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小説家 2
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ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム……海水と人の血液は成分比率が似通っている。
人間は海からやってきたというのが定説であり、今は陸で生活しているが元々は他のすべての生物と同じく海を漂っていた単細胞生物であった。
月の引力に引っ張られ揺り籠のように寄せては返す波に揉まれ、地球の外からくる太陽の光を浴びて、地殻変動の影響もあるだろう、海の生き物として進化を遂げるものもいれば、人間と同じく陸を目指して進化を繰り返してきたものもいる。
しかし、人間の先祖はどうして陸を目指したのだろう。そのまま地球が滅びるまで波に揺られていればよかったものを。
わざわざ、どうして海から這い上がってまで陸で生きることを選んだのだろうか。
きっとそれは生きる為の行為であったはずだ。
もしかしたら海から追放されてしまったのか。住む場所を追われ、泣く泣く陸に逃げてきたのだろうか。
だとしたら、それはとても悲しいことのように思うが……。
大学受験を無事に終えて高校生活も残り僅かとなった少年は、父は気付いていなかったが、不倫が原因で家を出ていった母親をぼんやりと想いながらひとり考えた。
母は真面目で家庭に優しい女性だった。冒険をしない代わりに、日常を大切にする、健気に家を守る人だった。
それしか、家庭に向ける愛しか知らなかったのかもしれない。聞いたことはあっても体験したことはなかったのだ。自分本位な世界を。家庭をも捨てて自分だけの為に生きられる世界を。
母はよく少年に自分のことを話した。最近は洋画を観るのが好きだとか、そろそろパジャマを買い替えたいとか、来週のママ友の集まりでは何を話そうかとか。とにかく自分のことを息子と二人きりの時に、どんな些細なことでも話した。
口に出してはっきりとは言わなかったが、父以外の誰かと会っていることも態度で伝えてきていた。
息子の自分に悟らせてどうして欲しかったのかはもう分からないが、きっと自分は母を引き止めたりしないだろう。逆に背中を押したりもしないが。
少年の母親は知りたいもの、欲しいものが陸にあったのだ。だから住み慣れた海を捨てて陸を目指した。海で漂っているだけの自分が嫌で、もっと自分本位に生きたいと切望した結果なのだ。
その欲を教え先導したのが父以外の男。
母を知っている少年はあの日、母を止める言葉が出てこなかった。母だって馬鹿ではない。海で漂っていることの幸せを知っていたはずなのだ。きっと、多分。
気付くことができなかっただけなのだ。どちらも手放すのは惜しく、壊したものは最後、取り返しがつかないのだということを。
そうして少年は思った。陸には知らなくていいことと、得る必要のないものしかないのだと。
自分にはしぶとさも、逞しく生きていく術もいらない。少年は陸で生きるより、他のプランクトンと同じようにただ海に漂っていたかった。進化など必要ない。母親の背中を追う気には到底なれない。
少年にできることはひとつ。母が陸で幸せを見つけられるよう、ひっそりと空に願うことだけだった。
「しかし彼はひょんなことから吸血鬼として目覚めてしまう! 血を求め、非日常に巻き込まれていく。吸血鬼として生きなければならないなかで人間としての尊厳は守るのか。出会った人々と何度も衝突しながら、やがて少年は他人と共存することを覚え大人へと成長していく。これはハッピーエンドで締め括られる青春物語!題名はそのまんま吸血鬼ブロッサム!」
稀はフルーツと牛乳を放り込んだ暴れそうで実際は一度も暴れたことのないミキサーの蓋を抑えながら、気分良く大きな独り言を呟いた。
先週、先週だ。WEBで連載することになった吸血鬼少年の話がやっと完結したのだ。潮の香りが頭をかすめると噛みたい衝動に駆られたが、小説に反映させることでなんとか昇華していった。手を噛みながら書いたことさえある。準備期間もあわせて丸々一年掛かってしまった。
