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闘技大会 --ペアの部&パーティの部--
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「なんかすごい端折られた気がする」
Suicaさんがいきなり変な事を言う
「何わけわかんない事言ってんのよ?まぁ今に始まった事じゃないから諦めてるけどね」
「電波路線は茨の道だよー?」
辛辣な言葉を浴びせるうどんさんと蜜柑さん
「ううぅ…ルナちゃん、傷ついたお姉さんを慰めておくれぇ!!」
「???いーこいーこ?」
非常に良い絵面が完成していたのでスクショを多角度から撮っていく
Suicaさんはマジ泣きしていた
曰く、初めは戯れるつもりだったのだが溢れるピュアオーラに気がつくと出てしまっていたらしい
どっちが聖女かわからんなこれじゃ
闘技大会は順調に進み、大会三日目
私達は控え室でパーティ戦の待機中だ
ペア戦?
私とルナの圧勝で今のところ大会最短記録となっている。
試合開始早々にルナに襲いかかったのだ
それを見越していない筈がない私に一撃ずつ入れられて体制を崩され、私の背後から飛んできたルナの魔法でトドメを刺される形になった。
ルナの氷の魔法に会場がどよめいていたのが印象的だった
「さてと、作戦はどうする?初っ端からかますかある程度温存するか」
うどんさんが切り出した
「美少女戦士は真っ向勝負!」
ルナが興奮した面持ちでふんふん話す
きゃわわわわ!!(流れる様なスクショ)
「いいね!まどろっこしいのは嫌いだよ!」
「アレもあるしねー」
「決まりですね?」
「聖☆お姉さんの皆様、準備はよろしいでしょうか?まもなく第三試合が始まりますのでステージへお願い致します。」
話がまとまったところに係員が声をかけてきたので、ぞろぞろとステージまで移動する。
試合開始前の握手だが、美女三人にデレデレしてしまう相手プレイヤー
私の相手は顔を伏せ、ギュッと握るとそそくさと立ち位置へ戻っていった…なんかスミマセンね?がっかり感はすごくわかりますよ
そして大当たりであるルナの相手は差し出したルナの手を取ることなく、片膝を付いて上品に礼をしていた。
…「YES ロリ、NO タッチ」って言わなければ完璧だったんだけどなぁ
警備員さん、この人が一番危ないです。
尚、後日掲示板ではこの様子から『握手会』『(健全な)(実力主義の)握手会』『優勝より豪華な本戦参加賞』『ロリの鑑』
などと呼ばれ、次回闘技大会の開催を待ちわびる声が溢れかえり、当然の如く運営に問い合わせが殺到するのであった
そして試合が始まった
対戦相手はまだニヤニヤしておりこちらの出方を窺っているまぁ理由はわかるけどね?
「先手必勝!私から行くよ!ってウワー!」
Suicaさんが敵陣へ駆け出すと間抜けな声と共に上空へ大跳躍し姿を消してしまう
それを見て、敵が一気に勝負を決めに詰め寄ってきた
突然の事に守りを固める私達に迫りくる敵パーティ
「〈スナイプショット〉!《ガトリングアロー改》!」
雨の始まりは魔法使いに突き刺さり、上空からはさらに銀の雨が降り注ぐ
「《エアバック》〈拡散矢〉!」
さらに背後を取ったSuicaさんから追撃が放たれ、文字通り針の筵となった敵パーティは全滅する前に降参した
「勝負あり!聖☆お姉さんの勝利!」
蓋を開けてみたら簡単な話だ
敵パーティは私達が話していた初見殺しの風魔法トランポリンを敷いてきたのだ
そしてそれをSuicaさんが利用して完封したのだった。
大会一日目、ソロ戦の第一戦が終わったあと戦う調理師の本拠地に集まり、魔法変化が私達だけのアドバンテージではない事を踏まえ、事前に対策を練っていたのだった
初めはルナが、次にSuicaさんがなんとなくコツを掴み皆に話すのだが
いかんせん感覚派の二人の話は理解が難しかったようだ
私?ルナが言ってる事がわからない筈が無いじゃないか
って事で言われた通りタイミングで言われた通りにやると、スキル 魔法感知が発生したのだった。
時間はかかったがどうにか全員間に合い、パーティ戦を迎える事が出来たのだ。
ちなみにこの魔法感知だが、Lvに関係なく見え方は人によって違うようだ
ルナは未来予測ばりに見えているらしい
Suicaさんは属性が色分けでわかり、どう言った効果があるのかなんとなくわかるとの事
だから先陣をきってワザと罠を踏み大根役者顔負けの「ウワー」という間の抜けた声を出した時はバレないか心配だった。
しかし結果は見ての通りの完封
ちなみに相手パーティに
「どうして降参したんですか?まだ戦える人も残っていたのに…」
と聞くとニヤッと笑って
「なぁに、これ以上やっても時間の無駄だしこの台詞が言えなくなる。」
「「「「「膝に矢を受けてしまってな!」」」」」
なるほど、これは死んでしまっては駄目だ
その場にいた全員が笑った
ルナはイマイチわかっていないみたいだけど楽しそうだから微笑んでいるようだ
「運営より只今の会話ログの公開申請が来ております。承認なさいますか?」
突然審判より声がかかった
「俺らは構わないぜ?なぁ?」
「「「「あぁ!」」」」
「私達も大丈夫よね?」
「オッケー!」
「いいよー♪」
「うんっ!」
「勿論!」
「ありがとうございます、承認とみなし運営へと返信します。」
暫くすると会場が笑いの渦に包まれた
相手パーティの何人かはガッツポーズまでしている
愉快な人達だ
こうして私達のパーティ戦第一回戦は、朗らかな空気のまま終わるのだった
Suicaさんがいきなり変な事を言う
「何わけわかんない事言ってんのよ?まぁ今に始まった事じゃないから諦めてるけどね」
「電波路線は茨の道だよー?」
辛辣な言葉を浴びせるうどんさんと蜜柑さん
「ううぅ…ルナちゃん、傷ついたお姉さんを慰めておくれぇ!!」
「???いーこいーこ?」
非常に良い絵面が完成していたのでスクショを多角度から撮っていく
Suicaさんはマジ泣きしていた
曰く、初めは戯れるつもりだったのだが溢れるピュアオーラに気がつくと出てしまっていたらしい
どっちが聖女かわからんなこれじゃ
闘技大会は順調に進み、大会三日目
私達は控え室でパーティ戦の待機中だ
ペア戦?
