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第1話 SOS
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お腹すいたなぁ。
「あたし」は目を覚ました。
荒れた車の中で転がっていた。
「……おー……いてて……」
すごい衝撃だったと思って、あたしは上体を起こした。手元を見てみると、あたしの鼻から垂れた鼻血がついていた。せっかくの羽織についたか見たが、羽織は無事なようだ。下駄の紐も切れていないし、靴下も新品のままだ。あたしは鼻を手で拭い、急に傷んだ頭を押さえながらぱちぱちとまばたきをさせた。
「なに? なんかあったの?」
あたしは前の席に座る女と男に声をかけたが、返事はない。仕方がないので、あたしは運転席の背もたれを掴んだ。
「お姉さん、お兄さん、寝てるの?」
そのとき、あたしの手にどろりとした感触を感じて、あたしは固まった。運転席に座っていたあたしが「お姉さん」と呼んだ人物が、顔中傷だらけで血を流し、目を開いたまま死んでいたのだ。
突然の出来事に、あたしはびっくり仰天のお星さまに囲まれて、悲鳴を上げた。
「いいいいいいいいい!? おおおおお、お姉さん!? お兄さん! 大変だよ!! お姉さんがやばいことに!!」
あたしが助手席へと振り返った。
「お兄さん!!」
しかし、あたしが「お兄さん」と呼んだ人物は前にもたれかかり――その首からは骨が飛び出し――あたしは青い顔でもう一度呼んでみた。
「……。……お兄さん……?」
その直後、突然車のラジオから放送が流れた。
『緊急速報!』
「ぎゃーーーーーー!!」
『緊急速報です!!』
アナウンサーは慌てているようだ。
『人を助けるために株式会社レスキュー社が地下で製造開発を進めていた人造人間たちが逃げ出し、約一時間で東京全体を占領したとの情報が入りました!』
ラジオからは慌ただしい足音が聞こえる。
『人造人間は、世界の占領を企んでいると話しているとのこと!』
『この放送を聞いている皆さま!』
『直ちに東京から避難してください!』
『繰り返します! 直ちに東京から避難してください!』
『人造人間に見つかった方々は地下へと連れて行かれ、その後もどってこなかったとのこと!』
『人造人間を見かけた方は、速やかに隠れてください!』
『日本軍が人造人間の暴走を止めようと動いております!』
『市民の皆さまは、日本軍の指示に従って動いてください!』
『急いでください! 速やかに避難してください!』
「……人造人間……?」
あたしは思い出した。そういえば、ロボットの研究ついでに、人工的に人間を作り出そうと研究をしている会社があるというニュースについて、お兄さんとお姉さんが喋っていた気がすると。
(逃げ出して東京を占領したって、それ、かなりまずくない……?)
(占領したのは東京だけ? 埼玉や神奈川、千葉にも行くんじゃないの?)
(新しい家先では?)
(大丈夫なのかな?)
(お父さんに、お母さん……)
(待って?)
あたしははっとした。
(今、誰も車を運転してない)
車は止まっている。
(ってことは……)
『直ちに東京から避難してください!』
いやいやいやいや!! どうやって引越し先に行けばいいの!? やっべーじゃん!!
かなり自分の状況がまずいことであると気づいた途端、心が絶望色に染まっていき、あたしは覚悟を決めた。前の席で死んでいる二人を見つめる。
「……お姉さん、……お兄さん」
あたしは運転席の背もたれをもう一度握りしめ、女の顔を覗いた。
「ごめんね。あたし、ここからは自分で歩くよ。……ここまで送ってくれてありがとう」
あたしの手が女の血に染まった肩を撫でた。
「二人のこと大好きだよ。ごめんね。……置いていくね」
あたしがそう言って、手をそっと離した――直後の出来事だ。
「人間、見つけたあ」
あたしの目玉が横に動いた。突然、車が動き出した。あたしは悲鳴をあげて転がった。車が浮いているではないか。なぜ。だれかに持ち上げられているのだ。なぜ。車が揺れて再び転がった。視線を感じた。そこには、充血された白目の中にある目玉があたしを見ていた。
「えへへへ!」
大きな口が車を飲み込んだ。
(*'ω'*)
モニターから声が聞こえる。
「人造人間が人を襲っています!」
「繰り返します! 東京にいる方は隠れるか、速やかに避難をしてください!」
モニターが壊れた。人造人間たちが笑いながら壊していく。スクランブル交差点を大量の人が走る。車が暴走する。人造人間たちは、だれかれ構わず人間であれば襲いかかった。
「きゃー!」
「やられちまうよー!」
「ママぁ! 今まで働いてこなくてごめんなさいいいい!」
新宿で窓ガラスが割れる。
六本木にそびえ立つビルが崩れる。
池袋のアニメショップ店の壁が壊れた。
浅草から着物を着た人々が逃げていく。
電車が走る。
人々が走る。
鉄道オタクと呼ばれる勇者たちがカメラを構えた。
全員飛んできた人造人間に襲われる。
逃げてきた人々が電車に乗り込む。しかし、大量の人造人間が電車の上から乗り込んできて、窓から侵入してきた。人々が悲鳴をあげた。電車が止まった。車が道路を走る。しかし後ろから大量の人造人間が走って追いかけてくる。ガソリンが無くなる。中に乗ってた親子は逃げ出した。父親が人造人間に捕まった。母親が捕まった。母親が叫んだ。
「走って!! ふりむかないで!!」
子どもが母親の言うことを守り走った。しかし、大量の人造人間に囲まれ、悲鳴をあげ、おしっこをもらした。
「ひ、ひぇえん……!」
「げへへへ! 子どもだ!!」
「残念だったな! お嬢ちゃん! 君のパパもママも、今頃楽園さ!」
「この辺の人間は全て狩ってしまったからね」
「大丈夫。大人しくさえしてくれたら……」
人造人間たちは、にやりと笑った。
「すぐ楽にしてあげるからね!!」
人造人間たちが子どもに襲いかかった。ぞっと顔を青く染めた子どもが、悲鳴をあげた。
「いやーーーーーーー!!」
その瞬間、
超巨大な人造人間が、子どもに襲いかかろうとした人造人間たちにめがけて投げられた。
「!?」
人造人間たちは振り返り、すぐに悲鳴を上げた。
「うわああああああああああああ!!」
運動神経に長けていた人造人間の一部は、それを避け、長けていなかった者たちは巨大人造人間に巻き込まれて、飛ばされた。
「「ぎゃん!」」
「やい! どきやがれ! この野郎!」
「重たいんだよ!」
「お、おい、見ろよ……こいつ……」
押しつぶされている人造人間の一人が気づき、巨大人造人間の頭を見た。
「こいつ、脳を引きずり出されて、死んでやがる!」
「なんだって!?」
「なるほど、くひひひひ!」
巨大人造人間に巻き込まれず、地面に立っていた人造人間が笑いだした。
「もう日本軍のお出ましってわけか。」
「くくく! いいねえ……!」
「こうなったら、喜んで出迎えるしかねえな」
地面を踏みつける足音が聞こえた。人造人間たちが、その方向に振り返った。
「ぶっ倒してやるぜ! 日本軍!」
しかし、そこに立っていたのは、日本軍ではない。
「ちっす」
斧を持った、あたしが立っていた。
「ちーーーーーっす」
人造人間たちは、眉をひそませて、叫んだ。
「だ……だれだーーーーー!?」
「あたしですか?」
斧がぴかりと光った。
「あたしはヨシコ」
あたし――ヨシコが口角を上げた。
「好きな子、と書いて」
にこりと笑う。
「好子《よしこ》です!」
人造人間たちがヨシコを睨んだ。
「よくわからんが、まあ、いいだろう」
「斧なんか持ってるところで同じこと」
いつの間にか、ヨシコは人造人間たちに囲まれ、人造人間たちは狙いを定め、にやりとする。
「「我々は止められんぞ!!」」
そう叫びながら、何十体の人造人間たちがヨシコに襲いかかってきた。しかし、ヨシコは微笑みながら冷静に一体の人造人間の首と頭を斧で切断した。それに驚いた人造人間たちは目を飛び出させ、慌ててヨシコから身を引いた。虚しい音を立て、人造人間の頭と体が地面に落ちた。ヨシコは下駄を鳴らしながら、その頭を拾い、人造人間たちに背中を見せた。
「くそ!」
「あの小娘、斧を振りやがった!」
「おれたちが何も出来ないと思ってやがるんだ!」
「おのれ小娘、よくも仲間を……!」
全員の体が突然強化され、筋肉が飛び出た。
「あーあ、おれたちを怒らせちまったな」
「もう後悔しても遅いぞ」
「女、子どもだからといって容赦はしない!」
全員が力を開放させる。
「はぁぁぁああああああああ!!」
「人間よ、覚悟するがいいいいいいいい!!」
「……あーあ」
背中を見せるヨシコがぼそりと言った。
「これじゃあ、足りないな」
その一言で、全員が固まった。
全員、チラッと、巨大人造人間を見た。
頭に脳がなかった。
全員、チラッと、切断された人造人間を見た。
ヨシコが頭を投げ捨てた。
頭に脳がなかった。
まさか。
ま、まさか。
人造人間たちが、青い顔になった。
「まさか……まさか……!」
血の気が下がっていく。
「まさかあああああああああああああ!!」
一気に、首と体が切断された。人造人間が叫ぶ。
「貴様、まさかあああああああああああああ!!」
「よく考えたら人造人間って、人間じゃないもんね」
ヨシコの口元には、赤い液体と肉のカスが残っている。
「動物と一緒」
その顔は、不気味にも笑っている。
「いただきます」
「あ、ちょっとまっ」
おいしくいただきました! ヨシコ(*'ω'*)
「あたし」は目を覚ました。
荒れた車の中で転がっていた。
「……おー……いてて……」
すごい衝撃だったと思って、あたしは上体を起こした。手元を見てみると、あたしの鼻から垂れた鼻血がついていた。せっかくの羽織についたか見たが、羽織は無事なようだ。下駄の紐も切れていないし、靴下も新品のままだ。あたしは鼻を手で拭い、急に傷んだ頭を押さえながらぱちぱちとまばたきをさせた。
「なに? なんかあったの?」
あたしは前の席に座る女と男に声をかけたが、返事はない。仕方がないので、あたしは運転席の背もたれを掴んだ。
「お姉さん、お兄さん、寝てるの?」
そのとき、あたしの手にどろりとした感触を感じて、あたしは固まった。運転席に座っていたあたしが「お姉さん」と呼んだ人物が、顔中傷だらけで血を流し、目を開いたまま死んでいたのだ。
突然の出来事に、あたしはびっくり仰天のお星さまに囲まれて、悲鳴を上げた。
「いいいいいいいいい!? おおおおお、お姉さん!? お兄さん! 大変だよ!! お姉さんがやばいことに!!」
あたしが助手席へと振り返った。
「お兄さん!!」
しかし、あたしが「お兄さん」と呼んだ人物は前にもたれかかり――その首からは骨が飛び出し――あたしは青い顔でもう一度呼んでみた。
「……。……お兄さん……?」
その直後、突然車のラジオから放送が流れた。
『緊急速報!』
「ぎゃーーーーーー!!」
『緊急速報です!!』
アナウンサーは慌てているようだ。
『人を助けるために株式会社レスキュー社が地下で製造開発を進めていた人造人間たちが逃げ出し、約一時間で東京全体を占領したとの情報が入りました!』
ラジオからは慌ただしい足音が聞こえる。
『人造人間は、世界の占領を企んでいると話しているとのこと!』
『この放送を聞いている皆さま!』
『直ちに東京から避難してください!』
『繰り返します! 直ちに東京から避難してください!』
『人造人間に見つかった方々は地下へと連れて行かれ、その後もどってこなかったとのこと!』
『人造人間を見かけた方は、速やかに隠れてください!』
『日本軍が人造人間の暴走を止めようと動いております!』
『市民の皆さまは、日本軍の指示に従って動いてください!』
『急いでください! 速やかに避難してください!』
「……人造人間……?」
あたしは思い出した。そういえば、ロボットの研究ついでに、人工的に人間を作り出そうと研究をしている会社があるというニュースについて、お兄さんとお姉さんが喋っていた気がすると。
(逃げ出して東京を占領したって、それ、かなりまずくない……?)
(占領したのは東京だけ? 埼玉や神奈川、千葉にも行くんじゃないの?)
(新しい家先では?)
(大丈夫なのかな?)
(お父さんに、お母さん……)
(待って?)
あたしははっとした。
(今、誰も車を運転してない)
車は止まっている。
(ってことは……)
『直ちに東京から避難してください!』
いやいやいやいや!! どうやって引越し先に行けばいいの!? やっべーじゃん!!
かなり自分の状況がまずいことであると気づいた途端、心が絶望色に染まっていき、あたしは覚悟を決めた。前の席で死んでいる二人を見つめる。
「……お姉さん、……お兄さん」
あたしは運転席の背もたれをもう一度握りしめ、女の顔を覗いた。
「ごめんね。あたし、ここからは自分で歩くよ。……ここまで送ってくれてありがとう」
あたしの手が女の血に染まった肩を撫でた。
「二人のこと大好きだよ。ごめんね。……置いていくね」
あたしがそう言って、手をそっと離した――直後の出来事だ。
「人間、見つけたあ」
あたしの目玉が横に動いた。突然、車が動き出した。あたしは悲鳴をあげて転がった。車が浮いているではないか。なぜ。だれかに持ち上げられているのだ。なぜ。車が揺れて再び転がった。視線を感じた。そこには、充血された白目の中にある目玉があたしを見ていた。
「えへへへ!」
大きな口が車を飲み込んだ。
(*'ω'*)
モニターから声が聞こえる。
「人造人間が人を襲っています!」
「繰り返します! 東京にいる方は隠れるか、速やかに避難をしてください!」
モニターが壊れた。人造人間たちが笑いながら壊していく。スクランブル交差点を大量の人が走る。車が暴走する。人造人間たちは、だれかれ構わず人間であれば襲いかかった。
「きゃー!」
「やられちまうよー!」
「ママぁ! 今まで働いてこなくてごめんなさいいいい!」
新宿で窓ガラスが割れる。
六本木にそびえ立つビルが崩れる。
池袋のアニメショップ店の壁が壊れた。
浅草から着物を着た人々が逃げていく。
電車が走る。
人々が走る。
鉄道オタクと呼ばれる勇者たちがカメラを構えた。
全員飛んできた人造人間に襲われる。
逃げてきた人々が電車に乗り込む。しかし、大量の人造人間が電車の上から乗り込んできて、窓から侵入してきた。人々が悲鳴をあげた。電車が止まった。車が道路を走る。しかし後ろから大量の人造人間が走って追いかけてくる。ガソリンが無くなる。中に乗ってた親子は逃げ出した。父親が人造人間に捕まった。母親が捕まった。母親が叫んだ。
「走って!! ふりむかないで!!」
子どもが母親の言うことを守り走った。しかし、大量の人造人間に囲まれ、悲鳴をあげ、おしっこをもらした。
「ひ、ひぇえん……!」
「げへへへ! 子どもだ!!」
「残念だったな! お嬢ちゃん! 君のパパもママも、今頃楽園さ!」
「この辺の人間は全て狩ってしまったからね」
「大丈夫。大人しくさえしてくれたら……」
人造人間たちは、にやりと笑った。
「すぐ楽にしてあげるからね!!」
人造人間たちが子どもに襲いかかった。ぞっと顔を青く染めた子どもが、悲鳴をあげた。
「いやーーーーーーー!!」
その瞬間、
超巨大な人造人間が、子どもに襲いかかろうとした人造人間たちにめがけて投げられた。
「!?」
人造人間たちは振り返り、すぐに悲鳴を上げた。
「うわああああああああああああ!!」