結論からいうと、まあ、あまり注目はされなかった。実写化も、アニメ化も期待出来そうにない。稀はそれが歯痒かったが、世に出せたことには満足していた。
今の自分の精一杯を出し切り、少なくとも誰かが稀の幸せを読んでくれている。何度も担当の坂田からアドバイスを受けストーリーの変更をした。自分勝手に書けていた処女作とは違い葛藤はあったが、後悔はない。それこそ主人公の少年と同じで、他人の価値観を受け入れひとつのものを作り上げていくことも大事だからだ。
そして最も大事なのは、物語の主人公が幸せへの第一歩を踏み出せているかどうか。
***
ふーん、今年の夏は花柄かあ……。
稀は朝食代わりのフルーツジュースを飲んだ後、服を物色しにショッピングモールまで来ていた。休日ということもあって人が多い中、ぐるっと店内を一周してみる。どの店にも花柄の服が並んでいるのが面白い。
難しいなあ。花柄って可愛いくないわけじゃないけど、トレンドが過ぎるとなんか婆くさくなるっていうか……。上手く着こなせればいいんだけど。
稀は流行に左右されない服が好きだったが、流行は新しいファッションを運んできてくれるので見ないわけにもいかないのだ。
救いなのは稀の定番となっているショーパンがなしというわけでもなさそうなところか。
しょうがない、取りあえず花柄は保留にしてショーパンとそれに合うシャツでも買っとくか。確か二階にあった店に良さそうなのが――
「あの……あの、すいません」
「――え? 私?」
はっとして横を見れば、中学生くらいの男の子が稀を見上げていた。野球帽を被って、上は黒いシャツ、下は短パンというどこにでもいそうなラフな格好をしている。
どっちでもいいが知らない顔だ。
それに悪いが人が行き交う道のど真ん中で突っ立っているのは迷惑この上ない。
「えっと、なにかな?」
「あの」
迷子になる年齢じゃあるまいし。
しかし話し掛けてきたのだから何かしら用があるのだろう。稀は周りの様子を視界の端で捉えながら先を促した。避けるようにして通り過ぎる人の一部は、よく見ると迷惑そうに顔を歪めている。
「……」
前から違和感を感じていたことだったが、稀はそれを見て考えを改めた。イレギュラーに弱すぎるのではないか? と。
「あなた、青井緑さんですよね?」
「――ああ、まあ、そうです。よく分かったね」
「良かった! 会えた」
なるほど、そういうことか。まさかこんなところでファンに声を掛けられるとは思っていなかった。
「お願いがあるんです」
そういうと、少年は背負っていたショルダーバッグに手を掛けた。
もしかしてサインだろうか?
「あなたの小説に出てきた、香澄っていう女の子」
「え? 香澄? 君、映画のファンじゃ?」
「映画? ……違います。この間、完結したばかりのブロッサム。読ませてもらって」
「え、ええ? 本当に!? じゃあ、もしかして君ブロッサムの読者なの?」
「はい!」
さっきまでオドオドしていた男の子は、稀が身を乗り出すと途端に顔を綻ばせた。
通行の邪魔になっているだけでなく、興奮して騒ぎ出した二人を周りは不思議そうに見ている。のに足は止めない。まあジロジロ見られても困るが。
「いや、それは嬉しいよ! ……ここで感想を直接聞いてもみたいけど、それは無粋かもね。良かったら今度ファンレターって形で教え」
「僕、読んでて分かったんです! 主人公が、香澄の血を初めて飲んだ時、あの時、幸せを感じたんだって!」
「――ね、ねえ……なんのつもり」
実際に読者を目の前にして喜んでいたのも束の間、稀は少年がショルダーバッグから取り出した物を見て一気に血の気が失せた。
「なに、それ……なんでそんなもの」
気付いた通行人が、さっきまでの態度が嘘のように悲鳴を上げて、人を押しのけながらこの場を離れていく。稀もそれに続いて逃げようと思ったが、足が動かない。少年の手から目が離せない。
あれは果物ナイフか、稀がよく台所で使う……。
その間に少年は距離を詰めてきていた。
「う、」
「僕……」
ナイフは握り締めているが、こちらに向けてくる様子はない。それでもどんなきっかけで切っ先を向けてくるか分かったものではない。全く安心できない。
くそっ、自分が男だったら力尽くでなんとかなるかもしれない。相手は子どもなんだから。でも私は――女だ!!
「僕、いつまでたっても親の期待に応えられなくて! いつまでたっても役立たずで! でも、それでも人の役に立ってみたい! だから!」
「……」
「だから、僕の血を飲んでくれませんか!?」
「は……はあ!?」
人間は海からやってきたというのが定説であり、今は陸で生活しているが元々は他のすべての生物と同じく海を漂っていた単細胞生物であった。
月の引力に引っ張られ揺り籠のように寄せては返す波に揉まれ、地球の外からくる太陽の光を浴びて、地殻変動の影響もあるだろう、海の生き物として進化を遂げるものもいれば、人間と同じく陸を目指して進化を繰り返してきたものもいる。
しかし、人間の先祖はどうして陸を目指したのだろう。そのまま地球が滅びるまで波に揺られていればよかったものを。
わざわざ、どうして海から這い上がってまで陸で生きることを選んだのだろうか。
きっとそれは生きる為の行為であったはずだ。
もしかしたら海から追放されてしまったのか。住む場所を追われ、泣く泣く陸に逃げてきたのだろうか。
だとしたら、それはとても悲しいことのように思うが……。
大学受験を無事に終えて高校生活も残り僅かとなった少年は、父は気付いていなかったが、不倫が原因で家を出ていった母親をぼんやりと想いながらひとり考えた。
母は真面目で家庭に優しい女性だった。冒険をしない代わりに、日常を大切にする、健気に家を守る人だった。
それしか、家庭に向ける愛しか知らなかったのかもしれない。聞いたことはあっても体験したことはなかったのだ。自分本位な世界を。家庭をも捨てて自分だけの為に生きられる世界を。
母はよく少年に自分のことを話した。最近は洋画を観るのが好きだとか、そろそろパジャマを買い替えたいとか、来週のママ友の集まりでは何を話そうかとか。とにかく自分のことを息子と二人きりの時に、どんな些細なことでも話した。
口に出してはっきりとは言わなかったが、父以外の誰かと会っていることも態度で伝えてきていた。
息子の自分に悟らせてどうして欲しかったのかはもう分からないが、きっと自分は母を引き止めたりしないだろう。逆に背中を押したりもしないが。
少年の母親は知りたいもの、欲しいものが陸にあったのだ。だから住み慣れた海を捨てて陸を目指した。海で漂っているだけの自分が嫌で、もっと自分本位に生きたいと切望した結果なのだ。
その欲を教え先導したのが父以外の男。
母を知っている少年はあの日、母を止める言葉が出てこなかった。母だって馬鹿ではない。海で漂っていることの幸せを知っていたはずなのだ。きっと、多分。
気付くことができなかっただけなのだ。どちらも手放すのは惜しく、壊したものは最後、取り返しがつかないのだということを。
そうして少年は思った。陸には知らなくていいことと、得る必要のないものしかないのだと。
自分にはしぶとさも、逞しく生きていく術もいらない。少年は陸で生きるより、他のプランクトンと同じようにただ海に漂っていたかった。進化など必要ない。母親の背中を追う気には到底なれない。
少年にできることはひとつ。母が陸で幸せを見つけられるよう、ひっそりと空に願うことだけだった。
「しかし彼はひょんなことから吸血鬼として目覚めてしまう! 血を求め、非日常に巻き込まれていく。吸血鬼として生きなければならないなかで人間としての尊厳は守るのか。出会った人々と何度も衝突しながら、やがて少年は他人と共存することを覚え大人へと成長していく。これはハッピーエンドで締め括られる青春物語!題名はそのまんま吸血鬼ブロッサム!」
稀はフルーツと牛乳を放り込んだ暴れそうで実際は一度も暴れたことのないミキサーの蓋を抑えながら、気分良く大きな独り言を呟いた。
先週、先週だ。WEBで連載することになった吸血鬼少年の話がやっと完結したのだ。潮の香りが頭をかすめると噛みたい衝動に駆られたが、小説に反映させることでなんとか昇華していった。手を噛みながら書いたことさえある。準備期間もあわせて丸々一年掛かってしまった。
結論からいうと、まあ、あまり注目はされなかった。実写化も、アニメ化も期待出来そうにない。稀はそれが歯痒かったが、世に出せたことには満足していた。
