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出陣と反響
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『さぁさぁ!間も無く始まります!第一回闘技大会!!俺はナビゲーター兼実況の宇崎だぁぁぁ!』
『ナビゲーター兼解説の渋澤と申します~開発室の方から来たみんな大好き運営ですよ~』
ヒョロ…細身なのに体育会系で不健康そうな男性とバニーガール姿なのに私服かのような自然体の美女が会場に現れると周囲が騒つく
誰だ新しい攻略対象とか言ったのお仕置きしてやろうか!?
「ウサギさんとヘビさんだ!」
と言いながら大きく手を振っているルナ
超可愛い。
どうやら知り合いのようだ
…渋澤さん、まさか私服アレじゃ無いよね!?
ソロの部から一人ずつ出場者が呼ばれ、舞台に上がり組み合わせ抽選の為番号を引き、意気込みを告げて自分の番号が書かれている場所に向かう。
私は三部門参加なのでそれなりに忙しかった
--ソロの部--
『活動拠点は始まりの街!プレイヤーの来訪率トップのこの街に来るのも数えるくらいしか無いというもはや異端!』
『正確に言うと三回目ですね~、皆さんご存知お姉様ことランプちゃんです~♪』
なんか他の人と紹介が違うのは腑に落ちないが、お姉様と呼ばれているのは知っていたのでご要望にはお答えしようと思う
静々と舞台に上がり運営スタッフの二人ににっこりと微笑んでから番号を引く
『注目の番号は…3番だぁぁ!!』
『まだ相手はわかりませんね~、それでは意気込みをどうぞ~♪』
「精一杯頑張りますので応援よろしくお願い致します。」
そう言ってスカートの両端を摘み、上品にカーテシーをキメる…修道服で
静まり返る会場
やべっ!?スベったかっ!?
焦って顔を上げた瞬間
「「「「「きゃぁぁぁぁぁ!お姉様ぁぁぁぁ!!!」」」」」
「「「「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」」」」
「俺知ってる!この後スカートから手榴弾がゴロゴロ出てくるぞ!逃げろ!!」
「馬鹿野郎!アレはメイドだろう!」
「お姉様のメイド姿!?ひゃぁぁぁあ!」
「ダメだコイツら…もう手遅れだ…」
「流石理不尽」
会場が騒然となり
『あーもう収集つかねぇよどうすんだこれぇぇ!?』
『ランプちゃんはもっと影響力とか考えた方がいいと思うの~、でもカーテシーは素敵だったわ~』
なんか私が責められた、解せぬ
その後しばらくして抽選会は再開された
「優勝してお姉様の妹になる」
とか
「私は逆に姉になるわっ!」
とか言う輩がいたが無視だ無視
私の妹はルナで定員いっぱいなのだ
--ペアの部--
同じ流れでルナと共に舞台に上がる
渋澤さんと手を振り合うルナがとても微笑ましい
『今回は騒ぎを起こさないでくれよ?番号は…7番だぁぁ!!』
『ラッキーセブンね~意気込みはあるかしら~?』
失礼な、周りが勝手に騒いでいるだけだ私が騒いだわけじゃない
しかしお望みとあらばやってやろうじゃないか健全に
私とルナは横並びで会場を見渡して、右腕をピン!と空に掲げ
「せんせい!我々、選手一同は!」
「スポーツマンシップに則り、正々堂々と戦う事を!」
「「誓います!!」」
「「「「「誓います!!!」」」」」
会場が一つになった瞬間だった
ルナは可愛いからね、当たり前だね
手を繋いで私達の場所へと向かう間
会場は万雷の拍手に包まれていた
--パーティの部--
『今度は何をやらかすつもりだ!?番号は…5番だぁぁ!!』
『ちょっと楽しみにしてる私がいるわ~皆さんもそうじゃないかしら~?では!意気込みをどうぞ~♪』
人をなんだと思ってるんだこの運営
まぁ今回はやらかそうと思ってる訳だけど
ルナの希望なんだから仕方ない!
だから戦う調理師の皆さん、観念して?中途半端が一番いかんのですよ
ルナを中心にして五人並ぶとルナが口を開く
「月に変わってぇ!」
「「「「お仕置きよっ!!」」」」
それぞれポーズをとる面々
練習の甲斐もあってバッチリ決まっている
--そして
会場が爆発した--
実際に爆発したわけじゃない、ただそれに匹敵する程の歓声が一瞬で湧き上がったのだ
私の左斜め前のルナがビクッとしたのがとても愛らしかった
会場は狂喜乱舞といった様相を呈していた
どこから取り出したのかウチワを振っている人も数十人じゃ効かないくらいいる
ウチワには丁寧に“こっち見てください!”だとか“うどんLOVE”とか“Suicaチャージ”とか“蜜柑記念日”など思い思いの言葉が書かれているようだ
戦う調理師の三人はもう吹っ切れたのか、アイドルよろしく手と愛想を振りまいていたので私達もそれに倣って手を振っておいた
『お前らがそんなんだから運営にいらん仕事が増えるんだよぉぉぉぉ!!デビューはいつだとかキャラソンの作曲者は誰かとかなぁ!?しらねーよ!!』
『良い機会なので言っておきますと~、彼女達は正真正銘、一般のプレイヤーさんで~す!ちなみにどこかのプロダクションに所属してるとかありますか~?』
全員が首を振る
ルナは意味がわかっていないようで小首を傾げていた。きゃわわわわ!
『とりあえずこのままじゃ収まりがきかん!はけろ!』
地響きのようなブーイングを浴びる宇崎さん
『は~い!こっちですよ~♪』
添乗員のように私達を誘導する渋澤さん
明暗分かれまくりだ
「ありがとうございます!ヘビさん!」
「うふふ~、にょろにょろ~♪」
ルナと渋澤さんが微笑ましい会話をしている
渋澤さんがヘビさんだった
宇崎さんは…あぁ、ウザキでウサギかぁ
ルナの独特な感受性を目の当たりにし
ラクダの雄雌判定がわからなくなってきた
まぁキツネになるかタヌキになるかくらいの違いだけどね!
こうして、始まる前から大盛り上がりの状態で闘技大会は日程を進めるのだった
『ナビゲーター兼解説の渋澤と申します~開発室の方から来たみんな大好き運営ですよ~』
ヒョロ…細身なのに体育会系で不健康そうな男性とバニーガール姿なのに私服かのような自然体の美女が会場に現れると周囲が騒つく
誰だ新しい攻略対象とか言ったのお仕置きしてやろうか!?
「ウサギさんとヘビさんだ!」
と言いながら大きく手を振っているルナ
超可愛い。
どうやら知り合いのようだ
…渋澤さん、まさか私服アレじゃ無いよね!?
ソロの部から一人ずつ出場者が呼ばれ、舞台に上がり組み合わせ抽選の為番号を引き、意気込みを告げて自分の番号が書かれている場所に向かう。
私は三部門参加なのでそれなりに忙しかった
--ソロの部--
『活動拠点は始まりの街!プレイヤーの来訪率トップのこの街に来るのも数えるくらいしか無いというもはや異端!』
『正確に言うと三回目ですね~、皆さんご存知お姉様ことランプちゃんです~♪』
なんか他の人と紹介が違うのは腑に落ちないが、お姉様と呼ばれているのは知っていたのでご要望にはお答えしようと思う
静々と舞台に上がり運営スタッフの二人ににっこりと微笑んでから番号を引く
『注目の番号は…3番だぁぁ!!』
『まだ相手はわかりませんね~、それでは意気込みをどうぞ~♪』
「精一杯頑張りますので応援よろしくお願い致します。」
そう言ってスカートの両端を摘み、上品にカーテシーをキメる…修道服で
静まり返る会場
やべっ!?スベったかっ!?
焦って顔を上げた瞬間
「「「「「きゃぁぁぁぁぁ!お姉様ぁぁぁぁ!!!」」」」」
「「「「ぎゃぁぁぁぁ!!!!」」」」
「俺知ってる!この後スカートから手榴弾がゴロゴロ出てくるぞ!逃げろ!!」
「馬鹿野郎!アレはメイドだろう!」
「お姉様のメイド姿!?ひゃぁぁぁあ!」
「ダメだコイツら…もう手遅れだ…」
「流石理不尽」
会場が騒然となり
『あーもう収集つかねぇよどうすんだこれぇぇ!?』
『ランプちゃんはもっと影響力とか考えた方がいいと思うの~、でもカーテシーは素敵だったわ~』
なんか私が責められた、解せぬ
その後しばらくして抽選会は再開された
「優勝してお姉様の妹になる」
とか
「私は逆に姉になるわっ!」
とか言う輩がいたが無視だ無視
私の妹はルナで定員いっぱいなのだ
--ペアの部--
同じ流れでルナと共に舞台に上がる
渋澤さんと手を振り合うルナがとても微笑ましい
『今回は騒ぎを起こさないでくれよ?番号は…7番だぁぁ!!』
『ラッキーセブンね~意気込みはあるかしら~?』
失礼な、周りが勝手に騒いでいるだけだ私が騒いだわけじゃない
しかしお望みとあらばやってやろうじゃないか健全に
私とルナは横並びで会場を見渡して、右腕をピン!と空に掲げ
「せんせい!我々、選手一同は!」
「スポーツマンシップに則り、正々堂々と戦う事を!」
「「誓います!!」」
「「「「「誓います!!!」」」」」
会場が一つになった瞬間だった
ルナは可愛いからね、当たり前だね
手を繋いで私達の場所へと向かう間
会場は万雷の拍手に包まれていた
--パーティの部--
『今度は何をやらかすつもりだ!?番号は…5番だぁぁ!!』
『ちょっと楽しみにしてる私がいるわ~皆さんもそうじゃないかしら~?では!意気込みをどうぞ~♪』
人をなんだと思ってるんだこの運営
まぁ今回はやらかそうと思ってる訳だけど
ルナの希望なんだから仕方ない!
だから戦う調理師の皆さん、観念して?中途半端が一番いかんのですよ
ルナを中心にして五人並ぶとルナが口を開く
「月に変わってぇ!」
「「「「お仕置きよっ!!」」」」
それぞれポーズをとる面々
練習の甲斐もあってバッチリ決まっている
--そして
会場が爆発した--
実際に爆発したわけじゃない、ただそれに匹敵する程の歓声が一瞬で湧き上がったのだ
私の左斜め前のルナがビクッとしたのがとても愛らしかった
会場は狂喜乱舞といった様相を呈していた
どこから取り出したのかウチワを振っている人も数十人じゃ効かないくらいいる
ウチワには丁寧に“こっち見てください!”だとか“うどんLOVE”とか“Suicaチャージ”とか“蜜柑記念日”など思い思いの言葉が書かれているようだ
戦う調理師の三人はもう吹っ切れたのか、アイドルよろしく手と愛想を振りまいていたので私達もそれに倣って手を振っておいた
『お前らがそんなんだから運営にいらん仕事が増えるんだよぉぉぉぉ!!デビューはいつだとかキャラソンの作曲者は誰かとかなぁ!?しらねーよ!!』
『良い機会なので言っておきますと~、彼女達は正真正銘、一般のプレイヤーさんで~す!ちなみにどこかのプロダクションに所属してるとかありますか~?』
全員が首を振る
ルナは意味がわかっていないようで小首を傾げていた。きゃわわわわ!
『とりあえずこのままじゃ収まりがきかん!はけろ!』
地響きのようなブーイングを浴びる宇崎さん
『は~い!こっちですよ~♪』
添乗員のように私達を誘導する渋澤さん
明暗分かれまくりだ
「ありがとうございます!ヘビさん!」
「うふふ~、にょろにょろ~♪」
ルナと渋澤さんが微笑ましい会話をしている
渋澤さんがヘビさんだった
宇崎さんは…あぁ、ウザキでウサギかぁ
ルナの独特な感受性を目の当たりにし
ラクダの雄雌判定がわからなくなってきた
まぁキツネになるかタヌキになるかくらいの違いだけどね!
こうして、始まる前から大盛り上がりの状態で闘技大会は日程を進めるのだった
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