28 / 80
28・おっさんは心に刻む
しおりを挟む
約束通りに三日後に鍛冶屋を訪れるとエミリーの槍は研ぎ上がっていた。
槍を受け取り、そのまま東征村へ出発したのだが、エミリーとおっさんだけなら宿場となる村へ着けるところ、慣れない三人を連れての道程だった事から途中で日が沈みかけ、野営の準備をはじめる。
「え?キャンプ?」
戸惑うキャリー。
「いや、おっさんやコータ居るよね?ねぇ!」
さらに詰め寄るキャリー。
「だから?ほら、キャリーも手伝って」
意に介さず着々と作業を進めるエミリーがあしらって終わらせようとするが、
「だって、おっさん居るんだよ?」
と、まだ粘るキャリー。
しかし、コータやキョーコはエミリー側に付いておっさんやエミリーの手伝いに忙しい。
「冒険者なとって破格の魔物避けテントがあるから夜番も必要ないのに、何が不満?」
と、エミリーが逆に問い詰める。
「だいたい、ダイキさんが居ると何がいけないの?」
そう言われて返す言葉が見つからないキャリーに声を掛けたのはキョーコだった。
「カオリさん、ウブ」
いや、聴こえる様に独り言を言っている。
「ハァ?私が冴えないおっさん如きに恥ずかしがる訳ないし!」
キャリーはそう言ってエミリーを手伝いはじめる。
「扱いやすい」
キョーコは自然な動作でおっさんに近づきそう呟いた。おっさんは反応に困り引きつり笑いをし、(めっちゃヤベー奴かも知れん)と心に刻む。
王都は狩場が身近にあるのでほぼ日帰りで狩猟を行えるし、ファンタジー活動は行っていない。そう言う事は開拓村における魔物討伐であるとか、おっさんが北の村で行ったような希少な魔物の狩猟と言ったものがほとんどだ。
そう言った事情から、銅級に上がるまでパーティで野営をしたことは無かった。毎日のようにヤギを狩りに河原へ行くとか、ウサギを狩りに草原へ行くばかり、冬という事もあってそれ以外の事ができる訳でもなかったが。
そんな三人を引き連れて初めての遠出となった今回、いつものギルド飯と違ってザ・異世界!な貧相な夕食に驚く面々ではあったが、まだ興味が先に立っていた。おっさんも最初は干し肉といくつかの干し野菜を湯に放り込んで戻しただけのスープや狩った肉を使ったスープに喜んだりもした。
「なんか異世界来た実感するね」
スープを口にしたコータがそう感想を述べる。
「せっかく口に合うご飯にありつけたってのに」
と、自分が手伝ったスープに文句を言うキャリー。
「王城の料理より味がある」
と、量こそあったが日本での食事からすると味気なかった召喚者用コースの事を蒸し返すキョーコ。貴族に仕える料理人が作った料理なので、使う食材は限定され、マトモに香辛料もないのでだいたい同じようなメニューが毎日ならんでいた。
それがギルド飯や街の食事処になると、魔草や魔物の類が主体となるので、日本人の嗜好に近い「どこか懐かしい」メニューをいくつも見ることになった。
それに満足していたら、野営時の食事がコレである。食べるごとにワクワク感から現実に引き戻され、慣れてしまったギルド飯が恋しくなってくることになってしまった。
「缶詰があったらマシなのになぁ」
と、すでに野営食に不満の声を上げるキャリー。
「その缶詰を作るのが難しいんだよ。メッキ技術も必要だし、缶詰って『巻締法』って言う特殊な技術で蓋をするから」
と、うんちくを語り出すコータ。
「巻締法だけ分かっても量産するには湯煎より高度な滅菌装置を作らないと無理」
と、さらに付け加えるキョーコ。この二人の博識に驚く事しかできないおっさんだったが
「産業革命で工場制が出現しないと量産は難しいし、作るだけの鉄鋼供給能力がまずは備わらないとな」
と、何とかくらいついて行く事で面目を保とうとする。
「たぶん、輸送インフラも整っていないから、無理だと思う」
と、話に乗ってくれたキョーコの感謝するおっさんだった。
事実、キョーコが言うように、製鉄は産業として規模が小さく、農具や武器の製造を支える程度の供給量しかない。さらに、製缶、缶詰製造が行えたとしても、輸送は馬車しかない。王都に工場を作っても、供給可能なのは王都メインであろうし、東征村まで需要を満たす製缶資材を供給し続ける能力は、残念ながらこの国の交通インフラでは無理な話だった。冬には積雪や凍結による危険が高いことから駅馬車すら走らないのに、どこをどうやって、缶詰製造に必要な鉄や燃料を運ぶのであろうか?
