50 / 80
50・おっさんは帰還する
しおりを挟む
「なぁ~にハーレム形成して帰って来てんの」
おっさんが北の村へと帰還を果たすと、キャリーからジト目でそんな事を言われる。
「ん?君が召喚者の男の子か?」
帯同してきた森人がキャリーに尋ねた。
「誰が男だ!」
キャリーが森人にそう怒るが、気にした様子はない。
「ははは、違ったか。じゃあ、君?」
と、今度はコータに聞いている。聞かれたコータははにかみながら頷く。
「本当に男?結構かわいいんだけど」
以前、ウルホがそうしたように、コータへと近づいてジロジロ見る森人に顔を赤くするコータ。
「アンタまさか、男!」
キャリーがそう気づいてコータを引き離した。
「どうやら本当に男だったみたいだね。ああ、心配しないで。西方人と違ってそういう趣味は無いから」
そう言い切る森人だったが、おっさんは疑いの眼差しを向けていた。
「ダイキもそんな目をしてどうした?」
森人はおっさんに近づきそんな事を言う。
その姿はどこからどう見てもギャルである。染めたり抜いたりしている訳ではない薄い金髪なのだが、おっさんにとってはあまり関係がない。
郷での時間が残り三日となった日、ヘルッタとマリが相次いで懐妊したと告げられたおっさん。
「チッ、ダイキについて行こうかと思ったのに」
マリはそんな事を言っていたが、残念ならがそれは叶わなくなってしまった。
そして、ヘタがおっさんについて行くと言い出す。
「マリが行けなくなったならば私がお供させていただきます!」
そう断言するヘタ。とは言っても、彼女は郷でのパートナーすら決まっておらず、両親が反対していた。
おっさんとしても人間に直せばエミリーと同等かより年下に相当する彼女を引き連れて開拓地へ向かうのは気が引けた。ヘタからお呼ばれされなかった事も納得できたし、小学生高学年や中学生に相当すると聞いては、さすがに喜んで手を出そうとも思わなかったおっさん。
それでもなお食い下がるヘタに対し、両親はウルホに相談することとし、その決定次第という事になった。
おっさんもウルホに意向を聞かれたが、狩猟技術はともかく、やはり少々問題があると答える。
そして帰還前日、両親の説得で更に意固地となったヘタがおっさんのところへと押し掛け、連れて行くか血を分けろとゴネた。
そこで手を出せないのがヘタレなおっさんである。無駄な倫理観を働かせて説得を試みるが、精神年齢はともかく外見は既に大人に近い。
おっさんは悩んだ挙句、しばらくは手を出さないという条件で帯同を許す事をウルホへと告げてみる。
「そうかい?しかし、ヘタだけでは心配だからひとり付ける事にしよう」
ウルホがそう言ってヘタの両親を説得し、人を呼んだ。
その人物はどこか気だるげなな顔をしながらやって来た。見た目は申し分なく美人だが、「あーし」とか言いそうな雰囲気をおっさんは感じ取る。
「何だ?長。ケミから帰って来たところだってのに」
予想通りの口調にどこか納得するおっさん。そして、おっさんに気付くギャル。
「ん?誰?もしかして、影熊狩った召喚者?」
おっさんを見た途端、嬉しそうに駆け寄ってくるあたり、男じゃないのかなと思うおっさん。
影熊狩りについてあれこれ聞かれ、ドンドン距離が近くなると、森人特有の香りでおっさんはムラムラし出す。
「ああ、分かる。けど、俺、男な?西方人ってそう言う趣味の奴もいるけど、森人はそういう趣味ないぞ?あ、でも試してみるか?」
拒絶しながら誘って来る森人に乗せられてしまったおっさんだったが
「ホントに乗って来たよ。だから、そんな気ないって」
と、直前で突き放されてガッカリするおっさん。そう言う世界もありかもしれないと思っていただけに、悲しみは深かった。
「サンポはこういう奴だよ。ケミで西方人と関わって一層悪化したのかも」
そう言って額に手を当て憂いた顔をするウルホにも見とれてしまうおっさん。
郷へ来て複数の女性と交わったにも拘らず、それでもウルホやサンポの魅惑的な美貌と色香に惑わされっぱなしのおっさんである。
サンポはウルホの最初の子で、すでに70歳。だが、どう見ても20代ギャルにしか見えない。
そんなサンポはここ30年ほどは、南西にあるケミという同じ弓を扱う森人の郷へと出向いており、西方国家との交流もあったという。
そのおかげか、西方慣れし、口調も森人らしからぬ喋り方になっている。
「ヘタ?ああ、姪っ子の」
ウルホから話を聞いたサンポは何やら得心したらしい。
「わかったよ。外で色々あっても困るからさ。自重してくれよな?」
