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第1章・アイドルへの道
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***
フルールの朝は、とっても忙しい。
何故なら、夜のケアに続き「朝のケア」まで、侍女達は抜かりないからである。
侍女達はフルールが眠気と戦っていようが、お構い無しに仕事をする。
最初の頃は「男の僕にこんなこと必要ない!」と、抵抗してみせたフルールだったが、それに対し侍女達が「この世の終わりだ」と、言わんばかりの表情でショックを受けてしまった。
その後、専属侍女・メイから「普段からのケアの大切さ」を、半日に渡り力説され、フルールは抵抗する気力が削がれてしまったのだった。
早々に諦めたフルールは、今朝もされるがままのマネキン状態なのであった。
「…(花も、アイドルだったから…自分のメンテナンスは徹底してたけど…)」
「…(女子って、大変…)」
***
支度を終え、やっと侍女達から解放されたフルールは、朝食を取るため食堂へ向かう。
「今~日の♪朝ごっ飯は♪何かなぁ~?♪」
ルンルンと食堂に着くと、そこには思いもよらない人物が椅子に座っており、フルールは驚愕する。
「おはようございます、王妃様」
その人物は、ウルティムスの側近・ウィズダムであった。
「連絡も入れず、いきなり訪ねてしまい申し訳ありません」
「王より「王妃様から目を離すな」と、命令を受けましたので、本日より「業務中以外」は、王妃様と共に過ごしたいと思います」
「なので、一緒に朝食を取ります」
「………それ、僕に言っていいの?」
「…多分、そういう意味で言った訳じゃあないと思うよ、あの人は…」
相変わらずの無表情で、然も当然のように語るウィズダム。思わず肯定してしまいそうになるが、恐らくウルティムスが言いたいのは、そう言うことではないだろう。
「…(寧ろ、何でプライベートを共に過ごすの?…普通、逆じゃない?)」と、フルールは困惑する。
しかし、付き合いが長いはずのウィズダムが、ウルティムスの思考を読めないはずがない。
眉一つピクリと動かさない、無表情のウィズダムを見ていると、だんだん自分が可笑しい気がしてきて、思わず
「…まぁ、いいんだけど…」
「ありがとうございます、王妃様」
許可してしまうのだった…。
***
テーブルの上に並べられた朝食は、フルールの大好物ばかり。
即ち「豚獣人」が好むメニューであり、鷲獣人のウィズダムには物足りないのでは…?
と、一瞬フルールは思うも、黙々と同じメニューを食べるウィズダムを見て「…まぁ、いいか」と、考えるのをやめたのだった。
暫くすると
「王妃様」
突然、ウィズダムから声を掛けら、フルールは軽く驚いてしまった。
「食後に紹介したい人がおりますので、少々お時間を頂けますでしょうか?」
「…?ウィズダムさ…「ウィズで構いません」」
「……ウィズの紹介したい人…?」
「対して仲良くもないのに…」と、フルールは愛称で呼ぶことを少々躊躇ったが、前世は陽キャのスーパーアイドル。華麗に受け流し、簡単に相手との距離を詰める。
「はい。私の立場上、業務中は王の側を離れられませんので、変わりの者を付けます」
「その者を紹介させてください」
「…わかった」
「(要するに変わりの見張り役ね…気が合う人だといいな…)」と、フルールは少し憂鬱な気持ちになった。
お互いに食事を終え、食後の紅茶を楽しんでいると、コンコン…と、扉がノックされた。
すると
「失礼いたします」
何処か聞き覚えのある、低く太い声がした後、ソッ…と、食堂の扉が開いた。
そこに立っていたのは…
***
フルールの朝は、とっても忙しい。
何故なら、夜のケアに続き「朝のケア」まで、侍女達は抜かりないからである。
侍女達はフルールが眠気と戦っていようが、お構い無しに仕事をする。
最初の頃は「男の僕にこんなこと必要ない!」と、抵抗してみせたフルールだったが、それに対し侍女達が「この世の終わりだ」と、言わんばかりの表情でショックを受けてしまった。
その後、専属侍女・メイから「普段からのケアの大切さ」を、半日に渡り力説され、フルールは抵抗する気力が削がれてしまったのだった。
早々に諦めたフルールは、今朝もされるがままのマネキン状態なのであった。
「…(花も、アイドルだったから…自分のメンテナンスは徹底してたけど…)」
「…(女子って、大変…)」
***
支度を終え、やっと侍女達から解放されたフルールは、朝食を取るため食堂へ向かう。
「今~日の♪朝ごっ飯は♪何かなぁ~?♪」
ルンルンと食堂に着くと、そこには思いもよらない人物が椅子に座っており、フルールは驚愕する。
「おはようございます、王妃様」
その人物は、ウルティムスの側近・ウィズダムであった。
「連絡も入れず、いきなり訪ねてしまい申し訳ありません」
「王より「王妃様から目を離すな」と、命令を受けましたので、本日より「業務中以外」は、王妃様と共に過ごしたいと思います」
「なので、一緒に朝食を取ります」
「………それ、僕に言っていいの?」
「…多分、そういう意味で言った訳じゃあないと思うよ、あの人は…」
相変わらずの無表情で、然も当然のように語るウィズダム。思わず肯定してしまいそうになるが、恐らくウルティムスが言いたいのは、そう言うことではないだろう。
「…(寧ろ、何でプライベートを共に過ごすの?…普通、逆じゃない?)」と、フルールは困惑する。
しかし、付き合いが長いはずのウィズダムが、ウルティムスの思考を読めないはずがない。
眉一つピクリと動かさない、無表情のウィズダムを見ていると、だんだん自分が可笑しい気がしてきて、思わず
「…まぁ、いいんだけど…」
「ありがとうございます、王妃様」
許可してしまうのだった…。
***
テーブルの上に並べられた朝食は、フルールの大好物ばかり。
即ち「豚獣人」が好むメニューであり、鷲獣人のウィズダムには物足りないのでは…?
と、一瞬フルールは思うも、黙々と同じメニューを食べるウィズダムを見て「…まぁ、いいか」と、考えるのをやめたのだった。
暫くすると
「王妃様」
突然、ウィズダムから声を掛けら、フルールは軽く驚いてしまった。
「食後に紹介したい人がおりますので、少々お時間を頂けますでしょうか?」
「…?ウィズダムさ…「ウィズで構いません」」
「……ウィズの紹介したい人…?」
「対して仲良くもないのに…」と、フルールは愛称で呼ぶことを少々躊躇ったが、前世は陽キャのスーパーアイドル。華麗に受け流し、簡単に相手との距離を詰める。
「はい。私の立場上、業務中は王の側を離れられませんので、変わりの者を付けます」
「その者を紹介させてください」
「…わかった」
「(要するに変わりの見張り役ね…気が合う人だといいな…)」と、フルールは少し憂鬱な気持ちになった。
お互いに食事を終え、食後の紅茶を楽しんでいると、コンコン…と、扉がノックされた。
すると
「失礼いたします」
何処か聞き覚えのある、低く太い声がした後、ソッ…と、食堂の扉が開いた。
そこに立っていたのは…
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