1 / 30
第1話
しおりを挟む
アルファタル王国に住まう貴族達には、それぞれ自治権がある。
領主達の治め方は様々だ。
自ら舵を取る者、信頼する側近に一任する者、そして、領民に自治権を譲る者。
王都の西方にある小さな領地、ロントーレ。
そこを治めるクロード・ロントーレ子爵も、自領の治安は領民に任せていた。
穏やかで分け隔てない人柄。早くに亡くした妻を一途に愛し続ける姿勢も含め、民は領主に親しみを感じていた。
ロントーレは小さな領地なので、民との距離も近い。クロードは定期的に、治安団体フィソーロの代表と面会の場を設けている。
騒ぎが起こったのは、そんな折だった。
ロントーレ子爵家の一人娘、シルフィア・ロントーレが午後の紅茶を楽しんでいると、にわかに玄関の方が騒がしくなった。
「何かしら?」
飛び交う大声に振り返ると、春の陽光のように柔らかな金髪がふわりと舞う。優しい琥珀色の瞳は、好奇心に輝いている。
そのままソファから立ち上がると、側に控えていた執事のクランツが渋い顔をした。
「お嬢様。もう十六歳なのですから、もう少し落ち着きというものを……」
「でも、あなたも気になるでしょう、クランツ?」
四十歳を越えてまだ衰えを見せない彼は父の腹心で、シルフィアが生まれる以前からロントーレ家に仕えている。
いたって真面目な男で、好奇心の強い子爵の愛娘にはよく振り回されていた。
シルフィアは片目をつぶってみせると、執事の苦言にも構わず玄関へと向かう。
あくまで足音を立てず、けれど迅速に行動する使用人とすれ違う。
やはり何かが起こっているようだ。
その中に、ドタバタと忙しなく駆ける年若いメイドの姿があった。
「ミーナ」
「あ、お嬢様ぁ!」
頼りなげに眉尻を下げ、慌てた様子を隠しもしない。シルフィアの専属メイドだ。
「一体何があったの?」
「メイド仲間のランが、怪我をして帰ったんですぅ!」
ミーナが泣きそうな顔で告げた内容に、シルフィアは眉をひそめた。
それほど裕福ではないロントーレ家では、使用人との垣根も低い。ランとも、もちろん顔見知りだ。
シルフィアは簡素なドレスをからげ、さらに早足になった。ちゃっかり付いてきていたクランツも、今度ばかりは止めない。
玄関には人だかりができていた。
「ラン!」
「お嬢様……」
駆け付けると、人垣の中心に座り込んでいた黒髪の少女が弱々しく顔を上げた。
腕に包帯を巻いているところを見る限り、応急処置は既に済んでいるようだ。
「ラン、大丈夫?」
「はい。もう血は止まっておりますし、ほとんど痛みもありません」
「よかった。問題ないのなら、屋敷に移動しましょう」
シルフィアが指示を出し、クランツらが協力してランの歩行を介助する。負担がかからないよう、入ってすぐの大広間に誘導した。
ゆったりしたソファに腰を落ち着けると、彼女はようやく肩の力を抜いた。
「ラン、何があったの?」
温かな紅茶を手渡しながら問いかける。ランは、とつとつと語り出した。
彼女はメイド長の指示を受け、街へ買い物に出かけていたのだという。
買い物を終えた帰り道、人通りの少ない路地を抜けたところで突然背後から切り付けられたらしい。
ひどく混乱し、また恐怖したけれど、傷が浅かったこともあり何とか痛みを堪えながら屋敷にたどり着くことができたのだとか。
「そうだったのね……こんなことを聞いていいのか分からないけれど、犯人の顔は見たのかしら?」
「それが、振り向こうとした時に切られたので、痛みで座り込んでしまい……」
恐ろしかったのだろう、彼女の肩はかすかに震えている。シルフィアは膝を付き、労るようにその手を取った。
「ラン、仕事はここまでにして今日はゆっくり休んでちょうだい。メイド長にはこちらから伝えておくわ。もし一人が怖いのなら、同室の子についていてもらいましょう」
「お嬢様……ありがとうございます」
背後で、クランツが痛ましげに目を伏せた。
「最近、似たような話を聞いたことがあります。街で通り魔が流行っているとか」
「何てこと。自治会は何も対応をしていないの?」
そこまで言って、シルフィアはフィソーロの代表が屋敷にいることを思い出した。
医者としても有能だという話を聞いたことがある。彼にお願いすれば、ランの怪我も診てくれるかもしれない。
考えている内に、父クロードが大広間に現れた。
「何ごとだ?」
「お父様」
穏やかな容貌の父の隣には、冷悧な印象の青年がいた。遠目にならば何度も見たことがある、フィソーロの代表。
シルフィアが幼い頃から屋敷を出入りしていたことは知っているが、顔を合わせるのはこれが初めてだった。
子爵家とはいえ貴族の令嬢が、みだりに人前へ出るわけにはいかない。
「実は、ランが街で通り魔に遭ったの。命に別条はないのだけれど、跡が残らないか心配で」
ちらりと視線を向けると、端整な顔立ちの青年は心得たように頷いた。
「私が診察してもよろしいでしょうか、領主様?」
「あぁ、ぜひお願いしたい」
すっと膝をつく青年の雰囲気は、既に医者としてのものだった。全員固唾を呑んで見守る。
「この連続通り魔は、皮肉なことにひどく腕がいい。切断面が綺麗で引きつれもありません。清潔を心がけ、毎日の消毒を忘れなければ、跡はほとんど残らないでしょう」
周囲から、一斉に安堵の息が漏れた。
シルフィアはすぐに切り替え、青年に質問をする。
「連続通り魔と、断定していらっしゃるのね?」
「はい。被害に遭った他の方々も、診察させていただいております。患部の状態がよく似ておりますので、単独の犯人ではないかと」
つまり傷口が常人ではあり得ないほど鋭い、または同一の刃物を使った形跡がある、ということか。
ーー治安団体であるフィソーロで警戒しているのに捕まえられないなら、犯人はとんでもない手練れの可能性がある。犯行状況、狙われた人間に何か共通点は!? そこから次の犯行場所を絞り込むことは可能か!?
思考が目まぐるしく回り出す。
シルフィアは自身にふと、違和感を持った。
領主の娘として、フィソーロの活動についてはそれなりに理解しているつもりだ。
けれど犯罪の捜査に関わったことはない。なぜ自分は当然のように、これからの対応について考えているのか。
そこまで考えた瞬間、膨大な量の情報が頭の奥底から噴出した。まるで大量の水が逆流するように、シルフィアを呑み込んでいく。
様々な情景。誰かが生きた二十五年という歳月、その当時の感情まで鮮やかに。
ガンガンと痛む頭を押さえながら、シルフィアは気付いた。これは、記憶だ。何者かの生涯。
ーーいや。何者か、じゃない。これは俺の……。
思考も視界も、何もかもが奪われかける。
目眩が起こり僅かによろめいた。
だが幸い、父の注意さえランに向いている状況だったので、誰にも気付かれることはない。
静かな呼吸を意識する。表面的な動揺は、次第に落ち着いていった。
今は、シルフィア・ロントーレだ。不自然な行動をするわけにはいかない。
「ーーモクレン・リュクセ様、とおっしゃったかしら?」
話しかけると、彼はゆっくり顔を上げる。
普段通りの冷静さを保っているものの、その表情は僅かに怪訝そうだった。
銀色の髪、知性の宿る深い緑の瞳。
眼鏡をかけた白皙の美貌は冷酷な印象を与えるけれど、笑うと目元が優しく和むことをシルフィアは知っていた。
「何でしょう、シルフィアお嬢様?」
「詳しいお話を聞かせていただきたいわ。ランの治療が終わり次第、私のところに来てくださる?」
突然の願いに驚いたのは、父も同様だった。
「シルフィア?」
「すみません、お父様。私、関わったのなら最後まで確かめずにいられない性格なので」
有無を言わせず微笑むと、クロードは首を振った。
「全く、誰に似たんだか……」
「お父様が愛していたお母様では?」
「シルフィア、過去形は間違いだ。私は彼女を、今でも愛している」