サンポがニヤニヤおっさんにそう言った。おっさんも郷での的中率から自重しようと思ってはいるが、ヘタではなくサンポに対しては怪しいかもなどと思っている。
そんな事があっての北の村への帰還である。
キャリーが騒ぐのも無理はない。
「この種馬、五人も子供作って来やがったのかよ」
蔑んだような目でおっさんを睨むキャリー。
「召喚者と森人の相性は良いと聞いていましたが、ダイキさんは凄いですね。これで森人にダイキさんの魔弓が受け継がれますよ」
エミリーに屈託なくそんな声を掛けられ、後ろめたさを覚えるおっさんだった。
「槍を扱うなら、君、ヨエンスーへ行けばより取り見取りだな。それだけ可愛けりゃあ、40代50代が群がって来るの間違いなしだろ。今度、連れて行ってやろうか?」
キャリーがサンポからコータを引き離していたが、目を離した隙にまたふたりで話をしている。
「だから、アンタはコータに粉掛けんなし」
そんなにぎやかな帰還に安心したおっさんは、鎧の話題を振った。
「うん、納得の出来だった」
という満足げなキョーコの姿に、おっさんもどこか安心感を覚える。
北の村へとやってきた後、キョーコは時折工房に顔を出しては、最終的な手直しに助言していた。そして残すところはおっさんの鎧だけと言うので、期待に胸を膨らませるいおっさんだった。
「ダイキさんの鎧、気になります」
サンポとキャリーの掛け合いが騒がしくて半ば忘れられたヘタだったが、エミリーとはすぐさま意気投合している様子に、おっさんもホッと胸をなでおろしていた。
おっさんが北の村へと帰還を果たすと、キャリーからジト目でそんな事を言われる。
「ん?君が召喚者の男の子か?」
帯同してきた森人がキャリーに尋ねた。
「誰が男だ!」
キャリーが森人にそう怒るが、気にした様子はない。
「ははは、違ったか。じゃあ、君?」
と、今度はコータに聞いている。聞かれたコータははにかみながら頷く。
「本当に男?結構かわいいんだけど」
以前、ウルホがそうしたように、コータへと近づいてジロジロ見る森人に顔を赤くするコータ。
「アンタまさか、男!」
キャリーがそう気づいてコータを引き離した。
「どうやら本当に男だったみたいだね。ああ、心配しないで。西方人と違ってそういう趣味は無いから」
そう言い切る森人だったが、おっさんは疑いの眼差しを向けていた。
「ダイキもそんな目をしてどうした?」
森人はおっさんに近づきそんな事を言う。
その姿はどこからどう見てもギャルである。染めたり抜いたりしている訳ではない薄い金髪なのだが、おっさんにとってはあまり関係がない。
郷での時間が残り三日となった日、ヘルッタとマリが相次いで懐妊したと告げられたおっさん。
「チッ、ダイキについて行こうかと思ったのに」
マリはそんな事を言っていたが、残念ならがそれは叶わなくなってしまった。
そして、ヘタがおっさんについて行くと言い出す。
「マリが行けなくなったならば私がお供させていただきます!」
そう断言するヘタ。とは言っても、彼女は郷でのパートナーすら決まっておらず、両親が反対していた。
おっさんとしても人間に直せばエミリーと同等かより年下に相当する彼女を引き連れて開拓地へ向かうのは気が引けた。ヘタからお呼ばれされなかった事も納得できたし、小学生高学年や中学生に相当すると聞いては、さすがに喜んで手を出そうとも思わなかったおっさん。
それでもなお食い下がるヘタに対し、両親はウルホに相談することとし、その決定次第という事になった。
おっさんもウルホに意向を聞かれたが、狩猟技術はともかく、やはり少々問題があると答える。
そして帰還前日、両親の説得で更に意固地となったヘタがおっさんのところへと押し掛け、連れて行くか血を分けろとゴネた。
そこで手を出せないのがヘタレなおっさんである。無駄な倫理観を働かせて説得を試みるが、精神年齢はともかく外見は既に大人に近い。
おっさんは悩んだ挙句、しばらくは手を出さないという条件で帯同を許す事をウルホへと告げてみる。
「そうかい?しかし、ヘタだけでは心配だからひとり付ける事にしよう」
ウルホがそう言ってヘタの両親を説得し、人を呼んだ。
その人物はどこか気だるげなな顔をしながらやって来た。見た目は申し分なく美人だが、「あーし」とか言いそうな雰囲気をおっさんは感じ取る。
「何だ?長。ケミから帰って来たところだってのに」
予想通りの口調にどこか納得するおっさん。そして、おっさんに気付くギャル。
「ん?誰?もしかして、影熊狩った召喚者?」
おっさんを見た途端、嬉しそうに駆け寄ってくるあたり、男じゃないのかなと思うおっさん。
影熊狩りについてあれこれ聞かれ、ドンドン距離が近くなると、森人特有の香りでおっさんはムラムラし出す。
「ああ、分かる。けど、俺、男な?西方人ってそう言う趣味の奴もいるけど、森人はそういう趣味ないぞ?あ、でも試してみるか?」
拒絶しながら誘って来る森人に乗せられてしまったおっさんだったが
「ホントに乗って来たよ。だから、そんな気ないって」
と、直前で突き放されてガッカリするおっさん。そう言う世界もありかもしれないと思っていただけに、悲しみは深かった。
「サンポはこういう奴だよ。ケミで西方人と関わって一層悪化したのかも」
そう言って額に手を当て憂いた顔をするウルホにも見とれてしまうおっさん。
郷へ来て複数の女性と交わったにも拘らず、それでもウルホやサンポの魅惑的な美貌と色香に惑わされっぱなしのおっさんである。
サンポはウルホの最初の子で、すでに70歳。だが、どう見ても20代ギャルにしか見えない。
そんなサンポはここ30年ほどは、南西にあるケミという同じ弓を扱う森人の郷へと出向いており、西方国家との交流もあったという。
そのおかげか、西方慣れし、口調も森人らしからぬ喋り方になっている。
「ヘタ?ああ、姪っ子の」
ウルホから話を聞いたサンポは何やら得心したらしい。
「わかったよ。外で色々あっても困るからさ。自重してくれよな?」
サンポがニヤニヤおっさんにそう言った。おっさんも郷での的中率から自重しようと思ってはいるが、ヘタではなくサンポに対しては怪しいかもなどと思っている。
そんな事があっての北の村への帰還である。
キャリーが騒ぐのも無理はない。
「この種馬、五人も子供作って来やがったのかよ」
蔑んだような目でおっさんを睨むキャリー。
「召喚者と森人の相性は良いと聞いていましたが、ダイキさんは凄いですね。これで森人にダイキさんの魔弓が受け継がれますよ」
エミリーに屈託なくそんな声を掛けられ、後ろめたさを覚えるおっさんだった。
「槍を扱うなら、君、ヨエンスーへ行けばより取り見取りだな。それだけ可愛けりゃあ、40代50代が群がって来るの間違いなしだろ。今度、連れて行ってやろうか?」
キャリーがサンポからコータを引き離していたが、目を離した隙にまたふたりで話をしている。
「だから、アンタはコータに粉掛けんなし」
そんなにぎやかな帰還に安心したおっさんは、鎧の話題を振った。
「うん、納得の出来だった」
という満足げなキョーコの姿に、おっさんもどこか安心感を覚える。
北の村へとやってきた後、キョーコは時折工房に顔を出しては、最終的な手直しに助言していた。そして残すところはおっさんの鎧だけと言うので、期待に胸を膨らませるいおっさんだった。
「ダイキさんの鎧、気になります」
サンポとキャリーの掛け合いが騒がしくて半ば忘れられたヘタだったが、エミリーとはすぐさま意気投合している様子に、おっさんもホッと胸をなでおろしていた。
304
お気に入りに追加
1,856
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
間違い転生!!〜神様の加護をたくさん貰っても それでものんびり自由に生きたい〜
舞桜
ファンタジー
「初めまして!私の名前は 沙樹崎 咲子 35歳 自営業 独身です‼︎よろしくお願いします‼︎」
突然 神様の手違いにより死亡扱いになってしまったオタクアラサー女子、
手違いのお詫びにと色々な加護とチートスキルを貰って異世界に転生することに、
だが転生した先でまたもや神様の手違いが‼︎
神々から貰った加護とスキルで“転生チート無双“
瞳は希少なオッドアイで顔は超絶美人、でも性格は・・・
転生したオタクアラサー女子は意外と物知りで有能?
だが、死亡する原因には不可解な点が…
数々の事件が巻き起こる中、神様に貰った加護と前世での知識で乗り越えて、
神々と家族からの溺愛され前世での心の傷を癒していくハートフルなストーリー?
様々な思惑と神様達のやらかしで異世界ライフを楽しく過ごす主人公、
目指すは“のんびり自由な冒険者ライフ‼︎“
そんな主人公は無自覚に色々やらかすお茶目さん♪
*神様達は間違いをちょいちょいやらかします。これから咲子はどうなるのか?のんびりできるといいね!(希望的観測っw)
*投稿周期は基本的には不定期です、3日に1度を目安にやりたいと思いますので生暖かく見守って下さい
*この作品は“小説家になろう“にも掲載しています
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる