プティカリーノ

うしお

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46、初めての全身ラバー

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「間宮さん、ここから前にまわって作業してもいいですか?」

「ああ、ぅん、どうぞ」

「ありがとうございます。では、前から失礼しますね」

にこやかな笑顔で、俺の前にやってきた三田村くんが、腰のまわりで中途半端になっていたラバースーツをぐっと掴んだ。
それから、力士が土俵でそうするように、掴んだラバースーツをまわしのように持ち上げる。

「へ、ぁ……っ! ぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁッッ」

尻から背中のなかほどまでが、一気にラバースーツの中へと飲み込まれた。
これは、『着る』ではなく、『飲み込まれる』だ。
ゆるやかなサイズで、少しぽっちゃりとした俺の体さえも軽々と包み込んだラバースーツの内側は、まるで生き物のように蠢いていた。
スーツの内側すべてに、とても短い触手が生えているみたいだ。
触手なんて、創作上のものだとわかっているのに、きっと本当にあったならこういうものだろうと思えてしまう。
ジェルで潤んだラバーと、つい先程まで快楽の中にひたされ続けていた体が擦れ合うだけで、ただの皮膚であるはずの場所から新たな快楽が津波のように押し寄せてくる。
大きな生き物が、俺の体を口に含んで、じっくりと舐めまわしているみたいだ。
尻が、腰が、腹が、背中が、ラバースーツと擦れているだけだというのに、気持ちよくてたまらない。
全身が、ペニスのように擦るだけで、快感を得られる場所に作り変えられていた。

「ほら、あともう一息ですよ」

「ぃ、や、まっ、ま……っ、てぇ……っ」

「ここまできたら、途中で止める方がつらくなりますよ。もう少しだけ、がんばりましょうね」

嬉しそうに笑う三田村くんが、肘で止まっていたラバースーツを、ゆっくりと肩まで引き上げる。
腕からも快感がこみ上げてきて、びくびくと震えている俺を見つめながら、三田村くんは大きく開いたラバースーツの前を掴んだ。

「さあ、これでおしまいですよ」

「あ゛、ふッッ」

三田村くんの手が、左右に開いていたラバースーツをひとつにまとめる。
その瞬間、ぢりっと焼けるような痛みにも似た鮮烈な快感が全身を貫いた。
悲鳴を上げようとした体が、反射的に大きく仰け反る。
倒された椅子の背もたれに向かって、頭から飛び込みそうになった俺を、三田村くんがラバースーツを強く引き寄せて抱き締めた。
三田村くんと俺の間で押し潰された乳首が、ラバースーツの内側と擦れる。
しっかり勃起していた乳首が、ぬめやかな素材にすっぽりと包まれていた。
びくりと跳ねた胸元で、ぬめやかなスーツに包まれた乳首がぬぢゅりといやらしい音を立てる。
まるで、無数の触手に舐め啜られているみたいだった。
その快感はすさまじく、俺を焼け尽くような快感で、再び絶頂へと駆け上がらせた。

「ん゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁッッ」

仰け反ろうとする体をさらに抱き寄せた三田村くんは俺の顔に手を添え、嬉しそうな笑顔を浮かべてのぞき込んでくる。
ラバースーツと擦れ合う乳首だけでなく、背中や腹、尻までもが気持ちよくて、舌を突き出しながら悲鳴をあげ、だらしなくよだれを垂らしているはずの俺の顔を、とても嬉しそうに。
ここまでトレーニングを受けてきて、初めて三田村くんが怖いと思った。
きっと、俺のすべては、彼が思う通りに作り変えられてしまったのだ。
そして、それはまだ終わってもいない。
これから、彼は俺をどんな風に作り変えるつもりなのだろう。
そう考えるだけで、俺がどきどきしてしまうことさえ、きっと三田村くんにはお見通しなのかもしれない。
俺を見つめる三田村くんの熱い視線を感じながら、震える体を少しだけ擦り寄せた。
毛先をそっと撫でる程度の接触だが、いまの俺にはこれが限界だ。
まるで、正しい答えにたどり着いた子どもを褒めるように、俺を見つめる三田村くんの目が優しく細められる。

「たくさん我慢した甲斐がありましたね、間宮さん。でも、まだこのスーツのすごいところはこれからなんですよ。しっかり堪能してもらえるように、これからトレーニング用の正しい姿勢に固定していきます。できるだけ動かないように、おとなしく待っていてくださいね」

びくびくと震え続ける体が、ゆっくりと椅子の上に押し倒されていく。
尻から背中にかけて、椅子に押し付けられたところが、気持ちよくてたまらない。
つい我慢ができず、もぞもぞとしてしまった俺を、三田村くんは優しく微笑んだまま見下ろし、手早く椅子に拘束していく。
両腕は万歳をするように、頭の上に向かって真っ直ぐにのばされた。
椅子の肩部分から新たに出てきた肘置きのようクッションの上に置かれ、手首と肘の中間あたりにベルトが巻き付けられる。
それが済んだら、次は足の番だった。
真っ直ぐにのばされた足置きに、左右の足がベルトで固定されていく。
足首と太ももに太いベルトが巻かれると、ラバースーツの中で勃起したペニスがもっこりしているのが丸見えになった。
ペニスにつけられたカバーのせいで、いつもよりも大きく主張しているところが特に恥ずかしい。

「元気なようで何よりですね」

「ぁ、あぁ……っ」

ラバースーツの上から三田村くんにペニスを撫でられ、思わず擦り付けようとした腰はかわされた。
空振りになった腰が、尻や腹からの快感に繋がる。
思わずゆらそうとした腰を、三田村くんが押さえつけ、ちょうどへそのあたりからゆるく開いたままだったラバースーツを整え、ファスナーを上げていく。
ファスナーは、直接肌に当たらないようになっているらしく、きっちり閉められても痛みは全く感じなかった。
むしろ、僅かに動かされるだけで気持ちいい。

「このラバースーツは、とても面白い素材でできているんですよ。専用の機械で振動を与えると、体にぴったりとフィットするようになっているんです。もちろん、二度と離れないということはないですし、お風呂に入るだけで簡単にゆるむようになっているので、安心してくださいね」
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