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第十四話
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まずは、あの時出来なかった返事を果たしに、ヴィドの下へ向かわなければ。
その一心で、私は魔王軍の捜索部隊の兵士たちを探し回った。恐らくヴィドは、魔王軍に所属している魔族らの影に少なからず干渉できるような独自の契約術を使っている。聞き込みのため適当に捕まえた兵の意識に寄生した時にヴィドが現れたのも、影からそれを感知したのだと思う。
つまり、彼にまた会いたいと思ったら、同じことをすればいいのだ。
「撤退命令……? おいおい、遂にテトラ師団も年貢の納め時か」
「そもそもあのギーヴァ卿を生け捕りにしろだなんて、俺たちみたいな中級に毛が生えた程度の木っ端魔族にゃ無理なんだっての……ウェデグ団長はいつにも増してやる気無えし」
「もうこの際だから団長に直接文句言ってやろうぜ、アンタが現場に出たらロードのこと説得できただろ、旧知の仲なんだからよ、ってさぁ!! どうせ俺ら処刑されんだろ」
身に覚えしかない会話が聞こえてくる。私はすかさず、会話の輪に入っていない後方の兵士の後頭部に取りついた。そのまま意識に寄生しようとして、やはり、と考え直す。
もし本当に彼らがウェデグのもとへ向かうなら、私も一度、彼と話してみたいと思ったのだ。
彼からならば、第三者視点で、ことのあらましを聞けるかもしれない。私が死んだ後に起こった陣営の混乱のことや、その後のこと。知りうる限りを知っておきたい。
「……と、言うわけで。どうぞ、ヴィドを呼ぶのは少し待って、私と話をしてくれないだろうか、ウェデグ閣下」
「閣下なんてやめてくださいや、おっかねえ……何が、というわけで……ですか。藪から棒にも程があるってんですよ」
まあ、経緯は省略し、結果から申し上げると、今私は魔界のテトラ師団本部、団長室にて、今しがた私が積み上げた魔族らの死屍累々(なお生きてはいる)に腰掛け、ウェデグと向き合っている次第だ。思い立ったが即行動、これが私のモットーなのである。
ウェデグは使い古された襤褸雑巾のような顔色でプウとキセルをふかし、肩を竦めてみせる。年季的にはレギイの方が上のはずだが、彼よりも妙に老成した雰囲気があり、彼が今まで積み重ねてきた苦労がしのばれた。
「あー、レギ公は……またアンタに捨てられたってワケで?」
「方向性の違いで、一時的に袂を分かっただけだ。また拾いに行くとも」
「勝手なことだねえ、おい……」
「ああ、全くだ。ところで、君は私が死んだ後のヴィド陣営がたどった顛末をすべて知っているだろう。君は何を見てきて、何を思った。端的に教えてくれ」
ウェデグは途端に無言になり、キセルの柄の部分で眉間をグリグリと捏ねまわしては、ため息を吐いた。地の底から湧き上がるような響きだった。
「まずですね、アンタの首を持ち帰って魔王様に見せびらかした連中は皆殺しでしたよ。骨ひとつ残らず、悲鳴すら上がらないまま、紫の煙と消えました。俺ァこれが悪夢かと思いましたね。初めて人間なんかに申し訳ねえって思いましたよ」
ウェデグは高位の夢魔だ。人間の夢に干渉し、その生気を奪って、好きにその体を操ったり、任意の悪夢を見せたりなどして、人心を惑わす。
そんな彼にここまで言わしめるとは、よほどの惨劇だったのだろう。幹部らも思いもよらないことだったに違いない。
「それからそう間もなくして分かったことでしたが、連中の暴走はハナから仕組まれたことでしてねえ、覚えていやすか、あのアバズレ……もとい、魔王様の正妻面してたバドゥーラの族長の娘」
バドゥーラ……少し考えて、思い至る。そう言えば、そういう名前だった。私に痛烈な戦力外通告を突きつけてきた、あの姫の一族の名は。
「そうだ、あの姫! ヴィドに伴侶がいないと聞いて、彼女はいったいどうしたんだと思っていたんだよ。ヴィドが遠征に出た際、本部を任されるほどだったんだ。ヴィドも彼女を憎からず思っていたものと認識していたのだが」
