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九章:正しき偽善よ鐘を鳴らせ(後編)
第15話 星祭前夜祭(1)
しおりを挟む陽炎の空が広がっている。鳥が空を飛んだ。雲の合間を駆けていく。鳥が雲から抜け出せば、太鼓が鳴った。
ピーターが辺りを見回し、ふう、と息を吐いて、にっと笑って、縄を思い切り引っ張った。アトリの鐘がこれ以上無く大きな音を鳴らす。アトリの鐘を囲んでいた人々が両手を握りしめ、目をつむり、祈りを捧げる。
「みなさん、今宵は前夜祭です。空に祈りを」
ピーターが胸に手を当てる。
「女神アメリアヌさまへ、平和を願う祈りをこめて」
さあ、
「前夜祭の始まりです!!」
ウクレレが鳴り響き、楽しげな音楽が奏でられる。アトリの村人が大きな拍手を送る。あたしも拍手をすればさっきの不安はどこへやら。胸がワクワクして止まらない。
「おら! 収穫した作物で作ったスープだ!」
「エールもどうだ! 前夜祭だって、大事な日だぜ!?」
「明日は朝から飲んでるかもな!」
「ほらほら、どいたどいた! 子どもたち、お星さまにお願いしなくていいのかい! 願いごとをここに書いてごらん! たちまち願いが叶うよ!」
「たんじろーにあえますように!」
「おかねもちになれますように!」
「せかいがへいわになりますように!」
「せんそうがなくなりますように!」
「なんだって願っていいんだよ! だって今日は前夜祭! 女神アメリアヌさまが魔女を倒しに歩いてきた日! 両手を握ってお願いしてごらん!」
あたしとメニーに願い事を書く紙が渡された。
(……どうしようかしら……)
あたし、お願い事って、いっぱいあるの。
「お姉ちゃん」
「ん?」
「どんなお願いする?」
「うーん。それがね、すごく悩んでるの。だって、願いなんていっぱいあるじゃない。それを一つに絞るなんて、残酷だわ」
「じゃあ、こうしようよ」
メニーが紙に書いた。
「ずっと、テリーお姉ちゃんと一緒にいられますように」
メニーがあたしに顔を向け、ふふっと笑った。
「お姉ちゃんも、一緒の願いごとにしない?」
「んー……」
メニーと目が合えば、あたしから吹き出してしまう。
「もう! 仕方ないわね!」
あたしは紙に書いた。
「ずっと、メニーと、一緒にいられますように」
あたしとメニーが顔を見合わせて……小さな女の子のように、ふふっ! と笑った。
「笹に飾るんだって」
「うまく飾れないんだけど! この木、なんかゆらゆら揺れてて、いや! おばけみたい!」
「お姉ちゃん、わたしがやってあげる」
「やだ! あたしがやる! あたしがやらないと意味がないの!」
あたしは揺れる枝を押さえつけてなんとか髪を飾った。メニーと一緒にいられますようにと書かれた紙が、風に吹かれて揺られる。
「……できた!」
「お姉ちゃん、すごく見やすいよ。これならお星さまも願いを叶えないとだね」
「ま! 当然よね!」
「メェエエエエ! 死んじゃうよ! 食われちまうよ! 助けてくれよ! メェエエエエ!」
「おう。嘘つきヤギのライアーじゃねえか。なに? 出荷するのか?」
「なわけないだろう。うちの大事なヤギなのに」
「お膳や、ご飯の支度、さっ、ちょっと早いディナーはどうだ!」
「ほらほら、みんな! おなかすいてないかい!」
ジルがみんなにおかゆを配っていた。
「うちで作ったおかゆよ! じゃんじゃん食べて、願いまくって!」
「ジル、カルラのばあちゃんは?」
「なんか、家に忘れ物したとかで取りに行ってるよ。……あら! お嬢さまたち! こっちこっち!」
手招きされて、あたしとメニーがジルのいるカウンターにやってきた。
「お腹空いてない? おかゆはどう?」
「まだいいかしら。メニーは?」
「わたしももう少し」
「そう! お腹がすいたらいつでも来てくださいな! それとね、お願いしたいことがあるのよ!」
「お願い?」
あたしがきくと、ジルがお花をいっぱい詰め込んだバスケットを出してきた。
「まあ、メニー、見て! お花よ! きれい!」
「これ、上に向けてこう、投げてくれない? そしたらこう、花びらが舞うでしょう? 前夜祭が盛り上がるようにお願いできませんかね?」
「任せて!」
あたしは喜んでバスケットを受け取り、花ひらを風に任せるように指から離した。
「見てメニー! きれい!」
「そうだね。お姉ちゃん」
「メニーもやってみて! ほら!」
「ふふっ、うん。やってみる」
メニーが花びらを離すと、ふわりふわりと風に吹かれて飛んでいく。前夜祭の赤い空がムードを作る。
(……うっとり……♡)
その瞬間、空に大きな音が響いて、あたしは驚いて、思わずメニーに抱きついた。
「きゃあ!」
「お姉ちゃん、花火だよ」
「……わあ」
夕日の空に花火が打たれる。
太鼓が鳴り、ウクレレが太鼓に合わせて演奏する。
少年が一人踊りだした。笑った母親が息子の手を取って踊りだした。それを見た少女が好きな男の子の手を取った。ねえ、踊らない? 踊りなんてできないよ。だったらいいじゃない。好きに踊ればいいんだから! 酔っ払った人が踊り始めた。それを見てた演奏者が愉快そうな顔で音楽が奏でた。みんなが踊りだした。歌いだした。それを見た少女たちが目を輝かせた。少年たちは虫を捕まえて、虫同士の戦いを始めた。年寄りが笑ってエールを飲む。白いドレスがふわふわ広場を回る。やぐらから男たちがそれを見て微笑ましそうに笑い、やっぱり酒を飲んだ。見張り番はオオカミが来ないか森を見守りながら、お酒を飲んでる仲間を羨ましそうに横目で見た。ヴァイオリンの音がきこえた。あたしははっとして振り返った。立派なものではないが、手作り感満載のヴァイオリンを弾いてる人がいた。あたしも弾きたいと思って近づこうとしたけど、弾いても意味がないことを思い出して、……代わりにメニーの手を握ることにした。メニーもすぐにあたしの手を握り返す。
「見て、メニー。アトリの鐘が光って見えるわ」
夕日に照らされた鐘は、まるで魔法にかけられたように輝いて見える。
「きれい」
「……うん」
メニーがあたしを見て呟いた。
「きれいだね」
「明日もこんな感じなのかしらね?」
「どうかな。これ以上に盛り上がっちゃったら、オオカミが来ても気づかないよ」
「この村の人たちにとっては、唯一夜の外に出られる貴重な二日間だもの。はしゃぎたくもなるわよね」
「ピーターさん、どこだろうね?」
「あ、ほんとうね。なにしてるのかしら」
夕日は時間が刻むにつれて沈んでいく。どんどん夜空が広がっていく。もっと暗くなったらまた花火を打つんですって。今夜は星空は現れないの。だから、花火を打って、星を呼ぶの。
(……すてき……)
なんてすてきなお祭りなのかしら。
(舞踏会よりも光って見える)
(あそこは眩しいくらい光ってたのに、ここは程よい光)
(おちつくわ)
となりを見る。
(……そういえば)
メニーとお祭りに参加したのなんて、初めてだ。
「……ねえ、メニー」
「ん?」
「メニーは、……田舎町での暮らしって、どう思う?」
「……静かで、なにもなくて、……おちつくよね」
「ここにいる人たち、村から出たことないって、ピーターも言ってたじゃない」
「そうだね。きっと、住心地いいんだろうね」
「……メニーは」
きいてみる。
「将来、もし暮らすなら、田舎と城下町、……どっちがいい?」
メニーがあたしに振り向いた。空には花火が打たれる。
「……どっちが、いい?」
「……そうだな」
メニーが微笑んだ。
「わたしは……」
花火が打たれてなにもきこえなくなる。あたしは顔をしかめさせて、メニーに耳を傾けた。
「メニー、今、なにもきこえなかった!」
「……」
「ごめんね! えっと、なんて言ったの?」
そのとき、肩を叩かれた。
「きゃーーーーーー!」
またメニーに抱きついて後ろに振り返ると、腰に手を当てたリトルルビィが立っていた。
「あ」
メニーがその姿を見て嬉しそうに笑った。
「リトルルビィ」
「なに、そのバスケット。食べ物? ……んだよ。花かよ」
「風に花びらを預けるの。リトルルビィもやる?」
「わたしはいいや」
(びっくりした……。リトルルビィって神出鬼没なのよね……。……あれ?)
「リトルルビィは、白いドレス着ないの……?」
「ああ。あれな。……うん。わたし、パンツのほうが似合ってるからさ」
「……ふーん」
……ちょっとだけ残念。
(リトルルビィのドレス姿、見たかったな……)
「一緒に歩いていい?」
「お姉ちゃん」
「構わないわよ」
「悪いな。邪魔して」
リトルルビィがあたしとメニーの間に入った。あたしとメニーの手が離れる。
(え?)
リトルルビィにじっと見られる。
(え?)
リトルルビィがメニーに視線をあてた。
「メニー、たべるもんない? ここ最近ずっと毒味係でさ」
「そっちでおかゆ配ってたよ」
「おかゆか……。……ソフィアが作るほうが美味いんだよな……。……てか、……メニー」
「え?」
「あのさ……」
(……ん?)
リトルルビィとメニーを見る。二人が距離を詰めて、ひそひそ話し出す。
(ん?)
仲良しのなかに、なにか、奥めいたものが見える。
(これって……まさか……)
――メニー、なんでテリーと手なんか繋いでたの?
――あっ……! リトルルビィ……!
(……まさか……!)
あたしは口を押さえた。
(間違いない!!)
この子たち!!
(ガールズの、ラブなんだわ!!)
だって、見て! リトルルビィのメニーを見る目! それに、メニーがリトルルビィを見る目! やだ! そういうこと!? メニーったら、も……もう! そういうことだったのね!?
(……大丈夫。メニー。ロマンス小説でだって、貴族の世界でだってよくあるのよ。そういう関係の人。なんだ。そうだったのね。もう。そういうことなら言ってくれたらよかったのに。わかった。あたしは理解してるから。おっけー。おっけー)
「すっっっっっっごく……テリーがかわいいんだけど……」
「ふふっ。そうでしょう」
「なに? メニーがやったの?」
「メイク道具があってね、お姉ちゃんが試したがってたから」
「いや、まじで。やばい。ほんとやばい。超やべえ。メニー、天才すぎ。まじ、ロックで例えるならさ、その、……っ、……まじかわいい……っ……!」
(……二人にしてあげたほうがいいわね)
あたしはふふっと、笑いながら二人から離れてあげた。ジルの元へ戻ってくる。
「ジルさん、おかゆお一つくださいな」
「もちろんです! お嬢さま!」
おかゆをもらって、それを立ったまま眺める。
(……あたし、食べ歩きなんて……初めて……!)
おかゆを頬張ってみる。
(……っ!)
ここにはママはいない。だれもいない。なにを言っても咎められない。だから、口に出してみよう。
「……びみ!」
あたしは笑いだし、スキップを始めた。
楽しい音楽が続く。音楽に合わせて一人が歌い、一人がステップを踏み、あたしも楽しくなってきて、村のみんなと手を取って踊り始めた。
(わーい!)
「おう! テリーさまじゃねえか!」
「テリーさま! 踊ろうぜ!」
「ちょっと、テリーさまは貴族のお嬢さまなのよ! こんな田舎町の広場で、踊ってくださるわけないでしょ!」
「そんなことないわ! いいわよ! 踊りましょう!」
「そうこなくっちゃ!」
手を掴まれて、引っ張られて、ちょっと乱暴に輪に入る。なんてへんてこなステップ。リズムも刻んでないめちゃくちゃな踊り。でもね、どの舞踏会のダンスよりも、とっても楽しいの!
笑い声がきこえる。
楽しそうな歌声がきこえる。
ママの声はしない。
あれが伯爵家これが公爵家なんて、そんなものも関係ない。
アトリの村には人間しかいないの。
あたしも人間なの。
ママの人形じゃないの!
さあ、踊りましょう! 楽しく愉快に激しくダンスを!
「わたくしも踊っていいですか?」
みんなが声の主に振り返って、目を丸くした。
「すごく楽しそうですね」
「キ、キッドさま!!」
「きゃーーーーーー!!」
「キッドさまぁあああああ!!」
「……っ」
白いシャツに、白いパンツ。シンプルな服装。なにも着飾ってないのに、キッドさまの場合、……それだけで王子さまオーラを見せつけてくる!
(や、……だめ!)
誘惑されそうになったあたしはみんなの手を離し、輪から外れて、早歩きで離れる。しかし、すぐにうしろから追ってきたキッドさまに笑顔で手を掴まれた。
「こら、逃げるな」
「きゃっ!」
「ね、テリー、踊ろうよ」
「や、やめてください!」
「さっきすごく楽しそうだった。おれとも踊ろう?」
「あなたとなんていやです!」
あたしはつんとして、そっぽを向いた。
「ふん!」
「おやおや、今度はなに?」
「そんなこときいて、ほんとうにいいんですか? もう、後戻りはできませんことよ?」
「気になるね。どうしたの?」
「……キッドさま……」
あたしは騒々しいアトリの村の人々に囲まれながら、キッドさまに向き合った。
「あたしと……」
さあ、勇気を持って! あなたなら、できるわ! テリー!
「こっ! 婚約解消、してください!」
「やだ」
ガーーーーン! 勇気を出して言ったのに……やだって言われた……! ふっ、……ふええっ……、……ぐすん……。……はっ! だめだめ! あたし、ここで負けちゃだめ! 大丈夫よ! あたしには証拠があるんだから!
あたしは背筋を伸ばして、つんとした態度で言ってやった。
「あたし、もう、浮気されるのはいやなんです!」
「おれがいつ浮気したの?」
「あたし、持ってるんです! これが浮気の証拠です!」
あたしは指輪をキッドさまに見せつけた。キッドさまがきょとんとまばたきする。
「この指輪のなかに、女の名前が彫られてます! あたしのじゃありません! クレアという女の名前です!!」
「……あー、なるほどね」
「さあ! 言い訳を言えるもんなら、言ってごらんなさい! でもね! 残念でした! あたしはあなたのものになるつもりなんて、これっぽっちもありませんからね! ふん!」
「テリー、おれの名前、フルネームで言える?」
「……へ?」
「リオンは知ってる?」
「え? えっと、え……? ふ、ふるねーむ、ですか……?」
「うん。リオンの名前の全部、言える?」
「リ、リオン・ロバーツ・イル・ジ・オースティン・サミュエル・ロード・ウィリアム……さま……」
「おれは?」
「え?」
「おれの名前は、知ってる?」
「……えっと……」
あたしはおろおろと目を泳がせた。ここにメニーがいたならきけたのに、メニーはリトルルビィと……その……むふふなところだから……えっと……えっと……その……。
「……」
あたしは親指の爪を噛みながら、しゅんとしてうつむいた。
「ご、ごめんなさい。……覚えておりません……」
「仕方ないよ。君は記憶が抜けてるんだから。……来てくれる?」
「あっ……」
キッドさまがあたしの手を握り、人混みをかき分けて進み始める。
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