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49、期待に満ちて
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「では、さっそくラバースーツをフィットさせていきますね。ここからは、こちらの手袋型のマッサージ機を使います。ラバースーツがフィットすると、体にゆっくりと圧力がかかるようになっていますので、もし声が出てしまうようでしたら、我慢せずに出してしまってください。むしろ、声を我慢をしてしまうと体に毒ですから、遠慮せず大きな声を出してしまっていいですからね」
三田村くんが手に取ったそれは、なんというか少し大きいだけのゴム手袋に見えた。
実際に、マッサージ機だというその手袋を装着した三田村くんの手は、二回りほど大きくなっているように見える。
その手袋を着けた三田村くんは、左右の手首にやけに幅が広い腕輪のようなものをぱちりとはめた。
その腕輪は、マッサージ機のバッテリーなのだという。
三田村くんが腕輪を触ると、どこからかコードのようなものが出てきた。
手袋型のマッサージ機は充電式らしく、今日のために用意されているこれはすでに充電が済んでいるという。
それなら、バッテリーなどいらないのではないか?と思ったのだが、マッサージの途中で威力を落とさないように、バッテリーで補助しておく必要があるらしい。
「……威力って?」
「先程、間宮さんの着ているラバースーツに手袋をフィットさせたのと同じことを、この手袋型のマッサージ機でするんですよ。フィットさせるためには、強い振動を与え続けることが必要なので、途中で弱まってしまわないようにバッテリーも併用します。途中で止まると、スーツの締め付けも中途半端になってしまいますからね」
近くで見せてもらった手袋の表面には、先程使用された電動式のマッサージ機と同じようなとげとげがびっしりと生えていた。
さらによく観察してみると、無数に生えたとげの中に、ところどころ大きなイボが混ざっている。
特に、親指の腹にある大きな五つのイボは、中央のひとつを四つのイボが囲むように配置されていて、デフォルメされた花のようなデザインになっていた。
何かをはめこむためのものなのか、中央のイボだけが、すり鉢状に窪んでいる。
なんだか不思議な形をしているようだが、これは何に使われるものなのだろう。
「ああ、これが気になりますか? もう少ししたら、実際に体験してもらうことになるので、それまでのお楽しみにしておいてください。間宮さんなら、きっと悦んでくれると思いますよ」
三田村くんは親指を重ねると、イボの固さを確かめるようにぐりぐりと擦り合わせた。
大きなイボは、それなりに固いようで、擦り合わされても少しもへこむことがない。
あのイボに囲まれたら、振動する四つのイボに捕まえられて、しっかりと圧力をかけられてしまうことになるはずだ。
どこに使うものなのかわからないが、それだけ重点的にマッサージをするべきところがあるということだろうか。
三田村くんが楽しみにしておけと言うのなら、俺は素直にその時を待っていればいいだろう。
彼に任せておけば、いいようにしてくれるはずたから。
「そうなんだ。それなら、楽しみにしておこうかな」
どうしてなのか、そのイボから目を離せないまま、三田村くんの言葉をなぞるように答える。
そうか、これは俺が喜ぶようなものなのか、と。
そう考えるだけで唾液があふれて、ますますイボから目が離せなくなる。
口の中に溜まってしまった唾液をごくりと飲み干せば、マッサージ機に埋め尽くされている穴が未知なる喜びへの期待にひくりと震えた。
次のトレーニングは、どれだけ気持ちがいいものなのだろう。
想像するだけで、どうしたらいいかわからないくらいどきどきする。
ペニスが硬くなりすぎて痛いくらいだ。
「ええ、是非。楽しみにしていてください。きっと、間宮さんをがっかりさせるようなことにはなりませんから。では、間宮さんもこのマッサージ機が気になっているようですし、早速はじめていきましょうか。まずは、ラバースーツをフィットさせる行程からですね。それが終わったら、そのまま五分間の全体トレーニングに入ります。効果を高めるためにここからは休憩を挟みませんので、そのつもりでいてください。とはいっても、間宮さんはここに寝ているだけでいいので、特にしていただくことはないんですけどね。あとのことは全部、僕に任せてくださるだけでいいんですから」
「ああ、もちろん。全部、三田村くんにお任せするよ。でも、俺のことなのに、自分はこのまま寝ているだけでいいなんて、とても申し訳ない気持ちになるね。その、俺の体は……ちょっと大きいから、大変かもしれないけれどよろしくお願いするよ」
自分の体が、他の人のように引き締まっていないことを知っている。
元からそういう体質なのか、それとも努力が足りていないのか、いまだに俺の体はぽっちゃりとしていて、はっきり言ってみっともないということも。
「いやだな、間宮さん。そんなことは、気にしなくてもいいんですよ。これが僕の仕事ってこともありますけど、ずっと前から間宮さんのことは、僕がトレーニングしてあげたいなって思っていたんです。むしろ、今回のことは、僕にとってはご褒美みたいなものですよ。だって、今日からトレーナーの僕だけが、間宮さんをトレーニングしてあげられるんですから」
「ははっ、俺みたいなやつのトレーニングがご褒美だなんて、いくらなんでも言いすぎだよ。こんなぽっちゃりしたやつをトレーニングしたいだなんて、三田村くんは少し変わっているよね。それに、ここにきたときから、俺はずっと三田村くんにトレーニングしてもらっていたじゃないか」
「ふふっ、スペシャルコースは、外のトレーニングとは全然違うものだってことを、いまから教えて差し上げますね。きっともう普通のトレーニングじゃ、満足できなくなってしまうと思いますよ」
そう言って笑った三田村くんの笑顔に、背筋がまたぞくりと震える。
どこか怖いと感じるのに、それ以上に何をしてもらえるかわからなくて、期待する体がどきどきと胸を高鳴らせていた。
「ふふっ、こんなことを言われても、やっぱり間宮さんは怖がったりしないんですね。むしろ、僕のトレーニングに期待してくれてる、のかな? すごく嬉しいな。ああ、間宮さんの才能には、本当に惚れ惚れしてしまいますよ。それでは、早速その期待に応えていきましょうか」
にっこりと笑った三田村くんの手袋が、激しく震える。
そして、三田村くんはその振動する手袋に包まれた手で、俺の足を優しく包み込んだ。
三田村くんが手に取ったそれは、なんというか少し大きいだけのゴム手袋に見えた。
実際に、マッサージ機だというその手袋を装着した三田村くんの手は、二回りほど大きくなっているように見える。
その手袋を着けた三田村くんは、左右の手首にやけに幅が広い腕輪のようなものをぱちりとはめた。
その腕輪は、マッサージ機のバッテリーなのだという。
三田村くんが腕輪を触ると、どこからかコードのようなものが出てきた。
手袋型のマッサージ機は充電式らしく、今日のために用意されているこれはすでに充電が済んでいるという。
それなら、バッテリーなどいらないのではないか?と思ったのだが、マッサージの途中で威力を落とさないように、バッテリーで補助しておく必要があるらしい。
「……威力って?」
「先程、間宮さんの着ているラバースーツに手袋をフィットさせたのと同じことを、この手袋型のマッサージ機でするんですよ。フィットさせるためには、強い振動を与え続けることが必要なので、途中で弱まってしまわないようにバッテリーも併用します。途中で止まると、スーツの締め付けも中途半端になってしまいますからね」
近くで見せてもらった手袋の表面には、先程使用された電動式のマッサージ機と同じようなとげとげがびっしりと生えていた。
さらによく観察してみると、無数に生えたとげの中に、ところどころ大きなイボが混ざっている。
特に、親指の腹にある大きな五つのイボは、中央のひとつを四つのイボが囲むように配置されていて、デフォルメされた花のようなデザインになっていた。
何かをはめこむためのものなのか、中央のイボだけが、すり鉢状に窪んでいる。
なんだか不思議な形をしているようだが、これは何に使われるものなのだろう。
「ああ、これが気になりますか? もう少ししたら、実際に体験してもらうことになるので、それまでのお楽しみにしておいてください。間宮さんなら、きっと悦んでくれると思いますよ」
三田村くんは親指を重ねると、イボの固さを確かめるようにぐりぐりと擦り合わせた。
大きなイボは、それなりに固いようで、擦り合わされても少しもへこむことがない。
あのイボに囲まれたら、振動する四つのイボに捕まえられて、しっかりと圧力をかけられてしまうことになるはずだ。
どこに使うものなのかわからないが、それだけ重点的にマッサージをするべきところがあるということだろうか。
三田村くんが楽しみにしておけと言うのなら、俺は素直にその時を待っていればいいだろう。
彼に任せておけば、いいようにしてくれるはずたから。
「そうなんだ。それなら、楽しみにしておこうかな」
どうしてなのか、そのイボから目を離せないまま、三田村くんの言葉をなぞるように答える。
そうか、これは俺が喜ぶようなものなのか、と。
そう考えるだけで唾液があふれて、ますますイボから目が離せなくなる。
口の中に溜まってしまった唾液をごくりと飲み干せば、マッサージ機に埋め尽くされている穴が未知なる喜びへの期待にひくりと震えた。
次のトレーニングは、どれだけ気持ちがいいものなのだろう。
想像するだけで、どうしたらいいかわからないくらいどきどきする。
ペニスが硬くなりすぎて痛いくらいだ。
「ええ、是非。楽しみにしていてください。きっと、間宮さんをがっかりさせるようなことにはなりませんから。では、間宮さんもこのマッサージ機が気になっているようですし、早速はじめていきましょうか。まずは、ラバースーツをフィットさせる行程からですね。それが終わったら、そのまま五分間の全体トレーニングに入ります。効果を高めるためにここからは休憩を挟みませんので、そのつもりでいてください。とはいっても、間宮さんはここに寝ているだけでいいので、特にしていただくことはないんですけどね。あとのことは全部、僕に任せてくださるだけでいいんですから」
「ああ、もちろん。全部、三田村くんにお任せするよ。でも、俺のことなのに、自分はこのまま寝ているだけでいいなんて、とても申し訳ない気持ちになるね。その、俺の体は……ちょっと大きいから、大変かもしれないけれどよろしくお願いするよ」
自分の体が、他の人のように引き締まっていないことを知っている。
元からそういう体質なのか、それとも努力が足りていないのか、いまだに俺の体はぽっちゃりとしていて、はっきり言ってみっともないということも。
「いやだな、間宮さん。そんなことは、気にしなくてもいいんですよ。これが僕の仕事ってこともありますけど、ずっと前から間宮さんのことは、僕がトレーニングしてあげたいなって思っていたんです。むしろ、今回のことは、僕にとってはご褒美みたいなものですよ。だって、今日からトレーナーの僕だけが、間宮さんをトレーニングしてあげられるんですから」
「ははっ、俺みたいなやつのトレーニングがご褒美だなんて、いくらなんでも言いすぎだよ。こんなぽっちゃりしたやつをトレーニングしたいだなんて、三田村くんは少し変わっているよね。それに、ここにきたときから、俺はずっと三田村くんにトレーニングしてもらっていたじゃないか」
「ふふっ、スペシャルコースは、外のトレーニングとは全然違うものだってことを、いまから教えて差し上げますね。きっともう普通のトレーニングじゃ、満足できなくなってしまうと思いますよ」
そう言って笑った三田村くんの笑顔に、背筋がまたぞくりと震える。
どこか怖いと感じるのに、それ以上に何をしてもらえるかわからなくて、期待する体がどきどきと胸を高鳴らせていた。
「ふふっ、こんなことを言われても、やっぱり間宮さんは怖がったりしないんですね。むしろ、僕のトレーニングに期待してくれてる、のかな? すごく嬉しいな。ああ、間宮さんの才能には、本当に惚れ惚れしてしまいますよ。それでは、早速その期待に応えていきましょうか」
にっこりと笑った三田村くんの手袋が、激しく震える。
そして、三田村くんはその振動する手袋に包まれた手で、俺の足を優しく包み込んだ。
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更新!ありがとうございます💘すり鉢状のいぼが与えてくる責め苦はもしや!とか想像だけでわくわくです💕悪魔の契約のようなえろえろどS攻めが待ち遠しいです✨
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更新ありがとうございます✨三田村くん爽やか顔で鬼畜💘しゅき!そして、間宮さんはどえっちどえむが過ぎるけしからーん♥️前立腺玩具サンド……三田村くんも大変なことになっているのでは?!なのになのに!こんなイキっぱなしにさせておいて!更に入れたまま何かしようとする三田村トレーナーの鬼畜さにドキドキが止まらないです‼️わくわく更新を待ちます。
感想ありがとうございます!読んでもらえて嬉しいですー!
どこまでトレーニングで押していけるかチャレンジ中です☺️
早く他のタグにもお仕事をさせてあげたいです。
よろしくお願いしますー!