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頼れよ……
6〜時視点〜※過激な暴力シーンがあります&攻めのことを嫌いになるかも
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「連れてきたか」
「はいっす。逃げ回って大変だったっすけど」
俺の親が所有している古ぼけた倉庫に来ると、ピンク頭が入口の前で待っていた。
ここは不良の溜まり場になっている場所だ。
家を出てくるとき、空は寝ていたからそのまま放っておいた。
倉庫に入ると大人数の不良に囲まれた、小柄な男に目を向ける。
俺のセフレの1人だったそいつは、俺を見ると気色悪い笑みを浮かべて駆け寄ろうとしてきた。それを周りにいた奴らが羽交い締めにして止める。
「……さ、朔間君!ぼ、僕だよっ!!花巻だよっ!!ねえ、この人たちに離すようにいってよ。なんでこんな所に連れてこられたのかもわからないんだ」
そいつは、顔に笑みを浮かべて、本当になにもわからないって顔をしながら首を傾げる。
びーびーうるせえそいつの声を聞いてるとイラつきが頂点に達して、思わず近くにあったドラム缶を蹴りつけた。
倉庫内に鈍い音が響いて、そいつが困惑したように俺の名前を呼ぶ。
「……朔間くんなに怒ってるの?」
「自分で考えてわかんねえのか」
「……ああ、あの薄汚いネズミのこと?どうしてあんなの気にするの??朔間くんだってこの間汚いって言ってたじゃない。ゲロまみれになって本当に傑作だったよね!!ああ、そうそう、朔間くんに近づかないように入院でもしてもらおうと思ったのに、そこのピンク頭がことごとく邪魔するから結局失敗しちゃってさっ。あと少し時間をくれたら絶対成功させるから!ねっ!だから、離してよっ」
「……イカれてんのか」
そいつの前髪を無造作に掴んで力を入れると、痛みに顔を歪ませたそいつが青い顔で俺のことを見てくる。
学校じゃ美人だなんだと崇められてる顔だが、俺にはなにがほかと違うのか全く見分けがつかねえ。
所詮はただのオナホと変わらない程度の存在のくせに、調子に乗って俺のに傷をつけやがった。
「朔間君痛いよっ!セックスの時はあんなに求めてくれたのにどうしちゃったの?」
「あ゛ぁ?お前なんかただのオナホ代わりだ」
「……え……。ど、どうして」
ショックを受けたのか大袈裟にリアクションをするそいつの、ご自慢の顔を思い切り殴りつける。
「……ひっ、」
気が済まなくてもう1発同じところを殴ると、歯が折れたのか口からダラダラと血が流れ始めて俺はそれに鼻を鳴らした。
「そういやお前取り返しのつかないことしたって気づいてるか?」
「……な、な、んの、ことっ」
「俺のに跡が残る傷を付けやがったことはどう償うんだって言ってんだよ」
鳩尾を何度も蹴り付けて、懇願されても止めてやらねえ。
ブチギレてる俺を止めるヤツは周りにはいなくて、溜まりに溜まった憤怒を発散するようにそいつをサンドバックみたいにボコボコにした。
「……っ、も、やめっ……!」
「まだ足りねえんだよっ。お前にも同じ痛みを味わって貰わねえとなあ」
小型のナイフを周りのヤツから受け取ると、俺はおもむろにそいつの手にそれを突き立てた。
「ひっ!!?やめっ……」
逃げようとするそいつの上に馬乗りになって腕を抑えると、ゆっくりと味あわせる様に突き立てた刃を下へとスライドさせる。
「……ああああ゛あ゛あ゛」
空と比べ物にもならないくすんだ肌に赤い線が少しずつ入っていくのを見ながら、これじゃ満足出来ねえって俺の中のなにかが囁きかけてくる。
元々俺はこういうやつだ。
人を傷つけるのに躊躇なんかしねえ。
俺のことを邪魔するやつは蹴散らすし、俺の所有物に手を出すやつには倍以上の報復を食らわせる。
ニヤリと歪に口角を上げて、泣き叫ぶそいつにもっと泣けよって囁いてやる。
「まだ、この程度じゃ済まさねえ」
そいつの上からのいて、周りのヤツらに合図をすると不良共がそいつを取り囲んで、その中の一人が薬を飲ませた。
「な、何飲ませっ!やめっ!、!やめてよっ!!!」
顔を血だらけにしながら泣き叫ぶ姿は本当に滑稽だ。
「強制誘発剤って聞いたことあるか?」
「……そ、それっ……うそっ、やめっ、やめてよ!!!?」
金切り声をあげるそいつの顎を掴んで、楽しめよって言ってやる。そいつは絶望に顔を染めてがくりとその場に跪いた。
強制誘発剤はΩを強制的に発情させる薬で、主な用途としては子供ができにくい夫婦なんかが、ちゃんとした処方の元使用をする真っ当な薬だ。
だが、裏界隈では普通に処方される物よりも何倍も効果の強い薬が、風俗なんかで出回っていて、あいつが飲んだのもその類。
「アバズレのお前には丁度いい薬だろ」
俺以外にも相手がいたのは知ってるし、あの顔でバース性関係なく遊び回ってたのも調べはついてる。
5分程して薬が効いて来たのか、発情のせいで充満し始めたフェロモンに周りにいた奴らが反応し始めた。
俺はそれを確認して倉庫から出ると、中から聞こえてくる叫び声に喉を鳴らす。
「……さ、朔間さん、流石にやりすぎじゃ」
「あ゛あ?」
待機してたピンク頭がくだらねえ事言ってきたから1発殴り飛ばす。
「俺はこういうやつだ。歯向かうやつは徹底的に潰す。お前が殴られた程度で済んでるのは空を守ってた借りがあるからだ。手の怪我はあいつの不注意だから見逃してやる」
「……朔間さん……空のこと大切にしてくださいよ……」
痛そうに頬を抑えながら、ピンク頭が意志の強そうな目で俺を睨みつけてくる。
「誰に物言ってんだ」
「……空は俺のダチなんっす。だから、朔間さんがもしもあんな風に空のこと傷つけたら俺っ、朔間さんでも絶対許さないっすから!!」
「はいっす。逃げ回って大変だったっすけど」
俺の親が所有している古ぼけた倉庫に来ると、ピンク頭が入口の前で待っていた。
ここは不良の溜まり場になっている場所だ。
家を出てくるとき、空は寝ていたからそのまま放っておいた。
倉庫に入ると大人数の不良に囲まれた、小柄な男に目を向ける。
俺のセフレの1人だったそいつは、俺を見ると気色悪い笑みを浮かべて駆け寄ろうとしてきた。それを周りにいた奴らが羽交い締めにして止める。
「……さ、朔間君!ぼ、僕だよっ!!花巻だよっ!!ねえ、この人たちに離すようにいってよ。なんでこんな所に連れてこられたのかもわからないんだ」
そいつは、顔に笑みを浮かべて、本当になにもわからないって顔をしながら首を傾げる。
びーびーうるせえそいつの声を聞いてるとイラつきが頂点に達して、思わず近くにあったドラム缶を蹴りつけた。
倉庫内に鈍い音が響いて、そいつが困惑したように俺の名前を呼ぶ。
「……朔間くんなに怒ってるの?」
「自分で考えてわかんねえのか」
「……ああ、あの薄汚いネズミのこと?どうしてあんなの気にするの??朔間くんだってこの間汚いって言ってたじゃない。ゲロまみれになって本当に傑作だったよね!!ああ、そうそう、朔間くんに近づかないように入院でもしてもらおうと思ったのに、そこのピンク頭がことごとく邪魔するから結局失敗しちゃってさっ。あと少し時間をくれたら絶対成功させるから!ねっ!だから、離してよっ」
「……イカれてんのか」
そいつの前髪を無造作に掴んで力を入れると、痛みに顔を歪ませたそいつが青い顔で俺のことを見てくる。
学校じゃ美人だなんだと崇められてる顔だが、俺にはなにがほかと違うのか全く見分けがつかねえ。
所詮はただのオナホと変わらない程度の存在のくせに、調子に乗って俺のに傷をつけやがった。
「朔間君痛いよっ!セックスの時はあんなに求めてくれたのにどうしちゃったの?」
「あ゛ぁ?お前なんかただのオナホ代わりだ」
「……え……。ど、どうして」
ショックを受けたのか大袈裟にリアクションをするそいつの、ご自慢の顔を思い切り殴りつける。
「……ひっ、」
気が済まなくてもう1発同じところを殴ると、歯が折れたのか口からダラダラと血が流れ始めて俺はそれに鼻を鳴らした。
「そういやお前取り返しのつかないことしたって気づいてるか?」
「……な、な、んの、ことっ」
「俺のに跡が残る傷を付けやがったことはどう償うんだって言ってんだよ」
鳩尾を何度も蹴り付けて、懇願されても止めてやらねえ。
ブチギレてる俺を止めるヤツは周りにはいなくて、溜まりに溜まった憤怒を発散するようにそいつをサンドバックみたいにボコボコにした。
「……っ、も、やめっ……!」
「まだ足りねえんだよっ。お前にも同じ痛みを味わって貰わねえとなあ」
小型のナイフを周りのヤツから受け取ると、俺はおもむろにそいつの手にそれを突き立てた。
「ひっ!!?やめっ……」
逃げようとするそいつの上に馬乗りになって腕を抑えると、ゆっくりと味あわせる様に突き立てた刃を下へとスライドさせる。
「……ああああ゛あ゛あ゛」
空と比べ物にもならないくすんだ肌に赤い線が少しずつ入っていくのを見ながら、これじゃ満足出来ねえって俺の中のなにかが囁きかけてくる。
元々俺はこういうやつだ。
人を傷つけるのに躊躇なんかしねえ。
俺のことを邪魔するやつは蹴散らすし、俺の所有物に手を出すやつには倍以上の報復を食らわせる。
ニヤリと歪に口角を上げて、泣き叫ぶそいつにもっと泣けよって囁いてやる。
「まだ、この程度じゃ済まさねえ」
そいつの上からのいて、周りのヤツらに合図をすると不良共がそいつを取り囲んで、その中の一人が薬を飲ませた。
「な、何飲ませっ!やめっ!、!やめてよっ!!!」
顔を血だらけにしながら泣き叫ぶ姿は本当に滑稽だ。
「強制誘発剤って聞いたことあるか?」
「……そ、それっ……うそっ、やめっ、やめてよ!!!?」
金切り声をあげるそいつの顎を掴んで、楽しめよって言ってやる。そいつは絶望に顔を染めてがくりとその場に跪いた。
強制誘発剤はΩを強制的に発情させる薬で、主な用途としては子供ができにくい夫婦なんかが、ちゃんとした処方の元使用をする真っ当な薬だ。
だが、裏界隈では普通に処方される物よりも何倍も効果の強い薬が、風俗なんかで出回っていて、あいつが飲んだのもその類。
「アバズレのお前には丁度いい薬だろ」
俺以外にも相手がいたのは知ってるし、あの顔でバース性関係なく遊び回ってたのも調べはついてる。
5分程して薬が効いて来たのか、発情のせいで充満し始めたフェロモンに周りにいた奴らが反応し始めた。
俺はそれを確認して倉庫から出ると、中から聞こえてくる叫び声に喉を鳴らす。
「……さ、朔間さん、流石にやりすぎじゃ」
「あ゛あ?」
待機してたピンク頭がくだらねえ事言ってきたから1発殴り飛ばす。
「俺はこういうやつだ。歯向かうやつは徹底的に潰す。お前が殴られた程度で済んでるのは空を守ってた借りがあるからだ。手の怪我はあいつの不注意だから見逃してやる」
「……朔間さん……空のこと大切にしてくださいよ……」
痛そうに頬を抑えながら、ピンク頭が意志の強そうな目で俺を睨みつけてくる。
「誰に物言ってんだ」
「……空は俺のダチなんっす。だから、朔間さんがもしもあんな風に空のこと傷つけたら俺っ、朔間さんでも絶対許さないっすから!!」
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