48 / 62
第四章 ラスボスにしたって、これは無いだろ!
第四十八話
しおりを挟む
「じゃあ、そういうことだから。ミュル叔父も用意よろしく」
「え、これ僕も道連れなの? 僕なんならまだ殿下がディザリオレラに赴くことに反対してる立場だけど」
なんだよ、まだそのレベルなの? そんなんじゃ乗り遅れるぜ、このビッグウェーブに!
ジルラッドも同じ感想のようで、呆れかえったように大きくため息を吐き、腰に佩いた剣の柄を手のひらで押さえ、パチパチとスパークを迸らせる。
「ニレス師よ、貴様、この弟子を誰と思って、魔獣如きに後れを取るような取るに足らぬ魔術師として育てたのか? もしそうであるというなら、分かっているだろうな」
「その物言いは卑怯だろう!! この僕が手塩をかけて育てた弟子で、他でもない、君だぞ!?」
「分かっているのではないか。ならば、何を恐れることがある? よもや、今更惜しむ命があると言うのか? それなら、今すぐにでも私が引導を渡してやろう」
「何にせよスグ殺そうとするのやめてくれない? 僕が可哀そうだとは思わないのか」
「「いや……全然」」
「ワ……四面楚歌ァ……」
ミュル叔父が頭を抱える中、ジルラッドは「ようやく兄上とハモった!!」なんてことではしゃいで、キラキラが溢れる顔で俺を見る。うん、今日も俺の弟がかわいい。
「ハァ……まあ、君主の我儘に付き従うのも配下の務めか……空振りだったらどうしてくれよう、この甥っ子」
「書き下ろしジルラッドブロマイドで手を打とう」
「乗った」
「ワァ……オタクってチョロいなァ」
コイツ、俺のことは散々憎んで殺そうとしたくせに、俺が描いたジルラッドの肖像は欲しがるんだよな。もしかして、聖人としての禊をさっさと受けさせずに、ジルラッドの肖像を描かせようとしたのも、ただの私利私欲だったのか?
「だって、幻の巨匠の新作だよ!? しかも、成人した殿下を描いた肖像はこの世に出回ってない……! ただでさえ、どっかの誰かさんが複製と流通を制限してるばっかりに、君の作品、すっかりプレミアがついてるんだぞ!?」
「当然だろう。兄上の作品をそう容易く余人の目に触れさせてなるものか。父上に言われて仕方なく何作か貸し出した時も断腸の思いだったというのに、許可なく立太子記念紙幣に肖像として使うだけにとどまらず、貴族向けに複製を頒布するなど……おのれグンナー・ヨハンソン、私が即位した暁には必ず、地方に飛ばしてすりつぶしてやるからな、あのすれっからしの若狸……!」
しれっと俺の作品がいくつか世間に出回っているような言い草ですけど、マジですか? いやまあいいんだけどね!? ジルラッドにあげたもんだから、好きに扱ってもらっても……。評価されるのもまあ、嬉しいっちゃ嬉しい、し。
「ごめんミュル叔父、やっぱなし。恥ずかしくなってきた」
「頼む……! せめてあの未完作を完成させるだけでいい! 描いてくれたら、死地でも地獄でもどこでも行くから!!」
「複製と流通禁止。無断転載お断り!」
「布教なんてするもんか! 独占するに決まってらぁ!」
「流石は同担拒否オタク……いいだろう、決まりだ」
交渉成立、俺とミュル叔父はがっしりと握手した。1秒にも満たぬ瞬間で、ジルラッドが俺の手からミュル叔父の手をはたき落とし、俺の手を奪取してグルルとミュル叔父を威嚇。
さしもの同担拒否オタクもあきれ顔だ。そんな、「おたくの教育どうなってんの?」みたいなジト目を俺に向けられても困るが。どっちかって言えばこの子に教育した覚えがあるのはアンタのほうだろ。
+++
さて、そんなこんなで、さっそく翌日にはディザリオレラへ発った俺たちだったが。
「「「……」」」
