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βの僕と、後天性Ω
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「…っ…あ゛」
前戯なんてほとんどなく性急に僕の中に入ってきた時くんを僕の穴は何故かすんなりと受け入れた。
時くんは自分が気持ちよくなる為じゃなくて、まるで僕を躾るように、良いところだけを突いてくる。それから、僕がイキそうになると腰を止めてゆるゆると浅い所を突いてきた。出したくても出せない快楽地獄に声を我慢しながら耐える。
「……も、やだっ……」
初めての行為の筈なのにまるでそうするのが当たり前みたいに、時くんの肉棒を咥え込む僕は、時くんから与えられる快感に今にもおかしくなってしまいそうで、止めてくれってひたすら首を振る。
時くんとセックスしたいなんて思ったこと無かった。
でも、時くんが他の子を抱く時強い拒否感が僕の中を渦巻いていた。
実際に抱かれてしまえば、こんなに幸せなことがあるのかって思うくらいの多幸感が頭の中を埋め尽くすのに時くんの気持ちがわからなくてそのせいでその快楽に身を委ねることは戸惑われる。
「時くん、時くんっ……」
何度も名前を呼んで彼の首に縋りついて、僕がされたように首に甘噛みして唇を這わせる。
時くんは拒否しなかった。
「……アッ……イっちゃっう」
責め立てられて遂に我慢の限界に達してイこうとしたら時くんの大きな手が僕のペニスを掴んでそれを止めた。
「なんでっ!やだっ……出させてっ……」
「お前が俺のだって自覚するまで許さない」
「……ひぅ……やだっ……時くんっ」
出したいのに出せなくて目の前はチカチカするし、まるで脳が溶けそうで怖い。
時くんは相変わらず苛立ったように眉間に皺を寄せていて彼が何に怒ってるのかも皆目検討がつかなかった。
休んだから怒ってるの?
βだって嘘ついたから?
わかんない…
「……時くんっ……好きっ……」
ただ分かるのは彼が何かに怒っていてそれを分からせるために僕を抱いてるってことだけだ。
思わず時くんの唇に自分の唇を押し付けると、時くんは驚いた顔をした後、意外にもそれをすんなり受け入れてくれた。
なんで僕達こんなことしてるのかな…。
時くんに揺すられながら思う。
ほらやっぱりβのままがよかったって僕の暗い部分が囁いていて僕はそれに心の中で頷いた。
どのくらい揺すられていたのか分からない。時くんは何度も僕の中で果てては少し休憩してすぐに僕の中に入ってきた。
明るかった外はすっかり暗くなり始めていて僕は疲労と快楽でただひたすらか細く喘ぐことしかできなくなっていた。
「……ぁ……」
時くんが僕の口内に舌を潜り込ませてきて疲れきった僕はされるがまま舌同士を絡ませながらまだ与えられる快感を受け入れていた。
「おい、まだくたばるな」
「……も、むり」
掠れた声で返したら時くんが僕のお腹辺りに噛み付いてきて痛みに飛びかけていた意識が覚醒する。
「もぅ……許して……」
「俺の物って意味は理解したのかよ」
「……わかん、な、い」
「じゃあそのままやられてろ」
グリって時くんが僕の最奥を抉ってそれに僕は背中をしならせて絶頂した。
前からは何も出ていなくて、それに軽くショックを受ける。
ポロポロ泣いて、そんな僕の頭を抱き抱えて時くんが僕を膝の上に乗せてきた。
やめてって言っても止めてくれないのに、優しく触れられると途端に身体に熱が集まってクラクラする。
「はっ……やべえな……」
身体が熱くて、その熱を発散させたくて時くんから離れようと身じろぐとそれを許さないみたいにまた深く突かれる。
「……も、帰らないとっ……」
真っ暗な中抱き合っていてはいつか教師に見つかってしまう。
「それで逃げる気か?」
「……ちがっ……ぼ、僕の家……いこっ……」
どうせ彼は逃がしてくれないなら自分から受けいれた方が身のためだ。
「ならさっさと準備しろ」
ずるりと僕の中から時くんのが出ていってそれにすら快感を感じて微かに喘いだ。
フラフラの身体を何とか動かして服を着ると時くんが鍵を開けてくれて空教室をでると、僕の教室に鞄を取りに行ってから2人で学校を出た。
明らかに事後の僕とその隣に立っている時くんを通りすぎる人達が見ていたけれど今は気にしてる暇はなくて時くんに逃げないように腕を掴まれたまま僕の家へと向かった。
前戯なんてほとんどなく性急に僕の中に入ってきた時くんを僕の穴は何故かすんなりと受け入れた。
時くんは自分が気持ちよくなる為じゃなくて、まるで僕を躾るように、良いところだけを突いてくる。それから、僕がイキそうになると腰を止めてゆるゆると浅い所を突いてきた。出したくても出せない快楽地獄に声を我慢しながら耐える。
「……も、やだっ……」
初めての行為の筈なのにまるでそうするのが当たり前みたいに、時くんの肉棒を咥え込む僕は、時くんから与えられる快感に今にもおかしくなってしまいそうで、止めてくれってひたすら首を振る。
時くんとセックスしたいなんて思ったこと無かった。
でも、時くんが他の子を抱く時強い拒否感が僕の中を渦巻いていた。
実際に抱かれてしまえば、こんなに幸せなことがあるのかって思うくらいの多幸感が頭の中を埋め尽くすのに時くんの気持ちがわからなくてそのせいでその快楽に身を委ねることは戸惑われる。
「時くん、時くんっ……」
何度も名前を呼んで彼の首に縋りついて、僕がされたように首に甘噛みして唇を這わせる。
時くんは拒否しなかった。
「……アッ……イっちゃっう」
責め立てられて遂に我慢の限界に達してイこうとしたら時くんの大きな手が僕のペニスを掴んでそれを止めた。
「なんでっ!やだっ……出させてっ……」
「お前が俺のだって自覚するまで許さない」
「……ひぅ……やだっ……時くんっ」
出したいのに出せなくて目の前はチカチカするし、まるで脳が溶けそうで怖い。
時くんは相変わらず苛立ったように眉間に皺を寄せていて彼が何に怒ってるのかも皆目検討がつかなかった。
休んだから怒ってるの?
βだって嘘ついたから?
わかんない…
「……時くんっ……好きっ……」
ただ分かるのは彼が何かに怒っていてそれを分からせるために僕を抱いてるってことだけだ。
思わず時くんの唇に自分の唇を押し付けると、時くんは驚いた顔をした後、意外にもそれをすんなり受け入れてくれた。
なんで僕達こんなことしてるのかな…。
時くんに揺すられながら思う。
ほらやっぱりβのままがよかったって僕の暗い部分が囁いていて僕はそれに心の中で頷いた。
どのくらい揺すられていたのか分からない。時くんは何度も僕の中で果てては少し休憩してすぐに僕の中に入ってきた。
明るかった外はすっかり暗くなり始めていて僕は疲労と快楽でただひたすらか細く喘ぐことしかできなくなっていた。
「……ぁ……」
時くんが僕の口内に舌を潜り込ませてきて疲れきった僕はされるがまま舌同士を絡ませながらまだ与えられる快感を受け入れていた。
「おい、まだくたばるな」
「……も、むり」
掠れた声で返したら時くんが僕のお腹辺りに噛み付いてきて痛みに飛びかけていた意識が覚醒する。
「もぅ……許して……」
「俺の物って意味は理解したのかよ」
「……わかん、な、い」
「じゃあそのままやられてろ」
グリって時くんが僕の最奥を抉ってそれに僕は背中をしならせて絶頂した。
前からは何も出ていなくて、それに軽くショックを受ける。
ポロポロ泣いて、そんな僕の頭を抱き抱えて時くんが僕を膝の上に乗せてきた。
やめてって言っても止めてくれないのに、優しく触れられると途端に身体に熱が集まってクラクラする。
「はっ……やべえな……」
身体が熱くて、その熱を発散させたくて時くんから離れようと身じろぐとそれを許さないみたいにまた深く突かれる。
「……も、帰らないとっ……」
真っ暗な中抱き合っていてはいつか教師に見つかってしまう。
「それで逃げる気か?」
「……ちがっ……ぼ、僕の家……いこっ……」
どうせ彼は逃がしてくれないなら自分から受けいれた方が身のためだ。
「ならさっさと準備しろ」
ずるりと僕の中から時くんのが出ていってそれにすら快感を感じて微かに喘いだ。
フラフラの身体を何とか動かして服を着ると時くんが鍵を開けてくれて空教室をでると、僕の教室に鞄を取りに行ってから2人で学校を出た。
明らかに事後の僕とその隣に立っている時くんを通りすぎる人達が見ていたけれど今は気にしてる暇はなくて時くんに逃げないように腕を掴まれたまま僕の家へと向かった。
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