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ヴァルキリーキッチン!
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「リーダー!そろそろ俺たちとも遊んでもらうぜぇ!?」
いや、こっちも遊んでいるわけじゃなくてですね
「料理長!!確かに俺らはむさっ苦しいけど、あの修羅場を乗り越えた同志じゃないかっ!!」
うん、アレは本当に辛かった…
今更私の勘違いだったなんて言えねー!!
「正直周りから色々言われるだろうけどね?それも覚悟の上で来たよ!姐御!」
あー、綺麗どころに集る虫扱いされそうだよねぇ…
「私はむさ苦しいこの人達の顔はいい加減見飽きたから目の保養が必要なんです!えーと…ジャフ?」
青いレッカー車が脳内を爆走していく
紅一点のパン子ちゃん、言いたかったのはシェフじゃないかね?
と言うか
「呼び名を意地でも統一しないのはなんなんですか!?パン子ちゃんに至っては無理して間違えちゃってるし!」
「「「wwwwwww」」」
「あー、やっぱなんか違うなーとは思ってました!」
「シェフだな」
「ジャフはなぁ」
「公道トラブルの頼れる味方だ!」
そんな賑やかな会話をしているのは、最初の修羅場を戦う調理師と共に乗り越えた仲間達だ
これでも攻略組と呼ばれるパーティであり、連携を重視したスタイルで動画をあげたりしてそこそこ名も知られているようだ
ギルドシステムが追加された今、あのメンバーでギルドを創りたい!と言うのが彼等の主張である
…飛んで火に入る夏のおっとっと
「まぁ勿体ぶっちゃいましたけど、勿論いいですよ!創りましょう!ギルド!!」
「さっすがリーダー!話せばわかる!」
本気なのかネタなのか微妙なラインをつくのはアッシュさん
「実は名前も考えて来たんだぜ!?」
ウキウキ顔で身を乗り出してきたのはエッグさん、現実でも調理関係のバイトをしているらしく修羅場を見つけてきた張本人でもある
「『ヴァルキリーキッチン』っていうんだけど他の人達どう思うかな?」
線の細い朗らかな好青年っぽいのはフロウさんだ
『ヴァルキリーキッチン』益々良いですねぇ!!
「ランプさん?なんか怪しいというか…鴨が鍋背負ってやって来た!みたいな顔してますよ?」
ギクゥーーー!
ソ、ソンナコトアリマセンヨ?
「パン子、鴨が背負ってくるのはネギだ」
「ポテイトゥに言われたくない」
「ジャガイモは黙ってろ」
「この芋野郎!」
「俺はアッシュだ!マッシュじゃない!!てかお前等のせいだろ!!」
いつもの戯れ合いが始まったお陰でバレなかった、パン子ちゃん抜けてるけど鋭いところあるから油断できないんだよねぇ
ちなみに今の会話は
ちょっと無理をして狩場にやってきてしまった外国人プレイヤーがピンチの際に彼等が助けに入り、物凄く感謝されて名を聞かれた時の話で
エッグ→egg→卵
フロウ→本人的にはFLOWだけど外国人的にはFlour→小麦粉
パン子→まんまパン粉
アッシュ→???
『貴方はアッシュ?マッシュじゃなくて?ポテトじゃないの??』
と聞かれた事から来ているらしい
以前から『素コロッケ』『コロッケくらぶ』『キテ○ツ大百科(OP)』とか言われてはいたのだが、外国人の本場のポテイトゥの発音に妹のパン子ちゃんがどハマりして最近の弄りネタになってるとのこと
ちなみにこの話を聞いている時に、芽衣さんと渋澤さんにこっそり連絡してログを見てもらっている
『良いわぁwwこの子達最高www絶対採用よ!』
『愉快な子達ね~!仲良くなれそう♪』
と直ぐに返信が来た
ですよね!?彼等の攻略の時間は減るかも知れないけどこっちに巻き込むべき人材ですよね!
