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第六話(最終話) これからも一緒に
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ホテルの一室。ルームサービスで夕食を済ませ、(歯磨きも済ませて、)私とハルナはバスローブ姿でベッドに寝転がっていた。大きなベッドは、二人で寝ても落ちるのを気にしなくていいので伸び伸びできる。うちにも、ダブルベッドを導入しようか。いや、部屋の広さが足りなすぎる。
「メイク落としても美人ですね……」
「ハルナだって。あんまりじっくり見ないで……」
「美波さん、いつからわたしのこと好きだったんですか?」
私の手を両手でさすりながら、ハルナは聞いてきた。
「分からない。もともと、私の好みのタイプは歳上だったし。ハルナのことはオシャレで可愛らしい子だなって。モテそうだから、変なヤツに手を出されて、傷つけられないか心配はしてたかな」
「何人かわたしに気がありそうだなって人はいますけど、悪い人はいないみたいです。良い職場だと思います」
「余裕だねえ。そんなに強い子だとは思わなかったよ。私のことはいつから?」
「ふふ。いつからって言うかぁ、最初から狙ってましたね。この美人でおっぱいも大きい先輩とヤリたいって」
「サイテー」
くすくすと笑い合いながら、甘い時間を堪能していた。
「ねえ、ハルナ。私も触っていい?」
「……触ってくれるんですか?」
「いつも私がされる側だから、今日はしてみたい。上手くないかもしれないけど」
たまにはハルナが善がる姿を見てみたい。私は外した眼鏡をベッドの端の方に置き、仰向けのハルナに覆いかぶさった。
「うわ、本気モードみたいでカッコいい」
「いや、そういうんじゃなくて……邪魔になるでしょ」
「顔が良すぎるんで、近くでジッと見られるとドキッとしちゃいます……」
ハルナはそう言って目を閉じ、迎え舌でキスを待ち受けた。
「んっ……」
唇より先に舌が触れ合う。彼女の温かい舌と絡まり、熱を交換し合う。ピチャ、ピチャと唾液が混ざる音が響いた。さらに近づき、唇同士を押し付ける。ハルナの頭を抱えて、口の中を舌でまさぐった。舌の裏、歯の間、口蓋をつづり、また舌と絡まり合う。鼻息が互いの頬に当たる。
「んん、……っ!」
上側にいる私の唾液がハルナの中に流れ込み、混ざりあったそれをコクリと飲み込む音が聞こえた。私も欲しくなり、ハルナの舌を吸い込んだ。口を離すと、粘性を帯びた唾液が糸を引いてプツリと切れた。
「はぁ……はぁ……」
息を整えながら、ハルナの顔を見つめる。目はトロリと半開きで、私を見つめている。紅潮した頬。よだれで口周りが濡れ、私が抑えていた髪は乱れて、一部は汗ばんだ顔に張り付いている。
「ああもう、可愛すぎ。好き……」
「もっとしてください、先ぱぁい」
「先輩なの?」
「そういう気分です」
攻めてくれるハルナも好きだが、こうやって甘えられるとまた違った可愛さがある。額、頬、耳にキスをしながらバスローブに手を入れて暖かく滑らかな肌を擦る。
「はぁあ……ん……」
ハルナの艶やかな吐息を聞き、私の下半身がざわめき出す。馬乗りになり、彼女の細い腰を両手で撫でた。そのまま手を上に伸ばしていき、白い膨らみをそっと包み込んだ。
「先輩の手に収まっちゃいますね……」
温かい。熱で柔らかくなっているお餅のように、触れる指が沈む。両手が感じる幸福感が、私の体を駆けめぐる。
「気持ちいいです、先輩好きぃ……」
「やばい……可愛すぎる」
私は体を倒し、ハルナの胸元に顔を埋めて匂いを嗅いだ。汗とボディソープの香りが鼻を満たした。胸を揉みながら、顔を近づけて乳首を至近距離で見る。桃色の乳輪は少し盛り上がっていて、乳房とはまた違う柔らかさがある。
「先輩……舐めてください」
