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日本初のキラキラネーム
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ス「やっったぜー!俺の勝ちー!ふー!」
ア「ちぃっ……!スサノオ~!」
昔々。日本が、まだ、神代の時代だった頃。
父・イザナギノミコトに、海原を勘当された、スサノオノミコトは、
姉・アマテラスオオミカミの治める、高天原に、助けを求めました。
所が、いきり立ったスサノオが、高天原に向かって来るのを見たアマテラスは、
「スサノオが、高天原に攻めて来た」と、勘違いしてしまいます。
そこで、姉弟は、誓約と言う方法で、勝敗を決める事にしたのです。
ス「あっはっは!じゃ、アマテラス姉ちゃんよ。
約束通り、俺の願い、聞いて貰うぜぇ~?」
ア「オ・ネ・エ・サ・マ!(100回目)」
ス「ハイハイ、オネーサマー(棒)」
赤「おぎゃあ、おぎゃあ」
ア「……おっと。
私達の誓約で産まれた、この子達に、名前を付けてあげなくちゃ」
ス「えぇ~?んな事より、早く、俺を高天原に入れてくれよぉ」
ア「煩い!先ず、順序ってモノがあんのよ」
ス「ちぇ~。分かったよ。ったく、面倒臭ぇな~」
ア「え~っと……アンタの持ってた、十拳の剣から、産まれた女神が、三柱。
私の勾玉からは、男神が、五柱」
ス「じゃあ、俺が、男神の名付け親になるぜ。
そうだな~、今、正に、姉ちゃんとの勝負に、俺が勝った所だから……
そうだ!お前の名前は、『正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命』だ!」
ア「はぁ!?
も、もう一回、言って?」
ス「だーから!『正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命』だよ!」
ア「ち、ちょっと!何、その名前!?早口言葉!?
キラキラネームにも、程があるわよ!
その子、絶対、周りから、揶揄われるって!」
ア「いーや、もう、決めた!
お前は、今から、『正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命』だ!」
赤「キャッ、キャッ」
ス「ほら、コイツも、こんなに、喜んでるじゃねーか」
ア「えぇ……。本当に、大丈夫なの?
もう、知らないわよ?」
それから、数年後。
SE:ポテチバリバリ、コーラグビグビ、ゲームピコピコ
オ「ふぁ~あ。眠い……。
あ~、怠ぅ」
小さかったオシホミミ様は、すくすくとご成長なされ、すっかり、いい大人になりました。
又、スサノオ様は、ヤマタノオロチを退治して、クシナダヒメ様を娶り、
葦原の中津国の出雲で、平和に暮らしてお出でです。
アマテラス様は、最高神として、高天原を治めていらっしゃいました。
そんな、或る日の、高天原。
SE:ポテチバリバリ、コーラグビグビ、ゲームピコピコ
オ「あ~、レベル上げ、面倒臭ぁ。
クッソ、はぐれ●タル、逃げんなよ。
え~っと、カップ麺が出来るのに、後1分……。
あれ、もう、コーラのペット、空じゃん」
SE:ガラッ
ア「ちょっと!オシホミミ!」
オ「げっ、母さん!」
ア「全く、アンタは、いい年して、毎日、グータラグータラと!
少しは、真面目に、働いたらどうなの!」
オ「働いたら、負けだと思ってる」(キリッ)
ア「アンタって子は!
はぁ……偉そうな名前、貰ってる癖に。名前負けしてるわね」
オ「いや、大体、何なんだよ、俺の名前。
『正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命』って。早口言葉か?
どう考えても、可笑しいだろ!」
ア「そ、それは……!」
オ「母さん、何、考えて、こんな名前、付けたの?」
SE:ガラッ
ス「よっ!姉ちゃん!久し振り!」
ア「スサノオ!」
オ「スサノオ叔父さん」
ア「アンタ、何しに、高天原に!?」
ス「この剣を、渡しに来たんだよ」
ア「あら、立派な剣じゃない。どうしたの?」
ス「ヤマタノオロチの尻尾に、入ってたんだ。
高天原じゃ、姉ちゃんに、色々、迷惑掛けちまったからよ。
詫びに、受け取ってくれや」
ア「いいの?貰っちゃって。
有り難う、大事にするわ」
ス「で、こっちは、出雲土産の、蕎麦と紅茶。
嫁のクシナダからの、差し入れだぜぇ?」
ア「まぁ!アンタも、気が利く様になったわね。
クシナダヒメちゃんに、宜しく言っといて頂戴」
ス「で、何だよ?面白そうな話、してたじゃねーか。
名前が、どうとか……」
ア「あぁあぁああ!!
何も、何も言ってないわ!何も聞こえないわ!」
オ「何だよ、母さん?」
ア「さっ!お蕎麦、茹でるから!皆で食べましょ!
オシホミミは、紅茶入れて」
オ「え~、やだよ」
ア「その位、働け!」
ス「何だ、何だぁ?」
こうして、名付けの件は、
オシホミミ様の耳には、永遠に入らなかった、と言う事でございます。
ア「ちぃっ……!スサノオ~!」
昔々。日本が、まだ、神代の時代だった頃。
父・イザナギノミコトに、海原を勘当された、スサノオノミコトは、
姉・アマテラスオオミカミの治める、高天原に、助けを求めました。
所が、いきり立ったスサノオが、高天原に向かって来るのを見たアマテラスは、
「スサノオが、高天原に攻めて来た」と、勘違いしてしまいます。
そこで、姉弟は、誓約と言う方法で、勝敗を決める事にしたのです。
ス「あっはっは!じゃ、アマテラス姉ちゃんよ。
約束通り、俺の願い、聞いて貰うぜぇ~?」
ア「オ・ネ・エ・サ・マ!(100回目)」
ス「ハイハイ、オネーサマー(棒)」
赤「おぎゃあ、おぎゃあ」
ア「……おっと。
私達の誓約で産まれた、この子達に、名前を付けてあげなくちゃ」
ス「えぇ~?んな事より、早く、俺を高天原に入れてくれよぉ」
ア「煩い!先ず、順序ってモノがあんのよ」
ス「ちぇ~。分かったよ。ったく、面倒臭ぇな~」
ア「え~っと……アンタの持ってた、十拳の剣から、産まれた女神が、三柱。
私の勾玉からは、男神が、五柱」
ス「じゃあ、俺が、男神の名付け親になるぜ。
そうだな~、今、正に、姉ちゃんとの勝負に、俺が勝った所だから……
そうだ!お前の名前は、『正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命』だ!」
ア「はぁ!?
も、もう一回、言って?」
ス「だーから!『正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命』だよ!」
ア「ち、ちょっと!何、その名前!?早口言葉!?
キラキラネームにも、程があるわよ!
その子、絶対、周りから、揶揄われるって!」
ア「いーや、もう、決めた!
お前は、今から、『正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命』だ!」
赤「キャッ、キャッ」
ス「ほら、コイツも、こんなに、喜んでるじゃねーか」
ア「えぇ……。本当に、大丈夫なの?
もう、知らないわよ?」
それから、数年後。
SE:ポテチバリバリ、コーラグビグビ、ゲームピコピコ
オ「ふぁ~あ。眠い……。
あ~、怠ぅ」
小さかったオシホミミ様は、すくすくとご成長なされ、すっかり、いい大人になりました。
又、スサノオ様は、ヤマタノオロチを退治して、クシナダヒメ様を娶り、
葦原の中津国の出雲で、平和に暮らしてお出でです。
アマテラス様は、最高神として、高天原を治めていらっしゃいました。
そんな、或る日の、高天原。
SE:ポテチバリバリ、コーラグビグビ、ゲームピコピコ
オ「あ~、レベル上げ、面倒臭ぁ。
クッソ、はぐれ●タル、逃げんなよ。
え~っと、カップ麺が出来るのに、後1分……。
あれ、もう、コーラのペット、空じゃん」
SE:ガラッ
ア「ちょっと!オシホミミ!」
オ「げっ、母さん!」
ア「全く、アンタは、いい年して、毎日、グータラグータラと!
少しは、真面目に、働いたらどうなの!」
オ「働いたら、負けだと思ってる」(キリッ)
ア「アンタって子は!
はぁ……偉そうな名前、貰ってる癖に。名前負けしてるわね」
オ「いや、大体、何なんだよ、俺の名前。
『正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命』って。早口言葉か?
どう考えても、可笑しいだろ!」
ア「そ、それは……!」
オ「母さん、何、考えて、こんな名前、付けたの?」
SE:ガラッ
ス「よっ!姉ちゃん!久し振り!」
ア「スサノオ!」
オ「スサノオ叔父さん」
ア「アンタ、何しに、高天原に!?」
ス「この剣を、渡しに来たんだよ」
ア「あら、立派な剣じゃない。どうしたの?」
ス「ヤマタノオロチの尻尾に、入ってたんだ。
高天原じゃ、姉ちゃんに、色々、迷惑掛けちまったからよ。
詫びに、受け取ってくれや」
ア「いいの?貰っちゃって。
有り難う、大事にするわ」
ス「で、こっちは、出雲土産の、蕎麦と紅茶。
嫁のクシナダからの、差し入れだぜぇ?」
ア「まぁ!アンタも、気が利く様になったわね。
クシナダヒメちゃんに、宜しく言っといて頂戴」
ス「で、何だよ?面白そうな話、してたじゃねーか。
名前が、どうとか……」
ア「あぁあぁああ!!
何も、何も言ってないわ!何も聞こえないわ!」
オ「何だよ、母さん?」
ア「さっ!お蕎麦、茹でるから!皆で食べましょ!
オシホミミは、紅茶入れて」
オ「え~、やだよ」
ア「その位、働け!」
ス「何だ、何だぁ?」
こうして、名付けの件は、
オシホミミ様の耳には、永遠に入らなかった、と言う事でございます。
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