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道連れ
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千春はよく道を聞かれるが、「じゃあ近くまで一緒に行きましょう」と言うことはない。
同じ方向に行くときも、目的地が同じときも、一緒に行って案内することはない。
千春は優しくて、道を教わったが困っているような人を、理由もなく放置するとは思えなかった。
「うっかり変なところに連れ込まれたりしたら、嫌じゃない?」
しかし理由を聞けば、至極まっとうなものだった。女子中学生としては当然の警戒だった。
また、千春は気付いていないようだが、人ではないものも紛れている。連れていかれては大変だ。
私は千春に、絶対について行かないように、と強く念押しした。
同じ方向に行くときも、目的地が同じときも、一緒に行って案内することはない。
千春は優しくて、道を教わったが困っているような人を、理由もなく放置するとは思えなかった。
「うっかり変なところに連れ込まれたりしたら、嫌じゃない?」
しかし理由を聞けば、至極まっとうなものだった。女子中学生としては当然の警戒だった。
また、千春は気付いていないようだが、人ではないものも紛れている。連れていかれては大変だ。
私は千春に、絶対について行かないように、と強く念押しした。
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