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桜愛でる花の山にて②
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― 花見・当日 ―
~ 花咲山 ~
紅葉「あっ、来た来た! おーい!
伊吹さーん! 猫のお姉ちゃーん!」
呉葉「伊吹様、明石様、お久し振りです。」
伊吹「よっ!」
明石「紅葉ちゃん、呉葉ちゃん。
雛祭りには、おおきにえ。 元気にしてた?」
紅葉「うん! 紅葉は、いつでも、元気いっぱいだよ!」
明石「ほんなら、良かった。」
呉葉「明石様、今日も、お綺麗ですわー。」
明石「まぁっ。」
茨木「明石殿、お変わり無く、何より。
……おい、伊吹。 随分、遅かったじゃないか。」
伊吹「っせぇな、色々あんだよ。」
茨木「……真逆、お前、真っ昼間から、明石殿と……!」
伊吹「アーアー、聞コエナーイ!
そんな事より、呑もうぜ!」
明石(旦那……。 又、大っきな、自分用の盃、持参で……)
虎熊「頭領、待ってましたよ!
あー! 明石さん、お久し振りです」
伊吹「待たせたな。」
明石「あら、虎の鬼さん。 ご機嫌よう。」
虎熊「今日も、仲睦まじいですねっw」
明石「もぉっ///」
伊吹「馬ぁ~鹿。」
熊「もう、まどろっこしい事してねぇで、
とっとと祝言、挙げちまえば良いのによー!」
明石「えぇっ!?///」
伊吹「おい!///」
金熊「子供は、何人、産むつもりなのだ?
早い内から、算段を立てておいた方が良いぞ。」
明石「は……はわわ……///」
伊吹「話、飛び過ぎだろ!///」
星熊(下らん……)
紅葉「さぁ~、お弁当、お弁当!」
呉葉(どきどき……/// 兄者、喜んでくれるかしら……?)
明石「呉葉ちゃん、どうしたん?」
呉葉「じ、実は……///」
コソッ
明石「まぁ……! それは、茨木はん、嬉しいやろねぇ。」
呉葉「えへ……///」
ぱかっ
紅葉「あれ? ご飯が、お弁当箱の端に、寄っちゃってる。」
茨木「あー……紅葉、お前、持って来る時、
重箱、ブンブン振り回したろ?」
紅葉「あっ! やっちゃった♪ テヘペロ☆」
茨木「しょーが無い奴だなぁ。
あーあ、海苔が、蓋の裏に、べったりくっ付いて……
……どうした、呉葉?」
呉葉「な、何でも……有りま……せん……!」
明石「……ま、又、次、頑張ったらええよ。 ね?」
呉葉「あ、明石様ぁ~! うわぁん!」
虎熊「星熊姐さぁんっ!」
星熊「何だ? 相変わらず、賑やかだな、お前は。」
虎熊「え~、つれないなぁ~。
今日は、姐さんの為に、心を込めて、作って来ましたよぉ!
じゃーん!」
星熊「…………。」
虎熊「姐さん、さくらんぼ、大好きですもんね!
虎熊 特製・果物入り寒天、ささ、お一つ、どうぞ!」
星熊「……じゃあ、貰おう。」
熊「おっ、美味そうな甘味だな!」
ひょい、ぱくっ
虎熊「………………!」
熊「もむっ、もむっ……
うん、美ん味ぇな! これ、もっと無ぇの?」
虎熊「…………。
熊さぁん……一寸、いいスか……?」
熊「お? やんのか、虎熊ぁ?」
ぎうっ
虎熊「いでーっ! 姐さん、姐さん、
俺の耳の先、抓って引っ張んないで!」
星熊「料理の一つ位で、ガタガタ騒ぐな!」
(食いたかったが……)
金熊「全く、騒々しい。 此の、見事な桜を楽しまんか。」
熊「……って、金熊、お前、
こんな所に迄、本、持って来てんなよ!」
伊吹「ぷっはぁ~。 桜を見乍ら呑むってのも、乙なもんだな。」
明石「どすなぁ。 ほんに、綺麗で、ええ香り。」
伊吹「酒、お代わり!」
明石「旦那……。 もう、何杯目どすか……。」
伊吹「まーまー、固ぇ事、ゆーなよぉw」
紅葉(じぃーっ)
明石「なぁに? 紅葉ちゃん。」
伊吹「ん?」
紅葉「夫婦みたーい!」
明石「えっ///」
伊吹「こ、こら///」
紅葉「あはは、真っ赤だぁ♪」
呉葉「くすっ。」
茨木「ふ……。」
~ 花咲山 ~
紅葉「あっ、来た来た! おーい!
伊吹さーん! 猫のお姉ちゃーん!」
呉葉「伊吹様、明石様、お久し振りです。」
伊吹「よっ!」
明石「紅葉ちゃん、呉葉ちゃん。
雛祭りには、おおきにえ。 元気にしてた?」
紅葉「うん! 紅葉は、いつでも、元気いっぱいだよ!」
明石「ほんなら、良かった。」
呉葉「明石様、今日も、お綺麗ですわー。」
明石「まぁっ。」
茨木「明石殿、お変わり無く、何より。
……おい、伊吹。 随分、遅かったじゃないか。」
伊吹「っせぇな、色々あんだよ。」
茨木「……真逆、お前、真っ昼間から、明石殿と……!」
伊吹「アーアー、聞コエナーイ!
そんな事より、呑もうぜ!」
明石(旦那……。 又、大っきな、自分用の盃、持参で……)
虎熊「頭領、待ってましたよ!
あー! 明石さん、お久し振りです」
伊吹「待たせたな。」
明石「あら、虎の鬼さん。 ご機嫌よう。」
虎熊「今日も、仲睦まじいですねっw」
明石「もぉっ///」
伊吹「馬ぁ~鹿。」
熊「もう、まどろっこしい事してねぇで、
とっとと祝言、挙げちまえば良いのによー!」
明石「えぇっ!?///」
伊吹「おい!///」
金熊「子供は、何人、産むつもりなのだ?
早い内から、算段を立てておいた方が良いぞ。」
明石「は……はわわ……///」
伊吹「話、飛び過ぎだろ!///」
星熊(下らん……)
紅葉「さぁ~、お弁当、お弁当!」
呉葉(どきどき……/// 兄者、喜んでくれるかしら……?)
明石「呉葉ちゃん、どうしたん?」
呉葉「じ、実は……///」
コソッ
明石「まぁ……! それは、茨木はん、嬉しいやろねぇ。」
呉葉「えへ……///」
ぱかっ
紅葉「あれ? ご飯が、お弁当箱の端に、寄っちゃってる。」
茨木「あー……紅葉、お前、持って来る時、
重箱、ブンブン振り回したろ?」
紅葉「あっ! やっちゃった♪ テヘペロ☆」
茨木「しょーが無い奴だなぁ。
あーあ、海苔が、蓋の裏に、べったりくっ付いて……
……どうした、呉葉?」
呉葉「な、何でも……有りま……せん……!」
明石「……ま、又、次、頑張ったらええよ。 ね?」
呉葉「あ、明石様ぁ~! うわぁん!」
虎熊「星熊姐さぁんっ!」
星熊「何だ? 相変わらず、賑やかだな、お前は。」
虎熊「え~、つれないなぁ~。
今日は、姐さんの為に、心を込めて、作って来ましたよぉ!
じゃーん!」
星熊「…………。」
虎熊「姐さん、さくらんぼ、大好きですもんね!
虎熊 特製・果物入り寒天、ささ、お一つ、どうぞ!」
星熊「……じゃあ、貰おう。」
熊「おっ、美味そうな甘味だな!」
ひょい、ぱくっ
虎熊「………………!」
熊「もむっ、もむっ……
うん、美ん味ぇな! これ、もっと無ぇの?」
虎熊「…………。
熊さぁん……一寸、いいスか……?」
熊「お? やんのか、虎熊ぁ?」
ぎうっ
虎熊「いでーっ! 姐さん、姐さん、
俺の耳の先、抓って引っ張んないで!」
星熊「料理の一つ位で、ガタガタ騒ぐな!」
(食いたかったが……)
金熊「全く、騒々しい。 此の、見事な桜を楽しまんか。」
熊「……って、金熊、お前、
こんな所に迄、本、持って来てんなよ!」
伊吹「ぷっはぁ~。 桜を見乍ら呑むってのも、乙なもんだな。」
明石「どすなぁ。 ほんに、綺麗で、ええ香り。」
伊吹「酒、お代わり!」
明石「旦那……。 もう、何杯目どすか……。」
伊吹「まーまー、固ぇ事、ゆーなよぉw」
紅葉(じぃーっ)
明石「なぁに? 紅葉ちゃん。」
伊吹「ん?」
紅葉「夫婦みたーい!」
明石「えっ///」
伊吹「こ、こら///」
紅葉「あはは、真っ赤だぁ♪」
呉葉「くすっ。」
茨木「ふ……。」
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