言われるが先か、舌で乳首全体を舐め上げた。どことなく甘い味を感じて、何度も舐め回した。
「ふぁうぅ……っ! あぁんっ……」
ハルナの喘ぐ声が可愛くて、何度も聞きたくて激しく舌を動かす。乳首を押し込むように舌の先端を強く押し当てたり、乳首の先だけをかすめてみたりすると、その度に体が弾み、声が漏れる。
「先輩の舌、あった……かいですっ……!」
私は顔を上げ、体を伸ばして再び彼女の唇にキスをした。ハルナが腕を回し、体を抱きしめながらゴロリと転がって私が下になった。
「ぷはっ……」
口を離し、今度はハルナが私を見下ろす形となった。彼女は手をベッドに突いて、胸を顔に近づけてきた。
「吸ってください、先輩……」
これでは、攻められているのか攻めているのか分からないが、ハルナの言うことに従って口を開き、舌を使ってその先端を吸い上げた。
「んはぁああっ……!」
もう片方の乳首を指で弾きながら、何度も吸いつく。口を大きく開いて乳首の周り全体を口に含み、吸いながら舌で乳首をねぶり回した。
「あっ、あっ、はぁあぁ……っ!」
力の抜けたハルナが、横になったが構わず吸い続ける。じゅぽ、じゅぽっと音を立てて吸い立てるとハルナの体が跳ね上がる。思い切り抱きしめると、彼女の陰部から漏れ出る愛液が私のお腹の辺りを濡らした。
ハルナは胸を吸われながら、手を伸ばして私の乳房を揉み始めた。彼女は自分の指に唾液をたっぷりつけ、私の乳首をこね回した。舌で舐められるのに似た粘性と、指でまさぐられる感覚が言いようのない悦楽をもたらす。
「んっ、んっんぅ……!」
私は乳首を吸いながら、我慢できず声が漏れる。ハルナの脚が私の股の間に入ってきた。彼女の膝がちょうど当たる位置であり、とっくにびしょびしょになっているそこを刺激した。
私はハルナの乳首を吸い舐め、ハルナは私の乳首をつまみながらも下半身を攻めている。
「先輩、イク、イッちゃいますぅ……っ!」
「ハルナ、私も……! は……ぁん……っ!」
お互いに気持ち良くなって欲しいという思いが強まり、私達は同時に絶頂した。
「ハルナ、ずるいよ……」
「えへへ、つい……でも、一緒になれましたね」
「うん、嬉しい」
「お水飲んで、『休憩』しましょうか」
ハルナはもう元気にベッドを飛び出し、飲みながら引き出しを物色している。
「……先に言っておくけど、私、道具はNGだからね」
――夢を見た。朝起きると、同じベッドで寝ていたハルナが同時に目覚める。おはようのキスを交わし、私はコーヒーを淹れて、ハルナはパンを焼く。朝食を取りながら今日の予定を相談し、穏やかに笑う。ふと見ると、ハルナは左薬指にピンクゴールドの指輪をしている。そして自分の指を見ると、やはり彼女と同じデザインの指輪をしているのだった。そんな、夢を。
翌朝、先に起きたハルナが泡風呂の入浴剤を見つけてきたので、やってみることにした。私もハルナも泡風呂は初めてだった。
「泡まみれのハルナ、可愛いね。性的な意味でなく、小動物みたいな可愛さ。抱っこさせて」
「美波さんは性的な意味で可愛いですよ。泡で隠れてるところが余計にセクシーに見えます……」
「すぐそういうこと言う~」
お互いの体を触り合いながら、笑い合ってのんびり湯に浸かる。ずっとこうしていたいと思った。
「私たち、もう少し長く続いてさ。上手くやれそうだったら……一緒に住まない?」
思わず出た言葉だったが、ハルナは不意を突かれたように固まった。そして嬉しそうに照れて答えてくれた。
「是非……!」
「ごめん、ちょっと私、一人で舞い上がり過ぎかな? まだ分かんないよね、ごめんね」
「いえいえいえいえ、とりあえず半同棲ってことでやっていきませんか」
「しばらくは、そうだね。同棲したら会社にはバレちゃうかもね。住所同じだと、さすがに人事には分かっちゃうでしょ」
「バレちゃいますかね?」
「ま、いいか。何とかなるよ。ハルナは強いし、私は優秀だからね」
それは強がりでもあるし、覚悟、信頼、そして希望の言葉だった。
「そうですね。大好きな美波さんとなら、何でもできます」
「これからもよろしくね、ハルナ」
「はい、美波さん」
私は、ハルナとこれからも一緒に生きていく。
「メイク落としても美人ですね……」
「ハルナだって。あんまりじっくり見ないで……」
「美波さん、いつからわたしのこと好きだったんですか?」
私の手を両手でさすりながら、ハルナは聞いてきた。
「分からない。もともと、私の好みのタイプは歳上だったし。ハルナのことはオシャレで可愛らしい子だなって。モテそうだから、変なヤツに手を出されて、傷つけられないか心配はしてたかな」
「何人かわたしに気がありそうだなって人はいますけど、悪い人はいないみたいです。良い職場だと思います」
「余裕だねえ。そんなに強い子だとは思わなかったよ。私のことはいつから?」
「ふふ。いつからって言うかぁ、最初から狙ってましたね。この美人でおっぱいも大きい先輩とヤリたいって」
「サイテー」
くすくすと笑い合いながら、甘い時間を堪能していた。
「ねえ、ハルナ。私も触っていい?」
「……触ってくれるんですか?」
「いつも私がされる側だから、今日はしてみたい。上手くないかもしれないけど」
たまにはハルナが善がる姿を見てみたい。私は外した眼鏡をベッドの端の方に置き、仰向けのハルナに覆いかぶさった。
「うわ、本気モードみたいでカッコいい」
「いや、そういうんじゃなくて……邪魔になるでしょ」
「顔が良すぎるんで、近くでジッと見られるとドキッとしちゃいます……」
ハルナはそう言って目を閉じ、迎え舌でキスを待ち受けた。
「んっ……」
唇より先に舌が触れ合う。彼女の温かい舌と絡まり、熱を交換し合う。ピチャ、ピチャと唾液が混ざる音が響いた。さらに近づき、唇同士を押し付ける。ハルナの頭を抱えて、口の中を舌でまさぐった。舌の裏、歯の間、口蓋をつづり、また舌と絡まり合う。鼻息が互いの頬に当たる。
「んん、……っ!」
上側にいる私の唾液がハルナの中に流れ込み、混ざりあったそれをコクリと飲み込む音が聞こえた。私も欲しくなり、ハルナの舌を吸い込んだ。口を離すと、粘性を帯びた唾液が糸を引いてプツリと切れた。
「はぁ……はぁ……」
息を整えながら、ハルナの顔を見つめる。目はトロリと半開きで、私を見つめている。紅潮した頬。よだれで口周りが濡れ、私が抑えていた髪は乱れて、一部は汗ばんだ顔に張り付いている。
「ああもう、可愛すぎ。好き……」
「もっとしてください、先ぱぁい」
「先輩なの?」
「そういう気分です」
攻めてくれるハルナも好きだが、こうやって甘えられるとまた違った可愛さがある。額、頬、耳にキスをしながらバスローブに手を入れて暖かく滑らかな肌を擦る。
「はぁあ……ん……」
ハルナの艶やかな吐息を聞き、私の下半身がざわめき出す。馬乗りになり、彼女の細い腰を両手で撫でた。そのまま手を上に伸ばしていき、白い膨らみをそっと包み込んだ。
「先輩の手に収まっちゃいますね……」
温かい。熱で柔らかくなっているお餅のように、触れる指が沈む。両手が感じる幸福感が、私の体を駆けめぐる。
「気持ちいいです、先輩好きぃ……」
「やばい……可愛すぎる」
私は体を倒し、ハルナの胸元に顔を埋めて匂いを嗅いだ。汗とボディソープの香りが鼻を満たした。胸を揉みながら、顔を近づけて乳首を至近距離で見る。桃色の乳輪は少し盛り上がっていて、乳房とはまた違う柔らかさがある。
「先輩……舐めてください」
言われるが先か、舌で乳首全体を舐め上げた。どことなく甘い味を感じて、何度も舐め回した。
「ふぁうぅ……っ! あぁんっ……」
ハルナの喘ぐ声が可愛くて、何度も聞きたくて激しく舌を動かす。乳首を押し込むように舌の先端を強く押し当てたり、乳首の先だけをかすめてみたりすると、その度に体が弾み、声が漏れる。
「先輩の舌、あった……かいですっ……!」
私は顔を上げ、体を伸ばして再び彼女の唇にキスをした。ハルナが腕を回し、体を抱きしめながらゴロリと転がって私が下になった。
「ぷはっ……」
口を離し、今度はハルナが私を見下ろす形となった。彼女は手をベッドに突いて、胸を顔に近づけてきた。
「吸ってください、先輩……」
これでは、攻められているのか攻めているのか分からないが、ハルナの言うことに従って口を開き、舌を使ってその先端を吸い上げた。
「んはぁああっ……!」
もう片方の乳首を指で弾きながら、何度も吸いつく。口を大きく開いて乳首の周り全体を口に含み、吸いながら舌で乳首をねぶり回した。
「あっ、あっ、はぁあぁ……っ!」
力の抜けたハルナが、横になったが構わず吸い続ける。じゅぽ、じゅぽっと音を立てて吸い立てるとハルナの体が跳ね上がる。思い切り抱きしめると、彼女の陰部から漏れ出る愛液が私のお腹の辺りを濡らした。
ハルナは胸を吸われながら、手を伸ばして私の乳房を揉み始めた。彼女は自分の指に唾液をたっぷりつけ、私の乳首をこね回した。舌で舐められるのに似た粘性と、指でまさぐられる感覚が言いようのない悦楽をもたらす。
「んっ、んっんぅ……!」
私は乳首を吸いながら、我慢できず声が漏れる。ハルナの脚が私の股の間に入ってきた。彼女の膝がちょうど当たる位置であり、とっくにびしょびしょになっているそこを刺激した。
私はハルナの乳首を吸い舐め、ハルナは私の乳首をつまみながらも下半身を攻めている。
「先輩、イク、イッちゃいますぅ……っ!」
「ハルナ、私も……! は……ぁん……っ!」
お互いに気持ち良くなって欲しいという思いが強まり、私達は同時に絶頂した。
「ハルナ、ずるいよ……」
「えへへ、つい……でも、一緒になれましたね」
「うん、嬉しい」
「お水飲んで、『休憩』しましょうか」
ハルナはもう元気にベッドを飛び出し、飲みながら引き出しを物色している。
「……先に言っておくけど、私、道具はNGだからね」
――夢を見た。朝起きると、同じベッドで寝ていたハルナが同時に目覚める。おはようのキスを交わし、私はコーヒーを淹れて、ハルナはパンを焼く。朝食を取りながら今日の予定を相談し、穏やかに笑う。ふと見ると、ハルナは左薬指にピンクゴールドの指輪をしている。そして自分の指を見ると、やはり彼女と同じデザインの指輪をしているのだった。そんな、夢を。
翌朝、先に起きたハルナが泡風呂の入浴剤を見つけてきたので、やってみることにした。私もハルナも泡風呂は初めてだった。
「泡まみれのハルナ、可愛いね。性的な意味でなく、小動物みたいな可愛さ。抱っこさせて」
「美波さんは性的な意味で可愛いですよ。泡で隠れてるところが余計にセクシーに見えます……」
「すぐそういうこと言う~」
お互いの体を触り合いながら、笑い合ってのんびり湯に浸かる。ずっとこうしていたいと思った。
「私たち、もう少し長く続いてさ。上手くやれそうだったら……一緒に住まない?」
思わず出た言葉だったが、ハルナは不意を突かれたように固まった。そして嬉しそうに照れて答えてくれた。
「是非……!」
「ごめん、ちょっと私、一人で舞い上がり過ぎかな? まだ分かんないよね、ごめんね」
「いえいえいえいえ、とりあえず半同棲ってことでやっていきませんか」
「しばらくは、そうだね。同棲したら会社にはバレちゃうかもね。住所同じだと、さすがに人事には分かっちゃうでしょ」
「バレちゃいますかね?」
「ま、いいか。何とかなるよ。ハルナは強いし、私は優秀だからね」
それは強がりでもあるし、覚悟、信頼、そして希望の言葉だった。
「そうですね。大好きな美波さんとなら、何でもできます」
「これからもよろしくね、ハルナ」
「はい、美波さん」
私は、ハルナとこれからも一緒に生きていく。
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