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本編
愛し、支え、守る 1★
しおりを挟む「アマーリエ」
フリードリッヒは指先をアマーリエの頬に沿わせた。そっと滑らせて、両手で頬を撫でるように触れた。
ほ、と漏らした吐息が甘やかで官能的に背筋を擽った。早鐘を打つ鼓動が耳に響くなか、フリードリッヒはどこか嬉しげに頬を撫でてくれる。
それから軽く口付けをおとされる。軽く合わせてちゅっちゅっと口づけるたびに、体中に甘い熱を覚えた。
何度も啄むようなキスのあと、アマーリエを抱き上げる。
「ベッドに行こう」
「はい」
アマーリエはフリードリッヒの首に手をまわして身を寄せる。
フリードリッヒは丁寧にアマーリエをベッドにおろして口づける。じんと身の内が甘く疼いてアマーリエは続けて何度もフリードリッヒの唇を味わった。
唇を離されてアマーリエはフリードリッヒを見つめて吐息をついた。
「んっ……ふ……」
片頬に手を添えて耳を舌で愛撫しながらも、フリードリッヒは時々不意打ちのように頬に口付ける。愛撫しながらも頬に沿えた指で耳も擽るように軽く触れられるとアマーリエは小さな喘ぎを漏らして身を震わせた。
「ぁ……」
今度は身を捩るアマーリエの逆の頬に手を添えて逆の耳を舌で愛撫する。
「ぁ……も、フリードリッヒさまっ……そこばっかり駄目です」
耳輪を舐めたり食んだり耳を執拗に嬲られてアマーリエは身を捩ってフリードリッヒの唇を指で押しとどめる。目を潤ませてフリードリッヒを見あげて、己の耳とフリードリッヒの唇の間に指を滑り込ませていた。
「済まない。つい、ね」
フリードリッヒは悪びれず詫びてアマーリエの少し硬い指に口づけた。フリードリッヒは構わずアマーリエの手を取り、指や手に口づけた。
「んっ……」
唇に長めの口づけをしたあと舌を絡める。舌を絡められ、腔内をなぞられるにつれ、ぞくぞくと淡い感触が背に伝うのを感じた。体をしっぽりと抱いて角度を変えつつ何度も繰り返す。
互いの熱を交換するように長い時間をかけてキスをした。
フリードリッヒがアマーリエのネグリジェの胸のリボンを解くと合わせがほどけるように左右に分かれて胸から腹部にかけて肌が露出した。
「綺麗だ」
「……フリードリッヒさま」
今までしたことがない扇情的な格好なので恥ずかしいが、褒められると嬉しい。
「んっ……ぁっ……んんっ……ぁっ……」
口づけられ舌を絡められ、アマーリエはフリードリッヒに縋るように腕をまわして、フリードリッヒの舌に応える。
フリードリッヒはそのままアマーリエを横たえて口付けながら花芯に指を這わせた。蜜で潤った花芯や花弁を撫でられるとじんと熱く疼く。甘い疼きは下腹部だけでなく、アマーリエの体全体に波紋のように広がっていく。
(やだ……もう濡れちゃってる)
アマーリエは甘い震えを堪えようとするも、花芯からの甘い疼きと熱が高ぶっていくにつれて、堪えるのも難しくなってきた。
フリードリッヒは時に乳房に口づけを落として、淡く染まった頂を口に含んで吸い上げたり、皮膚に唇を落としたりしながら、不意打ちのように短い口づけを唇に落とした。フリードリッヒは口づけを落としながら身を捩って感じるアマーリエを見下ろす。そのことに気づいて、アマーリエは頬を恥じらいに熱くした。感じている顔を見られるのはまだ慣れない。夫になったのだから見る権利はあるのだが、まだ恥ずかしい。
指で敏感な花芯を弄られて、口づけを落とされて、アマーリエはだんだんと高ぶっていく与えられる法悦に嬌声を堪えられない。
「ぁっ……んっ……ぁっ、ぁあっ……」
法悦の熱い波が押し寄せてきてアマーリエは達してしまった。
「はぁ……ぁ……」
ぼんやりと思考に靄がかかったようにアマーリエはふわふわと宙に浮いたような感覚に包まれていた。
「アマーリエ、愛している」
囁く声は少し乱れて掠れていてアマーリエの耳に触れて背筋を震わせた。
「フリードリッヒさま……私も、愛しています」
束の間見つめ合って口付けを交わす。
「んっ……ぁっ、っ……」
フリードリッヒはアマーリエに深く口づけてきた。フリードリッヒの舌はアマーリエの舌を絡めてくすぐり、吸い上げる。口腔内をなぞられる度にぞくぞくと淡い感触が背に伝うのを感じた。
角度を変えてフリードリッヒはさらにアマーリエに口づける。長い口づけはアマーリエを次第にフリードリッヒの熱で満たして
いく。
フリードリッヒの手がアマーリエの頬に沿えて何度も深い口づけを与えられることに喜びを感じていた。
「ぁっ……」
フリードリッヒの指が花弁の間をなぞる。蜜を掬って指を滑らせ、蜜口に指を滑り込ませた。
フリードリッヒの長い指がアマーリエの中に入ると奥がきゅっと疼いた。指で上側を撫でるように小刻みに動かすと水音が耳に届いた。
フリードリッヒは指を二本に増やしてアマーリエの中を撫でまわすように指でなぞっていく。内壁はぴったりと指にくっついているのに蜜のおかげで滑りがよいようで、動くたびにはしたない水音が静かな部屋にアマーリエの嬌声に混じって響いた。
「ぁっ……ぁあっ……ぁっ、やぁ……フリードリッヒさまっ……」
先程のように指で上側を撫でるように小刻みに動かされ、先ほどよりも増した質量にアマーリエは身もだえた。指でされるたびにくちゅくちゅと水音が響いてアマーリエの理性を煽り立てる。
(フリードリッヒさまの指、激しい……)
指がアマーリエの中を弄っていることにとても気持ちが高ぶった。はしたない水音を立てるほど掻き回しているのに、気持ちよくてアマーリエは身悶える。
さらに追い立てるようにフリードリッヒは中を掻きながら親指でアマーリエの花芯を押すように刺激する。中の刺激と外の刺激にアマーリエは身を捩って喘いだ。
「ぁあっ……ぁっはっ、ぁっ……ぁぁっ……」
耐えきれずにすぐに達してしまった。達した余韻に浸りながら息を整えているとフリードリッヒが軽くキスをしてくれる。
(こういう時のキス……すごく好き)
すごく気持ちよくしてくれるのに、優しくもしてくれてとても嬉しい。
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