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第143話 家族旅行1日目
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―――太陽が登り朝がきた。
今日からいよいよ!
3日間のリゾート生活が始まる。
昨日は隠れ家的レストランという
お気に入りのお店が見つかって本当によかった。
店名はたしか4つ葉を表す"ア キャトル フイユ"だった気がするが、絶対に覚えていられないので『隠れ家的レストラン』と呼んでいる。
あのあとは周辺を少しプラついたが、
旅の疲れを癒すためにも早めに別荘へ戻ることになった。
(そしてまた気絶するように爆睡した)
起きた時にはすでにメイドのマリアが荷解きを済ませてくれていたので、今朝の支度はスムーズに終えることができた。
お役目とはいえ、いつもながら感謝しきれない。
―――さてさて!
ということで、発表しちゃいますか。
本日の計画を!
--------------------------------
《家族旅行1日目》
①正午まで海でのんびりする。
ランチはサンドイッチで軽く済ませる。
②別荘で入浴したあと数時間少し休み
思い思いの時間を過ごす。
③夕方前に街の市場に行く。
気になる店に入ったり、買い物を楽しむ。
屋台の買い食いは少量なら特別にOK。
④夜は隠れ家的レストランに行く。
好きなものを食べて飲むべし。
⑤夜の砂浜で侍従と護衛含め
焚き火をしながら暴露大会。
--------------------------------
……いい。とてもいい。
朝から夜まで楽しみがたくさんではないか!
ということでわたしはすでに、
簡易ワンピースの下には水着(白のタンクトップと短パンの例のアレ)を装着済み。
海に入る準備は万端である。
軽く準備体操まで済ませ、
待ち合わせ場所である砂浜へと向かった。
―――ザァァァ……ザァァァ……
砂浜に着くと、穏やかな小さな波の音が聴こえる。空も海も青く輝くいい天気!
リアル癒しのBGMにより、一瞬で心がリラックスできる。
うむ…できるはずだったが…
目の前には穏やかではいられない光景が広がっていて、わたしは思わず腹筋に力を入れた。
なぜなら。
お父様とお兄様とお母様は
すでに水着姿で立っていたのだ!
しかもあのダサ…いや、ナウくなさすぎる
白いタンクトップと短パンを着た3人は
なんと、それさえも着こなしているではないか。
お父様とお兄様は、
スラリとしているのに程よい筋肉で男らしい体つきをしているためか
ジムにいそうな爽やかなイケメントレーニングマンのようだし…
お母様は、無料で拝見してもいいのだろうかと思ってしまうほど、萌え体操着の様になんだかエロ…いや、スタイルの良さが際立っており、スポーティーな美女のようだし…
あの水着をどうすればそんなに着こなせるのかは分からないが、
この自発光集団にとっては着るものなど関係ないことだけは分かった。
しかし、それがまた面白い。
着こなしてしまっているがために起きるこの笑いの衝動を、いま必死に腹筋で抑え込んでいるところである。
同じく泳ぐ気満々のみんなを見て
『家族だなぁ』としみじみ思った。
お貴族様というのは、パラソルの下で
優雅に椅子に横たわるのかと思っていたよ。
「ニコ、行こう!」
差し出されたお父様の手を取り、
わたしたちは海に向かって走り出した。
今日からいよいよ!
3日間のリゾート生活が始まる。
昨日は隠れ家的レストランという
お気に入りのお店が見つかって本当によかった。
店名はたしか4つ葉を表す"ア キャトル フイユ"だった気がするが、絶対に覚えていられないので『隠れ家的レストラン』と呼んでいる。
あのあとは周辺を少しプラついたが、
旅の疲れを癒すためにも早めに別荘へ戻ることになった。
(そしてまた気絶するように爆睡した)
起きた時にはすでにメイドのマリアが荷解きを済ませてくれていたので、今朝の支度はスムーズに終えることができた。
お役目とはいえ、いつもながら感謝しきれない。
―――さてさて!
ということで、発表しちゃいますか。
本日の計画を!
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《家族旅行1日目》
①正午まで海でのんびりする。
ランチはサンドイッチで軽く済ませる。
②別荘で入浴したあと数時間少し休み
思い思いの時間を過ごす。
③夕方前に街の市場に行く。
気になる店に入ったり、買い物を楽しむ。
屋台の買い食いは少量なら特別にOK。
④夜は隠れ家的レストランに行く。
好きなものを食べて飲むべし。
⑤夜の砂浜で侍従と護衛含め
焚き火をしながら暴露大会。
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……いい。とてもいい。
朝から夜まで楽しみがたくさんではないか!
ということでわたしはすでに、
簡易ワンピースの下には水着(白のタンクトップと短パンの例のアレ)を装着済み。
海に入る準備は万端である。
軽く準備体操まで済ませ、
待ち合わせ場所である砂浜へと向かった。
―――ザァァァ……ザァァァ……
砂浜に着くと、穏やかな小さな波の音が聴こえる。空も海も青く輝くいい天気!
リアル癒しのBGMにより、一瞬で心がリラックスできる。
うむ…できるはずだったが…
目の前には穏やかではいられない光景が広がっていて、わたしは思わず腹筋に力を入れた。
なぜなら。
お父様とお兄様とお母様は
すでに水着姿で立っていたのだ!
しかもあのダサ…いや、ナウくなさすぎる
白いタンクトップと短パンを着た3人は
なんと、それさえも着こなしているではないか。
お父様とお兄様は、
スラリとしているのに程よい筋肉で男らしい体つきをしているためか
ジムにいそうな爽やかなイケメントレーニングマンのようだし…
お母様は、無料で拝見してもいいのだろうかと思ってしまうほど、萌え体操着の様になんだかエロ…いや、スタイルの良さが際立っており、スポーティーな美女のようだし…
あの水着をどうすればそんなに着こなせるのかは分からないが、
この自発光集団にとっては着るものなど関係ないことだけは分かった。
しかし、それがまた面白い。
着こなしてしまっているがために起きるこの笑いの衝動を、いま必死に腹筋で抑え込んでいるところである。
同じく泳ぐ気満々のみんなを見て
『家族だなぁ』としみじみ思った。
お貴族様というのは、パラソルの下で
優雅に椅子に横たわるのかと思っていたよ。
「ニコ、行こう!」
差し出されたお父様の手を取り、
わたしたちは海に向かって走り出した。
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