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聖☆姉妹ズ…懐かしい言葉じゃ 7
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「ランプちゃんに全部持ってかれちゃったけど、私達の時のあいつも相当酷かったもんよ?」
伊塚シェフにペペロンチーノを伝授してもらい、それぞれ調理しているときにうどんさんが口を開く
「あんなに見えてる地雷踏み抜いて行く人見たの初めてだったよ!業界で破壊者って呼ばれるのも仕方ないね、アレじゃ」
そう言うのはSuicaさん、どうやら別の界隈で有名人らしい
…もちろん悪い意味で
「ルナちゃんが居なかったのがせめてもの救いでしたねー」
蜜柑さん?それはどう言う意味ですかねぇ?私!気になります!(ニゴォっ♪
ちなみにルナは今伊塚シェフからトマトソース作りを教えてもらっている最中なのでまだこちらには参加していない
タイミングよく四人とも仕上がったのでそれぞれ試食する
『うどんの極太海鮮ペペロンチーノ 辛さ3』
名前からしてうどんが使われていそうだがレシピ製作所の名前なのでややこしい
幅広のフェットチーネを使用した海鮮パスタで海鮮類はここで取れたものを冷凍してシーフードミックス化までされていたものを使っている
何でそんな物まであるのかなんてもう考えない事にした
フェットチーネなので麺にソースが良く絡み少量の唐辛子でも辛くなりやすいので注意が必要だ
「名前がうどんだし、せめて幅広麺でそれっぽさを出したかったのよ」
とは製作者の談
うどんさんのその変なところにこだわる所、大好きです!美味しいので合格!シェフの反応も良いようだ
『Suicaの正統派ペペロンチーノ!和えてね?辛さ2~4』
Suicaさんが作ったのは正統派を名乗りながら思いっきり変化球だ
スタンダードな丸麺のパスタに具材は唐辛子とししとう5本のみ
一皿に対して5本のししとうを使うと宣いながら、そのうちの1本は青唐辛子なのである
たまにある辛いししとう(実はあれも青唐辛子)も当たれば確実に普通以上の辛さとなる
「お腹壊すわけじゃないしへーきへーき」
製作者の声すらこれである
食べてみるとチキン出汁のおかげか割と美味しかった、たまに当たる青唐辛子の辛味が良いアクセントになっていたので悔しいが合格
伊塚シェフも「味が安定しないのはなぁ…」と渋い顔をしていたが「面白いから」との理由でOKを貰えていた
『蜜柑の山の幸カルボナーラ 辛さ4』
最初わけがわからなかった
一緒に少し幅のあって厚みもあるリングイネを使ったオイルベースのペペロンチーノを作っていたつもりだったのに卵と牛乳をいつの間にか仕上げに入れていた
しかも辛い!でも旨い!なんだこれ!?
「意外性って大事だと思うのー♪」
と製作者は言うが
これ、蜜柑さんに優しさを求めて食べた人が意外性で死んでしまいやしないだろうか??
「ぶほっ!?な、なるほどね!これもアリだね!」
伊塚シェフ?審査基準が面白さに寄り始めてませんか!?
『ランプのTMTとツナのペペロンチーノ 辛さ2 他3』
私のは優等生らしくトマトと相性の良いツナを具材にペペロンチーノを作り、リングイネ麺を絡めて食べるオーソドックスな物だ
トッピングのプチトマトシャーベットが二つ並んでいるのが非常に可愛らしい
「「「うそつけ!」」」
「味も他も最高www採用だね!」
流石伊塚シェフ!わかる人にはわかるのだよ
「完全に油断したわ」
「プチトマトの中に」
「タバスコ仕込むなんてー!」
わはは!負け犬の遠吠えが気持ちいいわー!
「そうだ!パンの成形班にも試食してもらいに行きませんか?」
ニヤリと笑いながら提案する
「大きなお膳はーっと」
「麺もちょっと茹で過ぎたぶんで行けそうだね!」
「ソース温めなきゃ!」
--数分後
「「「騙されたぁ!」」」
「蜜柑さんのカルボナーラ美味しいわね」
「麗…すいかちゃんのペペロンチーノも一口事に味が違って魔法みたい!」
「海鮮推しの私としてはうどんさんの海鮮ペペロンチーノ一択っちゃね!」
「梢ちゃんと同意見だわ~♪」
「ルナのねーちゃんのプチトマト、どうやって作ってるんだろ(ヒリヒリ)」
「愁坊、俺が知ってるから後で甘い奴作ってやるよ…(ヒリヒリ)」
「渡辺さん、俺も食べたい(ヒリヒリ)」
一通り試食も終わったので調理スピードを上げる
「んで、そういえばあのややイケメンって有名なんですか?」
「そうねぇ…これは私達三人の出会いから話した方がいいかしら?」
「その方が早そうだね」
「私とー、うどんとSuicaはねードルオタだったのー」
「へ!?」
「しかも女性アイドルのねwww」
「推しのライブ会場ではだいぶ浮いてたよ、私達」
「そもそも推しが同性でさらに被るってなかなか無かったから直ぐに仲良くなれたんだー♪」
「王子様キャラとかじゃなかったもんね?」
「ルナちゃんをもっとクールにして世間の荒波に浸けた感じの子だった」
ん?ルナに似たクール系!?
「もしかして、このゲームの最初のチュートリアルのお姉さんに似てたりしません?」
「「「そっくりだった!!」」」
「春香さん、アイドルやってたんだ…」
「えぇ!?あのAI名前あったの!?」
「でも推しはハルカじゃなくて」
「アルカだったねー?本名でアイドルする方が少ないからそうだったのかもー?」
「名前は私が強引に聞きました!」
「初めるところから規格外だったのね、ランプちゃん…」
「私はアルカちゃん?って何度も尋ねたんだけど反応なかった!!」
「私はとにかく拝んでいたよー」
蜜柑さん、気持ちすごくわかるんですが、どうしてもおばあちゃんムーブでしか想像出来ません!じゃらじゃら数珠の音が聞こえるきがする!
その後アルカさんがどれほど尊かったのかを聞きつつ話をまとめると
--------------------
・アルカさんは20歳の時に五人組ユニットの一人としてデビュー
・23歳の時に電撃引退
・引退会見時の
「愛する人との子供を授り、産み育てる為です。」
「と言う事は既にご懐妊…」
「していません。」
「結婚式は…」
「そもそもまだ正式にお付き合いすらしていませんが、絶対に落とします。」
という記者とのやり取りはもはや伝説となっている。
・引退の半年前に担当プロデューサーが急遽変更されているのもあり、新しいプロデューサーがなんかやらかしたのでは?とファンの間では認識されている
・その新しいプロデューサーはあの男の兄にあたる人物
--------------------
「ほんでさっきの話に戻るんだけどね?『あの兄弟が関わるとユニットの寿命が縮む』ってのが今のドルオタの認識なの」
「男女問わずね?逆にすごいよね!?」
「疫病神兄弟ー♪」
「だからどんなもんか…どれほどのモンなのかと軽く話を聞いたのが間違いだったわ…」
-回想-
バーカウンターにて
「お隣、宜しいですか?」
「あなたもう座ってるじゃないですか」
「うどん!外のマルゲリータ食べに行こ!」
「カレー持っていけばカレーピザにしてくれるみたいだよー?」
「いやはや、警戒されてしまっているようだ」
そう言って自ら席を立ち、私達三人の前に名刺を並べていくと今度は蜜柑の隣に腰を掛けた
「失礼、皆さんの実質的なリーダーは蜜柑さん、貴女ですよね?なので近づかせて頂きました」
それっぽいことを言いながら胸をチラチラ見ている馬鹿男、気がついていないと思っているのか?それとも胸の大きさで序列が出来てるとでも思って…そうだなぁこれは、そう思いつつ名刺に目を落とすと
冬海誠一
と隅っこのほうに書かれている。
んー?D2の冬海誠一ってもしかして…
「あぁ、見られてしまいましたか(笑)」
自分で置いておいてよく言うわねこの馬鹿
「この度は皆さんをスカウトしに来たんですよ、貴女方はこのゲーム内で戦う調理師と呼ばれ大変人気があるのをご自身達ではわからないでしょう?」
そういってタブレット端末を取り出し、大型掲示板である“3だいやる”の中のスレッドを私達に見せる
--------------------
【アトラス】戦う調理師スレ【美人多過ぎ】(562)
234:三匹の名無し
>>199それはこの間思いっきり否定されただろ
240:三匹の名無し
Suicaたんの弓で射出されたい
245:三匹の名無し
>>240闘技大会のやつかww
『私自身が!矢になることだぁ!!』
あんなアツい台詞叫んでたとは
256:三匹の名無し
>>240
>>245
もだけど、運営発表の動画もかなり良かったな!
258:三匹の名無し
聖☆お姉さんの決めポーズ動画は1日で200万超えててカウンターの異常なあがり方に変な笑いがでたわ
266:三匹の名無し
>>258
な!それなのにどのサイト探しても誰も引っかからないしマジで一般人なんだな
273:三匹の名無し
一般人とか関係ねぇ!容姿言動性格と完璧なんだよあのメンバー!
運営頑張ってユニット化してくれないかなぁ?それか大手プロダクションでも良い!あの子達が出るなら俺テレビ見るわ
280:三匹の名無し
>>273
俺もwwwドラマで下手でも良いから見てみたい。おや?朝のヒーロータイムが空いてますねぇ
283:三匹の名無し
>>280
ガタッ!
285:三匹の名無し
>>280
ガタガタッ!!
286:三匹の名無し
>>280
君天才とか言われない?
287:三匹の名無し
>>280
ダダダダダダダーーーーッ!!
290:三匹の名無し
>>286
に君空気読めないって言われない?って書こうとしたらwww
291:三匹の名無し
誰か走って行ったぞ?
292:三匹の名無し
追いかけろよ>>286
お前の恩人だぞ
293:三匹の名無し
>>290
見事に走り抜けたなぁw
315:三匹の名無し
とりあえず俺が言いたいのはだな!久々に推せるコンテンツと出会えたんだよ!!CDでも良い!動画でもいい!課金させて下さい!!
318:三匹の名無し
豚さんの魂の叫びが聞こえるぶひ
323:三匹の名無し
ぶっひひひ!課金久しぶりにしたいぶひねぇ
340:三匹の名無し
蜜柑さん「豚は屠殺のち出荷よー♪」
343:三匹の名無し
ぶひぃぃぃぃぃ!!
344:三匹の名無し
ぶひぃぃーーーっ!!
345:三匹の名無し
ブヒィィィィィィィッ!!
352:三匹の名無し
>>343
>>344
>>345
見ろよ、幸せそうな顔して死んでら
358:三匹の名無し
>>352
断末魔の声も個体差出るんだな
360:三匹の名無し
>>358
多分最後の奴は海外産
--------------------
まず一言言いたい、ここってタブレットオッケーなの?ダメよね?そうよね?タブレットを触りながら周りを恐る恐る見渡すこと渋い顔をしている社員さん達が目に入る。
申し訳なくて軽く頭を下げると半ば諦めた表情で首を横に振りどうぞどうぞと手の平を浮かせている
「ご自身の正当な評価を目の当たりにして驚いたことでしょう?しかしこれが現実です!私は彼らの夢を叶えてあげたい!」
ええ!驚きましたとも!この場の空気の読めなさと未だに蜜柑の胸元を覗く豪胆っぷりに!
「蜜柑、私が言おうか?」
「“私がリーダー”みたいだから大丈夫ー」
「間をとって私が言う?ってか言いたい」
「そうですか!来てくれますか!!」
「「「お断りします」」」
「へ!?」
と間抜け面を晒すもんだから笑いそうになった、笑ってやってもよかったんだけどね?
その後はもうなんかうまく言葉に出来ないのか語彙力が低いのか、どっちもか
とにかく会社の実績を語り出すのだが--
自慢したい気持ちが前面に出すぎていて何か良いのかさっぱりわからなかった。
相槌を打つのにさえ苦労するんだからよっぽどだと思う
色々面倒くさくなってきたので
「冬海さん?仮に私達がスカウトに応じたとしましょう、その後のプランはあるのでしょうか?」
絶対に無い
そう確信しての言葉だった
「なんだ意地が悪い、その気あるんじゃないですか」
そう言って鞄から書類を取り出そうとするので慌てて止める
マジかよこいつ
「仮にと言ったはずです、まず返答の方お願い致します」
「え!?うーんそうだな、まずユニット名は現在のバトルコックから取って『BC3』ですね!この名前は会社の中でも私の家系じゃないと付けられないので価値がありますよー?曲と作詞を“シトラス”で有名な大麦先生…のMIXを担当した事もある小豆先生にお願いして、その曲を引っ提げて音楽番組に主演、ドラマはその現場で合いそうな役者さん見つけてマッシュアップ…今思いつく限りではこんな感じです」
思い付くって言ったよこの馬鹿
BCって紀元前じゃねーか!
訂正するのも疲れるがそもそも私達はコンバットコックだ馬鹿野郎!
それにレッスン時間はどこにあるの?インストール出来ると思ってんのか!?
マッシュアップって要はゴリ押しだろぉ?!
ドルオタ達は激怒した、聞かなければよかったと
自分達の一番嫌いな輩が目の前にいる
なのでひとつひとつ丁寧に訂正してさしあげて
「お断りしますっ!」
「右に同じく!」
「これはちょっとナイわー?」
と最終通告した際に
ランプちゃんとルナちゃんがやってきたのだった
伊塚シェフにペペロンチーノを伝授してもらい、それぞれ調理しているときにうどんさんが口を開く
「あんなに見えてる地雷踏み抜いて行く人見たの初めてだったよ!業界で破壊者って呼ばれるのも仕方ないね、アレじゃ」
そう言うのはSuicaさん、どうやら別の界隈で有名人らしい
…もちろん悪い意味で
「ルナちゃんが居なかったのがせめてもの救いでしたねー」
蜜柑さん?それはどう言う意味ですかねぇ?私!気になります!(ニゴォっ♪
ちなみにルナは今伊塚シェフからトマトソース作りを教えてもらっている最中なのでまだこちらには参加していない
タイミングよく四人とも仕上がったのでそれぞれ試食する
『うどんの極太海鮮ペペロンチーノ 辛さ3』
名前からしてうどんが使われていそうだがレシピ製作所の名前なのでややこしい
幅広のフェットチーネを使用した海鮮パスタで海鮮類はここで取れたものを冷凍してシーフードミックス化までされていたものを使っている
何でそんな物まであるのかなんてもう考えない事にした
フェットチーネなので麺にソースが良く絡み少量の唐辛子でも辛くなりやすいので注意が必要だ
「名前がうどんだし、せめて幅広麺でそれっぽさを出したかったのよ」
とは製作者の談
うどんさんのその変なところにこだわる所、大好きです!美味しいので合格!シェフの反応も良いようだ
『Suicaの正統派ペペロンチーノ!和えてね?辛さ2~4』
Suicaさんが作ったのは正統派を名乗りながら思いっきり変化球だ
スタンダードな丸麺のパスタに具材は唐辛子とししとう5本のみ
一皿に対して5本のししとうを使うと宣いながら、そのうちの1本は青唐辛子なのである
たまにある辛いししとう(実はあれも青唐辛子)も当たれば確実に普通以上の辛さとなる
「お腹壊すわけじゃないしへーきへーき」
製作者の声すらこれである
食べてみるとチキン出汁のおかげか割と美味しかった、たまに当たる青唐辛子の辛味が良いアクセントになっていたので悔しいが合格
伊塚シェフも「味が安定しないのはなぁ…」と渋い顔をしていたが「面白いから」との理由でOKを貰えていた
『蜜柑の山の幸カルボナーラ 辛さ4』
最初わけがわからなかった
一緒に少し幅のあって厚みもあるリングイネを使ったオイルベースのペペロンチーノを作っていたつもりだったのに卵と牛乳をいつの間にか仕上げに入れていた
しかも辛い!でも旨い!なんだこれ!?
「意外性って大事だと思うのー♪」
と製作者は言うが
これ、蜜柑さんに優しさを求めて食べた人が意外性で死んでしまいやしないだろうか??
「ぶほっ!?な、なるほどね!これもアリだね!」
伊塚シェフ?審査基準が面白さに寄り始めてませんか!?
『ランプのTMTとツナのペペロンチーノ 辛さ2 他3』
私のは優等生らしくトマトと相性の良いツナを具材にペペロンチーノを作り、リングイネ麺を絡めて食べるオーソドックスな物だ
トッピングのプチトマトシャーベットが二つ並んでいるのが非常に可愛らしい
「「「うそつけ!」」」
「味も他も最高www採用だね!」
流石伊塚シェフ!わかる人にはわかるのだよ
「完全に油断したわ」
「プチトマトの中に」
「タバスコ仕込むなんてー!」
わはは!負け犬の遠吠えが気持ちいいわー!
「そうだ!パンの成形班にも試食してもらいに行きませんか?」
ニヤリと笑いながら提案する
「大きなお膳はーっと」
「麺もちょっと茹で過ぎたぶんで行けそうだね!」
「ソース温めなきゃ!」
--数分後
「「「騙されたぁ!」」」
「蜜柑さんのカルボナーラ美味しいわね」
「麗…すいかちゃんのペペロンチーノも一口事に味が違って魔法みたい!」
「海鮮推しの私としてはうどんさんの海鮮ペペロンチーノ一択っちゃね!」
「梢ちゃんと同意見だわ~♪」
「ルナのねーちゃんのプチトマト、どうやって作ってるんだろ(ヒリヒリ)」
「愁坊、俺が知ってるから後で甘い奴作ってやるよ…(ヒリヒリ)」
「渡辺さん、俺も食べたい(ヒリヒリ)」
一通り試食も終わったので調理スピードを上げる
「んで、そういえばあのややイケメンって有名なんですか?」
「そうねぇ…これは私達三人の出会いから話した方がいいかしら?」
「その方が早そうだね」
「私とー、うどんとSuicaはねードルオタだったのー」
「へ!?」
「しかも女性アイドルのねwww」
「推しのライブ会場ではだいぶ浮いてたよ、私達」
「そもそも推しが同性でさらに被るってなかなか無かったから直ぐに仲良くなれたんだー♪」
「王子様キャラとかじゃなかったもんね?」
「ルナちゃんをもっとクールにして世間の荒波に浸けた感じの子だった」
ん?ルナに似たクール系!?
「もしかして、このゲームの最初のチュートリアルのお姉さんに似てたりしません?」
「「「そっくりだった!!」」」
「春香さん、アイドルやってたんだ…」
「えぇ!?あのAI名前あったの!?」
「でも推しはハルカじゃなくて」
「アルカだったねー?本名でアイドルする方が少ないからそうだったのかもー?」
「名前は私が強引に聞きました!」
「初めるところから規格外だったのね、ランプちゃん…」
「私はアルカちゃん?って何度も尋ねたんだけど反応なかった!!」
「私はとにかく拝んでいたよー」
蜜柑さん、気持ちすごくわかるんですが、どうしてもおばあちゃんムーブでしか想像出来ません!じゃらじゃら数珠の音が聞こえるきがする!
その後アルカさんがどれほど尊かったのかを聞きつつ話をまとめると
--------------------
・アルカさんは20歳の時に五人組ユニットの一人としてデビュー
・23歳の時に電撃引退
・引退会見時の
「愛する人との子供を授り、産み育てる為です。」
「と言う事は既にご懐妊…」
「していません。」
「結婚式は…」
「そもそもまだ正式にお付き合いすらしていませんが、絶対に落とします。」
という記者とのやり取りはもはや伝説となっている。
・引退の半年前に担当プロデューサーが急遽変更されているのもあり、新しいプロデューサーがなんかやらかしたのでは?とファンの間では認識されている
・その新しいプロデューサーはあの男の兄にあたる人物
--------------------
「ほんでさっきの話に戻るんだけどね?『あの兄弟が関わるとユニットの寿命が縮む』ってのが今のドルオタの認識なの」
「男女問わずね?逆にすごいよね!?」
「疫病神兄弟ー♪」
「だからどんなもんか…どれほどのモンなのかと軽く話を聞いたのが間違いだったわ…」
-回想-
バーカウンターにて
「お隣、宜しいですか?」
「あなたもう座ってるじゃないですか」
「うどん!外のマルゲリータ食べに行こ!」
「カレー持っていけばカレーピザにしてくれるみたいだよー?」
「いやはや、警戒されてしまっているようだ」
そう言って自ら席を立ち、私達三人の前に名刺を並べていくと今度は蜜柑の隣に腰を掛けた
「失礼、皆さんの実質的なリーダーは蜜柑さん、貴女ですよね?なので近づかせて頂きました」
それっぽいことを言いながら胸をチラチラ見ている馬鹿男、気がついていないと思っているのか?それとも胸の大きさで序列が出来てるとでも思って…そうだなぁこれは、そう思いつつ名刺に目を落とすと
冬海誠一
と隅っこのほうに書かれている。
んー?D2の冬海誠一ってもしかして…
「あぁ、見られてしまいましたか(笑)」
自分で置いておいてよく言うわねこの馬鹿
「この度は皆さんをスカウトしに来たんですよ、貴女方はこのゲーム内で戦う調理師と呼ばれ大変人気があるのをご自身達ではわからないでしょう?」
そういってタブレット端末を取り出し、大型掲示板である“3だいやる”の中のスレッドを私達に見せる
--------------------
【アトラス】戦う調理師スレ【美人多過ぎ】(562)
234:三匹の名無し
>>199それはこの間思いっきり否定されただろ
240:三匹の名無し
Suicaたんの弓で射出されたい
245:三匹の名無し
>>240闘技大会のやつかww
『私自身が!矢になることだぁ!!』
あんなアツい台詞叫んでたとは
256:三匹の名無し
>>240
>>245
もだけど、運営発表の動画もかなり良かったな!
258:三匹の名無し
聖☆お姉さんの決めポーズ動画は1日で200万超えててカウンターの異常なあがり方に変な笑いがでたわ
266:三匹の名無し
>>258
な!それなのにどのサイト探しても誰も引っかからないしマジで一般人なんだな
273:三匹の名無し
一般人とか関係ねぇ!容姿言動性格と完璧なんだよあのメンバー!
運営頑張ってユニット化してくれないかなぁ?それか大手プロダクションでも良い!あの子達が出るなら俺テレビ見るわ
280:三匹の名無し
>>273
俺もwwwドラマで下手でも良いから見てみたい。おや?朝のヒーロータイムが空いてますねぇ
283:三匹の名無し
>>280
ガタッ!
285:三匹の名無し
>>280
ガタガタッ!!
286:三匹の名無し
>>280
君天才とか言われない?
287:三匹の名無し
>>280
ダダダダダダダーーーーッ!!
290:三匹の名無し
>>286
に君空気読めないって言われない?って書こうとしたらwww
291:三匹の名無し
誰か走って行ったぞ?
292:三匹の名無し
追いかけろよ>>286
お前の恩人だぞ
293:三匹の名無し
>>290
見事に走り抜けたなぁw
315:三匹の名無し
とりあえず俺が言いたいのはだな!久々に推せるコンテンツと出会えたんだよ!!CDでも良い!動画でもいい!課金させて下さい!!
318:三匹の名無し
豚さんの魂の叫びが聞こえるぶひ
323:三匹の名無し
ぶっひひひ!課金久しぶりにしたいぶひねぇ
340:三匹の名無し
蜜柑さん「豚は屠殺のち出荷よー♪」
343:三匹の名無し
ぶひぃぃぃぃぃ!!
344:三匹の名無し
ぶひぃぃーーーっ!!
345:三匹の名無し
ブヒィィィィィィィッ!!
352:三匹の名無し
>>343
>>344
>>345
見ろよ、幸せそうな顔して死んでら
358:三匹の名無し
>>352
断末魔の声も個体差出るんだな
360:三匹の名無し
>>358
多分最後の奴は海外産
--------------------
まず一言言いたい、ここってタブレットオッケーなの?ダメよね?そうよね?タブレットを触りながら周りを恐る恐る見渡すこと渋い顔をしている社員さん達が目に入る。
申し訳なくて軽く頭を下げると半ば諦めた表情で首を横に振りどうぞどうぞと手の平を浮かせている
「ご自身の正当な評価を目の当たりにして驚いたことでしょう?しかしこれが現実です!私は彼らの夢を叶えてあげたい!」
ええ!驚きましたとも!この場の空気の読めなさと未だに蜜柑の胸元を覗く豪胆っぷりに!
「蜜柑、私が言おうか?」
「“私がリーダー”みたいだから大丈夫ー」
「間をとって私が言う?ってか言いたい」
「そうですか!来てくれますか!!」
「「「お断りします」」」
「へ!?」
と間抜け面を晒すもんだから笑いそうになった、笑ってやってもよかったんだけどね?
その後はもうなんかうまく言葉に出来ないのか語彙力が低いのか、どっちもか
とにかく会社の実績を語り出すのだが--
自慢したい気持ちが前面に出すぎていて何か良いのかさっぱりわからなかった。
相槌を打つのにさえ苦労するんだからよっぽどだと思う
色々面倒くさくなってきたので
「冬海さん?仮に私達がスカウトに応じたとしましょう、その後のプランはあるのでしょうか?」
絶対に無い
そう確信しての言葉だった
「なんだ意地が悪い、その気あるんじゃないですか」
そう言って鞄から書類を取り出そうとするので慌てて止める
マジかよこいつ
「仮にと言ったはずです、まず返答の方お願い致します」
「え!?うーんそうだな、まずユニット名は現在のバトルコックから取って『BC3』ですね!この名前は会社の中でも私の家系じゃないと付けられないので価値がありますよー?曲と作詞を“シトラス”で有名な大麦先生…のMIXを担当した事もある小豆先生にお願いして、その曲を引っ提げて音楽番組に主演、ドラマはその現場で合いそうな役者さん見つけてマッシュアップ…今思いつく限りではこんな感じです」
思い付くって言ったよこの馬鹿
BCって紀元前じゃねーか!
訂正するのも疲れるがそもそも私達はコンバットコックだ馬鹿野郎!
それにレッスン時間はどこにあるの?インストール出来ると思ってんのか!?
マッシュアップって要はゴリ押しだろぉ?!
ドルオタ達は激怒した、聞かなければよかったと
自分達の一番嫌いな輩が目の前にいる
なのでひとつひとつ丁寧に訂正してさしあげて
「お断りしますっ!」
「右に同じく!」
「これはちょっとナイわー?」
と最終通告した際に
ランプちゃんとルナちゃんがやってきたのだった
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