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身代わりと狼王子
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ゴクリとライル様の喉元から音が聞こえて慌ててしまう。
「……っ、き、汚いですっ……」
「甘いな」
「……っ……」
「腰を上げろ」
戸惑いつつ言われた通りに腰を上げると、彼の指が僕の後孔へと伸びてきて、思わず大袈裟に身体を跳ねさせた。
「不安か」
単調なのに気遣うような言葉に小さく頷く。
「ならばこちらに集中しておけ」
そう言って彼が僕の胸に舌を這わせると、突起を吸って軽く甘噛みをしてきた。
今まで感じたこともない場所のはずなのに彼に触れられると途端に刺激は快感へとすり変わる。
どこもかしこも熱くてふやけてしまいそうだ。
頭の中が白く埋め尽くされていき、ボーッと快楽に身を委ねていると、突然感じたこともないか快楽が全身を襲って悲鳴のような嬌声を上げた。
「ひゃああ、あっ、あ、んっ……」
「柔らかいな。俺の指をすんなり咥えこんだぞ」
「やだっ、あ、あ、あぁ~……そこ、そこいやっ」
ぐりぐりと1番気持ちのいい場所を刺激される度涙と共にみっともなく喘ぎ声を撒き散らす。
そんな僕の声を彼の狼耳が拾い上げてぴくぴくと反応しているのが分かって、それに羞恥心を煽られる。
「やだっ、聞かないで……っ、ゃ、ああ゛ー、あっ」
口元を抑えようと手をやると、彼の片手が器用に僕の両手をまとめあげて頭の上で押さえ付けられた。
「聞かせろ」
「……ふぅ、、んんん、ひゃっ、あっ、あっ、あっ……」
「達するのか?」
こくこくと何度も首を縦に振ると、達する時は口に出せと命令されて恥ずかしさに目の前が潤んだ。
けれど、限界を迎えている僕の体は容赦なく欲を吐き出そう身体を震わせる。
「あ、ん……んんんん、いくっ、イきますっ、あっ、あ゛ぁぁぁあ……」
「ふっ、上出来だ」
彼の指が孔から引き抜かれると、反り立つ大きな肉棒が孔へと宛てがわれて、ひっと引きつった声を上げた。
全身が彼を欲しているのに、自身の微かに残った理性が屋敷にいた頃に与えられた苦痛を思い出して逃げ出したいと喚く。
怖い、欲しい、怖い、めちゃくちゃにして欲しい……。
「……っ、ぅ、ひくっ……ごわいっ、」
「泣くな」
「ひくっ、痛いのはやだっ……こわい、やだよっ……」
情緒がおかしくなっていて、身体に刻み込まれた恐怖が僕の心を支配して離さない。
そんな僕にライル様がもう一度、泣くなと命令しながらそっと口付けをしてくれる。
その行為は甘くて柔らかくて、僕の心を少しだけ落ち着かせてくれる。
不思議だ。
ライル様が近づけば近づくほど、彼の香りが僕の心を満たして癒してくれる。
「……ん、ん、んちゅっ、ん……きもちっ……」
「そのままこちらに集中していろ」
舌を混じり合わせながら、気持ちよさにうっとりと目を細めていると、気遣うようにゆっくりと彼の肉棒が僕の中をかき分けるように入ってきた。
痛みは感じなかった。
それどころか掻き分けられた場所から溶かされるような快感を感じて、1層激しく声を上げる。
気持ちがよくて死んでしまいそうだと思う。
こんな快感を僕は初めて味わっていた。
「……っ、き、汚いですっ……」
「甘いな」
「……っ……」
「腰を上げろ」
戸惑いつつ言われた通りに腰を上げると、彼の指が僕の後孔へと伸びてきて、思わず大袈裟に身体を跳ねさせた。
「不安か」
単調なのに気遣うような言葉に小さく頷く。
「ならばこちらに集中しておけ」
そう言って彼が僕の胸に舌を這わせると、突起を吸って軽く甘噛みをしてきた。
今まで感じたこともない場所のはずなのに彼に触れられると途端に刺激は快感へとすり変わる。
どこもかしこも熱くてふやけてしまいそうだ。
頭の中が白く埋め尽くされていき、ボーッと快楽に身を委ねていると、突然感じたこともないか快楽が全身を襲って悲鳴のような嬌声を上げた。
「ひゃああ、あっ、あ、んっ……」
「柔らかいな。俺の指をすんなり咥えこんだぞ」
「やだっ、あ、あ、あぁ~……そこ、そこいやっ」
ぐりぐりと1番気持ちのいい場所を刺激される度涙と共にみっともなく喘ぎ声を撒き散らす。
そんな僕の声を彼の狼耳が拾い上げてぴくぴくと反応しているのが分かって、それに羞恥心を煽られる。
「やだっ、聞かないで……っ、ゃ、ああ゛ー、あっ」
口元を抑えようと手をやると、彼の片手が器用に僕の両手をまとめあげて頭の上で押さえ付けられた。
「聞かせろ」
「……ふぅ、、んんん、ひゃっ、あっ、あっ、あっ……」
「達するのか?」
こくこくと何度も首を縦に振ると、達する時は口に出せと命令されて恥ずかしさに目の前が潤んだ。
けれど、限界を迎えている僕の体は容赦なく欲を吐き出そう身体を震わせる。
「あ、ん……んんんん、いくっ、イきますっ、あっ、あ゛ぁぁぁあ……」
「ふっ、上出来だ」
彼の指が孔から引き抜かれると、反り立つ大きな肉棒が孔へと宛てがわれて、ひっと引きつった声を上げた。
全身が彼を欲しているのに、自身の微かに残った理性が屋敷にいた頃に与えられた苦痛を思い出して逃げ出したいと喚く。
怖い、欲しい、怖い、めちゃくちゃにして欲しい……。
「……っ、ぅ、ひくっ……ごわいっ、」
「泣くな」
「ひくっ、痛いのはやだっ……こわい、やだよっ……」
情緒がおかしくなっていて、身体に刻み込まれた恐怖が僕の心を支配して離さない。
そんな僕にライル様がもう一度、泣くなと命令しながらそっと口付けをしてくれる。
その行為は甘くて柔らかくて、僕の心を少しだけ落ち着かせてくれる。
不思議だ。
ライル様が近づけば近づくほど、彼の香りが僕の心を満たして癒してくれる。
「……ん、ん、んちゅっ、ん……きもちっ……」
「そのままこちらに集中していろ」
舌を混じり合わせながら、気持ちよさにうっとりと目を細めていると、気遣うようにゆっくりと彼の肉棒が僕の中をかき分けるように入ってきた。
痛みは感じなかった。
それどころか掻き分けられた場所から溶かされるような快感を感じて、1層激しく声を上げる。
気持ちがよくて死んでしまいそうだと思う。
こんな快感を僕は初めて味わっていた。
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