「何百年も前から召喚者来てんでしょ?何で出来て無い訳?」
と、内容は理解できたが、なぜ普及していないのか疑問なキャリー。
「それは、維持できないからだよ。便利で人気があっても冷蔵庫なんか普及してないだろう?」
と、実体験から語るおっさん。 技術を持つ召喚者がいる間は良い。しかし、その者が居なくなった時、どれだけの技術を遺せているだろうか。
おっさんの様に特殊なスキルによって無理やり実現している場合など、その当人が亡くなっただけでその技術は途絶えてしまいはしないか。そんな話をすると、ようやくキャリーも納得した。
そして、今度は寝床問題で騒ぎを巻き起こしてくれたが、やはりキョーコが一言で収めて事なきを得た。
コータが端っこ、その隣におっさん。そしてエミリー、キョーコ、キャリーの順番となる。
慣れない三人を連れての旅なので、おっさん達は翌日は屋根のある場所を求めて昼過ぎに着いた村で足を止める。ここからなら、もう一日歩けば東征村である。
「やった!サウナしかないけど、汗を流せないより良い!」
そんなキャリーの声が聞こえてきて、余計に疲れを感じるおっさんだった。
召喚者たち、とくに女性陣は王侯貴族や豪商くらいしかやらない湯浴みを毎日要求していたとキョーコから聞いて、驚くおっさん。男連中は城に居る時分でも、サウナに入れたら御の字だった事を思い出し、何だかなぁとさらに疲れがでる。
宿場という訳でもない村であったため、事前に自分達で魔物を狩って夕食分を持ち込むことで宿代代わりに泊めてもらった訳だが、当然だが、ギルド宿舎や宿ではない為、雑魚寝である。ここでも文句を言うキャリーだったが、他の皆は流して昨日の配置で眠りにつくのだった。
槍を受け取り、そのまま東征村へ出発したのだが、エミリーとおっさんだけなら宿場となる村へ着けるところ、慣れない三人を連れての道程だった事から途中で日が沈みかけ、野営の準備をはじめる。
「え?キャンプ?」
戸惑うキャリー。
「いや、おっさんやコータ居るよね?ねぇ!」
さらに詰め寄るキャリー。
「だから?ほら、キャリーも手伝って」
意に介さず着々と作業を進めるエミリーがあしらって終わらせようとするが、
「だって、おっさん居るんだよ?」
と、まだ粘るキャリー。
しかし、コータやキョーコはエミリー側に付いておっさんやエミリーの手伝いに忙しい。
「冒険者なとって破格の魔物避けテントがあるから夜番も必要ないのに、何が不満?」
と、エミリーが逆に問い詰める。
「だいたい、ダイキさんが居ると何がいけないの?」
そう言われて返す言葉が見つからないキャリーに声を掛けたのはキョーコだった。
「カオリさん、ウブ」
いや、聴こえる様に独り言を言っている。
「ハァ?私が冴えないおっさん如きに恥ずかしがる訳ないし!」
キャリーはそう言ってエミリーを手伝いはじめる。
「扱いやすい」
キョーコは自然な動作でおっさんに近づきそう呟いた。おっさんは反応に困り引きつり笑いをし、(めっちゃヤベー奴かも知れん)と心に刻む。
王都は狩場が身近にあるのでほぼ日帰りで狩猟を行えるし、ファンタジー活動は行っていない。そう言う事は開拓村における魔物討伐であるとか、おっさんが北の村で行ったような希少な魔物の狩猟と言ったものがほとんどだ。
そう言った事情から、銅級に上がるまでパーティで野営をしたことは無かった。毎日のようにヤギを狩りに河原へ行くとか、ウサギを狩りに草原へ行くばかり、冬という事もあってそれ以外の事ができる訳でもなかったが。
そんな三人を引き連れて初めての遠出となった今回、いつものギルド飯と違ってザ・異世界!な貧相な夕食に驚く面々ではあったが、まだ興味が先に立っていた。おっさんも最初は干し肉といくつかの干し野菜を湯に放り込んで戻しただけのスープや狩った肉を使ったスープに喜んだりもした。
「なんか異世界来た実感するね」
スープを口にしたコータがそう感想を述べる。
「せっかく口に合うご飯にありつけたってのに」
と、自分が手伝ったスープに文句を言うキャリー。
「王城の料理より味がある」
と、量こそあったが日本での食事からすると味気なかった召喚者用コースの事を蒸し返すキョーコ。貴族に仕える料理人が作った料理なので、使う食材は限定され、マトモに香辛料もないのでだいたい同じようなメニューが毎日ならんでいた。
それがギルド飯や街の食事処になると、魔草や魔物の類が主体となるので、日本人の嗜好に近い「どこか懐かしい」メニューをいくつも見ることになった。
それに満足していたら、野営時の食事がコレである。食べるごとにワクワク感から現実に引き戻され、慣れてしまったギルド飯が恋しくなってくることになってしまった。
「缶詰があったらマシなのになぁ」
と、すでに野営食に不満の声を上げるキャリー。
「その缶詰を作るのが難しいんだよ。メッキ技術も必要だし、缶詰って『巻締法』って言う特殊な技術で蓋をするから」
と、うんちくを語り出すコータ。
「巻締法だけ分かっても量産するには湯煎より高度な滅菌装置を作らないと無理」
と、さらに付け加えるキョーコ。この二人の博識に驚く事しかできないおっさんだったが
「産業革命で工場制が出現しないと量産は難しいし、作るだけの鉄鋼供給能力がまずは備わらないとな」
と、何とかくらいついて行く事で面目を保とうとする。
「たぶん、輸送インフラも整っていないから、無理だと思う」
と、話に乗ってくれたキョーコの感謝するおっさんだった。
事実、キョーコが言うように、製鉄は産業として規模が小さく、農具や武器の製造を支える程度の供給量しかない。さらに、製缶、缶詰製造が行えたとしても、輸送は馬車しかない。王都に工場を作っても、供給可能なのは王都メインであろうし、東征村まで需要を満たす製缶資材を供給し続ける能力は、残念ながらこの国の交通インフラでは無理な話だった。冬には積雪や凍結による危険が高いことから駅馬車すら走らないのに、どこをどうやって、缶詰製造に必要な鉄や燃料を運ぶのであろうか?
「何百年も前から召喚者来てんでしょ?何で出来て無い訳?」
と、内容は理解できたが、なぜ普及していないのか疑問なキャリー。
「それは、維持できないからだよ。便利で人気があっても冷蔵庫なんか普及してないだろう?」
と、実体験から語るおっさん。 技術を持つ召喚者がいる間は良い。しかし、その者が居なくなった時、どれだけの技術を遺せているだろうか。
おっさんの様に特殊なスキルによって無理やり実現している場合など、その当人が亡くなっただけでその技術は途絶えてしまいはしないか。そんな話をすると、ようやくキャリーも納得した。
そして、今度は寝床問題で騒ぎを巻き起こしてくれたが、やはりキョーコが一言で収めて事なきを得た。
コータが端っこ、その隣におっさん。そしてエミリー、キョーコ、キャリーの順番となる。
慣れない三人を連れての旅なので、おっさん達は翌日は屋根のある場所を求めて昼過ぎに着いた村で足を止める。ここからなら、もう一日歩けば東征村である。
「やった!サウナしかないけど、汗を流せないより良い!」
そんなキャリーの声が聞こえてきて、余計に疲れを感じるおっさんだった。
召喚者たち、とくに女性陣は王侯貴族や豪商くらいしかやらない湯浴みを毎日要求していたとキョーコから聞いて、驚くおっさん。男連中は城に居る時分でも、サウナに入れたら御の字だった事を思い出し、何だかなぁとさらに疲れがでる。
宿場という訳でもない村であったため、事前に自分達で魔物を狩って夕食分を持ち込むことで宿代代わりに泊めてもらった訳だが、当然だが、ギルド宿舎や宿ではない為、雑魚寝である。ここでも文句を言うキャリーだったが、他の皆は流して昨日の配置で眠りにつくのだった。
428
お気に入りに追加
1,699
あなたにおすすめの小説
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
とある中年男性の転生冒険記
うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
【完結】魔王を倒してスキルを失ったら「用済み」と国を追放された勇者、数年後に里帰りしてみると既に祖国が滅んでいた
きなこもちこ
ファンタジー
🌟某小説投稿サイトにて月間3位(異ファン)獲得しました!
「勇者カナタよ、お前はもう用済みだ。この国から追放する」
魔王討伐後一年振りに目を覚ますと、突然王にそう告げられた。
魔王を倒したことで、俺は「勇者」のスキルを失っていた。
信頼していたパーティメンバーには蔑まれ、二度と国の土を踏まないように察知魔法までかけられた。
悔しさをバネに隣国で再起すること十数年……俺は結婚して妻子を持ち、大臣にまで昇り詰めた。
かつてのパーティメンバー達に「スキルが無くても幸せになった姿」を見せるため、里帰りした俺は……祖国の惨状を目にすることになる。
※ハピエン・善人しか書いたことのない作者が、「追放」をテーマにして実験的に書いてみた作品です。普段の作風とは異なります。
※小説家になろう、カクヨムさんで同一名義にて掲載予定です
異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
ハズれギフトの追放冒険者、ワケありハーレムと荷物を運んで国を取る! #ハズワケ!
寝る犬
ファンタジー
【第3回HJ小説大賞後期「ノベルアップ+」部門 最終選考作品】
「ハズワケ!」あらすじ。
ギフト名【運び屋】。
ハズレギフトの烙印を押された主人公は、最高位のパーティをクビになった。
その上悪い噂を流されて、ギルド全員から村八分にされてしまう。
しかし彼のギフトには、使い方次第で無限の可能性があった。
けが人を運んだり、モンスターをリュックに詰めたり、一夜で城を建てたりとやりたい放題。
仲間になったロリっ子、ねこみみ何でもありの可愛い女の子たちと一緒に、ギフトを活かして、デリバリーからモンスター討伐、はては他国との戦争、世界を救う冒険まで、様々な荷物を運ぶ旅が今始まる。
※ハーレムの女の子が合流するまで、マジメで自己肯定感の低い主人公の一人称はちょい暗めです。
※明るい女の子たちが重い空気を吹き飛ばしてゆく様をお楽しみください(笑)
※タイトルの画像は「東雲いづる」先生に描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる