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友達
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一瞬思考が停止して、また直ぐに稼動し始めると自分が何をされたのか自覚してかーーっと顔が赤くなる感覚がした。アルコールが入っているから普段の自分よりも顔に感情が出やすい気がする。
「月見さん、酔ってます……?」
「俺ザルだから。酔ってるのは君でしょ」
「で、でもっ、今、き、きき、き、きすぅ、しましたよね!?」
キスのところで少しだけ声が裏返って更に恥ずかしさが増した。
「したね。だって、友達になってって言うから」
「友達はキスしないことくらい俺知ってますよ!!?」
「セックスフレンドならするでしょ」
「やっぱあんた酔ってるだろおお!!!」
思わず声を荒らげると、月見さんがまた、酔ってないよって答えていたずらに再び触れるだけのキスをしてくる。
「つ、月見さん、俺ら初対面っすよ」
「そうだね」
「っ、ちょっ、!」
言葉の合間合間に何回も触れるだけのキスをされるから中々思考がまとまらなくて困る。
もう考えるのも反応するのも疲れてきて流されるままキスされながら、ふと1つの結論に至った。
この人たぶん飲むとキス魔になるやつだ。
あまりにもキスされるものだから、流石に酔いも冷めてきて辞めさせようと月見さんに手を伸す。
それを月見さんがヒョイッと避けて逆に腕を掴まれてソファーに組み敷かれる形になる。
勝てると思っていた相手に馬乗りになられている事実にまた思考が停止した。
「勝てると思った?」
月見さんが相変わらずの柔和な笑みを浮かべて聞いてくるからその余裕に何だか悔しくなる。
「……さっきまでは思ってました……」
ボソッと答えたら月見さんが俺の尖らせた唇にまたキスをしてきた。
今度この人と飲む時が来たら絶対飲ませないって誓う。
「月見さん、酔ってます……?」
「俺ザルだから。酔ってるのは君でしょ」
「で、でもっ、今、き、きき、き、きすぅ、しましたよね!?」
キスのところで少しだけ声が裏返って更に恥ずかしさが増した。
「したね。だって、友達になってって言うから」
「友達はキスしないことくらい俺知ってますよ!!?」
「セックスフレンドならするでしょ」
「やっぱあんた酔ってるだろおお!!!」
思わず声を荒らげると、月見さんがまた、酔ってないよって答えていたずらに再び触れるだけのキスをしてくる。
「つ、月見さん、俺ら初対面っすよ」
「そうだね」
「っ、ちょっ、!」
言葉の合間合間に何回も触れるだけのキスをされるから中々思考がまとまらなくて困る。
もう考えるのも反応するのも疲れてきて流されるままキスされながら、ふと1つの結論に至った。
この人たぶん飲むとキス魔になるやつだ。
あまりにもキスされるものだから、流石に酔いも冷めてきて辞めさせようと月見さんに手を伸す。
それを月見さんがヒョイッと避けて逆に腕を掴まれてソファーに組み敷かれる形になる。
勝てると思っていた相手に馬乗りになられている事実にまた思考が停止した。
「勝てると思った?」
月見さんが相変わらずの柔和な笑みを浮かべて聞いてくるからその余裕に何だか悔しくなる。
「……さっきまでは思ってました……」
ボソッと答えたら月見さんが俺の尖らせた唇にまたキスをしてきた。
今度この人と飲む時が来たら絶対飲ませないって誓う。
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