クロードは、ランの傍らに膝を付いたままのモクレンを振り返った。
「モクレン君。よかったら娘のわがままに付き合ってもらえるかね?」
「私でよろしければ」
フィソーロの代表であるモクレンは、平民とは思えぬほど優雅な所作で頭を下げた。
領主達の治め方は様々だ。
自ら舵を取る者、信頼する側近に一任する者、そして、領民に自治権を譲る者。
王都の西方にある小さな領地、ロントーレ。
そこを治めるクロード・ロントーレ子爵も、自領の治安は領民に任せていた。
穏やかで分け隔てない人柄。早くに亡くした妻を一途に愛し続ける姿勢も含め、民は領主に親しみを感じていた。
ロントーレは小さな領地なので、民との距離も近い。クロードは定期的に、治安団体フィソーロの代表と面会の場を設けている。
騒ぎが起こったのは、そんな折だった。
ロントーレ子爵家の一人娘、シルフィア・ロントーレが午後の紅茶を楽しんでいると、にわかに玄関の方が騒がしくなった。
「何かしら?」
飛び交う大声に振り返ると、春の陽光のように柔らかな金髪がふわりと舞う。優しい琥珀色の瞳は、好奇心に輝いている。
そのままソファから立ち上がると、側に控えていた執事のクランツが渋い顔をした。
「お嬢様。もう十六歳なのですから、もう少し落ち着きというものを……」
「でも、あなたも気になるでしょう、クランツ?」
四十歳を越えてまだ衰えを見せない彼は父の腹心で、シルフィアが生まれる以前からロントーレ家に仕えている。
いたって真面目な男で、好奇心の強い子爵の愛娘にはよく振り回されていた。
シルフィアは片目をつぶってみせると、執事の苦言にも構わず玄関へと向かう。
あくまで足音を立てず、けれど迅速に行動する使用人とすれ違う。
やはり何かが起こっているようだ。
その中に、ドタバタと忙しなく駆ける年若いメイドの姿があった。
「ミーナ」
「あ、お嬢様ぁ!」
頼りなげに眉尻を下げ、慌てた様子を隠しもしない。シルフィアの専属メイドだ。
「一体何があったの?」
「メイド仲間のランが、怪我をして帰ったんですぅ!」
ミーナが泣きそうな顔で告げた内容に、シルフィアは眉をひそめた。
それほど裕福ではないロントーレ家では、使用人との垣根も低い。ランとも、もちろん顔見知りだ。
シルフィアは簡素なドレスをからげ、さらに早足になった。ちゃっかり付いてきていたクランツも、今度ばかりは止めない。
玄関には人だかりができていた。
「ラン!」
「お嬢様……」
駆け付けると、人垣の中心に座り込んでいた黒髪の少女が弱々しく顔を上げた。
腕に包帯を巻いているところを見る限り、応急処置は既に済んでいるようだ。
「ラン、大丈夫?」
「はい。もう血は止まっておりますし、ほとんど痛みもありません」
「よかった。問題ないのなら、屋敷に移動しましょう」
シルフィアが指示を出し、クランツらが協力してランの歩行を介助する。負担がかからないよう、入ってすぐの大広間に誘導した。
ゆったりしたソファに腰を落ち着けると、彼女はようやく肩の力を抜いた。
「ラン、何があったの?」
温かな紅茶を手渡しながら問いかける。ランは、とつとつと語り出した。
彼女はメイド長の指示を受け、街へ買い物に出かけていたのだという。
買い物を終えた帰り道、人通りの少ない路地を抜けたところで突然背後から切り付けられたらしい。
ひどく混乱し、また恐怖したけれど、傷が浅かったこともあり何とか痛みを堪えながら屋敷にたどり着くことができたのだとか。
「そうだったのね……こんなことを聞いていいのか分からないけれど、犯人の顔は見たのかしら?」
「それが、振り向こうとした時に切られたので、痛みで座り込んでしまい……」
恐ろしかったのだろう、彼女の肩はかすかに震えている。シルフィアは膝を付き、労るようにその手を取った。
「ラン、仕事はここまでにして今日はゆっくり休んでちょうだい。メイド長にはこちらから伝えておくわ。もし一人が怖いのなら、同室の子についていてもらいましょう」
「お嬢様……ありがとうございます」
背後で、クランツが痛ましげに目を伏せた。
「最近、似たような話を聞いたことがあります。街で通り魔が流行っているとか」
「何てこと。自治会は何も対応をしていないの?」
そこまで言って、シルフィアはフィソーロの代表が屋敷にいることを思い出した。
医者としても有能だという話を聞いたことがある。彼にお願いすれば、ランの怪我も診てくれるかもしれない。
考えている内に、父クロードが大広間に現れた。
「何ごとだ?」
「お父様」
穏やかな容貌の父の隣には、冷悧な印象の青年がいた。遠目にならば何度も見たことがある、フィソーロの代表。
シルフィアが幼い頃から屋敷を出入りしていたことは知っているが、顔を合わせるのはこれが初めてだった。
子爵家とはいえ貴族の令嬢が、みだりに人前へ出るわけにはいかない。
「実は、ランが街で通り魔に遭ったの。命に別条はないのだけれど、跡が残らないか心配で」
ちらりと視線を向けると、端整な顔立ちの青年は心得たように頷いた。
「私が診察してもよろしいでしょうか、領主様?」
「あぁ、ぜひお願いしたい」
すっと膝をつく青年の雰囲気は、既に医者としてのものだった。全員固唾を呑んで見守る。
「この連続通り魔は、皮肉なことにひどく腕がいい。切断面が綺麗で引きつれもありません。清潔を心がけ、毎日の消毒を忘れなければ、跡はほとんど残らないでしょう」
周囲から、一斉に安堵の息が漏れた。
シルフィアはすぐに切り替え、青年に質問をする。
「連続通り魔と、断定していらっしゃるのね?」
「はい。被害に遭った他の方々も、診察させていただいております。患部の状態がよく似ておりますので、単独の犯人ではないかと」
つまり傷口が常人ではあり得ないほど鋭い、または同一の刃物を使った形跡がある、ということか。
ーー治安団体であるフィソーロで警戒しているのに捕まえられないなら、犯人はとんでもない手練れの可能性がある。犯行状況、狙われた人間に何か共通点は!? そこから次の犯行場所を絞り込むことは可能か!?
思考が目まぐるしく回り出す。
シルフィアは自身にふと、違和感を持った。
領主の娘として、フィソーロの活動についてはそれなりに理解しているつもりだ。
けれど犯罪の捜査に関わったことはない。なぜ自分は当然のように、これからの対応について考えているのか。
そこまで考えた瞬間、膨大な量の情報が頭の奥底から噴出した。まるで大量の水が逆流するように、シルフィアを呑み込んでいく。
様々な情景。誰かが生きた二十五年という歳月、その当時の感情まで鮮やかに。
ガンガンと痛む頭を押さえながら、シルフィアは気付いた。これは、記憶だ。何者かの生涯。
ーーいや。何者か、じゃない。これは俺の……。
思考も視界も、何もかもが奪われかける。
目眩が起こり僅かによろめいた。
だが幸い、父の注意さえランに向いている状況だったので、誰にも気付かれることはない。
静かな呼吸を意識する。表面的な動揺は、次第に落ち着いていった。
今は、シルフィア・ロントーレだ。不自然な行動をするわけにはいかない。
「ーーモクレン・リュクセ様、とおっしゃったかしら?」
話しかけると、彼はゆっくり顔を上げる。
普段通りの冷静さを保っているものの、その表情は僅かに怪訝そうだった。
銀色の髪、知性の宿る深い緑の瞳。
眼鏡をかけた白皙の美貌は冷酷な印象を与えるけれど、笑うと目元が優しく和むことをシルフィアは知っていた。
「何でしょう、シルフィアお嬢様?」
「詳しいお話を聞かせていただきたいわ。ランの治療が終わり次第、私のところに来てくださる?」
突然の願いに驚いたのは、父も同様だった。
「シルフィア?」
「すみません、お父様。私、関わったのなら最後まで確かめずにいられない性格なので」
有無を言わせず微笑むと、クロードは首を振った。
「全く、誰に似たんだか……」
「お父様が愛していたお母様では?」
「シルフィア、過去形は間違いだ。私は彼女を、今でも愛している」
クロードは、ランの傍らに膝を付いたままのモクレンを振り返った。
「モクレン君。よかったら娘のわがままに付き合ってもらえるかね?」
「私でよろしければ」
フィソーロの代表であるモクレンは、平民とは思えぬほど優雅な所作で頭を下げた。
0
お気に入りに追加
159
あなたにおすすめの小説
もう彼女でいいじゃないですか
キムラましゅろう
恋愛
ある日わたしは婚約者に婚約解消を申し出た。
常にわたし以外の女を腕に絡ませている事に耐えられなくなったからだ。
幼い頃からわたしを溺愛する婚約者は婚約解消を絶対に認めないが、わたしの心は限界だった。
だからわたしは行動する。
わたしから婚約者を自由にするために。
わたしが自由を手にするために。
残酷な表現はありませんが、
性的なワードが幾つが出てきます。
苦手な方は回れ右をお願いします。
小説家になろうさんの方では
ifストーリーを投稿しております。
悪役令嬢に転生―無駄にお色気もてあましてます―
朝顔
恋愛
現実世界では男だったが、乙女ゲームの悪役令嬢の子供時代に転生してしまう。
今度こそは、好きなように生きて、穏やかで平和な一生を送りたいと願うが、思いとは逆の方向へ。
転生した悪女は脇役のお色気担当!恋愛なんて考えられないのに、体はだけは豊満に育ってしまう。
ノーマークだった、攻略対象の王子から求婚され、ドタバタしながらも、幸せなハッピーエンドを目指して頑張るお話。
シリアスは少なめ、ギャグよりです。
糖度は高めを目指しております。
宮廷外交官の天才令嬢、王子に愛想をつかれて婚約破棄されたあげく、実家まで追放されてケダモノ男爵に読み書きを教えることになりました
悠木真帆
恋愛
子爵令嬢のシャルティナ・ルーリックは宮廷外交官として日々忙しくはたらく毎日。
クールな見た目と頭の回転の速さからついたあだ名は氷の令嬢。
婚約者である王子カイル・ドルトラードを長らくほったらかしてしまうほど仕事に没頭していた。
そんなある日の夜会でシャルティナは王子から婚約破棄を宣言されてしまう。
そしてそのとなりには見知らぬ令嬢が⋯⋯
王子の婚約者ではなくなった途端、シャルティナは宮廷外交官の立場まで失い、見かねた父の強引な勧めで冒険者あがりの男爵のところへ行くことになる。
シャルティナは宮廷外交官の実績を活かして辣腕を振るおうと張り切るが、男爵から命じられた任務は男爵に文字の読み書きを教えることだった⋯⋯
七年間の婚約は今日で終わりを迎えます
hana
恋愛
公爵令嬢エミリアが十歳の時、第三王子であるロイとの婚約が決まった。しかし婚約者としての生活に、エミリアは不満を覚える毎日を過ごしていた。そんな折、エミリアは夜会にて王子から婚約破棄を宣言される。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
猫に転生したらご主人様に溺愛されるようになりました
あべ鈴峰
恋愛
気がつけば 異世界転生。
どんな風に生まれ変わったのかと期待したのに なぜか猫に転生。 人間でなかったのは残念だが、それでも構わないと気持ちを切り替えて猫ライフを満喫しようとした。しかし、転生先は森の中、食べ物も満足に食べてず、寂しさと飢えでなげやりに なって居るところに 物音が。
両親も義両親も婚約者も妹に奪われましたが、評判はわたしのものでした
朝山みどり
恋愛
婚約者のおじいさまの看病をやっている間に妹と婚約者が仲良くなった。子供ができたという妹を両親も義両親も大事にしてわたしを放り出した。
わたしはひとりで家を町を出た。すると彼らの生活は一変した。
異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる