31 / 69
成人編
さようなら愛おしい人⑤
しおりを挟む
目の前の黒髪に触れ、いつもノクスがしてくれているように、目尻へとキスをする。僕の心がまるごとノクスに伝わればいいとずっと思っていた。でも今は、知られなくてよかったって思う。だって、伝えきれないくらいにこの愛は深く重い。
昂りを扱かれ、指が裏筋を撫でる。真似するように僕もノクスのモノに触れると、クッと微かに喉を鳴らす音が聞こえてきた。途端嬉しくなる。大好きな人が、僕の手で感じてくれている。
ノクスの大きな手が僕の手ごと、どちらともの昂りを扱き、擦り付けあうたびに甘声が響く。
「あっ、ぁ、や、きもちっ」
「ソル……」
ノクスの空いている方の手が僕の頭に回されて、舌が口内へと入れられた。唾液を交換しあい、上顎をなぞられながら、気持ちよさに涙を流す。
「あ、あああ、も、イク……」
「っ……」
ビクリと内股が痙攣し、お互いの手に白濁が飛び散った。ノクスも同時に翌を吐き出す。乳白色が混ざり合い、そんなことにすら微かな興奮を覚える。
力の入らない身体を預けると、清めるように身体を洗われて、そのまま浴槽へと連れていかれた。お湯に浸かると芯から温まっていくような感じがする。
ふやけきった顔をノクスに向けると、またキスをされて、首をべろりと舐められた。
「痕を残して欲しい……」
そうすれば離れた場所に居てもノクスのことを感じていられる。いつか消えてしまうかもしれない。だから、ほんの気休め。でも、心は慰められる。
「お前を傷つけたくはない」
「っ、お願い」
首に腕を回し、擦り寄ると、首に吸いつかれて微かな痛みに眉を寄せた。同じ場所に歯が立てられ、プツリと肌に食い込む感覚がする。
「ん、はぁ、あぁ……」
生理的な涙が零れ落ち、湯船へと一つ二つと落ちていく。愛おしい人は目の前にいて、僕の願いを叶えてくれている。それなのに、涙はどんどんと溢れてきて止まらない。
「愛してるよ。ノクスは僕の唯一の人だ」
「ソル、私は……っ」
ノクスが口を開くけれど、それを口付けで止める。なにも言わないで。今だけは、心が通じ合っていると錯覚していたいから。
ノクスの指が、そっと僕の後孔に触れてくる。驚いて身体を跳ねさせると、なだめるように腰を撫でられた。
「お前が欲しい」
深紅の瞳に熱が宿っている。ノクスが僕に欲情してくれていることが嬉しい。やりやすいように、体勢を変え、ノクスの方へとお尻を突き出す。広い浴槽に付けられている手すりに必死に捕まっていると、ぬるりとしたなにかが双丘を掻き分けて、孔を這う。それが舌だと分かると、羞恥心に身体が熱くなる。
「やぁ、ノクス……汚いよっ」
「汚くなどない。お前は髪の先から足の先まで、清らかで美しい」
「んゃ、ああ、入って……んん……」
舌が中へと入ってきて、轟く。慣らすように広げられると、少しずつ奥へと舌が挿入されていく。抜き差しをされ、舌が出ていく頃にはヒクヒクと穴が吸縮を繰り返していて、身体からは力が抜けていた。
背中や太ももに痕を残され、その合間に長い指が中へと入れられる。異物感が増したけれど、それもすぐに快楽へと変化し、唾液と汗を撒き散らしながら快楽に腰を揺らす。
昂りを扱かれ、指が裏筋を撫でる。真似するように僕もノクスのモノに触れると、クッと微かに喉を鳴らす音が聞こえてきた。途端嬉しくなる。大好きな人が、僕の手で感じてくれている。
ノクスの大きな手が僕の手ごと、どちらともの昂りを扱き、擦り付けあうたびに甘声が響く。
「あっ、ぁ、や、きもちっ」
「ソル……」
ノクスの空いている方の手が僕の頭に回されて、舌が口内へと入れられた。唾液を交換しあい、上顎をなぞられながら、気持ちよさに涙を流す。
「あ、あああ、も、イク……」
「っ……」
ビクリと内股が痙攣し、お互いの手に白濁が飛び散った。ノクスも同時に翌を吐き出す。乳白色が混ざり合い、そんなことにすら微かな興奮を覚える。
力の入らない身体を預けると、清めるように身体を洗われて、そのまま浴槽へと連れていかれた。お湯に浸かると芯から温まっていくような感じがする。
ふやけきった顔をノクスに向けると、またキスをされて、首をべろりと舐められた。
「痕を残して欲しい……」
そうすれば離れた場所に居てもノクスのことを感じていられる。いつか消えてしまうかもしれない。だから、ほんの気休め。でも、心は慰められる。
「お前を傷つけたくはない」
「っ、お願い」
首に腕を回し、擦り寄ると、首に吸いつかれて微かな痛みに眉を寄せた。同じ場所に歯が立てられ、プツリと肌に食い込む感覚がする。
「ん、はぁ、あぁ……」
生理的な涙が零れ落ち、湯船へと一つ二つと落ちていく。愛おしい人は目の前にいて、僕の願いを叶えてくれている。それなのに、涙はどんどんと溢れてきて止まらない。
「愛してるよ。ノクスは僕の唯一の人だ」
「ソル、私は……っ」
ノクスが口を開くけれど、それを口付けで止める。なにも言わないで。今だけは、心が通じ合っていると錯覚していたいから。
ノクスの指が、そっと僕の後孔に触れてくる。驚いて身体を跳ねさせると、なだめるように腰を撫でられた。
「お前が欲しい」
深紅の瞳に熱が宿っている。ノクスが僕に欲情してくれていることが嬉しい。やりやすいように、体勢を変え、ノクスの方へとお尻を突き出す。広い浴槽に付けられている手すりに必死に捕まっていると、ぬるりとしたなにかが双丘を掻き分けて、孔を這う。それが舌だと分かると、羞恥心に身体が熱くなる。
「やぁ、ノクス……汚いよっ」
「汚くなどない。お前は髪の先から足の先まで、清らかで美しい」
「んゃ、ああ、入って……んん……」
舌が中へと入ってきて、轟く。慣らすように広げられると、少しずつ奥へと舌が挿入されていく。抜き差しをされ、舌が出ていく頃にはヒクヒクと穴が吸縮を繰り返していて、身体からは力が抜けていた。
背中や太ももに痕を残され、その合間に長い指が中へと入れられる。異物感が増したけれど、それもすぐに快楽へと変化し、唾液と汗を撒き散らしながら快楽に腰を揺らす。
11
お気に入りに追加
698
あなたにおすすめの小説
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
異世界召喚されて勇者になったんだけど魔王に溺愛されてます。
頓
BL
不幸体質な白兎(ハクト)はある日、異世へ飛ばされてしまう。異世界で周りの人々から酷い扱いをされ、死にかけた白兎を拾ったのは魔王、ジュノスだった。
優しい魔王×泣き虫な勇者の溺愛BL小説
・自己満足作品
・過去作品のリメイク
・Rが着く話は※を付けときます
・誤字脱字がありましたらそっと報告して頂けると嬉しいです
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
魔王様が子供化したので勇者の俺が責任持って育てたらいつの間にか溺愛されてるみたい
カミヤルイ
BL
顔だけが取り柄の勇者の血を引くジェイミーは、民衆を苦しめていると噂の魔王の討伐を指示され、嫌々家を出た。
ジェイミーの住む村には実害が無い為、噂だけだろうと思っていた魔王は実在し、ジェイミーは為すすべなく倒れそうになる。しかし絶体絶命の瞬間、雷が魔王の身体を貫き、目の前で倒れた。
それでも剣でとどめを刺せない気弱なジェイミーは、魔王の森に来る途中に買った怪しい薬を魔王に使う。
……あれ?小さくなっちゃった!このまま放っておけないよ!
そんなわけで、魔王様が子供化したので子育てスキル0の勇者が連れて帰って育てることになりました。
でも、いろいろありながらも成長していく魔王はなんだかジェイミーへの態度がおかしくて……。
時々シリアスですが、ふわふわんなご都合設定のお話です。
こちらは2021年に創作したものを掲載しています。
初めてのファンタジーで右往左往していたので、設定が甘いですが、ご容赦ください
素敵な表紙は漫画家さんのミミさんにお願いしました。
@Nd1KsPcwB6l90ko
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる