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お茶会がやってきた~1~
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僕への家族の態度が変わって、僕が勝手にいなくなった騒動からおよそ一ヶ月経った。
いまだに家族との距離感が図れない僕は、逆に家族に無関心なくらいによそよそしい態度をとってしまっている。興味が全くないわけではないが、一人で自由に生きることを決心した手前、前よりは優先度が低い。
家族そろって食べる夕食は基本自分から話しかけることはなく、話しかけられたら話すくらいだった。そんな態度でも、暇さえあれば僕に構いに来る家族が不思議でしょうがない。別に、無理に家族しようとしなくてもいいのにな、と思ってしまう。
イケメンさんはというと、あの後急に「用事があるからまた来る」と言い残して、皆の静止を待たずに屋敷の外に走り去っていってしまった。物凄く悲しかったけど、僕だけに聞こえるように「待ってろよ」と頭をなでながら耳打ちして、最後にはつむじにキスを落として行ってしまった。
また会えることが分かっただけでもいい。そんなに多く望んじゃうのは良くない。だから、いい。そう言い聞かせ、この一か月はシエルが何故父の書類や母の料理に嫌な感じを受けたのか自分なりに考えたり、父にそのことについて聞かれて答えたりしていた。
いつもの夕食が始まると、ふと父が話し出した。
「一か月後に貴族の子息子女たちが集うお茶会が開かれる。そこに四人で参加してきなさい。衣装は、明日から呼んでいるから寝過ごさないようにな。
シエルは、行きたくなかったら僕とエリスと共にここでゆっくり過ごそう。」
父がそんなことを言うとは思わず、驚いて固まっていると、母エリスも「偶にはそんな日もいいわね~」とノリ気だ。
「お父様、ぼくもシエル兄さまと一緒に過ごしたいです!」
すかさずノヴァが手を挙げて話す。前回のお茶会はノヴァにとって退屈だったのだろうか?それとも、理由があるとはいえ僕が問題を起こしたことが気にかかっているのだろうか。
思っていたよりもキラキラとした瞳を父に向けており、そんなノヴァを睨むお兄様たち。状況は理解出来ないが、自分が行かないことでこうなってるなら普通にお茶会参加しようかな。まぁ、元々そのつもりではあったけど。
そうやって決心した日から二週間が経ち、前問題児である僕は、家族が熱心に選びぬいた衣装を身にまとっていた。といっても、派手すぎるギラギラとした衣装ではない。品のある落ち着いた感じで、いかにも高そうな衣装だ。
兄弟たちも流石の着こなしで、並んだら僕がかすみそうだ。
出発直前まで父と母に抱きつかれていたが、馬車内では兄弟たちが僕の隣に一斉に座ろうとしてぶつかっていた。三人で一斉に同じところに座ろうとするなんてすごく仲良しだよな~と改めて思う。そんなことを考えていると、会場に着いた。
なんと王城だ。だからこそ親がついてこなくても安全というのもあるが、大きな理由は、お茶会といった集まりは一番上の人が開くことが通常だからというのもある。僕らの世代は王子さまがいるため、一番上の身分である王子様の家、つまり王城で行われるのだ。
王子さまが参加しないときは、その次に位が高い者たちが開く。ちなみに前回は、今回と同じ王城で行われた。
馬車を降りた瞬間から周りからの視線が突き刺さる。僕たちが高い身分ということもあるだろうが、ヒロイン(男)に嫉妬して暴れたとの受け取られ方が一度広まってしまったら、相手から良い印象など得られるはずもない。僕の言動に関しては一応弁解はされているみたいだが、その多くの人がそこまで本気にしていないことは見ていたら分かる。
席は特に決まっていない。椅子は人数以上に用意されているみたいだが、立ってお話しする人も多い。刺さる視線を気にしないようにして辺りを見回すと、机にはスイーツと普通の食事がある。どれも美味しそうなのに、ほとんどの人がまだ手をつけていない。
王子がまだ到着していないことから、取り分けるのはよくても食べることはできない。他の子息子女たちに囲まれ始めた兄弟たちをおいて料理が置かれている机を物色する。
ついにみつけた。
僕の大好きなショコラケーキ!周りがざわついて入り口に注目が集まったことから、王子が庭園に来たことが分かる。王子の席は入り口から一番遠いところに位置されており、そこに着いて音頭をとって開始となる。王子中心で護衛の配置が決まるため、王子の席のみが固定で決まっている。ほかの人は、椅子取りゲームで早い者勝ちだ。
ショコラケーキもといチョコレートケーキが多く置かれている机に素早く向かう。この席は、あまりにも王子の席とは真反対のためか幸いなことに誰も座っていない。
座ろうと椅子に手を伸ばすと、背の高いかっこいい男の子と手が被った。
「あっ、ごめん。そこ..........................座る?」
「座りづらっ。」
ショコラケーキをどうしても譲れなくて、取り繕うにも出来なかった。彼の仏頂面が少し笑みを含んだ顔に変化し、急に恥ずかしさが増す。
「テーブルどこでもいいなら他行ってくんない?」
「テーブル一つをお前だけで陣取るつもりか?他にも椅子あるのにケチかよ。」
つい意地悪な言い方をしちゃったと焦ったけど、相手は相手でニヤリと言葉をぶつけてくる。この子のいう通りで、一つのテーブルに複数人が座る形が自然だ。だけど、僕の場合避けられるだろうと思っていたから、まさか同じテーブルに座ろうと思うなんて考えもしなかったのだ。
次第に自分の素っ気なさすぎる態度に罪悪感を抱き、自分のペースでゆっくりと話し出す。
「だって…話したことない子と一緒にいるの気まずいし.....それにケーキ.....。」
「あんだよ。ケーキがなに?」
「.....ケーキいっぱい食べたいっ....もん。」
言ってしまった。逝ってしまった。
我ながら子どもっぽ過ぎる回答に羞恥心が襲う。この子絶対馬鹿にするタイプだぁ。知らないけど。
忘れるために、早い者勝ちということで素早く席に着かせてもらう。すぐ近くから視線を感じながらも目を合わせないように、目前のショコラケーキを物色する。いつの間にか邪念は消え、取り分けられてあるケーキを時間をかけて三つ選び、自分の目の前に持ってくる。
選び抜いたトップ3のショコラケーキだからか一段と美味しそうで、見ているだけでも幸せで頬が緩む。目も輝いているのが自分でもわかる。
早く食べたいっ。クリームだけでもつまみ食いしてもいいかなぁ?食べたいよぉー
すると、隣から僕の口元にフォークが寄せられた。乗っている茶色い物体に迷わずかぷっと食らいつく。
あぁ、幸せだ…。おいしすぎるっっっ。
目を閉じて味わっていた余韻を惜しみながら明るい光を入れる。
いつの間にか僕が座っているテーブルは、椅子の空きなく人が座っていた。仏頂面のかっこいい男の子(国境を守る辺境伯家の息子カイロス)は僕の隣の席に着き、隣のもう一つにはアルスヴァルドお兄様が。リカルドお兄様とノヴァも同じテーブルに着き、何故かヒロインのクロアもいる。更に、6人テーブルだったはずが繋げられ、10人テーブルに進化を遂げている。宰相の息子オスカー、騎士団長の息子エリオット、作中ではこの国一の魔法使いと呼ばれるようになるルーシェル、そして、椅子の位置固定のはずのレナード王子である。
ここまで気付かなかった僕に啞然とするも、皆が雑談しながらもチラチラと視線を向けてくるのが気になって仕方がない。
というか、あーんされた時点で何故気づかないんだ僕…。フォークに少し残っているクリームが気になるのか、僕によこしたスプーンをじっと見つめていて動かないアルスお兄様…。そんなにフォークに残ったクリームが気になるのだろうか。
「そのフォーク、僕が口付けちゃったんで貰います。」
そういって手を伸ばすと、僕とは反対のほうに体を傾けてフォークを守っている。
「だ、だっだだだだだ大丈夫だ。これで…これでいいんだ…。これで…」
最後は消え入るような声で返すお兄様。動揺しすぎではないだろうか。
あっと思い立つ。お兄様のショコラケーキの貴重な一口をもらった?のだから、僕も返すべきではないだろうか。
一口フォークでとるまでは良かったが、貴重な一口ということで決心が途端に鈍る。なんとか欲と理性の狭間でせめぎあいながらもお兄様の服を軽く掴んで数回引っ張る。
「お兄様.....、僕も.............僕も一口っ..........あげ.....ます。」
貴重な一口をくれた?ため、特別にナンバーワンの見た目のショコラケーキをお兄様にあげる。
お兄様は驚いた顔をしたものの僕の決心の揺らぎ様を見てか、笑みを含ませ、ほころぶような顔をみせて僕のほうに顔を寄せる。
「にいさまっ.....あーんっ。」
一瞬兄様の顔が閲覧禁止レベルで崩れた気がしたのだが、気のせいだろうか。
「二人だけの空間作るのやめてもらっていいかな?」
「シエル兄さま、僕のも一口どうぞっ。」
「アース、そのフォークもらうぞっ。」
「アースヴァルド、そこのかわいいの連れてっていいか?」
「四兄弟もいるのですから1人くらい弟にもらってもいいですよね?」
「シエルくん、僕の家に来たらいつでもケーキ食べれるよ。」
「可愛いね~僕が養ってあげようか。」
「このちっこいの明日俺ん家連れて帰るわ。」
レナード王子のツッコミを皮切りに一斉に冗談を言い始めた僕とアースヴァルド兄様以外の男たち。
アースヴァルド兄様は皆の冗談を真に受けてしまったのか、全員に掴みかかるがごとく鋭い視線を飛ばし、口喧嘩を買っている。兄さまって素直なんだなと思いながら、ノヴァと辺境伯家の息子カイロスに順番に餌付けされる。
やっぱりショコラは美味しいっ!
最終的には、ショコラで頭もお腹もいっぱいになるシエルだった。
いまだに家族との距離感が図れない僕は、逆に家族に無関心なくらいによそよそしい態度をとってしまっている。興味が全くないわけではないが、一人で自由に生きることを決心した手前、前よりは優先度が低い。
家族そろって食べる夕食は基本自分から話しかけることはなく、話しかけられたら話すくらいだった。そんな態度でも、暇さえあれば僕に構いに来る家族が不思議でしょうがない。別に、無理に家族しようとしなくてもいいのにな、と思ってしまう。
イケメンさんはというと、あの後急に「用事があるからまた来る」と言い残して、皆の静止を待たずに屋敷の外に走り去っていってしまった。物凄く悲しかったけど、僕だけに聞こえるように「待ってろよ」と頭をなでながら耳打ちして、最後にはつむじにキスを落として行ってしまった。
また会えることが分かっただけでもいい。そんなに多く望んじゃうのは良くない。だから、いい。そう言い聞かせ、この一か月はシエルが何故父の書類や母の料理に嫌な感じを受けたのか自分なりに考えたり、父にそのことについて聞かれて答えたりしていた。
いつもの夕食が始まると、ふと父が話し出した。
「一か月後に貴族の子息子女たちが集うお茶会が開かれる。そこに四人で参加してきなさい。衣装は、明日から呼んでいるから寝過ごさないようにな。
シエルは、行きたくなかったら僕とエリスと共にここでゆっくり過ごそう。」
父がそんなことを言うとは思わず、驚いて固まっていると、母エリスも「偶にはそんな日もいいわね~」とノリ気だ。
「お父様、ぼくもシエル兄さまと一緒に過ごしたいです!」
すかさずノヴァが手を挙げて話す。前回のお茶会はノヴァにとって退屈だったのだろうか?それとも、理由があるとはいえ僕が問題を起こしたことが気にかかっているのだろうか。
思っていたよりもキラキラとした瞳を父に向けており、そんなノヴァを睨むお兄様たち。状況は理解出来ないが、自分が行かないことでこうなってるなら普通にお茶会参加しようかな。まぁ、元々そのつもりではあったけど。
そうやって決心した日から二週間が経ち、前問題児である僕は、家族が熱心に選びぬいた衣装を身にまとっていた。といっても、派手すぎるギラギラとした衣装ではない。品のある落ち着いた感じで、いかにも高そうな衣装だ。
兄弟たちも流石の着こなしで、並んだら僕がかすみそうだ。
出発直前まで父と母に抱きつかれていたが、馬車内では兄弟たちが僕の隣に一斉に座ろうとしてぶつかっていた。三人で一斉に同じところに座ろうとするなんてすごく仲良しだよな~と改めて思う。そんなことを考えていると、会場に着いた。
なんと王城だ。だからこそ親がついてこなくても安全というのもあるが、大きな理由は、お茶会といった集まりは一番上の人が開くことが通常だからというのもある。僕らの世代は王子さまがいるため、一番上の身分である王子様の家、つまり王城で行われるのだ。
王子さまが参加しないときは、その次に位が高い者たちが開く。ちなみに前回は、今回と同じ王城で行われた。
馬車を降りた瞬間から周りからの視線が突き刺さる。僕たちが高い身分ということもあるだろうが、ヒロイン(男)に嫉妬して暴れたとの受け取られ方が一度広まってしまったら、相手から良い印象など得られるはずもない。僕の言動に関しては一応弁解はされているみたいだが、その多くの人がそこまで本気にしていないことは見ていたら分かる。
席は特に決まっていない。椅子は人数以上に用意されているみたいだが、立ってお話しする人も多い。刺さる視線を気にしないようにして辺りを見回すと、机にはスイーツと普通の食事がある。どれも美味しそうなのに、ほとんどの人がまだ手をつけていない。
王子がまだ到着していないことから、取り分けるのはよくても食べることはできない。他の子息子女たちに囲まれ始めた兄弟たちをおいて料理が置かれている机を物色する。
ついにみつけた。
僕の大好きなショコラケーキ!周りがざわついて入り口に注目が集まったことから、王子が庭園に来たことが分かる。王子の席は入り口から一番遠いところに位置されており、そこに着いて音頭をとって開始となる。王子中心で護衛の配置が決まるため、王子の席のみが固定で決まっている。ほかの人は、椅子取りゲームで早い者勝ちだ。
ショコラケーキもといチョコレートケーキが多く置かれている机に素早く向かう。この席は、あまりにも王子の席とは真反対のためか幸いなことに誰も座っていない。
座ろうと椅子に手を伸ばすと、背の高いかっこいい男の子と手が被った。
「あっ、ごめん。そこ..........................座る?」
「座りづらっ。」
ショコラケーキをどうしても譲れなくて、取り繕うにも出来なかった。彼の仏頂面が少し笑みを含んだ顔に変化し、急に恥ずかしさが増す。
「テーブルどこでもいいなら他行ってくんない?」
「テーブル一つをお前だけで陣取るつもりか?他にも椅子あるのにケチかよ。」
つい意地悪な言い方をしちゃったと焦ったけど、相手は相手でニヤリと言葉をぶつけてくる。この子のいう通りで、一つのテーブルに複数人が座る形が自然だ。だけど、僕の場合避けられるだろうと思っていたから、まさか同じテーブルに座ろうと思うなんて考えもしなかったのだ。
次第に自分の素っ気なさすぎる態度に罪悪感を抱き、自分のペースでゆっくりと話し出す。
「だって…話したことない子と一緒にいるの気まずいし.....それにケーキ.....。」
「あんだよ。ケーキがなに?」
「.....ケーキいっぱい食べたいっ....もん。」
言ってしまった。逝ってしまった。
我ながら子どもっぽ過ぎる回答に羞恥心が襲う。この子絶対馬鹿にするタイプだぁ。知らないけど。
忘れるために、早い者勝ちということで素早く席に着かせてもらう。すぐ近くから視線を感じながらも目を合わせないように、目前のショコラケーキを物色する。いつの間にか邪念は消え、取り分けられてあるケーキを時間をかけて三つ選び、自分の目の前に持ってくる。
選び抜いたトップ3のショコラケーキだからか一段と美味しそうで、見ているだけでも幸せで頬が緩む。目も輝いているのが自分でもわかる。
早く食べたいっ。クリームだけでもつまみ食いしてもいいかなぁ?食べたいよぉー
すると、隣から僕の口元にフォークが寄せられた。乗っている茶色い物体に迷わずかぷっと食らいつく。
あぁ、幸せだ…。おいしすぎるっっっ。
目を閉じて味わっていた余韻を惜しみながら明るい光を入れる。
いつの間にか僕が座っているテーブルは、椅子の空きなく人が座っていた。仏頂面のかっこいい男の子(国境を守る辺境伯家の息子カイロス)は僕の隣の席に着き、隣のもう一つにはアルスヴァルドお兄様が。リカルドお兄様とノヴァも同じテーブルに着き、何故かヒロインのクロアもいる。更に、6人テーブルだったはずが繋げられ、10人テーブルに進化を遂げている。宰相の息子オスカー、騎士団長の息子エリオット、作中ではこの国一の魔法使いと呼ばれるようになるルーシェル、そして、椅子の位置固定のはずのレナード王子である。
ここまで気付かなかった僕に啞然とするも、皆が雑談しながらもチラチラと視線を向けてくるのが気になって仕方がない。
というか、あーんされた時点で何故気づかないんだ僕…。フォークに少し残っているクリームが気になるのか、僕によこしたスプーンをじっと見つめていて動かないアルスお兄様…。そんなにフォークに残ったクリームが気になるのだろうか。
「そのフォーク、僕が口付けちゃったんで貰います。」
そういって手を伸ばすと、僕とは反対のほうに体を傾けてフォークを守っている。
「だ、だっだだだだだ大丈夫だ。これで…これでいいんだ…。これで…」
最後は消え入るような声で返すお兄様。動揺しすぎではないだろうか。
あっと思い立つ。お兄様のショコラケーキの貴重な一口をもらった?のだから、僕も返すべきではないだろうか。
一口フォークでとるまでは良かったが、貴重な一口ということで決心が途端に鈍る。なんとか欲と理性の狭間でせめぎあいながらもお兄様の服を軽く掴んで数回引っ張る。
「お兄様.....、僕も.............僕も一口っ..........あげ.....ます。」
貴重な一口をくれた?ため、特別にナンバーワンの見た目のショコラケーキをお兄様にあげる。
お兄様は驚いた顔をしたものの僕の決心の揺らぎ様を見てか、笑みを含ませ、ほころぶような顔をみせて僕のほうに顔を寄せる。
「にいさまっ.....あーんっ。」
一瞬兄様の顔が閲覧禁止レベルで崩れた気がしたのだが、気のせいだろうか。
「二人だけの空間作るのやめてもらっていいかな?」
「シエル兄さま、僕のも一口どうぞっ。」
「アース、そのフォークもらうぞっ。」
「アースヴァルド、そこのかわいいの連れてっていいか?」
「四兄弟もいるのですから1人くらい弟にもらってもいいですよね?」
「シエルくん、僕の家に来たらいつでもケーキ食べれるよ。」
「可愛いね~僕が養ってあげようか。」
「このちっこいの明日俺ん家連れて帰るわ。」
レナード王子のツッコミを皮切りに一斉に冗談を言い始めた僕とアースヴァルド兄様以外の男たち。
アースヴァルド兄様は皆の冗談を真に受けてしまったのか、全員に掴みかかるがごとく鋭い視線を飛ばし、口喧嘩を買っている。兄さまって素直なんだなと思いながら、ノヴァと辺境伯家の息子カイロスに順番に餌付けされる。
やっぱりショコラは美味しいっ!
最終的には、ショコラで頭もお腹もいっぱいになるシエルだった。
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