよく話し合って、どうするか決めてくれ。君たちが決めたことなら、私もヴィドも、来る末路を受け入れよう」
「……っ、ですが、それでは」
「私の行く末を、君たちに託すということだ。どうか、これを、君への報いとさせてくれ」
「クロウ師……」
レギイは今にも泣きそうに顔を顰め、しかし踵を返してレドのもとへ駆け寄った。ふいに、首筋がピリリと痺れたような、そんな気がした。
「レド、君が気付いていたことは重々承知の上で、打ち明けます。私の名はレギイ。かつて、魔王ヴィドに忠誠を誓っていたヴァンピール・ロードです。これまで、夥しい数の人間を殺し、食いつくしてきました。貴方を拾って育てたのも、全ては、ある目的のため。はじめは、君のことなど、ただの道具としか思っていなかった」
「いいよ、何でも。お師匠様がどんな事情を抱えていても、全部ひっくるめて、お師匠様のことが好きだから」
「……ある目的のため、どうしても、魔王ヴィドを倒さなければならない。すべては、君がリコと呼び、先程魔王ヴィドがクロウと呼んだ、私の師匠のために。しかし、私はもう、そのために君を骨の髄まで利用しようという情熱を失っているのです。もう、これ以上、君を振り回したくない。君の人生を利用したくないと、そう思ってしまった」
レギイはそう言って、レドをきつく抱きしめた。レドはただ、慈愛をたたえて微笑み、目を閉じて受け入れた。
「奇遇だね、お師匠様。俺もさ、どうしても、魔王を倒したいんだ。だって、約束したでしょ。覚えてない? 魔王を倒したら、それからもずっと、パートナーとして一緒に生きたいって」
「……っ、ひとつだけ、方法がある。しかし、いつか、君は後悔するかもしれない。もう二度と、君は、人間に戻れないんだ。私が死ぬまで君は死ねないし、ヴァンピール・ロードが死ぬまでに、どれほどの年月がかかるか、全知を手に入れた魔王すら知り得ないと言われている」
「気が遠くなるくらい長い時間を、お師匠様とずっと生きていけるってことでしょ。いいよ、お願い。どうなってもいい、お師匠様が、俺と生きてくれるなら……ねえ、愛してるよ、レギイ」
レギイはなおも沈痛な面持ちで、しかし愛おしげに、ゆったりとレドの頭を撫でた。
レギイがレドの首元を噛む寸前、微かに、その唇が動くのがわかった。私はそれを見届けてすぐに、目を閉じて肩の力を抜いたのだった。
220
お気に入りに追加
727
あなたにおすすめの小説
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
お荷物な俺、独り立ちしようとしたら押し倒されていた
やまくる実
BL
異世界ファンタジー、ゲーム内の様な世界観。
俺は幼なじみのロイの事が好きだった。だけど俺は能力が低く、アイツのお荷物にしかなっていない。
独り立ちしようとして執着激しい攻めにガッツリ押し倒されてしまう話。
好きな相手に冷たくしてしまう拗らせ執着攻め✖️自己肯定感の低い鈍感受け
ムーンライトノベルズにも掲載しています。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
弟のために悪役になる!~ヒロインに会うまで可愛がった結果~
荷居人(にいと)
BL
BL大賞20位。読者様ありがとうございました。
弟が生まれた日、足を滑らせ、階段から落ち、頭を打った俺は、前世の記憶を思い出す。
そして知る。今の自分は乙女ゲーム『王座の証』で平凡な顔、平凡な頭、平凡な運動能力、全てに置いて普通、全てに置いて完璧で優秀な弟はどんなに後に生まれようと次期王の継承権がいく、王にふさわしい赤の瞳と黒髪を持ち、親の愛さえ奪った弟に恨みを覚える悪役の兄であると。
でも今の俺はそんな弟の苦労を知っているし、生まれたばかりの弟は可愛い。
そんな可愛い弟が幸せになるためにはヒロインと結婚して王になることだろう。悪役になれば死ぬ。わかってはいるが、前世の後悔を繰り返さないため、将来処刑されるとわかっていたとしても、弟の幸せを願います!
・・・でもヒロインに会うまでは可愛がってもいいよね?
本編は完結。番外編が本編越えたのでタイトルも変えた。ある意味間違ってはいない。可愛がらなければ番外編もないのだから。
そしてまさかのモブの恋愛まで始まったようだ。
お気に入り1000突破は私の作品の中で初作品でございます!ありがとうございます!
2018/10/10より章の整理を致しました。ご迷惑おかけします。
2018/10/7.23時25分確認。BLランキング1位だと・・・?
2018/10/24.話がワンパターン化してきた気がするのでまた意欲が湧き、書きたいネタができるまでとりあえず完結といたします。
2018/11/3.久々の更新。BL小説大賞応募したので思い付きを更新してみました。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
「イケメン滅びろ」って呪ったら
竜也りく
BL
うわー……。
廊下の向こうから我が校きってのイケメン佐々木が、女どもを引き連れてこっちに向かって歩いてくるのを発見し、オレは心の中で盛大にため息をついた。大名行列かよ。
「チッ、イケメン滅びろ」
つい口からそんな言葉が転がり出た瞬間。
「うわっ!?」
腕をグイッと後ろに引っ張られたかと思ったら、暗がりに引きずり込まれ、目の前で扉が閉まった。
--------
腹黒系イケメン攻×ちょっとだけお人好しなフツメン受
※毎回2000文字程度
※『小説家になろう』でも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる