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第4話
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威勢のいい呼び込み。さざめくような若い娘の笑い声。街は活気に満ちている。
シルフィアは渋るモクレンを引き連れ、ユキノシタがいるという孤児院に向かっていた。
ロントーレ子爵領は領主の館をぐるりと囲むようにして、小さな四つの街が形成されている。今日は南街区に下りるため、南門をくぐっていた。
南街区は、低所得者層が居を構える地域だ。
それゆえ胡散臭い商品を扱う店も多い。
おかしな壺や迫力のあるお面、とぐろを巻いた蛇が漬かった瓶など、全てが目新しい。
表通りにずらりと軒を連ねる商店は、どこも店先を鮮やかな色の布で飾っている。
より通行人の目を惹くためだろうが、空の青との色彩の美しさにシルフィアはつい興奮してしまう。
照り付ける太陽、乾いた大地。初めてみたわけじゃないのに、無性に懐かしく感じる。
帰ってきた。込み上げる感慨を押し殺し、シルフィアは普段通りに口を開いた。
「この地域に来るのは初めてだわ」
「荒っぽい連中が多いので、絡まれたら面倒です。くれぐれもお気を付けくださいね」
注意を呼びかけたのはモクレンだった。
捜査を止められないからには、シルフィアの暴走は自分が押さえようと覚悟を決めたらしい。
「フィソーロの本部もこの近くにあるのよね?」
「ええ。犯罪多発地域でもありますからね」
何食わぬ顔で答えながら、彼が耳元に囁いた。
「あなたの令嬢喋り、まだ違和感があります」
「馬鹿野郎、俺もだよ」
父や使用人の前で今まで通り振る舞うことに抵抗はないが、かつての養い子相手に猫を被ってみても気持ち悪いだけだ。フィソーロの位置くらい知らないはずもないし。
顔を寄せ軽口を叩き合っていると、半歩後ろを歩いていたミーナがほんわかと笑った。
「お嬢様、よかったですねぇ。憧れのモクレン様と親しくなれて、しかも一緒にお出かけなんて」
専属メイドの純粋さゆえの失言に、シルフィアはこっそり頬を引きつらせた。
ずっと観賞していたことは既に話しているが、本人に暴露されるほど居たたまれないことはない。
モクレンが楽しげに瞳を細めた。
「へぇ。シルフィア様が私に憧れてくださっていたなんて、実に光栄ですね」
「ええ。とても好きなんですの、あなたのお顔が」
顔だけは、と強調しながらにっこり微笑み返すと、彼も底意地の悪そうな笑みで対抗する。
片やロントーレ子爵の一人娘、片やフィソーロの代表。互いに立場のある身、衆目のある場所でできる喧嘩といえばこれくらいだ。
二人の間に漂う険悪な雰囲気を察したミーナが、焦ったように割り込んだ。
「ご安心ください。確かに今一番熱い観察対象はモクレン様ですが、何と言ってもお嬢様は移り気ですからぁ」
不躾に観察され不快に思うかもしれないけれど、それも近い内に終わる。
安心させるつもりで言ったのだろうが、なぜかモクレンはやけに食い付いた。
「ミーナさん、それはどういうことでしょう?」
「え、えっと、お嬢様はこれまで、何人もの殿方を観賞していらっしゃいましたから。庭園を管理していた庭師でしたり、家庭教師でしたり」
「ほう……初耳ですね」
ゆっくり腕を組む彼の眼鏡が、ギラリと鈍く反射する。
なぜ、妻に浮気を責められる亭主のような構図になってしまっているのか。
理不尽さを感じるも、モクレンの視線があまりに冷たすぎて、文句の一つも出てこない。
劣勢のシルフィアは、すぐさま話題を変えた。
「そ、そういえば、何か子ども達が喜ぶようなものでも買っていくべきかしらね?」
今回の名目としては、領主の娘の孤児院訪問だ。
体裁ばかりに気を取られていたが、当然何か準備しておくべきだったと今さら思い至る。
ーーとにかく、被害に遭った子から話を聞くことばっか考えてたからな……。
今からでも間に合うだろうかと、近場の店舗を見回す。お菓子を売っている店に寄らせてもらおう。
すると、ミーナが手を叩いた。
「それでしたらお嬢様、お勧めのお店がありますよぉ。ひき肉入りの揚げパンを主力にしているお店なんですが、最近お砂糖がけの揚げパンを売り出したんです。大きいからお腹にたまるし、繊細なお菓子よりいいと思いますぅ」
「まぁ、それは素敵ね」
彼女の提案に従い、少し寄り道をする。
そうしていると、先導して歩くミーナに様々な方向から声がかかった。
「おっ、ミーナちゃん! うちに寄ってけよ!」
「ミーナじゃないか! 今日はとびきりおいしいオレンジが入ってるよ!」
「ミーナ姉ちゃん! まけるから見てってよー!」
顔見知りが食べものを扱う店ばかりで、シルフィアはクスクスとしのび笑いを漏らした。色恋に疎い彼女らしい。
「街の人達に人気があるのね、ミーナ」
ミーナは恥ずかしそうに唇をすぼめた。
「この辺りはおいしい食事を安く出すお店が多いので、使用人仲間と休日によく来るんです。私より、ランの方がずっと人気なんですからぁ」
ランの名前に、シルフィアは笑みを消す。
周囲の心配をよそに、彼女は二日休んだだけで職場復帰をしていた。
モクレンに診察を任せているから、怪我の経過については問題ないだろう。
メイド長に頼んで力仕事などからも遠ざけている。
けれどランは昔から真面目で我慢強い性格をしているため、不安は尽きなかった。
「ランは、あなた達から見てどんな様子? 本当に、まだ無理をする必要はないのよ?」
訪ねると、ミーナも表情を曇らせた。
「私もみんなも、何度も止めたんですぅ。ですが本人に、動いている方が気が紛れると言われてしまうと……」
「そうだったの……」
ミーナの言葉に胸が痛む。ランの中で、恐怖がなくなったわけではないのだ。
当然だ。普段通りに買いものをしていただけなのに、いきなり背後から切り付けられたのだから。
街を荒らされることも許せないが、シルフィアはか弱い女性や子どもを傷付けられたことが何より許せなかった。
ましてランは守るべき使用人であり、ロントーレの民。
この先彼女達は、事あるごとに思い出しては恐怖するだろう。心の傷が癒やされるには、膨大な時間を要する。
ーーまぁ、襲われたのは女性だけじゃないって、モクレンから聞いてるけどな……。
被害者は、合計で五人。その内男性が二人で、二十代の働き盛りもいたという。
建築工房で働いている、かなり体格のいい男性らしい。普通の人間ならまず襲おうと思わない。
切り口の鋭さと手慣れている点だけでなく、犯人がかなりの使い手であるとモクレンが推測する所以でもあった。
シルフィアは、被害者全員を訪ねるつもりだ。
犯人への糸口が見つかるかもしれないし、そうでなくても領主の娘として彼らを見舞いたかった。
そのわりに菓子折りを忘れてしまったのだから、だいぶ前世の大雑把な性格に引きずられているかもしれない。
シルフィアは反省しつつ、店主に驚かれるほど大量の揚げパンを購入した。
店が連なる通りを一本入ると、住宅街に変わった。しばらく進むと、頭一つ飛び抜けた尖塔が見えてくる。
孤児院は、国教である女神教を運営母体にしているところが多い。そのため孤児院として利用されている建物は教会が大半だし、院長は大体神父だ。
おそらくユキノシタも神学校に通い、国に認められて孤児院の院長になったのだろう。
道端にうずくまっているのを拾って保護した当時は、確か洗礼さえ受けていなかったはずだ。それを思えば何とも感慨深い。
ベルを鳴らしてしばらく待ってみても、応答がない。
失礼とは思ったが、教会とは本来誰にでも開かれた場所であるはずだ。
クシェル由来のざっくばらんな思考で自らを納得させると、シルフィアは敷地内に足を踏み入れた。庭の方から楽しそうな声が聞こえてくる。
つられるように庭へ回ると、子ども達の人垣が見えた。その中央には、フワフワあちこちに跳ねる、ひよこのように黄色みの強い金髪。
「ひー。痛いです、やめてくださいー」
その髪を引っ張られ悲鳴を上げても、子ども達は笑うばかりで散々な扱いだ。
「あの……」
見かねて声をかけると、輪の中心から青年がひょこりと姿を現した。
澄んだ空色の瞳は目尻が垂れ、柔和な印象。
少し小柄で、子どもに振り回される姿はいたいけな街娘のようにさえ見える。
「あぁ。ロントーレ子爵家の、シルフィアお嬢様でいらっしゃいますね」
ふわりと頬を緩める頼りなげな青年に、シルフィアの美形感知器がズキュンと高鳴った。
シルフィアは渋るモクレンを引き連れ、ユキノシタがいるという孤児院に向かっていた。
ロントーレ子爵領は領主の館をぐるりと囲むようにして、小さな四つの街が形成されている。今日は南街区に下りるため、南門をくぐっていた。
南街区は、低所得者層が居を構える地域だ。
それゆえ胡散臭い商品を扱う店も多い。
おかしな壺や迫力のあるお面、とぐろを巻いた蛇が漬かった瓶など、全てが目新しい。
表通りにずらりと軒を連ねる商店は、どこも店先を鮮やかな色の布で飾っている。
より通行人の目を惹くためだろうが、空の青との色彩の美しさにシルフィアはつい興奮してしまう。
照り付ける太陽、乾いた大地。初めてみたわけじゃないのに、無性に懐かしく感じる。
帰ってきた。込み上げる感慨を押し殺し、シルフィアは普段通りに口を開いた。
「この地域に来るのは初めてだわ」
「荒っぽい連中が多いので、絡まれたら面倒です。くれぐれもお気を付けくださいね」
注意を呼びかけたのはモクレンだった。
捜査を止められないからには、シルフィアの暴走は自分が押さえようと覚悟を決めたらしい。
「フィソーロの本部もこの近くにあるのよね?」
「ええ。犯罪多発地域でもありますからね」
何食わぬ顔で答えながら、彼が耳元に囁いた。
「あなたの令嬢喋り、まだ違和感があります」
「馬鹿野郎、俺もだよ」
父や使用人の前で今まで通り振る舞うことに抵抗はないが、かつての養い子相手に猫を被ってみても気持ち悪いだけだ。フィソーロの位置くらい知らないはずもないし。
顔を寄せ軽口を叩き合っていると、半歩後ろを歩いていたミーナがほんわかと笑った。
「お嬢様、よかったですねぇ。憧れのモクレン様と親しくなれて、しかも一緒にお出かけなんて」
専属メイドの純粋さゆえの失言に、シルフィアはこっそり頬を引きつらせた。
ずっと観賞していたことは既に話しているが、本人に暴露されるほど居たたまれないことはない。
モクレンが楽しげに瞳を細めた。
「へぇ。シルフィア様が私に憧れてくださっていたなんて、実に光栄ですね」
「ええ。とても好きなんですの、あなたのお顔が」
顔だけは、と強調しながらにっこり微笑み返すと、彼も底意地の悪そうな笑みで対抗する。
片やロントーレ子爵の一人娘、片やフィソーロの代表。互いに立場のある身、衆目のある場所でできる喧嘩といえばこれくらいだ。
二人の間に漂う険悪な雰囲気を察したミーナが、焦ったように割り込んだ。
「ご安心ください。確かに今一番熱い観察対象はモクレン様ですが、何と言ってもお嬢様は移り気ですからぁ」
不躾に観察され不快に思うかもしれないけれど、それも近い内に終わる。
安心させるつもりで言ったのだろうが、なぜかモクレンはやけに食い付いた。
「ミーナさん、それはどういうことでしょう?」
「え、えっと、お嬢様はこれまで、何人もの殿方を観賞していらっしゃいましたから。庭園を管理していた庭師でしたり、家庭教師でしたり」
「ほう……初耳ですね」
ゆっくり腕を組む彼の眼鏡が、ギラリと鈍く反射する。
なぜ、妻に浮気を責められる亭主のような構図になってしまっているのか。
理不尽さを感じるも、モクレンの視線があまりに冷たすぎて、文句の一つも出てこない。
劣勢のシルフィアは、すぐさま話題を変えた。
「そ、そういえば、何か子ども達が喜ぶようなものでも買っていくべきかしらね?」
今回の名目としては、領主の娘の孤児院訪問だ。
体裁ばかりに気を取られていたが、当然何か準備しておくべきだったと今さら思い至る。
ーーとにかく、被害に遭った子から話を聞くことばっか考えてたからな……。
今からでも間に合うだろうかと、近場の店舗を見回す。お菓子を売っている店に寄らせてもらおう。
すると、ミーナが手を叩いた。
「それでしたらお嬢様、お勧めのお店がありますよぉ。ひき肉入りの揚げパンを主力にしているお店なんですが、最近お砂糖がけの揚げパンを売り出したんです。大きいからお腹にたまるし、繊細なお菓子よりいいと思いますぅ」
「まぁ、それは素敵ね」
彼女の提案に従い、少し寄り道をする。
そうしていると、先導して歩くミーナに様々な方向から声がかかった。
「おっ、ミーナちゃん! うちに寄ってけよ!」
「ミーナじゃないか! 今日はとびきりおいしいオレンジが入ってるよ!」
「ミーナ姉ちゃん! まけるから見てってよー!」
顔見知りが食べものを扱う店ばかりで、シルフィアはクスクスとしのび笑いを漏らした。色恋に疎い彼女らしい。
「街の人達に人気があるのね、ミーナ」
ミーナは恥ずかしそうに唇をすぼめた。
「この辺りはおいしい食事を安く出すお店が多いので、使用人仲間と休日によく来るんです。私より、ランの方がずっと人気なんですからぁ」
ランの名前に、シルフィアは笑みを消す。
周囲の心配をよそに、彼女は二日休んだだけで職場復帰をしていた。
モクレンに診察を任せているから、怪我の経過については問題ないだろう。
メイド長に頼んで力仕事などからも遠ざけている。
けれどランは昔から真面目で我慢強い性格をしているため、不安は尽きなかった。
「ランは、あなた達から見てどんな様子? 本当に、まだ無理をする必要はないのよ?」
訪ねると、ミーナも表情を曇らせた。
「私もみんなも、何度も止めたんですぅ。ですが本人に、動いている方が気が紛れると言われてしまうと……」
「そうだったの……」
ミーナの言葉に胸が痛む。ランの中で、恐怖がなくなったわけではないのだ。
当然だ。普段通りに買いものをしていただけなのに、いきなり背後から切り付けられたのだから。
街を荒らされることも許せないが、シルフィアはか弱い女性や子どもを傷付けられたことが何より許せなかった。
ましてランは守るべき使用人であり、ロントーレの民。
この先彼女達は、事あるごとに思い出しては恐怖するだろう。心の傷が癒やされるには、膨大な時間を要する。
ーーまぁ、襲われたのは女性だけじゃないって、モクレンから聞いてるけどな……。
被害者は、合計で五人。その内男性が二人で、二十代の働き盛りもいたという。
建築工房で働いている、かなり体格のいい男性らしい。普通の人間ならまず襲おうと思わない。
切り口の鋭さと手慣れている点だけでなく、犯人がかなりの使い手であるとモクレンが推測する所以でもあった。
シルフィアは、被害者全員を訪ねるつもりだ。
犯人への糸口が見つかるかもしれないし、そうでなくても領主の娘として彼らを見舞いたかった。
そのわりに菓子折りを忘れてしまったのだから、だいぶ前世の大雑把な性格に引きずられているかもしれない。
シルフィアは反省しつつ、店主に驚かれるほど大量の揚げパンを購入した。
店が連なる通りを一本入ると、住宅街に変わった。しばらく進むと、頭一つ飛び抜けた尖塔が見えてくる。
孤児院は、国教である女神教を運営母体にしているところが多い。そのため孤児院として利用されている建物は教会が大半だし、院長は大体神父だ。
おそらくユキノシタも神学校に通い、国に認められて孤児院の院長になったのだろう。
道端にうずくまっているのを拾って保護した当時は、確か洗礼さえ受けていなかったはずだ。それを思えば何とも感慨深い。
ベルを鳴らしてしばらく待ってみても、応答がない。
失礼とは思ったが、教会とは本来誰にでも開かれた場所であるはずだ。
クシェル由来のざっくばらんな思考で自らを納得させると、シルフィアは敷地内に足を踏み入れた。庭の方から楽しそうな声が聞こえてくる。
つられるように庭へ回ると、子ども達の人垣が見えた。その中央には、フワフワあちこちに跳ねる、ひよこのように黄色みの強い金髪。
「ひー。痛いです、やめてくださいー」
その髪を引っ張られ悲鳴を上げても、子ども達は笑うばかりで散々な扱いだ。
「あの……」
見かねて声をかけると、輪の中心から青年がひょこりと姿を現した。
澄んだ空色の瞳は目尻が垂れ、柔和な印象。
少し小柄で、子どもに振り回される姿はいたいけな街娘のようにさえ見える。
「あぁ。ロントーレ子爵家の、シルフィアお嬢様でいらっしゃいますね」
ふわりと頬を緩める頼りなげな青年に、シルフィアの美形感知器がズキュンと高鳴った。
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