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第2章 モブなので、買い物を楽しもう
第17話 ノエルキッチン
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はいどうも。
バチクソにハーブを買い損ねたエリート☆調教師です。
かわいい我が子がいい感じのステータスになってきたのに、そんな時に限ってハーブが手に入らない。
そういう日は、心を落ち着けて料理をしてみてはいかがでしょうか。
まず”コカトリスのモモ肉”に塩・胡椒などの香辛料で下味を付け、”カウカウバター”で炒めます。
ハーブがあれば香り付けもできるのですが、売ってなかったので諦めましょう。
軽く焼き目が付いたら一旦退かし、”イルカトマト”・”カバパプリカ”・”マウスキャロット”・”ナイトオニオン”をそれぞれ好みの大きさにカット。
鍋にぶち込んで炒めましょう。
小麦粉を混ぜるとトロミが出て美味しくなりますよ。
"デビルニンニク"が大丈夫なペットなら、みじん切りにして入れてあげると味に深みが出るような気がします。
飴色になるまで炒めたらモモ肉を鍋に戻してやりましょう。
さらに水を入れて蓋をし、15分ほど煮込んであげれば“コカトリスモモ肉のトマト煮”の完成です。
――欲しい物が手に入らなかった時、こんな料理を作って優雅なひと時を過ごすと、人生が幸せになるんじゃないですかね。
「……ねえノエル、あなたさっきからどうしちゃったの?」
「きゅーん……」
なんだか心配そうな目で俺を見つめるロゼとスピカ。
まあ唐突に料理実況を始めちゃったから無理もない。
転生前に好きだった料理配信者を真似てみたんだが、説明が面倒だから黙っておこう。
「気にしないでくれ。それよりほら、料理ができたぞ」
寮の調理場を借りて料理を作った俺は、食堂で二人に振る舞う。
「スンスン……。きゅーん♡」
「いい匂いだろう。たんとお食べ」
「ハグハグ……! きゅん、きゅーん!」
すっごく美味しいよ!
と鳴き声で教えてくれるスピカ。
ロゼも一口食べると、
「わ、美味しい……!」
「シンプルだけどしっかり味が出てるだろ? アリッサム家ご令嬢の口に合ってよかった」
「わ、私は別に好き嫌いする性格じゃないわよ!」
「きゅーん!」
おかわり!
と鼻先で皿を押してくるスピカ。
もう食べ終えてしまったようだ。
「アハハ、まだたくさんあるから焦らないで」
――こうして、俺たち三人は笑い合いながら食事をして過ごす。
当初の予定は狂っちゃったけど、まあこれはこれでいいか。
……でも、やっぱりハーブが手に入らないのは痛いなぁ。
一応、明日も市場に行ってみよう――。
バチクソにハーブを買い損ねたエリート☆調教師です。
かわいい我が子がいい感じのステータスになってきたのに、そんな時に限ってハーブが手に入らない。
そういう日は、心を落ち着けて料理をしてみてはいかがでしょうか。
まず”コカトリスのモモ肉”に塩・胡椒などの香辛料で下味を付け、”カウカウバター”で炒めます。
ハーブがあれば香り付けもできるのですが、売ってなかったので諦めましょう。
軽く焼き目が付いたら一旦退かし、”イルカトマト”・”カバパプリカ”・”マウスキャロット”・”ナイトオニオン”をそれぞれ好みの大きさにカット。
鍋にぶち込んで炒めましょう。
小麦粉を混ぜるとトロミが出て美味しくなりますよ。
"デビルニンニク"が大丈夫なペットなら、みじん切りにして入れてあげると味に深みが出るような気がします。
飴色になるまで炒めたらモモ肉を鍋に戻してやりましょう。
さらに水を入れて蓋をし、15分ほど煮込んであげれば“コカトリスモモ肉のトマト煮”の完成です。
――欲しい物が手に入らなかった時、こんな料理を作って優雅なひと時を過ごすと、人生が幸せになるんじゃないですかね。
「……ねえノエル、あなたさっきからどうしちゃったの?」
「きゅーん……」
なんだか心配そうな目で俺を見つめるロゼとスピカ。
まあ唐突に料理実況を始めちゃったから無理もない。
転生前に好きだった料理配信者を真似てみたんだが、説明が面倒だから黙っておこう。
「気にしないでくれ。それよりほら、料理ができたぞ」
寮の調理場を借りて料理を作った俺は、食堂で二人に振る舞う。
「スンスン……。きゅーん♡」
「いい匂いだろう。たんとお食べ」
「ハグハグ……! きゅん、きゅーん!」
すっごく美味しいよ!
と鳴き声で教えてくれるスピカ。
ロゼも一口食べると、
「わ、美味しい……!」
「シンプルだけどしっかり味が出てるだろ? アリッサム家ご令嬢の口に合ってよかった」
「わ、私は別に好き嫌いする性格じゃないわよ!」
「きゅーん!」
おかわり!
と鼻先で皿を押してくるスピカ。
もう食べ終えてしまったようだ。
「アハハ、まだたくさんあるから焦らないで」
――こうして、俺たち三人は笑い合いながら食事をして過ごす。
当初の予定は狂っちゃったけど、まあこれはこれでいいか。
……でも、やっぱりハーブが手に入らないのは痛いなぁ。
一応、明日も市場に行ってみよう――。
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