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対面
③
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自分のことを嫌っている人に好きになってもらうことの難しさと、そんな努力をすることの意味のなさ。それはあの広いようで狭い、監獄のような公爵家で学んだ唯一のことのようにも思えた。
僕の返答に彼は綺麗な形の眉を寄せて、悲しそうな、複雑な表情を浮かべた。
その表情を見て、やっぱり不味いことを言ってしまったと反省する。
「……ご、ごめんなさい……。皇帝陛下には言わないでください……どうせ、その内、ここから追い出されるから。それまでは……」
「……え……ここを出ていく気なのか?」
「……僕はそんなこと自分では決められません。ただ、皇帝陛下が、僕のことをお嫌いならそうなるかなって」
無理に笑顔を作って言えば、彼はやっぱり複雑そうな顔をして僕のことを見つめてくる。まるで、困り果ててどうしたらいいのか分からないって感じだ。
困らせてしまっただろうか……。
トパーズやアンバーを閉じ込めたかのように輝く彼の瞳を見つめ返して、ただじっとお互いに視線を絡め合う。
互いが互いの思いを探り当てるように、ひたすらに視線を交換して、ただ僕達は黙ったまま数秒、いや数分にも感じる長い時間見つめ合っていた。
「仮に皇帝陛下が君のことを嫌っていたとして、君は皇帝陛下のことが嫌いなのかな」
先に沈黙を破ったのは彼だった。
視線はそのままに、彼の口から紡がれた問に緩く首を横に振った。
会ったこともない皇帝陛下のことを嫌いになれるはずもなく、ましてや好きかと言われればそうは思わない。
けれど、皇帝陛下は僕を見たくないと突っぱねはしても、出て行けと寒空の下に追いやることはしなかった。
暖かな食事と寝床を与えてくれたし、優しい使用人の人達と出会うことも出来た。
素敵な薔薇の庭園でお菓子を食べて、上等な服を着ることを許してくれている。
だから、嫌いかと問われれば嫌いではない。
好きかと問われればやっぱりそれも違うと思う。
ただ、感謝していた。
恩は一生かかっても返せないだろうと思う程には、本当にただひたすら感謝の念しかなかった。
「嫌いでも、好きでもないです……ただ、感謝の意を伝えたいとは思います。こんな僕を今生かしてくれていることに本当になんとお礼を言っていいかも分からない程に感謝しています」
「そうか」
彼は僕の言葉を聞いて、ただ微笑んだだけだった。
笑顔の彼に僕も微かに微笑み返すと、しばらくなにか考える素振りをした後に、彼は少しだけ椅子ごと僕の方に体を寄せてきた。
そして、なにを思ったのか、彼は突然僕の腰あたりを掴むと座っている自分の膝に僕を持ち上げて座らせた。
驚きすぎて固まる僕のお腹辺りに彼が手を回してきて固定されると、至近距離で感じるいい匂いに鼓動がありえないくらい早鐘を打つ。
「鼓動が早いね」
「……そ、それは貴方が突然こんなことをするからっ……」
耳元で囁かれると、恥ずかしくて涙もどこかに吹っ飛んでしまう。
慌てる僕を見て彼が笑って、そのせいで更に顔を赤くしてしまう。どうしてこんなことになっているのかも分からず、助けを求めるように周りを見たけれど、先程皆席を外しなのだと思い出し、助けてくれる人がいなくなったことに絶望した。
「ほら、暴れたら危ない」
「……な、なら離してください…」
「嫌いじゃないならかまわないだろう」
「……それは皇帝陛下のことでっ……え……?」
言われた言葉に、思考が停止して身体が固まる。
そういえば皆なんでなにも言わないんだろう。
僕は一応皇帝陛下の花嫁としてここに居るのに…。
彼が僕に触れても、誰もなにも言ってこなかったことに首を傾げる。それから、自分の着ている銀の生地に金刺繍の入った服を視界に入れてから、ラナが言っていた言葉を思い出した。
確か皇帝陛下も彼と同じ銀と金の色を持っているって……。
そこまで考えて、背後でくつくつと喉を鳴らして笑っている彼の方に無理矢理顔を向けた。
「……皇帝陛下…?」
「あぁ、私が君を嫌っていることになっている皇帝陛下だ」
楽しげに口角を上げて彼が僕を見ながら答えた。
彼の言葉にサーっと血の気が引いていく。慌ててなんとか彼の膝の上から逃げ出そうと必死に抵抗を始める。皇帝陛下の膝の上に座っているなんて、恐れ多すぎて命がいくつあっても足りない気がしたんだ。
「……まるで懐かない猫のようだな」
先程よりも荒い言葉遣いで彼が囁いて、ひょいっと持ち上げられた僕は対面する形でまた彼の膝の上に乗せられた。至近距離に彼の綺麗な顔があって、そのせいなのかどんどんとまた身体中が熱くなってくる。
「そんなに匂いをばらまいて悪い子だ」
「な、なんのことか分からない、です」
頬にキスを落とされて、ぎゅっと目を閉じると、次はこめかみにキスをされた。目を閉じているせいでダイレクトに感じる唇の感触に、わけも分からないままぐるぐると目が回る感覚を味わう。
自分を嫌っているはずの皇帝陛下が今まさに目の前にいて、僕を膝に乗せて顔や首の至る所にキスをしてくる現状に僕の頭の中は軽くパニックを起こしかけていた。
「嫌ってなどいない」
「……え……、っん、」
彼の言葉に思わず目を開けると、突然顎を掴まれて彼が僕の唇に自分のそれを押し当ててきた。優しく食むように下唇を甘噛みされて、ちゅっとわざとなのか音を鳴らしながら彼の唇が僕から離れていく。
なにが起こったのかも分からずに惚けたまま彼の顔を凝視すると、彼は困ったように小さく笑って頬に片手を添えてきた。
「君のことをアデレードだと思っていたからアデレード=ロペスに婚姻を申し込んだんだ」
「……それはつまり……僕と結婚したかったってこと、ですか?」
「そうだ」
まっすぐ射抜くように見つめられながら言われた言葉に胸が大きく鳴った。
本当に?
信じられなくて、もう一度尋ねたいのに、唇が震えて上手く声は出てこない。
「君が目覚めたと聞いて離宮まで足を運んだら、ここにいると言われて駆けつけた。そしたら、泣いているから何事かと思ったよ」
優しく頬を撫でられて、気持ちよさに目を細める。甘えたくなって、つい彼の手に擦り寄ってしまう。
それに応えるようにまた撫でられて、なんだか胸がいっぱいになり、止まったはずの涙がまた1つ流れ落ちた。
僕の返答に彼は綺麗な形の眉を寄せて、悲しそうな、複雑な表情を浮かべた。
その表情を見て、やっぱり不味いことを言ってしまったと反省する。
「……ご、ごめんなさい……。皇帝陛下には言わないでください……どうせ、その内、ここから追い出されるから。それまでは……」
「……え……ここを出ていく気なのか?」
「……僕はそんなこと自分では決められません。ただ、皇帝陛下が、僕のことをお嫌いならそうなるかなって」
無理に笑顔を作って言えば、彼はやっぱり複雑そうな顔をして僕のことを見つめてくる。まるで、困り果ててどうしたらいいのか分からないって感じだ。
困らせてしまっただろうか……。
トパーズやアンバーを閉じ込めたかのように輝く彼の瞳を見つめ返して、ただじっとお互いに視線を絡め合う。
互いが互いの思いを探り当てるように、ひたすらに視線を交換して、ただ僕達は黙ったまま数秒、いや数分にも感じる長い時間見つめ合っていた。
「仮に皇帝陛下が君のことを嫌っていたとして、君は皇帝陛下のことが嫌いなのかな」
先に沈黙を破ったのは彼だった。
視線はそのままに、彼の口から紡がれた問に緩く首を横に振った。
会ったこともない皇帝陛下のことを嫌いになれるはずもなく、ましてや好きかと言われればそうは思わない。
けれど、皇帝陛下は僕を見たくないと突っぱねはしても、出て行けと寒空の下に追いやることはしなかった。
暖かな食事と寝床を与えてくれたし、優しい使用人の人達と出会うことも出来た。
素敵な薔薇の庭園でお菓子を食べて、上等な服を着ることを許してくれている。
だから、嫌いかと問われれば嫌いではない。
好きかと問われればやっぱりそれも違うと思う。
ただ、感謝していた。
恩は一生かかっても返せないだろうと思う程には、本当にただひたすら感謝の念しかなかった。
「嫌いでも、好きでもないです……ただ、感謝の意を伝えたいとは思います。こんな僕を今生かしてくれていることに本当になんとお礼を言っていいかも分からない程に感謝しています」
「そうか」
彼は僕の言葉を聞いて、ただ微笑んだだけだった。
笑顔の彼に僕も微かに微笑み返すと、しばらくなにか考える素振りをした後に、彼は少しだけ椅子ごと僕の方に体を寄せてきた。
そして、なにを思ったのか、彼は突然僕の腰あたりを掴むと座っている自分の膝に僕を持ち上げて座らせた。
驚きすぎて固まる僕のお腹辺りに彼が手を回してきて固定されると、至近距離で感じるいい匂いに鼓動がありえないくらい早鐘を打つ。
「鼓動が早いね」
「……そ、それは貴方が突然こんなことをするからっ……」
耳元で囁かれると、恥ずかしくて涙もどこかに吹っ飛んでしまう。
慌てる僕を見て彼が笑って、そのせいで更に顔を赤くしてしまう。どうしてこんなことになっているのかも分からず、助けを求めるように周りを見たけれど、先程皆席を外しなのだと思い出し、助けてくれる人がいなくなったことに絶望した。
「ほら、暴れたら危ない」
「……な、なら離してください…」
「嫌いじゃないならかまわないだろう」
「……それは皇帝陛下のことでっ……え……?」
言われた言葉に、思考が停止して身体が固まる。
そういえば皆なんでなにも言わないんだろう。
僕は一応皇帝陛下の花嫁としてここに居るのに…。
彼が僕に触れても、誰もなにも言ってこなかったことに首を傾げる。それから、自分の着ている銀の生地に金刺繍の入った服を視界に入れてから、ラナが言っていた言葉を思い出した。
確か皇帝陛下も彼と同じ銀と金の色を持っているって……。
そこまで考えて、背後でくつくつと喉を鳴らして笑っている彼の方に無理矢理顔を向けた。
「……皇帝陛下…?」
「あぁ、私が君を嫌っていることになっている皇帝陛下だ」
楽しげに口角を上げて彼が僕を見ながら答えた。
彼の言葉にサーっと血の気が引いていく。慌ててなんとか彼の膝の上から逃げ出そうと必死に抵抗を始める。皇帝陛下の膝の上に座っているなんて、恐れ多すぎて命がいくつあっても足りない気がしたんだ。
「……まるで懐かない猫のようだな」
先程よりも荒い言葉遣いで彼が囁いて、ひょいっと持ち上げられた僕は対面する形でまた彼の膝の上に乗せられた。至近距離に彼の綺麗な顔があって、そのせいなのかどんどんとまた身体中が熱くなってくる。
「そんなに匂いをばらまいて悪い子だ」
「な、なんのことか分からない、です」
頬にキスを落とされて、ぎゅっと目を閉じると、次はこめかみにキスをされた。目を閉じているせいでダイレクトに感じる唇の感触に、わけも分からないままぐるぐると目が回る感覚を味わう。
自分を嫌っているはずの皇帝陛下が今まさに目の前にいて、僕を膝に乗せて顔や首の至る所にキスをしてくる現状に僕の頭の中は軽くパニックを起こしかけていた。
「嫌ってなどいない」
「……え……、っん、」
彼の言葉に思わず目を開けると、突然顎を掴まれて彼が僕の唇に自分のそれを押し当ててきた。優しく食むように下唇を甘噛みされて、ちゅっとわざとなのか音を鳴らしながら彼の唇が僕から離れていく。
なにが起こったのかも分からずに惚けたまま彼の顔を凝視すると、彼は困ったように小さく笑って頬に片手を添えてきた。
「君のことをアデレードだと思っていたからアデレード=ロペスに婚姻を申し込んだんだ」
「……それはつまり……僕と結婚したかったってこと、ですか?」
「そうだ」
まっすぐ射抜くように見つめられながら言われた言葉に胸が大きく鳴った。
本当に?
信じられなくて、もう一度尋ねたいのに、唇が震えて上手く声は出てこない。
「君が目覚めたと聞いて離宮まで足を運んだら、ここにいると言われて駆けつけた。そしたら、泣いているから何事かと思ったよ」
優しく頬を撫でられて、気持ちよさに目を細める。甘えたくなって、つい彼の手に擦り寄ってしまう。
それに応えるようにまた撫でられて、なんだか胸がいっぱいになり、止まったはずの涙がまた1つ流れ落ちた。
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