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第109話 お兄様とミラ様の仲人大作戦!
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ミラ様は、わたしの1つ上で今年14歳だ。
来年はもう成人となる。
そしてお兄様は今日で16歳。
お兄様はレディに対してとっても優しいし優秀だし頼りがいもあるから、ミラ様はきっと安心感があるだろうし…
ミラ様は美人なだけじゃなくて頭も良くて気が利いて優しくて…辺境伯令嬢だからなのか
芯もありお兄様にとっても安心感があるだろう。
なにより人柄の良さはわたしもお墨付きだ!
お姉様がいるとしたら、カレン様とミラ様みたいな人がいいなと思っていたので、
もはやわたしの頭の中は"2人をくっつける"でいっぱいになっていた。
『この2人が横に並んで、お茶やデートを楽しんでる様子なんか、それはそれは美しくてかわいらしいんでしょうねぇ……
わたしもたまに混ぜてもらったりして!』
ついつい先のことまで想像してしまう。
そんなこんなでいつもの如く妄想を膨らませていたら……
スラリとしたスタイル、色素のうすーい髪と瞳の特級美青年が、落ち着いた上品な茶のスーツを身にまとってグラス片手にやってきたよ!兄がかっこよすぎて辛い!
「やぁニコ!今日はおいしい料理をどうもありがとう!ミラ様、本日はご来場ありがとうございます。パーティーは楽しんでいらっしゃいますか?」
お兄様とミラ様はもちろんお互いのことを知っている。
屋敷でも会ったことがあるから挨拶を交わす場面は度々あったのだ。
「こちらこそ、わたくしまでお招きいただきありがとうございます。お誕生日おめでとうございます。キース様もニコル様も、今日のお召し物もとても素敵ですわ!お料理もおいしくてたくさんいただいてしまいました。」
あら、あらあらあら。
わたしという共通の話題もあってか
2人の会話が盛り上がり始めている。
…ここはもう、お邪魔しちゃ悪いかな?
「あの、お兄様、ミラ様!大変申し訳ございません。少し他の方にもご挨拶してきますね!お兄様、ミラ様をよろしくお願いいたします。また戻ってきますわ!」
ふふふ、わたしは空気が読める妹……
あとはお若いおふたりで!
お兄様もほかのご令嬢たちに比べて
とてもリラックスした雰囲気でお話できているみたいだし、
ミラ様もわたしたちに見慣れているからか、
眩しがることも無くごく自然体で会話を楽しんでいる様子。
―――こうしてしばらく…
わたしは料理を楽しんだり
適当にプラプラ時間を潰した後、
しれっとガゼボの方へ戻った。
『わー。まだめちゃくちゃ話してるじゃないか!しかも若干2人の距離が近づいている!お兄様があんなにご令嬢とお喋りしてるの初めて見たよ…』
そう、わたしがいない間、
しっかり2人は仲を深めていた。
少し近づいて聞き耳を立てていると
「そうなんです!僕は妹が作るいちごのショートケーキが大好きで!」
「わたくしもです!あとはプリンもたまりませんわよね!そういえば、この間はアップルパイという……」
わたしのお菓子の話だー!!
まさかこの間ずっとお菓子の話をしていたのだろうか…
―――とにもかくにも。
この2人の会話はまだまだ続き……
その後もなんと、
2人は文通をし始める仲となったのであった。
来年はもう成人となる。
そしてお兄様は今日で16歳。
お兄様はレディに対してとっても優しいし優秀だし頼りがいもあるから、ミラ様はきっと安心感があるだろうし…
ミラ様は美人なだけじゃなくて頭も良くて気が利いて優しくて…辺境伯令嬢だからなのか
芯もありお兄様にとっても安心感があるだろう。
なにより人柄の良さはわたしもお墨付きだ!
お姉様がいるとしたら、カレン様とミラ様みたいな人がいいなと思っていたので、
もはやわたしの頭の中は"2人をくっつける"でいっぱいになっていた。
『この2人が横に並んで、お茶やデートを楽しんでる様子なんか、それはそれは美しくてかわいらしいんでしょうねぇ……
わたしもたまに混ぜてもらったりして!』
ついつい先のことまで想像してしまう。
そんなこんなでいつもの如く妄想を膨らませていたら……
スラリとしたスタイル、色素のうすーい髪と瞳の特級美青年が、落ち着いた上品な茶のスーツを身にまとってグラス片手にやってきたよ!兄がかっこよすぎて辛い!
「やぁニコ!今日はおいしい料理をどうもありがとう!ミラ様、本日はご来場ありがとうございます。パーティーは楽しんでいらっしゃいますか?」
お兄様とミラ様はもちろんお互いのことを知っている。
屋敷でも会ったことがあるから挨拶を交わす場面は度々あったのだ。
「こちらこそ、わたくしまでお招きいただきありがとうございます。お誕生日おめでとうございます。キース様もニコル様も、今日のお召し物もとても素敵ですわ!お料理もおいしくてたくさんいただいてしまいました。」
あら、あらあらあら。
わたしという共通の話題もあってか
2人の会話が盛り上がり始めている。
…ここはもう、お邪魔しちゃ悪いかな?
「あの、お兄様、ミラ様!大変申し訳ございません。少し他の方にもご挨拶してきますね!お兄様、ミラ様をよろしくお願いいたします。また戻ってきますわ!」
ふふふ、わたしは空気が読める妹……
あとはお若いおふたりで!
お兄様もほかのご令嬢たちに比べて
とてもリラックスした雰囲気でお話できているみたいだし、
ミラ様もわたしたちに見慣れているからか、
眩しがることも無くごく自然体で会話を楽しんでいる様子。
―――こうしてしばらく…
わたしは料理を楽しんだり
適当にプラプラ時間を潰した後、
しれっとガゼボの方へ戻った。
『わー。まだめちゃくちゃ話してるじゃないか!しかも若干2人の距離が近づいている!お兄様があんなにご令嬢とお喋りしてるの初めて見たよ…』
そう、わたしがいない間、
しっかり2人は仲を深めていた。
少し近づいて聞き耳を立てていると
「そうなんです!僕は妹が作るいちごのショートケーキが大好きで!」
「わたくしもです!あとはプリンもたまりませんわよね!そういえば、この間はアップルパイという……」
わたしのお菓子の話だー!!
まさかこの間ずっとお菓子の話をしていたのだろうか…
―――とにもかくにも。
この2人の会話はまだまだ続き……
その後もなんと、
2人は文通をし始める仲となったのであった。
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