「そりゃまあ、南部の最大領地を持参した相手は多少なりとも尊重するでしょうな……ですがねえ、あの女、あの方の寵愛を一身に受けていたアンタを憎んで、あれこれと手を回してたようで……アンタの醜聞をあること無いこと吹聴したのも、幹部連中を唆したのもあの女だったんです。これを機に目障りな堕天使を始末すれば、彼はきっと目を覚ましてくださる、なんて言ってね。当然、余罪もコミコミで真相が露見した後はあの女も順当に死にました。一族郎党皆殺しってやつですわ」
「彼女の一族郎党も皆殺し……!? 当時の陣営の六割方は彼女の関係者だっただろう!」
「ええ、まさに大混乱ってわけですわ。恐ろしいことに、それすべて魔王様だけでやってのけたんですよ。俺らはその後始末に追われててんやわんや。一抜けしてアンタの死体探しに行ったレギ公のこと何度殺してやろうと思ったか」
カカカ、と喉奥を鳴らすように笑うウェデグ。しかしその目の奥は全く笑っていなかった。
ウェデグはレギイが私の一番弟子として独り立ちした後、彼自身で見つけてきた腹心兼相棒だ。恐らく彼が本音で殺してやりたいと思っているのは私の方だろう。当時はたまたま死んでいたから殺意の矛先が向かなかっただけに過ぎない。
「レギ公はアンタさえ絡まなきゃクールでいられるんですがねぇ」
「悪いな、私とて生き返りたくて生き返ったわけではないのだ」
「さいですか……マ、原因は分かりますよ。魔王の座に就きし者には、ゆくゆく、この世の摂理を覆す力が与えられると言いますからねぇ。あの方はそれを、貴方の死を覆すためにお使いになったんでしょうな。先代が600年以上かけて足を踏み入れた領域に、200年そこらで到達するとは……いやはや」
「やはり、そうだと思うか」
「そうとしか思いやせんぜ」
人界の恐怖や欲望を糧に力を磨き上げた魔族に許される進化という概念。魔族の頂点に君臨する魔王という存在は、その究極だ。
魔界において、数百年に一度、ひとつの命にしか許されない、魔族の極地。魔王の即位とは、最早進化などという営みでは形容できない、別次元の……いわば、再臨だ。
魔王とは、魔族から生じながらも、魔族とは一線を画す、まったく別の生命として再定義された存在なのだ。もっと言えば、世界の根幹に干渉できる超越存在……つまりは神になる資格が与えられるのである。
世界の摂理から逸脱せしめた者としてその力を示した魔王は、神として次の領域に足を踏み入れる。魔王が自ら退位を宣言するということは、つまりそういうことなのだ。
歴々の魔王は、自らの命を死という摂理から脱することに心血を注いだ。ヴィドのように、他者の死を覆すために摂理に干渉した例など聞いたことがない。
魔族は基本、本能に抗うことがない。ゆえに、この選択を間違うことはあり得ない。しかし、ヴィドは半人半魔だ。魔族が囚われるはずのない観念に、彼もまた、囚われてしまっていたということだろう。
「今のヴィドが神になったとして、彼は不死ではない。不死ではない神が、果たして神として定義されるのか?」
「成立しなかった場合、どうなるってんです?」
「彼という存在そのものが、世界に認められない。歪みとして、根こそぎ拒絶されるだろう。私は一度、天界で天使をやっていた頃に、そうなってしまった存在を目の当たりにしたことがあるんだ」
もう、名前も、そうなってしまった理由も忘れてしまった。存在した事実そのものが消し去られ、三界のはざまの辺獄に、まつろわぬモノとして追いやられた。
私は、その事実があったことだけは、どうしても忘れたくなかった。忘れることを拒んだ結果、引き換えに罪業を得て天界から追放されたのだ。
「そんじゃあ、アンタはきっと道連れだな。三界のどこでもない掃きだめでずっといっしょってわけだ。お幸せに!」
「いいや、摂理の超越は成立していない。私はまだ、厳密には復活を果たしていないんだよ。今からどうにか手を打てば……」
「また死のうとでも言うんですかい?」
「……いいや、もうしない」
確かに、一番手っ取り早いのは、私が生き返ったという事実を無くすことだ。しかし、それでは恐らくヴィドもレギイも納得しない。さらなる歪みを生み出すだけだろう。
具体的にどうすればいいかはまだ分からない。しかし、向き合うべきものの核心は、どうにか掴めたような気がした。
「時間を取らせてすまなかったな、ウェデグ。そろそろヴィドに会いに行くよ」
「魔王様は昨日から寝室にずっとお籠りですぜ。五体満足のままレギ公のところに帰してもらえるといいですねぇ」
「ああ、それは問題ない。元々無いものは奪われようがないからな」
「……はいぃ?」
怪訝そうに片眉を上げるウェデグを後目に、私は寄生した兵士の後頭部から離れ、微かな記憶を辿ってヴィドのもとへ向かったのだった。
その一心で、私は魔王軍の捜索部隊の兵士たちを探し回った。恐らくヴィドは、魔王軍に所属している魔族らの影に少なからず干渉できるような独自の契約術を使っている。聞き込みのため適当に捕まえた兵の意識に寄生した時にヴィドが現れたのも、影からそれを感知したのだと思う。
つまり、彼にまた会いたいと思ったら、同じことをすればいいのだ。
「撤退命令……? おいおい、遂にテトラ師団も年貢の納め時か」
「そもそもあのギーヴァ卿を生け捕りにしろだなんて、俺たちみたいな中級に毛が生えた程度の木っ端魔族にゃ無理なんだっての……ウェデグ団長はいつにも増してやる気無えし」
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もし本当に彼らがウェデグのもとへ向かうなら、私も一度、彼と話してみたいと思ったのだ。
彼からならば、第三者視点で、ことのあらましを聞けるかもしれない。私が死んだ後に起こった陣営の混乱のことや、その後のこと。知りうる限りを知っておきたい。
「……と、言うわけで。どうぞ、ヴィドを呼ぶのは少し待って、私と話をしてくれないだろうか、ウェデグ閣下」
「閣下なんてやめてくださいや、おっかねえ……何が、というわけで……ですか。藪から棒にも程があるってんですよ」
まあ、経緯は省略し、結果から申し上げると、今私は魔界のテトラ師団本部、団長室にて、今しがた私が積み上げた魔族らの死屍累々(なお生きてはいる)に腰掛け、ウェデグと向き合っている次第だ。思い立ったが即行動、これが私のモットーなのである。
ウェデグは使い古された襤褸雑巾のような顔色でプウとキセルをふかし、肩を竦めてみせる。年季的にはレギイの方が上のはずだが、彼よりも妙に老成した雰囲気があり、彼が今まで積み重ねてきた苦労がしのばれた。
「あー、レギ公は……またアンタに捨てられたってワケで?」
「方向性の違いで、一時的に袂を分かっただけだ。また拾いに行くとも」
「勝手なことだねえ、おい……」
「ああ、全くだ。ところで、君は私が死んだ後のヴィド陣営がたどった顛末をすべて知っているだろう。君は何を見てきて、何を思った。端的に教えてくれ」
ウェデグは途端に無言になり、キセルの柄の部分で眉間をグリグリと捏ねまわしては、ため息を吐いた。地の底から湧き上がるような響きだった。
「まずですね、アンタの首を持ち帰って魔王様に見せびらかした連中は皆殺しでしたよ。骨ひとつ残らず、悲鳴すら上がらないまま、紫の煙と消えました。俺ァこれが悪夢かと思いましたね。初めて人間なんかに申し訳ねえって思いましたよ」
ウェデグは高位の夢魔だ。人間の夢に干渉し、その生気を奪って、好きにその体を操ったり、任意の悪夢を見せたりなどして、人心を惑わす。
そんな彼にここまで言わしめるとは、よほどの惨劇だったのだろう。幹部らも思いもよらないことだったに違いない。
「それからそう間もなくして分かったことでしたが、連中の暴走はハナから仕組まれたことでしてねえ、覚えていやすか、あのアバズレ……もとい、魔王様の正妻面してたバドゥーラの族長の娘」
バドゥーラ……少し考えて、思い至る。そう言えば、そういう名前だった。私に痛烈な戦力外通告を突きつけてきた、あの姫の一族の名は。
「そうだ、あの姫! ヴィドに伴侶がいないと聞いて、彼女はいったいどうしたんだと思っていたんだよ。ヴィドが遠征に出た際、本部を任されるほどだったんだ。ヴィドも彼女を憎からず思っていたものと認識していたのだが」
「そりゃまあ、南部の最大領地を持参した相手は多少なりとも尊重するでしょうな……ですがねえ、あの女、あの方の寵愛を一身に受けていたアンタを憎んで、あれこれと手を回してたようで……アンタの醜聞をあること無いこと吹聴したのも、幹部連中を唆したのもあの女だったんです。これを機に目障りな堕天使を始末すれば、彼はきっと目を覚ましてくださる、なんて言ってね。当然、余罪もコミコミで真相が露見した後はあの女も順当に死にました。一族郎党皆殺しってやつですわ」
「彼女の一族郎党も皆殺し……!? 当時の陣営の六割方は彼女の関係者だっただろう!」
「ええ、まさに大混乱ってわけですわ。恐ろしいことに、それすべて魔王様だけでやってのけたんですよ。俺らはその後始末に追われててんやわんや。一抜けしてアンタの死体探しに行ったレギ公のこと何度殺してやろうと思ったか」
カカカ、と喉奥を鳴らすように笑うウェデグ。しかしその目の奥は全く笑っていなかった。
ウェデグはレギイが私の一番弟子として独り立ちした後、彼自身で見つけてきた腹心兼相棒だ。恐らく彼が本音で殺してやりたいと思っているのは私の方だろう。当時はたまたま死んでいたから殺意の矛先が向かなかっただけに過ぎない。
「レギ公はアンタさえ絡まなきゃクールでいられるんですがねぇ」
「悪いな、私とて生き返りたくて生き返ったわけではないのだ」
「さいですか……マ、原因は分かりますよ。魔王の座に就きし者には、ゆくゆく、この世の摂理を覆す力が与えられると言いますからねぇ。あの方はそれを、貴方の死を覆すためにお使いになったんでしょうな。先代が600年以上かけて足を踏み入れた領域に、200年そこらで到達するとは……いやはや」
「やはり、そうだと思うか」
「そうとしか思いやせんぜ」
人界の恐怖や欲望を糧に力を磨き上げた魔族に許される進化という概念。魔族の頂点に君臨する魔王という存在は、その究極だ。
魔界において、数百年に一度、ひとつの命にしか許されない、魔族の極地。魔王の即位とは、最早進化などという営みでは形容できない、別次元の……いわば、再臨だ。
魔王とは、魔族から生じながらも、魔族とは一線を画す、まったく別の生命として再定義された存在なのだ。もっと言えば、世界の根幹に干渉できる超越存在……つまりは神になる資格が与えられるのである。
世界の摂理から逸脱せしめた者としてその力を示した魔王は、神として次の領域に足を踏み入れる。魔王が自ら退位を宣言するということは、つまりそういうことなのだ。
歴々の魔王は、自らの命を死という摂理から脱することに心血を注いだ。ヴィドのように、他者の死を覆すために摂理に干渉した例など聞いたことがない。
魔族は基本、本能に抗うことがない。ゆえに、この選択を間違うことはあり得ない。しかし、ヴィドは半人半魔だ。魔族が囚われるはずのない観念に、彼もまた、囚われてしまっていたということだろう。
「今のヴィドが神になったとして、彼は不死ではない。不死ではない神が、果たして神として定義されるのか?」
「成立しなかった場合、どうなるってんです?」
「彼という存在そのものが、世界に認められない。歪みとして、根こそぎ拒絶されるだろう。私は一度、天界で天使をやっていた頃に、そうなってしまった存在を目の当たりにしたことがあるんだ」
もう、名前も、そうなってしまった理由も忘れてしまった。存在した事実そのものが消し去られ、三界のはざまの辺獄に、まつろわぬモノとして追いやられた。
私は、その事実があったことだけは、どうしても忘れたくなかった。忘れることを拒んだ結果、引き換えに罪業を得て天界から追放されたのだ。
「そんじゃあ、アンタはきっと道連れだな。三界のどこでもない掃きだめでずっといっしょってわけだ。お幸せに!」
「いいや、摂理の超越は成立していない。私はまだ、厳密には復活を果たしていないんだよ。今からどうにか手を打てば……」
「また死のうとでも言うんですかい?」
「……いいや、もうしない」
確かに、一番手っ取り早いのは、私が生き返ったという事実を無くすことだ。しかし、それでは恐らくヴィドもレギイも納得しない。さらなる歪みを生み出すだけだろう。
具体的にどうすればいいかはまだ分からない。しかし、向き合うべきものの核心は、どうにか掴めたような気がした。
「時間を取らせてすまなかったな、ウェデグ。そろそろヴィドに会いに行くよ」
「魔王様は昨日から寝室にずっとお籠りですぜ。五体満足のままレギ公のところに帰してもらえるといいですねぇ」
「ああ、それは問題ない。元々無いものは奪われようがないからな」
「……はいぃ?」
怪訝そうに片眉を上げるウェデグを後目に、私は寄生した兵士の後頭部から離れ、微かな記憶を辿ってヴィドのもとへ向かったのだった。
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