起きたら草原…女性がいない世界ってマジですか!?

天音の柊

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ぷちっと家出

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置いてかれた俺は、パパとママが帰ってきてから、盛大に拗ねた。

カインくんに、ああは言われたもののさ、大丈夫だと思うんだ!

その結果

「れぎんおっけー!かなふおっけー!」
【レイ…いいのか?】
「主とおでかけ…!!!」

いいのー!

「れぎんのる」
「主、私が運んでいくか?」
「そしたら、おれ、ういてるよーにみえるからダメ!」
「そうか…」

カナフは項垂れていた。でも、これは仕方ないでしょ!

レギンにオオカミくらいの大きさになってもらってー!カナフは、みんなには見えない状態になってもらって、レッツゴー!



レギンに登れなくて、カナフに乗せてもらった。



おお!早い!早い!景色が早い!楽しい!
そしてー!到着~!冒険者ギルド!

「お?ちびっ子。立派なシルバーウルフを連れてるな。おつかいか?」

お!なんか話しかけられたぞ!

【あんな下等生物と一緒にするな!】

「よく吠える元気なシルバーウルフだな!」
【俺はレギンだ!!それに、フェンリルだ!】

そっか、俺以外には、吠えてるようにしか聞こえないのか

「うん!げんきなこなんだ!」
「そうかそうか!ちびっ子、菓子をやろう」
「わぁ!ありがとう!おにーさん!」
「お兄さんかあ~。照れるなぁ」

おじさんっぽいけど、こういう時はこう言うべし!

「おにーさん、おれ、ぼうけんしゃのとうろくしにきたの」
「ちびっ子がか…?」

そういうと、おじさん…もとい、お兄さんは難しい顔をした。

「ちびっ子、今歳はいくつだ?」
「5さい!」
「ギリギリだな」

そう言って、うーんと考え込んでしまった。
あれ?もしかして年齢制限とかある感じ?

「主。確か、ギルド登録は5歳からだ」

うっわ、確かにギリギリセーフ?

「ちびっ子…。俺についてこい」
「うん!」

そう言って、お兄さんはギルドの中に入っていった。

レギンは待っててね~

「あ!シルバーウルフは、こっちの小屋な」

お兄さんがレギンを移動させてくれた。

「ここでまっててね~」
【レイー…】

そして、お兄さんとギルドに入ったら、騒がしかったみたいだったのに、急に静まり返った。
なになになに???

「この子の冒険者登録を頼む」
「えっと…お子さんですか?」
「違うわ!」

周りの騒がしさが戻ってきた。
何だったんだろう?

「おい、ノルン~。俺はお前がやっと身を固めたと思ったのによ~」

めっちゃ酔っ払ってる人来た…。これぞギルド!!イメージ的に、酔っ払ってるガラの悪い人がいるイメージある!

「ほらよ、ちびっ子。これが冒険者カードだ。だが、このままだと使えないからここに血を垂らしてくれないか?」
「ち?」

指噛みちぎればいいってこと?

「主、私に任せろ」

その瞬間、サクッって音がして俺の指から血がドバドバでた。
おいおいおい。やりすぎでは??

「あ、主!すまない!!気合を入れすぎた!」

ホントだよ!気合い入れすぎ!!!
ほら、周りの人達焦ってるよ。

「おい!ちびっ子!何してんだ!」

俺じゃないけども…と思いながらも、お兄さんはめっちゃ心配してくれて、一瞬で魔法で治してくれた。

「主…私がやった事だが、焦ってしまった…。すまない」

いいよー、大丈夫!

「ちびっ子、魔法使いか?将来有望だが、気をつけろよ?カードはこれで大丈夫だ」

お兄さんが、カードを渡してくれた。

渡してくれたカードを見ると、俺の名前とFというアルファベットが書いてあった。
もしかしてこれは!ランクってやつですかね!?興奮してきた!

「ありがとう!」
「よしよし!」

おおーー!いい感じ~!

えへへーって思いながら、和んでいたらギルドの扉が凄い勢いで開いた。

「やばいぞ!この依頼!!!すげー金もらえる!!」

誰か来た。すごい大声。

「お貴族様!ヘブルス家からのご依頼だ!!」

ヘブルス?

「まだ社交界にも出てきておらず、箱入りの子が行方不明になったらしい!!!その子を探して、ヘブルス家まで送り届けて欲しいんだと!!!」

あ、ヤバい。俺ピンチだ。






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