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七章 ヴォイド目線

7−7[R-18]

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 訳もわからず泣き始めるペイジに、居た堪れなさを感じる。しかし、俺は気づいていなかったのだ。この小さな体を蝕む疼きがではなく、来るものだということを。

 どうしたと聞いてみても、うう、と力無く唸るだけ。言いにくそうに表情を曇らせ、身を捩りながらも、このままでは嫌だという念をこちらに送り続けてくる。何か言えない訳でもあるのか、ただ擦るだけでは嫌なのか、何を求めているのかわからないまま俺たちは膠着状態に陥る。

 物足りなさを感じている、それは理解できたが、それがどこから来るものなのかに気付けずにいた。あの時ペイジがメイディに弄ばれていた状況を思い返しても、何も不可解なことなど───

「───あ」

 そこで思い至る。自分が乗り込むのがもう数刻遅ければ未遂では済まなかった。ということは、薬を潤滑油として使って後ろを解されていることに他ならない。またも額に手を当て天井を仰ぎ見てから、どうしようもない状況に頭を悩ませる。

 指の隙間からペイジを伺い見れば、こちらに縋るのをやめて顔を伏せていた。

 否。

 己の分身を握る、唾液に塗れた俺の指を、悩ましげに見つめていた。

 ああ、そう言えば先ほども丹念に吸った後は欲しそうにしてたなぁ、などと気付きたくもなかった真相に忘れていた頭痛が戻ってきたような気がする。これはもう腹を括るしかないのか。あの馬鹿メイディでもないのに、幼な子の尻を開発せねばならぬのか、と。

 俺は顔を手で隠したまま、静かに、ペイジの股間に埋めていた手を開いた。そのまますべらかな腿に手を這わせ、脚の付け根までゆっくりと撫でてから、その奥に眠る秘された箇所を暗に示唆する。

これが、欲しいのか?」

 腿から感じるくすぐったさに小さく身悶えてから、その問いに呼応するように、ペイジは小さく頷いた。

「……お、お腹の、奥、が……じんじんする、んです……」

 消え入りそうな声で羞恥に塗れた真実を吐露するペイジを見下ろし、俺は真顔になって、脳内であの人のいい顔をした醜悪な悪魔メイディを数度殴りつけた。無論そんなことをしても当の悪魔は痛くも痒くもないし、ペイジの体の疼きも止まらないことはわかっている。

 しかし幾分かは気が晴れたらしく、これまた仕方なく、己の意志には一切も関係がなく、目の前の小さな生き物の安寧のためにやらねばならぬと心を決めることができた。
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