運動神経に長けていた人造人間の一部は、それを避け、長けていなかった者たちは巨大人造人間に巻き込まれて、飛ばされた。
「「ぎゃん!」」
「やい! どきやがれ! この野郎!」
「重たいんだよ!」
「お、おい、見ろよ……こいつ……」
押しつぶされている人造人間の一人が気づき、巨大人造人間の頭を見た。
「こいつ、脳を引きずり出されて、死んでやがる!」
「なんだって!?」
「なるほど、くひひひひ!」
巨大人造人間に巻き込まれず、地面に立っていた人造人間が笑いだした。
「もう日本軍のお出ましってわけか。」
「くくく! いいねえ……!」
「こうなったら、喜んで出迎えるしかねえな」
地面を踏みつける足音が聞こえた。人造人間たちが、その方向に振り返った。
「ぶっ倒してやるぜ! 日本軍!」
しかし、そこに立っていたのは、日本軍ではない。
「ちっす」
斧を持った、あたしが立っていた。
「ちーーーーーっす」
人造人間たちは、眉をひそませて、叫んだ。
「だ……だれだーーーーー!?」
「あたしですか?」
斧がぴかりと光った。
「あたしはヨシコ」
あたし――ヨシコが口角を上げた。
「好きな子、と書いて」
にこりと笑う。
「好子《よしこ》です!」
人造人間たちがヨシコを睨んだ。
「よくわからんが、まあ、いいだろう」
「斧なんか持ってるところで同じこと」
いつの間にか、ヨシコは人造人間たちに囲まれ、人造人間たちは狙いを定め、にやりとする。
「「我々は止められんぞ!!」」
そう叫びながら、何十体の人造人間たちがヨシコに襲いかかってきた。しかし、ヨシコは微笑みながら冷静に一体の人造人間の首と頭を斧で切断した。それに驚いた人造人間たちは目を飛び出させ、慌ててヨシコから身を引いた。虚しい音を立て、人造人間の頭と体が地面に落ちた。ヨシコは下駄を鳴らしながら、その頭を拾い、人造人間たちに背中を見せた。
「くそ!」
「あの小娘、斧を振りやがった!」
「おれたちが何も出来ないと思ってやがるんだ!」
「おのれ小娘、よくも仲間を……!」
全員の体が突然強化され、筋肉が飛び出た。
「あーあ、おれたちを怒らせちまったな」
「もう後悔しても遅いぞ」
「女、子どもだからといって容赦はしない!」
全員が力を開放させる。
「はぁぁぁああああああああ!!」
「人間よ、覚悟するがいいいいいいいい!!」
「……あーあ」
背中を見せるヨシコがぼそりと言った。
「これじゃあ、足りないな」
その一言で、全員が固まった。
全員、チラッと、巨大人造人間を見た。
頭に脳がなかった。
全員、チラッと、切断された人造人間を見た。
ヨシコが頭を投げ捨てた。
頭に脳がなかった。
まさか。
ま、まさか。
人造人間たちが、青い顔になった。
「まさか……まさか……!」
血の気が下がっていく。
「まさかあああああああああああああ!!」
一気に、首と体が切断された。人造人間が叫ぶ。
「貴様、まさかあああああああああああああ!!」
「よく考えたら人造人間って、人間じゃないもんね」
ヨシコの口元には、赤い液体と肉のカスが残っている。
「動物と一緒」
その顔は、不気味にも笑っている。
「いただきます」
「あ、ちょっとまっ」
おいしくいただきました! ヨシコ(*'ω'*)
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