私とルナの圧勝で今のところ大会最短記録となっている。
試合開始早々にルナに襲いかかったのだ
それを見越していない筈がない私に一撃ずつ入れられて体制を崩され、私の背後から飛んできたルナの魔法でトドメを刺される形になった。
ルナの氷の魔法に会場がどよめいていたのが印象的だった
「さてと、作戦はどうする?初っ端からかますかある程度温存するか」
うどんさんが切り出した
「美少女戦士は真っ向勝負!」
ルナが興奮した面持ちでふんふん話す
きゃわわわわ!!(流れる様なスクショ)
「いいね!まどろっこしいのは嫌いだよ!」
「アレもあるしねー」
「決まりですね?」
「聖☆お姉さんの皆様、準備はよろしいでしょうか?まもなく第三試合が始まりますのでステージへお願い致します。」
話がまとまったところに係員が声をかけてきたので、ぞろぞろとステージまで移動する。
試合開始前の握手だが、美女三人にデレデレしてしまう相手プレイヤー
私の相手は顔を伏せ、ギュッと握るとそそくさと立ち位置へ戻っていった…なんかスミマセンね?がっかり感はすごくわかりますよ
そして大当たりであるルナの相手は差し出したルナの手を取ることなく、片膝を付いて上品に礼をしていた。
…「YES ロリ、NO タッチ」って言わなければ完璧だったんだけどなぁ
警備員さん、この人が一番危ないです。
尚、後日掲示板ではこの様子から『握手会』『(健全な)(実力主義の)握手会』『優勝より豪華な本戦参加賞』『ロリの鑑』
などと呼ばれ、次回闘技大会の開催を待ちわびる声が溢れかえり、当然の如く運営に問い合わせが殺到するのであった
そして試合が始まった
対戦相手はまだニヤニヤしておりこちらの出方を窺っているまぁ理由はわかるけどね?
「先手必勝!私から行くよ!ってウワー!」
Suicaさんが敵陣へ駆け出すと間抜けな声と共に上空へ大跳躍し姿を消してしまう
それを見て、敵が一気に勝負を決めに詰め寄ってきた
突然の事に守りを固める私達に迫りくる敵パーティ
「〈スナイプショット〉!《ガトリングアロー改》!」
雨の始まりは魔法使いに突き刺さり、上空からはさらに銀の雨が降り注ぐ
「《エアバック》〈拡散矢〉!」
さらに背後を取ったSuicaさんから追撃が放たれ、文字通り針の筵となった敵パーティは全滅する前に降参した
「勝負あり!聖☆お姉さんの勝利!」
蓋を開けてみたら簡単な話だ
敵パーティは私達が話していた初見殺しの風魔法トランポリンを敷いてきたのだ
そしてそれをSuicaさんが利用して完封したのだった。
大会一日目、ソロ戦の第一戦が終わったあと戦う調理師の本拠地に集まり、魔法変化が私達だけのアドバンテージではない事を踏まえ、事前に対策を練っていたのだった
初めはルナが、次にSuicaさんがなんとなくコツを掴み皆に話すのだが
いかんせん感覚派の二人の話は理解が難しかったようだ
私?ルナが言ってる事がわからない筈が無いじゃないか
って事で言われた通りタイミングで言われた通りにやると、スキル 魔法感知が発生したのだった。
時間はかかったがどうにか全員間に合い、パーティ戦を迎える事が出来たのだ。
ちなみにこの魔法感知だが、Lvに関係なく見え方は人によって違うようだ
ルナは未来予測ばりに見えているらしい
Suicaさんは属性が色分けでわかり、どう言った効果があるのかなんとなくわかるとの事
だから先陣をきってワザと罠を踏み大根役者顔負けの「ウワー」という間の抜けた声を出した時はバレないか心配だった。
しかし結果は見ての通りの完封
ちなみに相手パーティに
「どうして降参したんですか?まだ戦える人も残っていたのに…」
と聞くとニヤッと笑って
「なぁに、これ以上やっても時間の無駄だしこの台詞が言えなくなる。」
「「「「「膝に矢を受けてしまってな!」」」」」
なるほど、これは死んでしまっては駄目だ
その場にいた全員が笑った
ルナはイマイチわかっていないみたいだけど楽しそうだから微笑んでいるようだ
「運営より只今の会話ログの公開申請が来ております。承認なさいますか?」
突然審判より声がかかった
「俺らは構わないぜ?なぁ?」
「「「「あぁ!」」」」
「私達も大丈夫よね?」
「オッケー!」
「いいよー♪」
「うんっ!」
「勿論!」
「ありがとうございます、承認とみなし運営へと返信します。」
暫くすると会場が笑いの渦に包まれた
相手パーティの何人かはガッツポーズまでしている
愉快な人達だ
こうして私達のパーティ戦第一回戦は、朗らかな空気のまま終わるのだった
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