人目を忍んで王宮から脱出し、ミュルダールのツテで、魔術組合の本部の転移ポータルを使わせてもらい、忌み地の封印陣の維持・管理を担う少数人口の地方都市「シェリジーヌ」へと直行。
したはずだった。
しかし、転移中の、やけにザラザラとした手触りに違和感を覚えた矢先、まるで吐き出されるように到着した……否、させられた先は、組合の支部局などとはとても思えない、荒廃した石窟の暗闇の中で。
明滅しながら、壊れかかったカラクリのようにぎこちなく回転し続ける魔法陣の、ほの白んだ光に足元を照らされつつ、困惑のあまり、俺たち三人は無言で顔を見合わせるしかなかったのである。
ふと、擦り切れてしまったパルックのようだった魔法陣の光が、まるで力尽きるように消えた。石窟の中の唯一の光源が無くなり、重苦しい暗闇が空間に充満する。
ミュルダールが咄嗟に魔杖を顕現させ、光源を作ろうと魔力を漲らせたが、その前に、再び小さな光の集合が魔法陣から浮き上がった。
暫く不定形のまま蠢いていたソレは、やがて一話の小さな鳥の形になり、チュイチィイと鳴きながら、立ち尽くす俺たち三人の周りを旋回する。
よくよく目を凝らすと、尾の部分が二股に分かれていた。分かるのは光の輪郭だけで、ディテールまで見えるわけではないが、あの特徴的な尾は、燕だろうか。
取り留めもなく、そんなことを考えながら、凝視していた俺に気付いたのだろうか、その鳥はおもむろに俺の眼前で滞空し始め、羽を慌ただしくバタバタはためかせた。
俺は咄嗟に両の掌を差し出す。すると鳥はチョンと俺の指先に着地し、ジュイジュイと鳴いた。心なしか、俺たちに何か伝えたいことがあるような、切迫した鳴き声に聞こえてならなかった。
「こんな場所に、聖獣をかたどったエーテル体とは……転移術式に介入したのも、コイツの仕業か。にしては魔力の気配が微弱な気もするけどね」
思案と苛立ちを声色に滲ませるミュルダール。魔法陣から出現した魔力光の集合体であるという時点で、状況証拠としては十分だろうが……確かに、魔術組合の転移術式に介入できるほどの力をこの鳥が持っているとは思えない。
それに、この鳥に、俺たちへの害意があるとはどうしても思えないのだ。無邪気に邪気を振り撒く妖精とも違う……どちらかと言えば、精霊と言う方がしっくりくるのである。
「術式に介入したからこそ、これほどまでに消耗したとすれば、得心がいく。組合謹製の術式だ。どんなに大きな力を持った精霊と言えど、介入などすれば、払わされる代償は大きい。しかし、そうなると、そこまでしてでも、私たちをここに呼び寄せねばならなかった目的が、この鳥にあるということになるが……」
まるで、俺の直感的な感想を代弁してくれたように、ジルラッドが淡々と呟く。「その通りだ」とでも言うように、鳥も俺の手のひらで飛び跳ねながらチピピと囀った。
「そもそも、ここはどこなんだろうねぇ。文明の気配は、この消えかかった魔法陣だけ。よくぞこんな化石みたいな古臭い陣で僕たち三人を五体満足に呼び寄せることが出来たものだよ」
やや大げさに身震いしてみせるミュルダールに、鳥はチチチと鳴きながら、すまなそうに身を竦ませる。なんとも情感豊かなことだ。
この鳥の正体は分からないが、少なくとも、俺たちの喋っている内容を理解しているように思うのだが、果たして。
「なあ、トリ=サン。とりあえず、ここから外に出てこの場所の手掛かりについて探りたいところなんだが、案内してもらうことって出来るか?」
「うわ。いい年した甥が鳥に話しかけ始めた。生き恥ポイント加点」
いい年していちいち茶々を入れるな若作り三十路男。喧嘩即売会は今度だ今度、俺はもうアンタからはいちいち買わんがな!
さておき、俺の言葉にしばしフリーズしていた鳥だったが、暫くして、チュイ、と一つ鳴き、二股の燕尾から軌跡のような光の残滓を零しつつ、飛び立っていった。恐らくその光の後をついてこいということだろう。
俺たち三人は、ひとつ顔を見合わせて、何も言うことなく頷き、ジルラッドを先頭に歩き出したのだった、
「え、これ僕も道連れなの? 僕なんならまだ殿下がディザリオレラに赴くことに反対してる立場だけど」
なんだよ、まだそのレベルなの? そんなんじゃ乗り遅れるぜ、このビッグウェーブに!
ジルラッドも同じ感想のようで、呆れかえったように大きくため息を吐き、腰に佩いた剣の柄を手のひらで押さえ、パチパチとスパークを迸らせる。
「ニレス師よ、貴様、この弟子を誰と思って、魔獣如きに後れを取るような取るに足らぬ魔術師として育てたのか? もしそうであるというなら、分かっているだろうな」
「その物言いは卑怯だろう!! この僕が手塩をかけて育てた弟子で、他でもない、君だぞ!?」
「分かっているのではないか。ならば、何を恐れることがある? よもや、今更惜しむ命があると言うのか? それなら、今すぐにでも私が引導を渡してやろう」
「何にせよスグ殺そうとするのやめてくれない? 僕が可哀そうだとは思わないのか」
「「いや……全然」」
「ワ……四面楚歌ァ……」
ミュル叔父が頭を抱える中、ジルラッドは「ようやく兄上とハモった!!」なんてことではしゃいで、キラキラが溢れる顔で俺を見る。うん、今日も俺の弟がかわいい。
「ハァ……まあ、君主の我儘に付き従うのも配下の務めか……空振りだったらどうしてくれよう、この甥っ子」
「書き下ろしジルラッドブロマイドで手を打とう」
「乗った」
「ワァ……オタクってチョロいなァ」
コイツ、俺のことは散々憎んで殺そうとしたくせに、俺が描いたジルラッドの肖像は欲しがるんだよな。もしかして、聖人としての禊をさっさと受けさせずに、ジルラッドの肖像を描かせようとしたのも、ただの私利私欲だったのか?
「だって、幻の巨匠の新作だよ!? しかも、成人した殿下を描いた肖像はこの世に出回ってない……! ただでさえ、どっかの誰かさんが複製と流通を制限してるばっかりに、君の作品、すっかりプレミアがついてるんだぞ!?」
「当然だろう。兄上の作品をそう容易く余人の目に触れさせてなるものか。父上に言われて仕方なく何作か貸し出した時も断腸の思いだったというのに、許可なく立太子記念紙幣に肖像として使うだけにとどまらず、貴族向けに複製を頒布するなど……おのれグンナー・ヨハンソン、私が即位した暁には必ず、地方に飛ばしてすりつぶしてやるからな、あのすれっからしの若狸……!」
しれっと俺の作品がいくつか世間に出回っているような言い草ですけど、マジですか? いやまあいいんだけどね!? ジルラッドにあげたもんだから、好きに扱ってもらっても……。評価されるのもまあ、嬉しいっちゃ嬉しい、し。
「ごめんミュル叔父、やっぱなし。恥ずかしくなってきた」
「頼む……! せめてあの未完作を完成させるだけでいい! 描いてくれたら、死地でも地獄でもどこでも行くから!!」
「複製と流通禁止。無断転載お断り!」
「布教なんてするもんか! 独占するに決まってらぁ!」
「流石は同担拒否オタク……いいだろう、決まりだ」
交渉成立、俺とミュル叔父はがっしりと握手した。1秒にも満たぬ瞬間で、ジルラッドが俺の手からミュル叔父の手をはたき落とし、俺の手を奪取してグルルとミュル叔父を威嚇。
さしもの同担拒否オタクもあきれ顔だ。そんな、「おたくの教育どうなってんの?」みたいなジト目を俺に向けられても困るが。どっちかって言えばこの子に教育した覚えがあるのはアンタのほうだろ。
+++
さて、そんなこんなで、さっそく翌日にはディザリオレラへ発った俺たちだったが。
「「「……」」」
人目を忍んで王宮から脱出し、ミュルダールのツテで、魔術組合の本部の転移ポータルを使わせてもらい、忌み地の封印陣の維持・管理を担う少数人口の地方都市「シェリジーヌ」へと直行。
したはずだった。
しかし、転移中の、やけにザラザラとした手触りに違和感を覚えた矢先、まるで吐き出されるように到着した……否、させられた先は、組合の支部局などとはとても思えない、荒廃した石窟の暗闇の中で。
明滅しながら、壊れかかったカラクリのようにぎこちなく回転し続ける魔法陣の、ほの白んだ光に足元を照らされつつ、困惑のあまり、俺たち三人は無言で顔を見合わせるしかなかったのである。
ふと、擦り切れてしまったパルックのようだった魔法陣の光が、まるで力尽きるように消えた。石窟の中の唯一の光源が無くなり、重苦しい暗闇が空間に充満する。
ミュルダールが咄嗟に魔杖を顕現させ、光源を作ろうと魔力を漲らせたが、その前に、再び小さな光の集合が魔法陣から浮き上がった。
暫く不定形のまま蠢いていたソレは、やがて一話の小さな鳥の形になり、チュイチィイと鳴きながら、立ち尽くす俺たち三人の周りを旋回する。
よくよく目を凝らすと、尾の部分が二股に分かれていた。分かるのは光の輪郭だけで、ディテールまで見えるわけではないが、あの特徴的な尾は、燕だろうか。
取り留めもなく、そんなことを考えながら、凝視していた俺に気付いたのだろうか、その鳥はおもむろに俺の眼前で滞空し始め、羽を慌ただしくバタバタはためかせた。
俺は咄嗟に両の掌を差し出す。すると鳥はチョンと俺の指先に着地し、ジュイジュイと鳴いた。心なしか、俺たちに何か伝えたいことがあるような、切迫した鳴き声に聞こえてならなかった。
「こんな場所に、聖獣をかたどったエーテル体とは……転移術式に介入したのも、コイツの仕業か。にしては魔力の気配が微弱な気もするけどね」
思案と苛立ちを声色に滲ませるミュルダール。魔法陣から出現した魔力光の集合体であるという時点で、状況証拠としては十分だろうが……確かに、魔術組合の転移術式に介入できるほどの力をこの鳥が持っているとは思えない。
それに、この鳥に、俺たちへの害意があるとはどうしても思えないのだ。無邪気に邪気を振り撒く妖精とも違う……どちらかと言えば、精霊と言う方がしっくりくるのである。
「術式に介入したからこそ、これほどまでに消耗したとすれば、得心がいく。組合謹製の術式だ。どんなに大きな力を持った精霊と言えど、介入などすれば、払わされる代償は大きい。しかし、そうなると、そこまでしてでも、私たちをここに呼び寄せねばならなかった目的が、この鳥にあるということになるが……」
まるで、俺の直感的な感想を代弁してくれたように、ジルラッドが淡々と呟く。「その通りだ」とでも言うように、鳥も俺の手のひらで飛び跳ねながらチピピと囀った。
「そもそも、ここはどこなんだろうねぇ。文明の気配は、この消えかかった魔法陣だけ。よくぞこんな化石みたいな古臭い陣で僕たち三人を五体満足に呼び寄せることが出来たものだよ」
やや大げさに身震いしてみせるミュルダールに、鳥はチチチと鳴きながら、すまなそうに身を竦ませる。なんとも情感豊かなことだ。
この鳥の正体は分からないが、少なくとも、俺たちの喋っている内容を理解しているように思うのだが、果たして。
「なあ、トリ=サン。とりあえず、ここから外に出てこの場所の手掛かりについて探りたいところなんだが、案内してもらうことって出来るか?」
「うわ。いい年した甥が鳥に話しかけ始めた。生き恥ポイント加点」
いい年していちいち茶々を入れるな若作り三十路男。喧嘩即売会は今度だ今度、俺はもうアンタからはいちいち買わんがな!