「と、いうわけです」
「「「「騙された!!!!」」」」
「久しぶりー♪」
「コロッケ団とは結構色んなとこ回ったりしてたからあまり違和感ないわね」
「公式プレイヤーになっちゃったから久しぶりなのは久しぶりだよね!元気してた!?」
「パン子ちゃん!!久しぶり!!」
「ルナっち!今日も可愛いねぇ!」
「「「パン子ォ!」」」
「釣られるな!罠だぞ!」
「この設備、この規模、この感覚!」
「嫌な予感が待ってるぜ!」
「私は目の保養目的なので全然おっけーっすわー」
「「「パン子ォォ!!!!!」」」
ギルドハウスとして改装、増築された元戦う調理師の拠点は
どこからどう見ても食堂だった
「『ばるきりーきっちん』なんて良い屋号引っ提げてくるんだもの、丁度良かったじゃない!」
うどんさんもそう思います?
私も彼等から自信満々に告げられた時にピーン!ときました!!
「屋号って言った!」
「完全に飲食店開く気じゃん!」
「どうしてこうなった…」
「可愛いエプロンとかお揃いでつけたりするのかな?うわっ!楽しみになってきた!」
「「「パン子さん!?」」」
連携とれてるなぁ
ルナはさっきから繰り広げられるコントの勢いに意味もわからず笑い転げている
ちょっとジェラシーを感じなくもない
「ちゃんとそっちの攻略も手伝うし!」
とはSuicaさん
「運営からも積極的に進めて欲しいって言われてるしねー?」
蜜柑さんも言うように我々も攻略を促されていたりするのだ
「戦力増強は間違いないですよ?」
私がそう囁くと
「それは助かる」
「だがしかし!」
「旨い話には気を付けろって」
「隣のジョンが戦場で教えてくれた!」
ネタ合わせでもしてるのかってくらいにポンポンと言葉が返ってきた
パン子ちゃんは若干ズレてる気もするが
その後も何やらブーブー言っていたコロッケ団だが(パン子ちゃんはノリ)
後日合流した咲穂ママの魅力にあっさり陥落した
午前中は食堂『ばるきりーきっちん』
夕方からはバル『ヴァルキリーキッチン』
として営業を始めた我らのギルドは
プレイヤーは勿論、NPCや運営、社員アバターまでやってくる強烈なフラグポイントの店として有名になり
「「「「騙されたぁ!!!!!」」」」
ごった返す店内のなか、非常に連携のとれた従業員達の楽しそうな声が響くのであった
哀れジョン、戦死したのかは定かではないが教えは無駄になったようだよ
いや、こっちも遊んでいるわけじゃなくてですね
「料理長!!確かに俺らはむさっ苦しいけど、あの修羅場を乗り越えた同志じゃないかっ!!」
うん、アレは本当に辛かった…
今更私の勘違いだったなんて言えねー!!
「正直周りから色々言われるだろうけどね?それも覚悟の上で来たよ!姐御!」
あー、綺麗どころに集る虫扱いされそうだよねぇ…
「私はむさ苦しいこの人達の顔はいい加減見飽きたから目の保養が必要なんです!えーと…ジャフ?」
青いレッカー車が脳内を爆走していく
紅一点のパン子ちゃん、言いたかったのはシェフじゃないかね?
と言うか
「呼び名を意地でも統一しないのはなんなんですか!?パン子ちゃんに至っては無理して間違えちゃってるし!」
「「「wwwwwww」」」
「あー、やっぱなんか違うなーとは思ってました!」
「シェフだな」
「ジャフはなぁ」
「公道トラブルの頼れる味方だ!」
そんな賑やかな会話をしているのは、最初の修羅場を戦う調理師と共に乗り越えた仲間達だ
これでも攻略組と呼ばれるパーティであり、連携を重視したスタイルで動画をあげたりしてそこそこ名も知られているようだ
ギルドシステムが追加された今、あのメンバーでギルドを創りたい!と言うのが彼等の主張である
…飛んで火に入る夏のおっとっと
「まぁ勿体ぶっちゃいましたけど、勿論いいですよ!創りましょう!ギルド!!」
「さっすがリーダー!話せばわかる!」
本気なのかネタなのか微妙なラインをつくのはアッシュさん
「実は名前も考えて来たんだぜ!?」
ウキウキ顔で身を乗り出してきたのはエッグさん、現実でも調理関係のバイトをしているらしく修羅場を見つけてきた張本人でもある
「『ヴァルキリーキッチン』っていうんだけど他の人達どう思うかな?」
線の細い朗らかな好青年っぽいのはフロウさんだ
『ヴァルキリーキッチン』益々良いですねぇ!!
「ランプさん?なんか怪しいというか…鴨が鍋背負ってやって来た!みたいな顔してますよ?」
ギクゥーーー!
ソ、ソンナコトアリマセンヨ?
「パン子、鴨が背負ってくるのはネギだ」
「ポテイトゥに言われたくない」
「ジャガイモは黙ってろ」
「この芋野郎!」
「俺はアッシュだ!マッシュじゃない!!てかお前等のせいだろ!!」
いつもの戯れ合いが始まったお陰でバレなかった、パン子ちゃん抜けてるけど鋭いところあるから油断できないんだよねぇ
ちなみに今の会話は
ちょっと無理をして狩場にやってきてしまった外国人プレイヤーがピンチの際に彼等が助けに入り、物凄く感謝されて名を聞かれた時の話で
エッグ→egg→卵
フロウ→本人的にはFLOWだけど外国人的にはFlour→小麦粉
パン子→まんまパン粉
アッシュ→???
『貴方はアッシュ?マッシュじゃなくて?ポテトじゃないの??』
と聞かれた事から来ているらしい
以前から『素コロッケ』『コロッケくらぶ』『キテ○ツ大百科(OP)』とか言われてはいたのだが、外国人の本場のポテイトゥの発音に妹のパン子ちゃんがどハマりして最近の弄りネタになってるとのこと
ちなみにこの話を聞いている時に、芽衣さんと渋澤さんにこっそり連絡してログを見てもらっている
『良いわぁwwこの子達最高www絶対採用よ!』
『愉快な子達ね~!仲良くなれそう♪』
と直ぐに返信が来た
ですよね!?彼等の攻略の時間は減るかも知れないけどこっちに巻き込むべき人材ですよね!
「と、いうわけです」
「「「「騙された!!!!」」」」
「久しぶりー♪」
「コロッケ団とは結構色んなとこ回ったりしてたからあまり違和感ないわね」
「公式プレイヤーになっちゃったから久しぶりなのは久しぶりだよね!元気してた!?」
「パン子ちゃん!!久しぶり!!」
「ルナっち!今日も可愛いねぇ!」
「「「パン子ォ!」」」
「釣られるな!罠だぞ!」
「この設備、この規模、この感覚!」
「嫌な予感が待ってるぜ!」
「私は目の保養目的なので全然おっけーっすわー」
「「「パン子ォォ!!!!!」」」
ギルドハウスとして改装、増築された元戦う調理師の拠点は
どこからどう見ても食堂だった
「『ばるきりーきっちん』なんて良い屋号引っ提げてくるんだもの、丁度良かったじゃない!」
うどんさんもそう思います?
私も彼等から自信満々に告げられた時にピーン!ときました!!
「屋号って言った!」
「完全に飲食店開く気じゃん!」
「どうしてこうなった…」
「可愛いエプロンとかお揃いでつけたりするのかな?うわっ!楽しみになってきた!」
「「「パン子さん!?」」」
連携とれてるなぁ
ルナはさっきから繰り広げられるコントの勢いに意味もわからず笑い転げている
ちょっとジェラシーを感じなくもない
「ちゃんとそっちの攻略も手伝うし!」
とはSuicaさん
「運営からも積極的に進めて欲しいって言われてるしねー?」
蜜柑さんも言うように我々も攻略を促されていたりするのだ
「戦力増強は間違いないですよ?」
私がそう囁くと
「それは助かる」
「だがしかし!」
「旨い話には気を付けろって」
「隣のジョンが戦場で教えてくれた!」
ネタ合わせでもしてるのかってくらいにポンポンと言葉が返ってきた
パン子ちゃんは若干ズレてる気もするが
その後も何やらブーブー言っていたコロッケ団だが(パン子ちゃんはノリ)
後日合流した咲穂ママの魅力にあっさり陥落した
午前中は食堂『ばるきりーきっちん』
夕方からはバル『ヴァルキリーキッチン』
として営業を始めた我らのギルドは
プレイヤーは勿論、NPCや運営、社員アバターまでやってくる強烈なフラグポイントの店として有名になり
「「「「騙されたぁ!!!!!」」」」
ごった返す店内のなか、非常に連携のとれた従業員達の楽しそうな声が響くのであった
哀れジョン、戦死したのかは定かではないが教えは無駄になったようだよ
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