今の自分の精一杯を出し切り、少なくとも誰かが稀の幸せを読んでくれている。何度も担当の坂田からアドバイスを受けストーリーの変更をした。自分勝手に書けていた処女作とは違い葛藤はあったが、後悔はない。それこそ主人公の少年と同じで、他人の価値観を受け入れひとつのものを作り上げていくことも大事だからだ。
そして最も大事なのは、物語の主人公が幸せへの第一歩を踏み出せているかどうか。
***
ふーん、今年の夏は花柄かあ……。
稀は朝食代わりのフルーツジュースを飲んだ後、服を物色しにショッピングモールまで来ていた。休日ということもあって人が多い中、ぐるっと店内を一周してみる。どの店にも花柄の服が並んでいるのが面白い。
難しいなあ。花柄って可愛いくないわけじゃないけど、トレンドが過ぎるとなんか婆くさくなるっていうか……。上手く着こなせればいいんだけど。
稀は流行に左右されない服が好きだったが、流行は新しいファッションを運んできてくれるので見ないわけにもいかないのだ。
救いなのは稀の定番となっているショーパンがなしというわけでもなさそうなところか。
しょうがない、取りあえず花柄は保留にしてショーパンとそれに合うシャツでも買っとくか。確か二階にあった店に良さそうなのが――
「あの……あの、すいません」
「――え? 私?」
はっとして横を見れば、中学生くらいの男の子が稀を見上げていた。野球帽を被って、上は黒いシャツ、下は短パンというどこにでもいそうなラフな格好をしている。
どっちでもいいが知らない顔だ。
それに悪いが人が行き交う道のど真ん中で突っ立っているのは迷惑この上ない。
「えっと、なにかな?」
「あの」
迷子になる年齢じゃあるまいし。
しかし話し掛けてきたのだから何かしら用があるのだろう。稀は周りの様子を視界の端で捉えながら先を促した。避けるようにして通り過ぎる人の一部は、よく見ると迷惑そうに顔を歪めている。
「……」
前から違和感を感じていたことだったが、稀はそれを見て考えを改めた。イレギュラーに弱すぎるのではないか? と。
「あなた、青井緑さんですよね?」
「――ああ、まあ、そうです。よく分かったね」
「良かった! 会えた」
なるほど、そういうことか。まさかこんなところでファンに声を掛けられるとは思っていなかった。
「お願いがあるんです」
そういうと、少年は背負っていたショルダーバッグに手を掛けた。
もしかしてサインだろうか?
「あなたの小説に出てきた、香澄っていう女の子」
「え? 香澄? 君、映画のファンじゃ?」
「映画? ……違います。この間、完結したばかりのブロッサム。読ませてもらって」
「え、ええ? 本当に!? じゃあ、もしかして君ブロッサムの読者なの?」
「はい!」
さっきまでオドオドしていた男の子は、稀が身を乗り出すと途端に顔を綻ばせた。
通行の邪魔になっているだけでなく、興奮して騒ぎ出した二人を周りは不思議そうに見ている。のに足は止めない。まあジロジロ見られても困るが。
「いや、それは嬉しいよ! ……ここで感想を直接聞いてもみたいけど、それは無粋かもね。良かったら今度ファンレターって形で教え」
「僕、読んでて分かったんです! 主人公が、香澄の血を初めて飲んだ時、あの時、幸せを感じたんだって!」
「――ね、ねえ……なんのつもり」
実際に読者を目の前にして喜んでいたのも束の間、稀は少年がショルダーバッグから取り出した物を見て一気に血の気が失せた。
「なに、それ……なんでそんなもの」
気付いた通行人が、さっきまでの態度が嘘のように悲鳴を上げて、人を押しのけながらこの場を離れていく。稀もそれに続いて逃げようと思ったが、足が動かない。少年の手から目が離せない。
あれは果物ナイフか、稀がよく台所で使う……。
その間に少年は距離を詰めてきていた。
「う、」
「僕……」
ナイフは握り締めているが、こちらに向けてくる様子はない。それでもどんなきっかけで切っ先を向けてくるか分かったものではない。全く安心できない。
くそっ、自分が男だったら力尽くでなんとかなるかもしれない。相手は子どもなんだから。でも私は――女だ!!
「僕、いつまでたっても親の期待に応えられなくて! いつまでたっても役立たずで! でも、それでも人の役に立ってみたい! だから!」
「……」
「だから、僕の血を飲んでくれませんか!?」
「は……はあ!?」
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