さておき、俺の言葉にしばしフリーズしていた鳥だったが、暫くして、チュイ、と一つ鳴き、二股の燕尾から軌跡のような光の残滓を零しつつ、飛び立っていった。恐らくその光の後をついてこいということだろう。
俺たち三人は、ひとつ顔を見合わせて、何も言うことなく頷き、ジルラッドを先頭に歩き出したのだった、
149
お気に入りに追加
1,946
あなたにおすすめの小説
風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
音楽の神と呼ばれた俺。なんか殺されて気づいたら転生してたんだけど⁉(完)
柿の妖精
BL
俺、牧原甲はもうすぐ二年生になる予定の大学一年生。牧原家は代々超音楽家系で、小さいころからずっと音楽をさせられ、今まで音楽の道を進んできた。そのおかげで楽器でも歌でも音楽に関することは何でもできるようになり、まわりからは、音楽の神と呼ばれていた。そんなある日、大学の友達からバンドのスケットを頼まれてライブハウスへとつながる階段を下りていたら後ろから背中を思いっきり押されて死んでしまった。そして気づいたら代々超芸術家系のメローディア公爵家のリトモに転生していた!?まぁ音楽が出来るなら別にいっか!
そんな音楽の神リトモと呪いにかけられた第二王子クオレの恋のお話。
完全処女作です。温かく見守っていただけると嬉しいです。<(_ _)>
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
嫌われ公式愛妾役ですが夫だけはただの僕のガチ勢でした
ナイトウ
BL
BL小説大賞にご協力ありがとうございました!!
CP:不器用受ガチ勢伯爵夫攻め、女形役者受け
相手役は第11話から出てきます。
ロストリア帝国の首都セレンで女形の売れっ子役者をしていたルネは、皇帝エルドヴァルの為に公式愛妾を装い王宮に出仕し、王妃マリーズの代わりに貴族の反感を一手に受ける役割を引き受けた。
役目は無事終わり追放されたルネ。所属していた劇団に戻りまた役者業を再開しようとするも公式愛妾になるために偽装結婚したリリック伯爵に阻まれる。
そこで仕方なく、顔もろくに知らない夫と離婚し役者に戻るために彼の屋敷に向かうのだった。
やめて抱っこしないで!過保護なメンズに囲まれる!?〜異世界転生した俺は死にそうな最弱プリンスだけど最強冒険者〜
ゆきぶた
BL
異世界転生したからハーレムだ!と、思ったら男のハーレムが出来上がるBLです。主人公総受ですがエロなしのギャグ寄りです。
短編用に登場人物紹介を追加します。
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
あらすじ
前世を思い出した第5王子のイルレイン(通称イル)はある日、謎の呪いで倒れてしまう。
20歳までに死ぬと言われたイルは禁呪に手を出し、呪いを解く素材を集めるため、セイと名乗り冒険者になる。
そして気がつけば、最強の冒険者の一人になっていた。
普段は病弱ながらも執事(スライム)に甘やかされ、冒険者として仲間達に甘やかされ、たまに兄達にも甘やかされる。
そして思ったハーレムとは違うハーレムを作りつつも、最強冒険者なのにいつも抱っこされてしまうイルは、自分の呪いを解くことが出来るのか??
✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎
お相手は人外(人型スライム)、冒険者(鍛冶屋)、錬金術師、兄王子達など。なにより皆、過保護です。
前半はギャグ多め、後半は恋愛思考が始まりラストはシリアスになります。
文章能力が低いので読みにくかったらすみません。
※一瞬でもhotランキング10位まで行けたのは皆様のおかげでございます。お気に入り1000嬉しいです。ありがとうございました!
本編は完結しましたが、暫く不定期ですがオマケを更新します!
ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる