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氷の魔法使い
イチゴを見ると思い出す
しおりを挟む朝になると、パパが病院に行く支度をしていた。妹が生まれたと言っていた。パパに連れて行かれて病院に行くと、ベッドの上に赤ちゃんがいた。
「ナビリティ、見てみな。ナビリティの妹だってさ」
「そうだよ。ナビリティ。これからお姉ちゃんになるんだよ」
笑顔のパパとママに言われて、赤ちゃんの顔を覗く。赤ちゃんが安らかに眠っているのを見て、思った。そっか。わたくし、これからこの子のお姉ちゃんになるんだ。妹の面倒を見るのはお姉ちゃんの役目。この子が悪さしないように、わたくしがよく見ておかないと。
「ルーチェ、お絵かきしようね」
「ぶー」
「わー、上手だねぇー」
小さいお指だな。
「はむっ」
「あ、ルーチェ、わたくしの指なんて美味しくないでしょ」
「むう」
「うふふ! もう。しょうがない子」
イチゴ柄がお気に入りみたい。
「やー!」
「ルーチェ、わがまま言わないの!」
「ママ、ルーチェね、イチゴのスカートの方がいいと思う」
「はあ。……買ってきた方がいいかもね」
「むふっ」
ルーチェのクローゼットにはイチゴ柄の服が並んだ。
「ねーね」
「なーに? ルーチェ」
ルーチェが、いつでもイチゴぱんつを穿くようになった。
「お姉ちゃん、いちご美味しそう」
「そうだね。美味しそうだね」
イチゴの前を通るとルーチェが売り物のイチゴを指で押そうとするから、しっかりと手を繋ぐの。
「ルーチェ、迷子になるから手握ってね」
「うん」
「売り物には触っちゃ駄目」
「足つかれた」
「おんぶする?」
ルーチェを背中に乗せると、持ち上げた時にイチゴぱんつの感触。
「ルーチェ、あっち行こうね」
「うん!」
イチゴを見てると、ルーチェを思い出すの。だってルーチェが、「イチゴぱんつじゃないといやいや」ってしていたから。
懐かしいな。
イチゴか。
……今も穿いてるのかな?
イチゴぱんつ。
「わ、すげー。本物の使い魔だー。……あれ、これお姉ちゃんのじゃ……」
(*'ω'*)
目を覚ましたルーチェは悲鳴を上げた。両手首を縛られた状態で長めのTシャツ一枚。ブラジャーはつけてない。キャミソールもつけてない。中に身に着けているのは穿いてたショーツだけ。
「パルフェクトォォオオオオ!!!」
ルーチェが叫んだ。
「てめえ!! 絶対に許さねぇからなぁああああ!!!」
ベッドの上でジタバタ。
「よくもこんなはしたない格好させやがってぇええええ!! 縄解きやがれぇええええ!!」
「あっ♡、ルーチェ♡起きた?」
「今何時だと思ってやがる!!」
「23時?」
「バイト帰りの妹をさらう姉がど、どこにいるんだよ!!」
「え? さらってないよ? わたくしの使い魔がぁ、ルーチェ♡を連れてきちゃったの!」
「お前殺す」
「ごめんね。ルーチェ♡。わたくし、もう死んでるから! あはっ☆!」
「(イラッ)……ど、どうでーもいいけど、……はや、早く、縄解いて」
「あ、そうそう。気になってることがあるんだけど」
「なに」
「ルーチェ♡、どうして黒色のぱんつなんて穿いてるの?」
「は?」
「イチゴぱんつじゃないの?」
「イチゴぱんつ? 何のこと?」
「んー。なんか黒ぱん似合わないねー」
もう! 仕方ないなぁ!
「わたくしが……着替えさせてあげる……♡」
「は?」
嫌な予感がして見下ろすと、パルフェクトが息を荒くしてルーチェのショーツに手をかけていた。
「おまーーーーーー!!」
「はい! オープン!」
「ぎゃーーーーーー!!」
「そして! いざ! おぱんつ革命!!」
「うわーーーーーー!!」
――パルフェクトがはっとした。成長したお尻にも、ナイスフィットイチゴ!
「ルーチェ♡! やっぱりイチゴおぱんつ! 激かわすぎ!!」
「……っ、お前……覚えてろよ……。よくもあたしの黒パンを頭から被った挙句……こんな……恥ずかしい思いさせ……させやがって……ぐっ……! ……ミランダ様にチクってやるからな!!!!」
「だって、ルーチェ、イチゴおぱんつ好きだったじゃない?」
「さっきから何の話してるの!?」
「それはそれはまだわたくしがナビリティの時代……」
ルーチェの脱がしたて黒パンを頭に被るパルフェクトがアルバムを開いた。どこから手に入れたの。それ。
「ほら、見て。ルーチェ♡ったら、いっつもイチゴおぱんつ穿いて! 激やばかわたん!!」
「……あー……」
(なんか……うっすら覚えてるような……)
そういえば小さい頃、受話器のおもちゃを持ちながらイチゴぱんつを穿いてたような……。
「ほら、次のページも、次のページも! ルーチェ♡ったら、イチゴおぱんつばかり!」
「ねえ、ぱんつに『お』ってつけるの、や、やめてくれる? 何も可愛くないから」
「イチゴの時期になったら思い出すの。そういえばルーチェ♡、イチゴおぱんつ穿いてたなって!」
「無視かい」
「というわけで、ルーチェ♡、縄をほどいてあげたから、一回両手上げて、バンザイしてくれる?」
「え? バンザイ? なんで?」
「キッド殿下ばんざーい」
「キッド殿下ばんざー……」
その瞬間、パルフェクトにTシャツを奪われた。ルーチェがイチゴぱんつ一枚となり、両手で胸を隠す。
「この変態ーーーー!!」
「じゃあ次は……ルーチェ……♡ これをつけてもらおうかな……♡?」
「ひいっ! そ、それは……!」
「ルーーーーーチェーーーーー♡♡!!」
「アッーーーーー♀」
イチゴブラジャーとイチゴぱんつをつけられたルーチェが四つん這いになって拳で地面を叩いた。
「何故《なにゆえ》19にもなってイチゴ柄を身に着けないといけないのか候《そうろう》!! 我が心一片の悔いありまくりでなりけり! イチゴ柄、いとおかし! しかし我が心に恨みをいと感じるなりけり! これから春夏秋冬、イチゴを見て姉を憎しみ思い出すで候《そうろう》!!」
「ああん♡! 可愛い! ルーチェ♡ いとおかし!!」
「ぐっ! 触ることも近づくこともなく、ただ見るだけという名の視姦行為! 許されない! こんなのは許されない!」
「え? 触ってほしいの?」
「み、み、見るなって言ってんだよ! 馬鹿!!」
ルーチェがシーツに包まった。顔を真っ赤にして恥ずかしがるルーチェもいとおかし。
「こんなことしてタダじゃ済まさないからな! この……セ……セクハラ女!」
「え!? わたくしがいつ大事なルーチェ♡にセクハラしたというの!? こんなに愛してるのに!!」
「お、お、お前その脳みそかち割ってやろうか……!」
「とりあえずルーチェ♡……冷静に話をしない?」
「お前が一番冷静じゃないんだよ」
「下から、おぱんつ、ブラジャー、ここまでで2点セットのイチゴ柄が揃ったわけです」
「はい」
「そう。つまり、これで満足しちゃいけないということなの」
「満足しちゃ……いけない……?」
ルーチェが眉をひそませた。
「どういう……こと?」
「人間の着るものにはまだまだ布が存在する。それは、まだイチゴが終わってないということ」
「い、イチゴが……まだ終わってない……!?」
「そう……。つまり……!」
パルフェクトが服を脱ぐと、イチゴ柄のブラジャーとぱんつを身に着けていた。
「お姉ちゃんもお揃い2点セット!」
「出ていけ!!」
「大丈夫。ルーチェ♡、サイズ以外はお揃いだから!」
「うるせえ! どうせお前はGカップ! 妹のあたしはBカップ!! 全く追い越せない壁と実力の差と魔力! なんな、なんだよ! この違い! 理不尽かよ!! 畜生!!」
「これで2点セット+二人のイチゴ姉妹が出来上がり。でもまだイチゴは終わらない!」
「もういいよ! これで終わりでいいよ!」
「最終兵器、これも用意しました! どん!!」
……色違いのイチゴ柄パジャマを二人で着る。すごく風通しが良く、夏には最適だ。
「さあ、ルーチェ♡、これで完成形。中身も外側も、イチゴナイトウェア!」
「お前こ、この、このためにあたしを呼んだの? だとしたらまじでミランダ様にチクるから」
「違うよ? わたくしが呼んだんじゃなくて、わたくしの使い魔が、ルーチェ♡を、連れてきちゃったの!」
「うるせえ! 同じことだろうがよぅ!!」
「イチゴに包まれたルーチェ♡、激かわたん! 真っ赤なお顔がイチゴそっくりキュートプリティ激かわルーチェ♡!」
「馬鹿にしてんのか! おまっ……」
パルフェクトがふう、と息を吹くと、氷の光に包まれたルーチェの脳が停止し、ぴたりと固まり、ベッドに倒れた。
「……うわ……また……何これ……何したの……」
「今夜はもう遅いから、ルーチェ♡、お休みしようね?」
「家帰せよ……。ミランダ様が待ってるんだよ……」
「あ、大丈夫」
パルフェクトがスマートフォンを見せる。
「あのババアには許可取ってるから」
<今日ルーチェうちに泊めるからよろしくー☆
>わかったから、ほどほどにしておきなよ。
「ミランダ様ーーーーーー!?」
「じゃ……お楽しみの……イチゴパーリーナイト?」
「ふ、ふざけんな……! 今せっかく着替えたばかり……!」
「ルーチェ♡?」
パルフェクトが冷たく微笑んだ。
「脱がせるから、着せるんだよ?」
(あ、この人、話通じない人だった)
「はーーーーー♡ ルーチェ……♡ イチゴルーチェ……♡」
(あーーーー……どうすっかなー……)
「あ♡ そうだ。ルーチェ♡、いちごケーキがあるの。食べる?」
「え? ケーキ? あ、た、た、食べたい」
そう返事をして、ルーチェは一瞬で後悔した。
「へえ……♡」
パルフェクトはとても笑顔だ。
「じゃあ……持ってくるね……♡?」
(あ、これ、やばいやつだわ……)
ルーチェが顔をしかめ、動かない体に力を入れてみたが、無駄なあがきに終わってしまった。
(*'ω'*)
そうだ、そうだ。ルーチェはハマりだすとそれだけになってしまうところがあって、イチゴケーキにハマって、もうそこから抜けられなくなったんだった。
誕生日はいつでもイチゴケーキだった。
二つ買っていいよってママが言ったら、ルーチェはイチゴケーキとチョコレートケーキを買ってた。絶対そのセットだった。それ以外はありえなかった。一つだけだったらチョコレートは諦めて、イチゴケーキを選択してた。
「イチゴしゃん、かわいい」
指を差して言うルーチェが可愛かったから。
「このイチゴケーキね、すごく評判の良いところで買ったから、美味しいと思うよ?」
生クリームを乗せると、熱い体が小さく跳ねた。
「あーーー……♡♡ いい眺め……♡♡」
パルフェクトがそれを眺めてうっとりする。イチゴとスポンジと生クリームだらけになったルーチェを見て、心臓が激しくなっていく。
「良かったね。ルーチェ♡、大好きなイチゴケーキまみれだよ♡」
(この女食材無駄遣い罪で逮捕されちまえ……!)
「はあ……♡ 食べるの勿体ないなぁ……♡」
(あっ)
パルフェクトがお腹の上に乗せられたスポンジを食べていく。舌で舐め、クリームを取り、上に上がっていく。すると、そこにはクリームに乗ったイチゴが置かれている。パルフェクトがクリームを舐めると、ルーチェが固唾を呑んだ。パルフェクトがイチゴを咥えて食べると、ルーチェが息を吐いた。パルフェクトがもう一度イチゴに噛みつこうと軽く噛むと……それは乳首だった。
「ひっ!」
「あっ、やだ。ふふっ! 甘いイチゴ見つけちゃった……♡」
(この女、いけしゃあしゃあとよくも……!)
――かぷ。
「っ♡!」
甘く噛まれた歯の感触と、熱い舌の感触に、ルーチェが震える吐息を出した。
(くそぅ……。両手が使えたら……)
残念ながら両手首は冷たくない氷で固められ、上に固定されている。これでは抵抗も出来ないし、杖も握れない。
(ぐっ、くそっ……くたばれ……このクソ姉……!)
「はぁ……♡ こっちのイチゴも美味しそう……♡」
もう片方の胸に置かれたイチゴを取り、パルフェクトがルーチェに向けた。
「ほら、ルーチェ♡、あーんして?」
「(……やるしか選択肢がない……)……あー……」
生クリームがついたイチゴは甘くて美味しい。イチゴや生クリームやスポンジには何も罪はない。悪いのは全てパルフェクトだ。間違いない。もぐもぐ食べていると、それすらもパルフェクトに見られる。このままでは穴が空いてしまいそうだ。目を逸らすと、イチゴが無くなって見えるようになった乳首に、パルフェクトの親指と生クリームが同時に触れてきた。
「んっ……!」
まるで赤く染まりイチゴのように硬くなった尖りをぐにぐにと親指でこねくり回され、もう一つの方にはパルフェクトの熱い舌が触れてきた。
「ふぅ……!」
「ルーチェ♡、我慢しなくていいよ?」
「が、我慢なんか……してなっ……! あっ!」
パルフェクトがぷっくり腫れた可愛らしい粒を吸うと、ルーチェが大きく体を跳ねさせた。
「お、お姉ちゃん、まじで、いい加減に……!」
「ルーチェ♡、おっぱい好きだもんね。いっぱい吸ってあげるからね?」
「やめっ、ちょっ、……あっ!」
強く吸われたら、ルーチェのお尻がきゅっと絞まり、陰部からは何かがとろりと漏れたような感触に襲われる。その瞬間、ルーチェも本気でまずいと思った。こうなったらこの事をパルフェクトに知られるわけにはいかない。きっといつものように恥ずかしいことをしてくるに決まってる。よし、中断させねば。
「お姉ちゃん、おな、お腹、痛くなってきた」
「え? 大丈夫?」
パルフェクトがルーチェのお腹を撫でた。
「生理になったかも。お風呂入って来るから退けて」
「……あー、そういうこと?」
「そうそう。そういうこと」
「ルーチェ、こっち向いて」
「ん」
顔を向けると、パルフェクトに思い切り口づけをされ、唇が塞がられる。
「んーーーー!!」
足をばたばたさせると、お腹の上にあったパルフェクトの手が下に動き出した。
「ん! んーーー!!」
ルーチェの穿くイチゴぱんつに触れた。
「んっ!?」
下着越しから濡れるそこに指がぴったりとくっつく。
「んっ……」
撫でられる。口の中では舌が絡んできた。
「んふ……んっ……」
上では舌が絡み合い、下では敏感になった箇所がゆっくりと撫でられる。ルーチェが顔を逸らそうとするが、パルフェクトが許さない。唇を離しても追いかけ、また口を塞がられ、撫でられるそこからはどんどん水滴があふれ出て来る。パルフェクトの指が動いた。くちゃりと音が聞こえた。
(や……だ……!)
「……はあ……」
口を離したパルフェクトとルーチェの間に糸で繋がれ、垂れて落ちる。濡れた指をルーチェの前に持って来て、パルフェクトがにやける。
「生理じゃなかったね」
「……っ」
「大丈夫だよ。ルーチェ。わたくしが拭いてあげるから」
パルフェクトがそう言い、ルーチェの体に乗った生クリームを取り、濡れた下着に塗りたくった。
(は!? この女、何してっ……)
見下ろしたルーチェがはっとした。パルフェクトが自分の両足を左右に開かせる。
「お、お姉ちゃん……?」
「はあ……♡ すごい……♡ ルーチェ♡のイチゴぱんつ……♡ すごい汚れちゃった……♡」
「お、おねえちゃ、ちょ、あの、お、落ち着いてくださ……」
「すごい匂い……。ここからルーチェ♡の匂いがいっぱいしてるよ……♡? はぁ……♡ すう……♡ はぁああああ♡♡! ルーチェっっっ♡!!」
「ひんっ!?」
パルフェクトの口がルーチェのイチゴぱんつにかぶりつき、そこから舌で生クリームを舐めていく。
「あっ」
舐めれば、ルーチェの敏感なところにも当たる。
「あっ♡」
下着越しから生温かい舌に舐められているのを感じる。それも両足を広げて、綿製の薄い生地から主張された塊に舌が当たるものだから、到底我慢できるものではない。
(や、だ……それ……)
パルフェクトの舌が舐めて来る。
(そんな……風に……舐められたら……)
舌が当たる。離れる。当たる。離れる。当たる。
――だめ……。だめ……、感じちゃ……だめ……! 感じてない……。感じてなんか……だめっ……それ以上は……だめっ……っっ……!!
「あっ!」
直後、膣内がぎゅうううっと絞まり、痙攣を始めた。――絶頂してしまった。
(……嘘……。お姉ちゃんに舐められて……イっちゃ……った……)
「うふふ。ルーチェったら……♡」
その顔が見えて、ルーチェがぞっとした。
「本当に……可愛いんだから……♡」
完全にスイッチが入ってしまったようだ。いつも自分に蹴られて喜ぶようなドM気質の姉が――完全に――獲物を虐め倒してやろうという目で、自分を見ている。
「やっ……おねっ……!」
「こーら♡ 暴れないの♡」
「ひっ!」
「邪魔なものは取っちゃおうねぇー……♡」
「あ、やっ、あっ!」
あれだけこだわって穿かされたイチゴぱんつを下ろされ、ルーチェの体を隠すものはもはや残った生クリームだけである。しかしパルフェクトはとてもルーチェに甘いので、息をふっと吹いて、生クリームが入ったボールをその場に出した。鼻歌を歌いながら追いクリームをつけていく。ルーチェからすると堪ったものではない。
(畜生……。生クリーム追加された……)
「わぁー……! はぁ……はぁ……すごーい……! はぁ……はぁ……」
(そういえばお姉ちゃん……昔からそうだった……)
どんなにお腹いっぱいでも、イチゴケーキになると別腹だって言って、生クリームばかり食べてた。
「イチゴはルーチェにあげる」
「あいあとー」
(食われる……!)
ルーチェが真っ青になる。
(お姉ちゃんに食われる!)
「ルーチェ♡……本当にケーキみたい……♡」
うっとりしながら再び頭を陰部へと下ろす。
「愛情込めていただくね♡ ルーチェ♡」
「あっ、ちょっと、まっ――!!」
今度は直接舌が触れて来る。
「――っっっ……!!」
敏感になったそこをめがけてパルフェクトの舌が動く。下着越しよりも断然気持ちいい。
「ぁっ……♡」
実の姉に舐められているのに、感じるのは不快感ではなく――圧倒的な快楽。
――また……クる……!
「あ……♡ ああ……♡ はあ……♡ あ……♡」
ぐぢゅぐぢゅと、クリームと美味しくない液体が混ざる音が聞こえれば、羞恥と背徳感でいっぱいになりつつ、またさらにそれが気分を向上させる材料となってしまう。
(やだ……これ以上……お姉ちゃんの好きにさせて……たまるもんか……!)
だが両手は動かない。抵抗は出来ない。ただ恥ずかしい姿でパルフェクトに一番弱いところを舐められるだけ。
早く終われと願ってもそう思えば思うほどパルフェクトの舌の動きがゆっくりになっていき、かと思えば感じる塊を思い切り吸われたり、と思えば指で弄られたりして――そこからはとろとろな液体が再び溢れ、再び絶頂してしまう。
「んっ! んふっ! んんっっ!!」
「わっ! あは♡ ルーチェ、潮吹いちゃったね♡! 可愛いなあ♡ 感じちゃったの?」
脱力したルーチェの陰部を指で弄り始め、再びルーチェの体が反応を始めた。
「やぁ……いやぁ……!」
「舌だと届かないもんねぇ……」
「あっっ!」
パルフェクトの指が中に入れられた。そして、ゆっくりと引かれていく。指が膣内をなぞり――硬いところに触れた途端、ルーチェの体が海老反った。
「ひゃあぁあっっ!!」
「見つけたー」
ここがGスポットと呼ばれるところだ。ルーチェ、好きなんだよねぇ。パルフェクトの指がそこを目掛けてピストンを始めた。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ~~~~っっっっ♡♡♡!!」
「ルーチェ♡ うふっ♡ ルーチェ♡」
「あっ! イぐっ! あっ! っっっ~~ああっ♡!!」
「あっ」
絶頂。
「まだ足りないよね?」
「ひぃっ!? あっ! んやっ! あ……あんっ!」
「我慢しなくていいよ。ルーチェ♡」
「あん! あっ! はぁ♡! あっ♡! あっ♡! やぁっ♡! イク! ま、あっ! あっっっっ♡♡!!」
絶頂。
「はー……はー……」
「んふふー……それじゃあねぇー……」
「あっ……」
パルフェクトがルーチェを自分に乗せ、自分は倒れる。そうすれば騎乗位の出来上がり。お互いの陰部が当たる感触に――パルフェクトの背筋にぞくりと興奮が走った。
「ルーチェ……♡ 動いて……♡」
「や……やだ……」
「やなの? ……仕方ないなぁ……。それじゃあ、お姉ちゃんがしてあげる……♡」
「っ!」
パルフェクトが両手でルーチェの尻を掴み、そのままゆっくりと揺らし始める。最初はただ揺れているだけ。次第に陰部同士が擦れ合うものだから――摩擦に感じてきてしまう。
「あっ……♡ んっ……♡ はぁっ……♡」
(感じてない……。感じてない……)
そうは思っても体は正直だ。パルフェクトは既に力を抜いている。動いているのは本人だ。
「あっ♡ ルーチェったら、んふっ♡ 自分で腰動かして……すっごくえっちなんだから……♡」
(お姉ちゃんが……魔法をかけたんだ……。だから……腰が……勝手に動くんだ……)
勝手な思い込みをすれば、だんだんそれが真実と思えてきて、ルーチェはどんどん欲に溺れていく。
(お姉ちゃんのが……当たってる……)
気持ちいい。
(もっと……もっと欲しい……♡)
「あっ♡ ルーチェ……♡ 擦れてる……♡」
「はぁっ……♡ はぁ……♡ はあっ……♡」
「はあ……ルーチェ……♡ んふふ……♡」
完全に快楽に溺れた妹が可愛くて仕方ない。
「あっ……♡ んっ……♡ んっ……♡」
「ルーチェ♡ あっ……♡ うふっ……♡ そこ気持ちいい……♡」
「はっ……♡ あ……♡ あ……♡」
「やば……♡」
ルーチェ。
「どうしてそんなに可愛いの?」
ルーチェの尻を掴む手に力を入れ、そのまま激しく揺らし始めると、ルーチェが目を見開いた。
「あっ! あっ! あっ! あっ! あぁあぁぁあぁああああ!!」
気持ちいい!!!
「やっ! あっ! いやっ! だめ、だめ、だめ、だぁ、あ、あ、あ、や、あ、やあ、あ、あ!」
「一緒にイこうね……♡ ルーチェ……♡」
「はぁ! ああっ! あっ! あっ♡! だめっ♡! イグっ! あっ! イクイクイクイクイクからやめあっあぁあ、ああああああ!」
「あっ、ルーチェ♡……!」
「きゃあっあっあぁぁああああっっ~~っっっ~~……っっっ……♡♡♡……!」
――全身に稲妻が落ちたように痙攣し、白目を剥いてルーチェが倒れた。それをパルフェクトが抱き止め、にやりと笑ってしまう。
「はぁああ……♡」
匂いを嗅げばイチゴケーキと自分の匂い。
「ルーチェ……♡ 楽しかったね♡」
「……」
「ふふっ。疲れて寝ちゃったねー♡ うふふふー!」
腕が巻き付き、この世界から隠して、自分だけのもののようにパルフェクトがルーチェを抱きしめる。優しく、強く、この手を離すことはないだろう。
だって、わたくしはお姉ちゃん。妹を可愛がって、守らないと。
「お休み。ルーチェ……♡」
寝ているというよりも、完全に気絶しているルーチェに、愛情たっぷりのキスを贈った。
(*'ω'*)
翌日、ルーチェがイチゴをどっさり持って帰ってくると、ミランダが少しだけ明るい顔をした。
「……なんだい。これ」
「イチゴです」
「……食べていいかい?」
「ええ。もちろんです」
「……」
ミランダがそっとイチゴを持って、食べてみた。甘い。美味しい。これはいいものを持って帰ってきたね。いやいや、本当に美味しい。
「ルーチェ、洗うからお前もお食べ」
「いえ、あの……」
イチゴを見ると、思い出す。
「あたしは……沢山い、いただいたので……」
「ん? そうかい?」
「アンジェちゃんでもよ、よ、呼びましょうか」
「ああ、そうするかね」
「ええ。そうしましょう。……そうしてください……」
(しばらくイチゴは見たくない……)
その赤くて可愛い見た目を見ていると、パルフェクトのいやらしい笑顔を思い出し、ルーチェは恐ろしさで背筋を震わせるのだった。
イチゴを見ると思い出す END
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