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リアルダイブ!
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時は大VRMMO時代
リアルダイブと呼ばれる程にバーチャルとリアリティとの境界線は薄くなった…
そんな時代に業界最大手のゲームメーカーがM&Aの限りを尽くして技術を集結し、まさに鳴り物入りで世に放たれる“アトラス・ワールド”のサービス開始5分前
私、田中 燈はVRヘッドセットを装着し最高とも思える状態で高級(と思っている)ゲーミングチェアに身を委ねていた
3時間前は全裸待機した
寒くなって5分も持たなかった
1時間前になるとベットの上で正座し、精神統一を図ったが足の痺れにより失敗した
30分前、精神統一は座禅と気付きやってみたけど悟りは遠く憤りの方がぐんぐん高まるダメだこれ
なーーーんて事を思い返していたらついにサービス開始の文字が躍り出る
そして私は言うのだ!このゲームの抽選に受かり自分の手に入るとわかった時から決めていたあのセリフを!!
「リアルダァァァァァイブ!!」
…あ、始めるにはタッチパネル操作?
うわ利用規約長っ!?ついーーと一番下まで行って同意っと
おーー!!周りが暗くなって星空が広がって
…おぅ?身体が浮き始めたよ!?
結構なスピードで空へと上昇していく私
これ、高所恐怖症の人とかヤバいんじゃない?
そんなこんなで私は宇宙空間にいます
地球はやっぱり青かったよおかあさん
しかし今の導入だけでもかなり作り込まれているのがわかる
足元には地球、そして目の前には同じサイズくらいの惑星と綺麗なお姉さん
『初めまして、アトラス・ワールドへようこそ。初期情報を登録してください』
言葉と共にお姉さんがお辞儀をする
現実では滅多にお目にかかれない程の美人を目の前にし、思わず凝視してしまった。
色々なところをこれでもかと言うほどに
『初めまして、アトラス・ワールドへようこそ。初期情報を登録してください』
サーセン!さっさと始めます!!
でもお姉さん今度はお辞儀しないんスね
『ハラスメント報告の概要を参照しま』
「私!田中 燈!ぴっちぴちの高校2年生!!」
あぶねー!始まる前からBANされる所だったわ
『プレイヤーネームはプライバシー保護の観点から現実世界と同じものはお勧めできません、それでもこのまま続けますか?』
冗談通じないところも良いね!しかもクール系美女!たまらんっ!
「じゃあ…ライトは男っぽいしランプにしようかな?お姉さんは名前なんていうの??」
『申し遅れました、私はハルカと申します。この空間のみの存在ですが、以後お見知り置き下さいませ…ランプお嬢様。』
あ、このゲーム覇権とれるやつだ
現実世界の私鼻血出してないだろうか
「よろしくね!ハルカさん!次はキャラメイクかな?」
『左様でございます、身長と性別は現実世界とのズレが生じてしまう為変えることは出来ません。容姿に関しても違和感が報告されており、大幅に変える事はお勧め致しません。』
あーよく聞くアレだね、ニュースにもなってたし
まぁマイノリティな方々の団体が未だに五月蝿いみたいだけど…このゲームでは認めてないみたい
そりゃそうだよね、何かあった時責任なんて取りたくないでしょ
嫌なら認められてる所に行ってくださいってスタンスか、益々気に入った!いいぞ!もっとやれ!
「容姿はこのままで良いのですが、アクセサリーとかはありますか?その…眼鏡とか」
そんなに目が悪いという訳ではないのだが、私は現実世界では眼鏡をかけている。
長年つけ続けた結果、かけていないとどうにも落ち着かないのだ。
外した時の開放感等も語りたいが長くなるので割愛する
『ご用意致します、しばらくお待ち下さいませ。』
とハルカさんが言った途端、眼鏡の壁が現れた
目の前いっぱいの眼鏡に圧倒されつつも気に入ったものを選んでいく、しかし悩むなぁ
「この眼鏡ってゲーム内でも変更出来るんですか?」
いつの間にか現れていた鏡を見ながらハルカさんに尋ねる
『今、お見せしているパターンならホームにて変更可能です。』
そっか、それならここで時間かけないでも良いね!あと…
私は現実でつけているのと似たような黒縁の眼鏡を2つ選び、それとは別に銀縁でレンズが細いタイプの眼鏡を手に取って
「私はこの眼鏡にします!そして…ハルカさんとお揃いにしたいのでこの黒縁を銀縁のやつは似合いそうなのでプレゼントしたいのですが、出来ますか??」
クール系美女は眼鏡をかける義務があると思うの
そんな願望丸出しの要求にハルカさんは
『サーバー及び運営より許可が出ました。ランプお嬢様、ありがとうございます。』
そう言ってお揃いの黒縁眼鏡をかけた
「ぬはぁー!かける仕草がもう100点!!いや足りない!満点だよもう!!うへへへ」
眼鏡をかけてこっちに向かって微笑んでくれた時、本音がだだ漏れてしまったがハルカさんは優しく対応してくれた
『ハラスメント報告の』
「次行ってみよー!!」
『かしこまりました、チュートリアルステージに移行します。』
今まで感じていた浮遊感が消え、景色が徐々に切り替わり闘技場の様な正方形の石舞台の上に立っていた
オラ、わくわくすっぞ!
『初期のステータスはHPとMPは500それ以外は全て100となっております。』
銀縁眼鏡のハルカさんがそう告げる
私の目に狂いはなかった!銀縁眼鏡と言う最終パーツを手に入れた結果、ハルカさんはパーフェクトハルカさんに進化した!
…私とのお揃いが嫌だったとか言わないでね?泣くから、引くくらい泣くから
あとなんかレベル上げて好きなステータスを上げてくれってさ
ハルカさん曰く、アトラス世界では倫理的、道徳的に反する事以外は何をするも良し!
けど魔物とか居て困ってるから色々助けてあげてね?との事
あ、もちろん利用規約にも違反してはいけないし問題が起きたら随時対応、更新していくようだ
そんなこんなで他のプレイヤーより大分時間をかけて私のキャラメイクとチュートリアルは終わった。
比べてないから正確にはわからないけどね
『それではランプお嬢様、アトラスの世界をお楽しみ下さい。…行ってらっしゃいませ。』
綺麗なお辞儀を見せるハルカさんの目元には黒縁眼鏡がかけられていた。
え?なにこれ最終会!?名残惜しさはんぱないんですけど!
ただ一つ言えることは
クーデレ眼鏡美女は私が育てた
リアルダイブと呼ばれる程にバーチャルとリアリティとの境界線は薄くなった…
そんな時代に業界最大手のゲームメーカーがM&Aの限りを尽くして技術を集結し、まさに鳴り物入りで世に放たれる“アトラス・ワールド”のサービス開始5分前
私、田中 燈はVRヘッドセットを装着し最高とも思える状態で高級(と思っている)ゲーミングチェアに身を委ねていた
3時間前は全裸待機した
寒くなって5分も持たなかった
1時間前になるとベットの上で正座し、精神統一を図ったが足の痺れにより失敗した
30分前、精神統一は座禅と気付きやってみたけど悟りは遠く憤りの方がぐんぐん高まるダメだこれ
なーーーんて事を思い返していたらついにサービス開始の文字が躍り出る
そして私は言うのだ!このゲームの抽選に受かり自分の手に入るとわかった時から決めていたあのセリフを!!
「リアルダァァァァァイブ!!」
…あ、始めるにはタッチパネル操作?
うわ利用規約長っ!?ついーーと一番下まで行って同意っと
おーー!!周りが暗くなって星空が広がって
…おぅ?身体が浮き始めたよ!?
結構なスピードで空へと上昇していく私
これ、高所恐怖症の人とかヤバいんじゃない?
そんなこんなで私は宇宙空間にいます
地球はやっぱり青かったよおかあさん
しかし今の導入だけでもかなり作り込まれているのがわかる
足元には地球、そして目の前には同じサイズくらいの惑星と綺麗なお姉さん
『初めまして、アトラス・ワールドへようこそ。初期情報を登録してください』
言葉と共にお姉さんがお辞儀をする
現実では滅多にお目にかかれない程の美人を目の前にし、思わず凝視してしまった。
色々なところをこれでもかと言うほどに
『初めまして、アトラス・ワールドへようこそ。初期情報を登録してください』
サーセン!さっさと始めます!!
でもお姉さん今度はお辞儀しないんスね
『ハラスメント報告の概要を参照しま』
「私!田中 燈!ぴっちぴちの高校2年生!!」
あぶねー!始まる前からBANされる所だったわ
『プレイヤーネームはプライバシー保護の観点から現実世界と同じものはお勧めできません、それでもこのまま続けますか?』
冗談通じないところも良いね!しかもクール系美女!たまらんっ!
「じゃあ…ライトは男っぽいしランプにしようかな?お姉さんは名前なんていうの??」
『申し遅れました、私はハルカと申します。この空間のみの存在ですが、以後お見知り置き下さいませ…ランプお嬢様。』
あ、このゲーム覇権とれるやつだ
現実世界の私鼻血出してないだろうか
「よろしくね!ハルカさん!次はキャラメイクかな?」
『左様でございます、身長と性別は現実世界とのズレが生じてしまう為変えることは出来ません。容姿に関しても違和感が報告されており、大幅に変える事はお勧め致しません。』
あーよく聞くアレだね、ニュースにもなってたし
まぁマイノリティな方々の団体が未だに五月蝿いみたいだけど…このゲームでは認めてないみたい
そりゃそうだよね、何かあった時責任なんて取りたくないでしょ
嫌なら認められてる所に行ってくださいってスタンスか、益々気に入った!いいぞ!もっとやれ!
「容姿はこのままで良いのですが、アクセサリーとかはありますか?その…眼鏡とか」
そんなに目が悪いという訳ではないのだが、私は現実世界では眼鏡をかけている。
長年つけ続けた結果、かけていないとどうにも落ち着かないのだ。
外した時の開放感等も語りたいが長くなるので割愛する
『ご用意致します、しばらくお待ち下さいませ。』
とハルカさんが言った途端、眼鏡の壁が現れた
目の前いっぱいの眼鏡に圧倒されつつも気に入ったものを選んでいく、しかし悩むなぁ
「この眼鏡ってゲーム内でも変更出来るんですか?」
いつの間にか現れていた鏡を見ながらハルカさんに尋ねる
『今、お見せしているパターンならホームにて変更可能です。』
そっか、それならここで時間かけないでも良いね!あと…
私は現実でつけているのと似たような黒縁の眼鏡を2つ選び、それとは別に銀縁でレンズが細いタイプの眼鏡を手に取って
「私はこの眼鏡にします!そして…ハルカさんとお揃いにしたいのでこの黒縁を銀縁のやつは似合いそうなのでプレゼントしたいのですが、出来ますか??」
クール系美女は眼鏡をかける義務があると思うの
そんな願望丸出しの要求にハルカさんは
『サーバー及び運営より許可が出ました。ランプお嬢様、ありがとうございます。』
そう言ってお揃いの黒縁眼鏡をかけた
「ぬはぁー!かける仕草がもう100点!!いや足りない!満点だよもう!!うへへへ」
眼鏡をかけてこっちに向かって微笑んでくれた時、本音がだだ漏れてしまったがハルカさんは優しく対応してくれた
『ハラスメント報告の』
「次行ってみよー!!」
『かしこまりました、チュートリアルステージに移行します。』
今まで感じていた浮遊感が消え、景色が徐々に切り替わり闘技場の様な正方形の石舞台の上に立っていた
オラ、わくわくすっぞ!
『初期のステータスはHPとMPは500それ以外は全て100となっております。』
銀縁眼鏡のハルカさんがそう告げる
私の目に狂いはなかった!銀縁眼鏡と言う最終パーツを手に入れた結果、ハルカさんはパーフェクトハルカさんに進化した!
…私とのお揃いが嫌だったとか言わないでね?泣くから、引くくらい泣くから
あとなんかレベル上げて好きなステータスを上げてくれってさ
ハルカさん曰く、アトラス世界では倫理的、道徳的に反する事以外は何をするも良し!
けど魔物とか居て困ってるから色々助けてあげてね?との事
あ、もちろん利用規約にも違反してはいけないし問題が起きたら随時対応、更新していくようだ
そんなこんなで他のプレイヤーより大分時間をかけて私のキャラメイクとチュートリアルは終わった。
比べてないから正確にはわからないけどね
『それではランプお嬢様、アトラスの世界をお楽しみ下さい。…行ってらっしゃいませ。』
綺麗なお辞儀を見せるハルカさんの目元には黒縁眼鏡がかけられていた。
え?なにこれ最終会!?名残惜しさはんぱないんですけど!
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クーデレ眼鏡美女は私が育てた
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