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第159話 試験勉強
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―――トルマの正体が判明してから1週間。
現在わたしは、
エマ様・ニック様・アルバート殿下・ライラ様と一緒に、学園の図書館で勉強をしているところである。
あのトルマの一件があったあと、
平気なフリをしていても数日は割と落ち込んでいて、それは周りにもバレていたようだ。
それもあってか、
ロイヤルトリオはなんだか責任を感じていたようで、しばらく申し訳無さそうにしていた。
でも今はもう平気だ!
新学期を忙しく過ごしていたら、そちらのことで頭がいっぱいになったし、
素敵な思い出であることはずっと変わらないし!
そもそもロイヤルトリオのおかげで、
トルマと仲を深める前に大事なことを知ることができ、適切な対応もできたのだから大感謝である。
それを伝え続けたら、3人もホッとしてくれたようで、いまではすっかり前以上に楽しくやっている。
―――ということで現在は、
きたる試験に向けて、みんなでお勉強会をしているところでございます!
はぁ…試験って本当に胃が痛いよね。
大人になっても資格試験やら
定期的に会社の試験なんかもあったけどさ…
わたしの場合、
幸いにも22歳分の前世の知恵があるから
普通の教科の試験は余裕なんだけど…
なんせホラ、
あれじゃないですか。
わたしの魔法力は平凡中の平凡だし、
魔法学とか冒険学とかこの世界の歴史とか、
そういうのはもうひたすら勉強するしかないわけですから。(遠い目)
今年もなんとか、
このジャンルに関しては"追試だけは逃れる"
ことを目標に頑張りたい!
ひとつ上のミラ様とカレン様とオリバー様も居てくれたらもっと心強いけど、
あの3人は今年成人の儀が控えているから
忙しそうでお呼びできなかった。
まぁこちらには、魔法学と魔法力に優れている頼もしいロイヤル勢がいるからありがたいのだけどね!
―――そうそう。
頼もしいといえば、エマ様とニック様は
やはり皇族の血を引いているからであろう。
魔法力がアルバート殿下並…
いやそれよりもう少し高いように思える。
昨日も放課後に、
広場で魔法の練習に付き添ってもらっていたのだけど…
2人はいとも簡単に大きな石を高々と浮遊させ、くるくると移動させていた。
今年は、昨年のように樽に水を貯めたり火や風を出すだけではなくて、
このように動きをつけた魔法を試験でお披露目しなければならないので大変である。
わたしはとりあえず、
なんとか両手サイズの小石を30cmほど浮遊させる事には成功した。
でも、この大きさの場合、上下左右半径1mくらいを自由自在に操れなければ追試決定なんだとか。
『くぅぅぅ…!凡人にはつらいねぇ…
あと1ヶ月で間に合うのかしらぁあ!』
―――ということで今日は座学。
これらの応用魔法の原理原則や注意点、
どのような活用方法があるのかなどを中心に、ほかの教科も含めて教えあっている。
わたしが唯一力になれるのは数学。
一応大学分までの知識はありますからね!
そんなこんなでわたしたちは、
試験に向けて一致団結しながら
しばらく勉強漬けの毎日になるのであった。
現在わたしは、
エマ様・ニック様・アルバート殿下・ライラ様と一緒に、学園の図書館で勉強をしているところである。
あのトルマの一件があったあと、
平気なフリをしていても数日は割と落ち込んでいて、それは周りにもバレていたようだ。
それもあってか、
ロイヤルトリオはなんだか責任を感じていたようで、しばらく申し訳無さそうにしていた。
でも今はもう平気だ!
新学期を忙しく過ごしていたら、そちらのことで頭がいっぱいになったし、
素敵な思い出であることはずっと変わらないし!
そもそもロイヤルトリオのおかげで、
トルマと仲を深める前に大事なことを知ることができ、適切な対応もできたのだから大感謝である。
それを伝え続けたら、3人もホッとしてくれたようで、いまではすっかり前以上に楽しくやっている。
―――ということで現在は、
きたる試験に向けて、みんなでお勉強会をしているところでございます!
はぁ…試験って本当に胃が痛いよね。
大人になっても資格試験やら
定期的に会社の試験なんかもあったけどさ…
わたしの場合、
幸いにも22歳分の前世の知恵があるから
普通の教科の試験は余裕なんだけど…
なんせホラ、
あれじゃないですか。
わたしの魔法力は平凡中の平凡だし、
魔法学とか冒険学とかこの世界の歴史とか、
そういうのはもうひたすら勉強するしかないわけですから。(遠い目)
今年もなんとか、
このジャンルに関しては"追試だけは逃れる"
ことを目標に頑張りたい!
ひとつ上のミラ様とカレン様とオリバー様も居てくれたらもっと心強いけど、
あの3人は今年成人の儀が控えているから
忙しそうでお呼びできなかった。
まぁこちらには、魔法学と魔法力に優れている頼もしいロイヤル勢がいるからありがたいのだけどね!
―――そうそう。
頼もしいといえば、エマ様とニック様は
やはり皇族の血を引いているからであろう。
魔法力がアルバート殿下並…
いやそれよりもう少し高いように思える。
昨日も放課後に、
広場で魔法の練習に付き添ってもらっていたのだけど…
2人はいとも簡単に大きな石を高々と浮遊させ、くるくると移動させていた。
今年は、昨年のように樽に水を貯めたり火や風を出すだけではなくて、
このように動きをつけた魔法を試験でお披露目しなければならないので大変である。
わたしはとりあえず、
なんとか両手サイズの小石を30cmほど浮遊させる事には成功した。
でも、この大きさの場合、上下左右半径1mくらいを自由自在に操れなければ追試決定なんだとか。
『くぅぅぅ…!凡人にはつらいねぇ…
あと1ヶ月で間に合うのかしらぁあ!』
―――ということで今日は座学。
これらの応用魔法の原理原則や注意点、
どのような活用方法があるのかなどを中心に、ほかの教科も含めて教えあっている。
わたしが唯一力になれるのは数学。
一応大学分までの知識はありますからね!
そんなこんなでわたしたちは、
試験に向けて一致団結しながら
しばらく勉強漬けの毎日になるのであった。
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